アフタヌーン、ようやくGETしました!
東京まで歩くのは断念して(※昨日の日記参照)、一晩寝て今日買ってきました(笑)。

毎月25日発売(のはずなのに我が町では今日発売だった・涙)、
月刊アフタヌーン2009年11月号掲載「おおきく振りかぶって」の感想です。
今回は、第73回「準決勝 7」。

ちなみに前回の感想はこちら→アフタヌーン09年10月号 おお振り感想(1)
過去のおお振り感想はこちら→カテゴリー「おお振り感想」


※以下、野球素人の腐女子によるネタバレ感想です。
 野球に関する間違い・勘違いなどありましたらお気づきの方はご指摘いただけると勉強になります!








●埼玉県大会準決勝、武蔵野第一高校vsARC高校、
4-6でARCが2点リード、8回裏ARCの攻撃中。
先月号で、榛名さんが先頭打者にいきなり初球をぶつけてしまい、無死一塁。

●次の6番打者には、またもや初球を足首付近にぶつけてデッドボール……orz
スタンドで観戦中のアベミハは、
三橋(2人連続。ど、したかな。疲れた?)
阿部(もう100球超えた。今までサボってたツケが回ってきてる)
そしてぶつけた榛名さんの心の声。
(5番は仕方ねーけど、6番はよけられただろー)
あははw ピッチャーはマウンドではそのくらい強気じゃないと務まりません。

●無死一、二塁で、打席には7番松原くん。
前の打席は外高め直球をヒットにされたので、
初球:外角低めへボール球。バッターは反応せず見送り。
2球目:カウントを稼ぐための内角スライダー。豪快な空振り。
町田(え。スライダー狙い?)
榛名(ストレート投げさせるための空振りだろ?)
おお、榛名さん、2連続死球で心配だったけど、思ったより冷静に打者が見えてるね。
こういう”演技でバッテリーを釣って狙い球を投げさせる”ってのはプロでよくありますが、
埼玉県No.1のARCは、下位打線でもレベルの高い野球やってるんだなぁ。

榛名(バントにしろ打つにしろストレート待ちだろうからな)
と打者心理を読んで、3球目スライダー。
読みが当たって、松原くんは(スト…)←ストレート来た、と振りに出たものの、
外へ逃げる球をバットの先で打ってしまい、ボテボテのピッチャーゴロ。
素早く前に出た榛名さんが反応良く捕球して三塁へ送球。
が、「あ――――っっ」送球がおおきく逸れちゃった~!!
無死満塁!! 大ピーンチ!
三橋(ランナー全部、榛名さんのミス、だ!)と固唾を飲んで見守ります。

これは手痛いミスだなぁ。
一、二塁でバント処理が素早くできたら、封殺しようと思わず焦って力んじゃうってのは、よくあるもんね~。
榛名さんが死球で出したランナー二人だから、自分でなんとかしてやる、って気が急いたのかな。

●ARC監督(やはり正捕手の方がリードはいいな)
さらっと流しそうなモノローグだけれど、結構重要ですよ、これ。
リードが正捕手>控え捕手なのは普通なら当たり前ですが、
さっきまでの秋丸捕手は実はリードをしていなくって、
全部榛名さんが自分で考えた配球組み立てでした。
自分が投げたいように、投げやすいように、
でも適度に緩急つけたり、見せたことない変化球(ツーシーム)混ぜたりして、
榛名さんはなかなか上手く組み立てていたと思います。
それでも、百戦錬磨のARC監督からみると「正捕手の方がリードはいい」。
投手が投げやすい球を自分で選んでのびのびと投げるよりも、
捕手が客観的に投手の良いところを引き出したり、打者を観察してリードした方が、
配球のリズムや組み立てが良くなった、って思われているわけですね。
う~ん、リードって、バッテリーって奥が深い。
……でも、いくら名将でも、町田捕手に交替後たった4球でリードの比較なんてできるかしら^^;?

