熱闘! 甲子園決勝戦
第91回全国高校野球選手権大会は、本日、甲子園で決勝戦が行われ、
中京大中京(愛知) 10-9 日本文理(新潟)
で、中京大中京高校が、史上最多7度目の優勝を飾りました!
優勝した中京大中京の皆さん、おめでとうございます!
OBの嶋基宏捕手(楽天イーグルス)も今頃、狂喜乱舞してるだろうなあvv
それにしても、今日の決勝戦は4041校の頂点を決めるにふさわしい、
もんのすっごく素晴らしい、記憶に残る激闘でした!!
中京大中京(愛知) 10-9 日本文理(新潟)
で、中京大中京高校が、史上最多7度目の優勝を飾りました!
優勝した中京大中京の皆さん、おめでとうございます!
OBの嶋基宏捕手(楽天イーグルス)も今頃、狂喜乱舞してるだろうなあvv
それにしても、今日の決勝戦は4041校の頂点を決めるにふさわしい、
もんのすっごく素晴らしい、記憶に残る激闘でした!!
1回裏に、中京大中京の堂林くん(エースで4番!)が先制2ランホームラン!
「ああ、これはワンサイドゲームになっちゃうのかしらん?」と一瞬危惧したけれど、
その直後、2回表に日本文理が2連打ですぐに1点を返す。
しかし、堂林くんも4者連続三振に抑える。
日本文理は3回表にソロホームランで2-2の同点に追いつく!
ここまでの立ち上がりで、既に波乱万丈な試合展開ですが、
ここから緊迫した投手戦が始まりました……!
3回裏、一死満塁の大ピンチを、日本文理エースの伊藤くんが2者連続三振で切り抜ける!
5回裏にも、無死二、三塁! どー考えても1失点は覚悟する場面なのに、
三振、三振、内野ゴロで無失点!
すっご~い!! 伊藤くんのポーカーフェイスにシビレました!
6回表に、今度は中京大中京のピンチ。
無死一、二塁で2番手森本くんに変えて、無失点で抑える。
ピンチの後にはチャンスあり。
2死満塁で打席には堂林くん。異様な盛り上がりに包まれる甲子園球場。
堂林くんの2点タイムリーヒットをきっかけに、この回一挙6点!
あ~、これで試合は決着ついたかな……。
日本文理も、7回8回に1点ずつ返すも、中京大中京も2点追加して、点差は6点。
9回のマウンドには、先制2ランを打った今日のヒーロー、堂林くんが再び立ちます。
最後のアウト3つをエースがとって、綺麗に試合終了、というシナリオですな。
9回表、2死ランナーなし。あとアウト1つで終了。
日本文理もいいチームだったよ、うん。
ナイスゲームを見せてくれて、どうもありがとう!
……と、しんみり思っていた私は、この後、鳥肌総立ちの怒涛の反撃を目にするなど予想だにしなかったのであった……!
9回2死から四球→二塁盗塁→9球粘ってタイムリーツーベース! 5-10!
さらに次の打者も7球粘ってタイムリースリーベース! 6-10!!
日本文理の子達は、追い詰められたこの状況にあって、ボール球に全然手を出さない。
よ~く見極めてるんですよ。
ABCの実況アナによれば、日本文理は「1球バッティング」という練習をしてきたとか。
常に、ボールカウント2-3のフルカウントを想定して、
1球を見極める、1球で仕留める、という選球眼と打撃技術を磨いてきた、と。
高校生なのに選球眼の良さと、プレッシャーでも自分を見失わない精神的な強さに、
私も感動のあまりブルブル震えてました。
甲子園球場全体を包むものすごい歓声。
日本文理の猛攻を後押しする、うねりのような観客の興奮が、マウンドの堂林くんを押しつぶしそうでした。
デッドボールを出して2死一、三塁となり、再び投手交代で堂林くんはライトへ。
この時、堂林くんの脳裏には「センバツの悪夢」が過ぎっていたかも。
5ヶ月前の3月30日、報徳戦vs中京大中京。
4-5で中京大中京が1点リードで迎えた9回表、
堂林くんは2死満塁からタイムリーを打たれて逆転負けを喫したんですよね……。
まだ4点差をつけて勝っているはずの、あとアウト1つで勝つはずの中京大中京ナイン。
なのに、まるで負けている側みたいに徐々に徐々に精神的に追い詰められて、
焦っているのが手に取るようにわかりました。
2死満塁で日本文理エースの伊藤くんが打席に立った時には、
球場中に手拍子と「い・と・う!」コールが。
その後押しで、さらに連打が続き、ついに1点差! 9-10!!