●町田くんはマウンドに行って榛名さんに声を掛けます。
「100球でどーにかなるよーな鍛え方してねーよな!?」
「はい!」と榛名さんも気合いの入ったお返事。

だけど、たとえ毎日しっかり筋トレして体を鍛えていても、
1試合100球以上を投げ切るスタミナってちょっと性質が違うんですよねぇ。
阿部くんは「今までサボってたツケ」と言ったけれど、うーん、サボってたわけではないんですよね。
ただ、榛名さんは試合で完投したことが過去3年ないんですよ。
かつて三星戦で(原作2巻P.101)、8回表に疲れでフォアボールを出した叶くんが
(ブルペンでならこのくらいの球数こなしてんのに、
マウンドで放るとこんなに消耗するものなのか)
と考えていたことがありました。
筋トレで培った体力、あるいは、ブルペンで100球以上投げ込んだ体力を備えていても、
1試合を完投するのって、精神面でもペース配分の上でも、別のスタミナを必要とするのでしょうね。
……私は投げたことないから、あくまで想像で語っていますが(苦笑)。

●無死満塁、迎える打者は8番坂巻くん。
外野フライでも1点入っちゃうので、三振やポップフライが望ましい場面。
8番が今日打ったのは浅いライトフライのみ。
同じ球を打ちあげさせよう、と武蔵野バッテリーは相談します。
「1死ならむしろ満塁は楽だ!」とは、つまり
無死満塁だとARC側はいろんなことを仕掛けられるので、
守る武蔵野側もいろんな可能性を頭に入れて臨機応変に守らなければならない。
大河くんが「歓声でかいぞ! 町田の指示聞きのがすなよ!!」と内野陣に大声で言っているのは、
そういう臨機応変な守備の難しさがあるからです。
一方、一死満塁であれば、ヒットや犠牲フライなど打球が上がらないようにして、
低い球で内野ゴロを打たせれば、本塁封殺やダブルプレーでアウトにできるから、内野陣も守りやすい、
ということだと思います。

大河(内野集めて雰囲気良くしたいとこだけど、タイム残り1回だからな)
そうだねぇ……まだ9回表に逆転すれば、9回裏の守備もあるからね!

●でも打者・坂巻くんは(ストレートにはもう目が慣れた。高めを振り抜けば犠飛以上の打球にできる!)
うは、狙われてるよ、高め速球……orz
1球目:内角低めスライダーで、ストライクコースへ。
(大河さん、打たれたら頼ンます!)と榛名さんが思っているのは、
そのコースの球に右打者が手を出してひっかけるとサード方向に飛ぶから。
坂巻くんは見送り。ホッとするバッテリー。
2球目:ここで決め球。打ちあげさせるため、高めに速い球。
町田さんも(届くとこなら止めっから)と気合いを入れて、榛名さんの速いストレートを要求。
しかし、その速球を待っていた坂巻くんは(これ!!)としっかり捕えて低い弾道。
センター前ヒットでARC7点目!! なお無死満塁!

これは……かなりダメージでかいな……。
榛名さんが本気で豪速球を投げても8番打者にクリーンヒットを打たれてしまったのは、
ARCのレベルの高さを褒めるべきか、それとも榛名さんの疲れのせいなのか……。
やはり”8イニング目”あるいは”100球超え”というのは、榛名さんにとって未知の領域で、
自分が思う以上にスタミナがもっていない、ということでしょうか。
先月号での秋丸くんとの痴話喧嘩(違w)や、自分のミス3連発でピンチを招いた動揺もあったのかな。

●大河くんはさっき温存したタイムをここで取り、内野陣を激励します。
「飛んだとこがよかっただけで負けてねェかんな! 7回8回と2点取ってんだ。
3点差ならまだ全然行けっかんな!
今日と明日勝てば、甲子園に手ェ届くんだ!」

ああ、そうだよね、甲子園……すぐ目の前まで来てるんだね。
中学時代は補欠ばっかりだった子達が……(じーん)。

●無死満塁で、9番太田川くん。
武蔵野のマネジ涼音ちゃんはスクイズバント警戒を呼び掛けていますが、
ARC監督の指示は(外野へ上げる)(ストレートを狙っていけ!)
町田さんは(ゴロを打たせるぞ。アウト1つずつとってけばいいんだ!)低めを要求。
榛名(低めにさえ入れとけば、あとは、後ろがなんとかしてくれる!)
おお、なんと。榛名さん、成長したんだなぁ……。
バックの野手を信じるなんて、中学・シニア時代は考えてなかったんじゃないかな?
自分の球威で押しまくってアウト取ることしか。
その信頼に応えて、ピッチャー横を抜ける打球をショート福原くんがファインプレーでキャッチ!
ダブルプレー! ……でもその間に三塁走者が生還して8点目
阿部(これで4点差…!)

●2死三塁、内野はサードを除いて定位置。打席には1番北川くん。
バッテリーは今日打たれた内角高めに注意して、内野ゴロを打たせてアウトにするつもり。
しかし、北川くんは外低めスライダーをサード前に絶妙に転がして、セーフティスクイズ敢行!!
俊足を飛ばして自分も一塁セーフ! 9点目!
町田(そーだよ。1番にはこれがあったんだよ)
そーいや北川くんって「チーム一の俊足」って設定だったっけ(忘れてたけどw)。
”あとアウト1つ”に気が取られていた武蔵野ナインは、完 全 に 裏をかかれましたね……。
これは気持ちが切れそうなヤバイ展開……。

●マウンドで町田さんと榛名さんは、1番の足は要注意、「牽制マメに入れていこう」と確認。
町田「―――オイ、変なコト考えてねーだろな?」
榛名「…………」←図星だなコレは^^;。「負け」の二文字が脳裏を過ったのね。
  「勝つことだけ考えてます!」
町田「うし!」

観戦中の三橋くんは、
(5点差、だ。打たれただけでも、キツイ。死球2つ、と、エラー1つあったら、
榛名さん、どんな気持ちだ)
とピッチャーの胸中を慮ります。
隣の阿部くんも汗ダラダラかきつつ熱心に見つめてますw(暑いからでしょ)

●さて。ここからARC北川くん萌えを熱く語ってもよろしいですか?(←は?)
もぉね、私スピードスターが大っっ好きなんですよvvv
この北川くんの盗塁技術に惚れ惚れしちゃったもんで、熱く語りますww
一塁牽制中、北川くんのモノローグは、
(右より左(※右投手、左投手のこと)のが牽制しやすいけど、オレは左のが走りやすい。
だって表情(カオ)が見えんだぜ。3回も見てりゃ―――…ない!)

盗塁成功!! きゃああああああvvvv
なにこれ!? なにこれ!!?
サウスポーから二盗!? しかも、左投手の方がやりやすいですって?
投手の微妙な表情の違いを読み取って、牽制か投球か判断できるの!?
(眼光鋭いヤツのがわかりやすいんだよね)
ああ、こういう盗塁のプロらしい観察力、惚れるわぁあvv

さらに、二塁牽制されてギリギリ帰塁のタイミングに「ナイケン」(ナイス牽制)と湧く武蔵野ベンチ、
ARC監督は(きわどく見えるか。北川は意識的にあのタイミングで帰ってるんだが)
マ ジ す か!!
相手のバッテリーや内野手を油断させておいて、本気で走って三盗って……!
北川(2盗より3盗のが楽だって、なんでみんなわかんねんだ)
やばい、このままだと私、北川くんファンクラブに入ってしまいそうww(はヨシさんファンクラブつってたくせにw)
たしかに、左投手だとセットポジションの時に二塁は背後の死角になるから、
ランナーは牽制されるかどうか読みやすいし、リードおおきく取れるけれどね。
捕手がよほどの強肩じゃなければ、自信を持ってスタート切れるのかも。
それにしても、足でかき回すってのはすごい武器だよ! ワンヒットで三塁だもの。
相手チームに与える精神的影響もかなり大きいんですよねぇ。

●ここでまた町田さんがマウンドへ行って一呼吸挟みます。
町田「まーさすがに本盗はねーよな」
榛名「町田さんのポロリがなけりゃあスけど」
町田「はっは! その通り! ってオメーなっ」
つむじグリグリしてジャレ合ったりして、いい感じに和んでますw
町田さん、キャッチング技術は多少難ありかもしれないけれど、
ピッチャーの気持ちを上手く切り換えてくれる、いいキャッチャーだなぁ。

それをスタンドから見守る三橋くんも
(大丈夫、だ! 榛名さん、声、かけて、もらってる!)とホッとした様子。
……中学時代の三橋くんは、どんだけつらい状況でも味方に声掛けてもらえず、
自分ひとりで頑張るしかなかったものね……(目頭を押さえる)。

一方、ベンチで見守る秋丸くんは切羽詰まったつらそうな顔。
……捕手の役割、ってものを今更ながら考えているんでしょうか?
それとも、榛名さんがピンチでこんなに追い詰められているのは、
長い付き合いの秋丸くんでも初めて見るだろうから、榛名さんの胸中を心配しているのかな?

●2死三塁で、バッターは今日1本もヒットを打てていない2番小杉くん。
直球→直球と来たから、次はスライダーをボールで、決め球は直球、と配球を読みます。
この読みがズバリ的中。
外にはずしたスライダーに、軸足を踏み込んで外の球をきっちり流し打ち。
三遊間を破るゴロで10点目!!