私はこの段階でも、中立の気持ちで観戦していたので、どっちに試合が転がるのか興味津々!
日本文理が9回2死からの怒涛の反撃で逆転、初優勝するのもドラマだし、
中京大中京がこの超アウェイな空気に飲まれず踏ん張って、歴代最多優勝を手にするのもドラマだ!
1点差。2死一、三塁。
打席には、伊藤くんと小学校からバッテリーを組んでいる捕手・若林くん。
2球目、真芯で捕えた強烈なライナー!! ……でも打球は中京大中京サードのグラブの中へ!!
ゲームセット!
うおおおおお! すっげー神試合だった!!
甲子園のマモノ様が「ふははははww 楽しんでくれたかな?」
と高笑いしている姿が脳裏に浮かびましたわよ(笑)。
試合後は、勝ち投手が号泣して、負け投手が爽やかな笑顔、という、
2006年夏の88回大会を思い出させるような光景が……vv
今まで「尾張のプリンス」とか言われても、
「ふ~ん。確かに整った顔立ちだし、お肌もつやつやね」ぐらいしか思っていませんでしたが、
優勝インタビュー壇上で「最後、本当につらくて……」と泣いている堂林くんを見て、
きゅんきゅんしちゃいましたvv(スンマセン)
ちょうど昨夜の楽天イーグルスの試合も、4時間19分のジェットコースタードラマだったんですが。
先発・長谷部投手が崩れて3点ビハインド
→6回裏に打線爆発! 球団最多タイとなる7者連続安打で、7点取って逆転♪
→9回表に福盛劇場開幕……。1点差まで追い上げられて、なおも1死満塁の逆転ピンチ。
→でも「勝ちに不思議の勝ちあり」で奇跡的に逃げ切る。
だけど、今日の決勝戦はコレをはるかに凌ぐ波乱万丈のナイスゲームでした!!
この感動の決勝戦、打撃も投手も守備も、全てにおいて素晴らしかった!
打撃は、5試合全てで2桁安打を放ってきたチーム打率4割超の日本文理に、
打率5割前後の強力クリーンナップはもちろん、下位打者まで長打が飛び出す中京大中京。
中京大中京は選手達のガタイがよくって、甘い球はガツンと長打にするし、超高校級って印象。
そして日本文理は先程述べたとおり、選球眼の良さとスイングの鋭さに脱帽でした。
それから、守備!
めっちゃくちゃ堅い!
準決勝まで、日本文理は4試合でエラー2、
中京大中京は5試合エラー0(だったと思うたしか)という堅守っぷり。
特に中京大中京の二遊間には惚れ惚れしました。
それに投手。
◆名門のエースで4番、丁寧に謙虚に 中京大中京・堂林(朝日8月24日付)
決勝戦の前日に堂林くん曰く、
「うちは守備がいいチーム。ゴロを打たせるのが一番。球が速ければ、勝てるわけじゃない」
奇しくも、伊藤くんも同様のことを言っていました。
◆いい投手とは……制球力、実る夏 日本文理・伊藤(朝日8月24日付)
直球の大半が130km/h台だけれど、
「球速より制球力。勝てるピッチャーがいい投手だと思うので」
今日の試合を見ていて、まったく二人の言うとおりだと思ったよ!
伊藤くんは、甲子園の5試合すべてを一人で投げ抜きました。
◆9年一緒「歴史変えよう」 日本文理の伊藤投手と若林捕手(朝日8月22日付)
やっぱりバッテリーって萌え…いいなぁ!
夏の最後に、素晴らしい試合を見せてもらって、感動でいっぱいです!
どうもありがとう!!
もう一つ、この夏、私が試合を見ながら思わず泣いちゃったのは、
8/21 準々決勝の花巻東-明豊戦。
◆雄星激痛4強!緊急降板も次戦「壊れても投げる」…夏の甲子園第12日(スポーツ報知8月22日付)
この試合については、8/21の日記のコメント欄でも触れましたが、
4回までヒットもランナーも出さずパーフェクトピッチングをしていた菊池くん。
しかし、5回途中に背中の痛みでレフトと交代。さらに6回には選手交替でベンチへ下がる……。
この時点でスコアは3-1。
2番手投手の猿川くん(サードで4番)は、ストレートは速くていい球だけれど、
この日はスライダーがストライク入らない……。
明豊を相手に、残り4回をたった2点で逃げ切れるとは思えない。
案の定、8回に明豊が3点を上げて、2点ビハインド。これはもうオワタ……。
しかし、ここから奇跡の逆転劇!
9回に2点を取って同点に追いつく! なおも一死三塁。
でもここで明豊・今宮くんが再び登板して、気合の154km/h直球連発で2者連続三振!!
うっは~~vvvシビレル!!
10回表、無死一塁でバントした佐藤涼平くん(155cm)が一塁手と激突して失神、担架で退場した時は、
私も涙目でした……(T_T)
ちっこくっても野球センス溢れる佐藤くん、病気とお父さんの死を乗り越え、頑張ってるので大好きなんです、私。
◆飛翔:センバツ・花巻東 悲しみと持病を克服、佐藤涼平選手 活躍プレー届け /岩手(毎日新聞2月28日付)
佐藤くんの退場直後に、次打者の川村くんが初球をセンター前タイムリー!
劇的な逆転勝利でした。
私は今宮くんも応援していたので、明豊の敗退は残念でしたが、
花巻東の一生懸命さ、ピンチでも笑顔を絶やさな溌剌さに、感動しました。
その2日後の準決勝では、大差で負けてしまったけれど……。
◆チームの鑑、執念の11球 花巻東・菊池雄星投手(朝日8月24日付)
◆花巻東が敗退…ドラフト最大11球団が菊池指名も(スポニチ8月24日付)
◆花巻東・菊池雄号泣!背筋痛こらえ登板も11球が限界…夏の甲子園第14日(スポーツ報知8月24日付)
>前日に痛み止めの注射を再び打った。最初に打った18日から4日しかたっていないことから
>医師からは「後遺症が残るかもしれないよ」と“通告”を受けたが、
>菊池は「もう一生、野球ができなくなってもいい」。
>そして毎日書き続けている日誌には「神様、あしたは投げさせてください」とつづり、
>寝る際にはボールを握りしめながら布団に入り、同じ言葉をつぶやいた。
>一方で、すがるような思いを隠し、試合前の朝は宿舎のエレベーターで乗り合わせた仲間に
>「お前ら、行くぞ! もう治ったから」と声をかけた。
>呼吸をするだけで痛みが走る体には、相手の勢いを止めるだけの力は残っていなかった。
うぉおおん(T◇T) 大人を泣かせんでくれたまえよ……。
春の準優勝投手として、今大会前から過度にマスコミの注目を浴びて、
実力以上に報道が「菊池雄星」編重になり過ぎていたきらいはあると思います。
準決勝終了後に、ベンチ前で泣き崩れてうずくまる菊池くんを
幾重にも取り囲んでフラッシュを浴びせてた大人達には、戦慄と不快感を感じましたわー。
とはいえ、あの人達もアレがお仕事だし、
その書いた記事を涙目で読んでる私みたいな輩がいるから、ああなっちゃうんだろうし。
現在も、まるで「悲劇のヒーロー」のような扱いだしなぁ。
マスコミの姿勢を快く思わず、同時に、花巻東や菊池くんを好きじゃない人も多いかもしれないですね。
アウトとわかっていても、全速力で一塁を駆け抜け、
どんなにピンチでも劣勢でも、試合中は決して下を向かず、笑顔を絶やさない。
春から注目されてきたからこそ、精神的に過酷な状況が続いていただろうし、
その分、精神力が鍛えられたであろう花巻東というチーム。私は大好きでしたね。
試合終了後に、笑顔から一転、みんな人目も憚らず号泣していたのが、
負けた悔しさだけでなく、「自分達らしい野球」が最後にできなかった悔しさや、
春からずっと我慢してきた子どもらしい素直な感情の発露のようで、切なく感じました。
そういえば、3年前の駒大苫小牧も、