大盛り上がりのARC。茫然自失の武蔵野第一。
(あと、1点入ったら、コールドだ)

懸命に声援を送る武蔵野ベンチの1年生達。(ベンチ入りしてたのね、そーいえば^^;)
秋丸くんも「榛名がんばれ!! 打たれんな―――!!」

●2死一塁。3番シオ。
榛名(こいつおさえて、9回の攻撃だ!)
シオは外の球を2度ヒットにしているので、三振した内角スライダーで町田さんは攻めます。
1球目の間に、一塁走者の小杉くんが二盗成功!
うわ~、さすがARC。隙あらば次の塁を狙ってくる。ソツがないねぇ。
(7回の守りのグダグダっぷりに、その実力をちょっと疑いかけた私を許して・笑)

2球目も内角スライダー。厳しいところをついたけれどボール。
大河「いー球よ! バッター手ェ出ないよ!!」
榛名(大河さん、あんがとよ)
ホント、ピッチャーを励ますいい声掛けだわ、大河くん!

3球目も内角スライダーを枠に入れて、ファール。ボールカウント2-1。
町田(ここは決め球だ。外、低め、ここへ。豪速球、投げろ!!
榛名さん、渾身のストレート!!
しかし、それを待っていたシオはしっかり捕えて振りきる!!(1ページぶち抜き)
フェンス直撃のライトヒット。
跳ね返ったボールを慌てて拾うライトのカグヤン。
振り返ったその目に映ったのは
既にホームを踏んだランナー。歓喜に飛び出してきたARC選手達。蹲る武蔵野選手。立ち尽くす榛名さん……。
この、カグヤンの、まっしろになった顔、が……(T-T)。

ゲームセット。

武蔵野第一 4-11x ARC。コールド負け。

●正直、意外な展開でした。
ARCが勝つだろうとは思っていました。
この8回裏に榛名さんが崩れてさらに点を取られ、
9回表に武蔵野が必死に反撃するものの、逆転できずにゲームセット。
そんな流れを予想していました。
まさか榛名さんがコールド負けを喫するとは。

しかし、よくよく考えれば予想のできた展開かもしれません。
先程も言った通り、榛名さんは長い間完投したことがありません。
100球以上を投げるのも、前日の準々決勝に続きこれが2度目。
武蔵野は約1年前からずっと、先発カグヤン→3回まで投げて、4回からリリーフ榛名さん、
という必勝パターンで試合をしてきました。
いつも経験している、ちょうど6~7回分くらいを投げ終えたところで、
榛名さんのスタミナや集中力や球威が落ちてしまったのは、当然なのかも。
そこを見逃してくれるARCではなかった、ということでしょうか。

●試合終了を見守ったアベミハ。
「あ、のさ、阿部君。はるっ、榛名さん、あいさつ行く?
あの、オレ、き、聞きたい、ことある、から」

み、三橋くん……? 聞きたいことって、まさか
「死球2つ、と、エラー1つ、で負けるって、榛名さん、今どんな気持ち、です、か?」
とかじゃないよねッ!?^^;←どんなKYだよww
何を聞こうとしているんだろう?

そして、嫌そうな顔している阿部くんだけれど、榛名さんと面と向かったら、
「成長期が終わったからなのか?
シニアの関東大会はあんたにとってイミがなくて、高校の県大会はイミがあるってことなのか?
それとも、今はチームのために投げてるっつうのかよ…!」
と恨み言をぶつけちゃったりは……しないよね、まさか。

榛名さんは、カグヤンや秋丸くんや他の武蔵野の子達は、今どんな顔しているんだろう……?
見たいような、見るのがつらいような……。
榛名さんは、ラスト1球、自信のある豪速球を投げ込んだのにクリーンヒット打たれて、
ホームのベースカバー(外野からの返球を捕手が逸らした場合のため、投手がホームへ走る)も忘れてマウンドに立ち尽くしてたね。
相当のショックだったんでしょうか……。

そして、あっちゅー間にいなくなったスタンドの西浦ーぜ達はいずこへ?(笑)
アベミハは単独行動ねvv 団体行動としてはダメだけど、萌え的には、いいよいいよーvv

それと、阿部くんを促す三橋くんの「行こお!」って言葉がなんか可愛くって萌えましたw

来月号は榛名さんとアベミハの会話が見れそうvv 必見ですね!
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