全国の高校球児から”目標”とされて、ずーっと注目され続け、
しかも、甲子園では早実に対する”ヒール”役になってしまったから、
精神的な重圧は相当だっただろうなぁ。
アレを乗り越えてきたんだから、菊池くんもマー君みたいな肝の据わった投手になれるかもねvv
最後に「自分たちらしい粘りの野球」を存分に見せることが出来た日本文理は、
幸せだったのかもしれないなぁ、と思いました。
とゆーわけで。
夏が終わりました……∑(T□T)ガーン…
この喪失感をしばらく抱えて生きてゆきます……。
で・も。
甲子園の興奮冷めやらぬまま、球児のみんなはまだまだお忙しい日々です(汗)。
8月27日から全日本の合宿が始まり、9月1日からはアメリカ遠征なのです。
◆花巻東の菊池雄は外れる 日米高校野球メンバー(日経ネット8月24日付)
彼とチームメイトとして野球やれることになってよかったね、ハヤトvvと思いました(スミマセン;;)
「ああ、これはワンサイドゲームになっちゃうのかしらん?」と一瞬危惧したけれど、
その直後、2回表に日本文理が2連打ですぐに1点を返す。
しかし、堂林くんも4者連続三振に抑える。
日本文理は3回表にソロホームランで2-2の同点に追いつく!
ここまでの立ち上がりで、既に波乱万丈な試合展開ですが、
ここから緊迫した投手戦が始まりました……!
3回裏、一死満塁の大ピンチを、日本文理エースの伊藤くんが2者連続三振で切り抜ける!
5回裏にも、無死二、三塁! どー考えても1失点は覚悟する場面なのに、
三振、三振、内野ゴロで無失点!
すっご~い!! 伊藤くんのポーカーフェイスにシビレました!
6回表に、今度は中京大中京のピンチ。
無死一、二塁で2番手森本くんに変えて、無失点で抑える。
ピンチの後にはチャンスあり。
2死満塁で打席には堂林くん。異様な盛り上がりに包まれる甲子園球場。
堂林くんの2点タイムリーヒットをきっかけに、この回一挙6点!
あ~、これで試合は決着ついたかな……。
日本文理も、7回8回に1点ずつ返すも、中京大中京も2点追加して、点差は6点。
9回のマウンドには、先制2ランを打った今日のヒーロー、堂林くんが再び立ちます。
最後のアウト3つをエースがとって、綺麗に試合終了、というシナリオですな。
9回表、2死ランナーなし。あとアウト1つで終了。
日本文理もいいチームだったよ、うん。
ナイスゲームを見せてくれて、どうもありがとう!
……と、しんみり思っていた私は、この後、鳥肌総立ちの怒涛の反撃を目にするなど予想だにしなかったのであった……!
9回2死から四球→二塁盗塁→9球粘ってタイムリーツーベース! 5-10!
さらに次の打者も7球粘ってタイムリースリーベース! 6-10!!
日本文理の子達は、追い詰められたこの状況にあって、ボール球に全然手を出さない。
よ~く見極めてるんですよ。
ABCの実況アナによれば、日本文理は「1球バッティング」という練習をしてきたとか。
常に、ボールカウント2-3のフルカウントを想定して、
1球を見極める、1球で仕留める、という選球眼と打撃技術を磨いてきた、と。
高校生なのに選球眼の良さと、プレッシャーでも自分を見失わない精神的な強さに、
私も感動のあまりブルブル震えてました。
甲子園球場全体を包むものすごい歓声。
日本文理の猛攻を後押しする、うねりのような観客の興奮が、マウンドの堂林くんを押しつぶしそうでした。
デッドボールを出して2死一、三塁となり、再び投手交代で堂林くんはライトへ。
この時、堂林くんの脳裏には「センバツの悪夢」が過ぎっていたかも。
5ヶ月前の3月30日、報徳戦vs中京大中京。
4-5で中京大中京が1点リードで迎えた9回表、
堂林くんは2死満塁からタイムリーを打たれて逆転負けを喫したんですよね……。
まだ4点差をつけて勝っているはずの、あとアウト1つで勝つはずの中京大中京ナイン。
なのに、まるで負けている側みたいに徐々に徐々に精神的に追い詰められて、
焦っているのが手に取るようにわかりました。
2死満塁で日本文理エースの伊藤くんが打席に立った時には、
球場中に手拍子と「い・と・う!」コールが。
その後押しで、さらに連打が続き、ついに1点差! 9-10!!
私はこの段階でも、中立の気持ちで観戦していたので、どっちに試合が転がるのか興味津々!
日本文理が9回2死からの怒涛の反撃で逆転、初優勝するのもドラマだし、
中京大中京がこの超アウェイな空気に飲まれず踏ん張って、歴代最多優勝を手にするのもドラマだ!
1点差。2死一、三塁。
打席には、伊藤くんと小学校からバッテリーを組んでいる捕手・若林くん。
2球目、真芯で捕えた強烈なライナー!! ……でも打球は中京大中京サードのグラブの中へ!!
ゲームセット!
うおおおおお! すっげー神試合だった!!
甲子園のマモノ様が「ふははははww 楽しんでくれたかな?」
と高笑いしている姿が脳裏に浮かびましたわよ(笑)。
試合後は、勝ち投手が号泣して、負け投手が爽やかな笑顔、という、
2006年夏の88回大会を思い出させるような光景が……vv
今まで「尾張のプリンス」とか言われても、
「ふ~ん。確かに整った顔立ちだし、お肌もつやつやね」ぐらいしか思っていませんでしたが、
優勝インタビュー壇上で「最後、本当につらくて……」と泣いている堂林くんを見て、
きゅんきゅんしちゃいましたvv(スンマセン)
ちょうど昨夜の楽天イーグルスの試合も、4時間19分のジェットコースタードラマだったんですが。
先発・長谷部投手が崩れて3点ビハインド
→6回裏に打線爆発! 球団最多タイとなる7者連続安打で、7点取って逆転♪
→9回表に福盛劇場開幕……。1点差まで追い上げられて、なおも1死満塁の逆転ピンチ。
→でも「勝ちに不思議の勝ちあり」で奇跡的に逃げ切る。
だけど、今日の決勝戦はコレをはるかに凌ぐ波乱万丈のナイスゲームでした!!
この感動の決勝戦、打撃も投手も守備も、全てにおいて素晴らしかった!
打撃は、5試合全てで2桁安打を放ってきたチーム打率4割超の日本文理に、
打率5割前後の強力クリーンナップはもちろん、下位打者まで長打が飛び出す中京大中京。
中京大中京は選手達のガタイがよくって、甘い球はガツンと長打にするし、超高校級って印象。
そして日本文理は先程述べたとおり、選球眼の良さとスイングの鋭さに脱帽でした。
それから、守備!
めっちゃくちゃ堅い!
準決勝まで、日本文理は4試合でエラー2、
中京大中京は5試合エラー0(だったと思うたしか)という堅守っぷり。
特に中京大中京の二遊間には惚れ惚れしました。
それに投手。
◆名門のエースで4番、丁寧に謙虚に 中京大中京・堂林(朝日8月24日付)
決勝戦の前日に堂林くん曰く、
「うちは守備がいいチーム。ゴロを打たせるのが一番。球が速ければ、勝てるわけじゃない」
奇しくも、伊藤くんも同様のことを言っていました。
◆いい投手とは……制球力、実る夏 日本文理・伊藤(朝日8月24日付)
直球の大半が130km/h台だけれど、
「球速より制球力。勝てるピッチャーがいい投手だと思うので」
今日の試合を見ていて、まったく二人の言うとおりだと思ったよ!
伊藤くんは、甲子園の5試合すべてを一人で投げ抜きました。
◆9年一緒「歴史変えよう」 日本文理の伊藤投手と若林捕手(朝日8月22日付)
やっぱりバッテリーって
夏の最後に、素晴らしい試合を見せてもらって、感動でいっぱいです!
どうもありがとう!!
もう一つ、この夏、私が試合を見ながら思わず泣いちゃったのは、
8/21 準々決勝の花巻東-明豊戦。
◆雄星激痛4強!緊急降板も次戦「壊れても投げる」…夏の甲子園第12日(スポーツ報知8月22日付)
この試合については、8/21の日記のコメント欄でも触れましたが、
4回までヒットもランナーも出さずパーフェクトピッチングをしていた菊池くん。
しかし、5回途中に背中の痛みでレフトと交代。さらに6回には選手交替でベンチへ下がる……。
この時点でスコアは3-1。
2番手投手の猿川くん(サードで4番)は、ストレートは速くていい球だけれど、
この日はスライダーがストライク入らない……。
明豊を相手に、残り4回をたった2点で逃げ切れるとは思えない。
案の定、8回に明豊が3点を上げて、2点ビハインド。これはもうオワタ……。
しかし、ここから奇跡の逆転劇!
9回に2点を取って同点に追いつく! なおも一死三塁。
でもここで明豊・今宮くんが再び登板して、気合の154km/h直球連発で2者連続三振!!
うっは~~vvvシビレル!!
10回表、無死一塁でバントした佐藤涼平くん(155cm)が一塁手と激突して失神、担架で退場した時は、
私も涙目でした……(T_T)
ちっこくっても野球センス溢れる佐藤くん、病気とお父さんの死を乗り越え、頑張ってるので大好きなんです、私。
◆飛翔:センバツ・花巻東 悲しみと持病を克服、佐藤涼平選手 活躍プレー届け /岩手(毎日新聞2月28日付)
佐藤くんの退場直後に、次打者の川村くんが初球をセンター前タイムリー!
劇的な逆転勝利でした。
私は今宮くんも応援していたので、明豊の敗退は残念でしたが、
花巻東の一生懸命さ、ピンチでも笑顔を絶やさな溌剌さに、感動しました。
その2日後の準決勝では、大差で負けてしまったけれど……。
◆チームの鑑、執念の11球 花巻東・菊池雄星投手(朝日8月24日付)
◆花巻東が敗退…ドラフト最大11球団が菊池指名も(スポニチ8月24日付)
◆花巻東・菊池雄号泣!背筋痛こらえ登板も11球が限界…夏の甲子園第14日(スポーツ報知8月24日付)
>前日に痛み止めの注射を再び打った。最初に打った18日から4日しかたっていないことから
>医師からは「後遺症が残るかもしれないよ」と“通告”を受けたが、
>菊池は「もう一生、野球ができなくなってもいい」。
>そして毎日書き続けている日誌には「神様、あしたは投げさせてください」とつづり、
>寝る際にはボールを握りしめながら布団に入り、同じ言葉をつぶやいた。
>一方で、すがるような思いを隠し、試合前の朝は宿舎のエレベーターで乗り合わせた仲間に
>「お前ら、行くぞ! もう治ったから」と声をかけた。
>呼吸をするだけで痛みが走る体には、相手の勢いを止めるだけの力は残っていなかった。
うぉおおん(T◇T) 大人を泣かせんでくれたまえよ……。
春の準優勝投手として、今大会前から過度にマスコミの注目を浴びて、
実力以上に報道が「菊池雄星」編重になり過ぎていたきらいはあると思います。
準決勝終了後に、ベンチ前で泣き崩れてうずくまる菊池くんを
幾重にも取り囲んでフラッシュを浴びせてた大人達には、戦慄と不快感を感じましたわー。
とはいえ、あの人達もアレがお仕事だし、
その書いた記事を涙目で読んでる私みたいな輩がいるから、ああなっちゃうんだろうし。
現在も、まるで「悲劇のヒーロー」のような扱いだしなぁ。
マスコミの姿勢を快く思わず、同時に、花巻東や菊池くんを好きじゃない人も多いかもしれないですね。
アウトとわかっていても、全速力で一塁を駆け抜け、
どんなにピンチでも劣勢でも、試合中は決して下を向かず、笑顔を絶やさない。
春から注目されてきたからこそ、精神的に過酷な状況が続いていただろうし、
その分、精神力が鍛えられたであろう花巻東というチーム。私は大好きでしたね。
試合終了後に、笑顔から一転、みんな人目も憚らず号泣していたのが、
負けた悔しさだけでなく、「自分達らしい野球」が最後にできなかった悔しさや、
春からずっと我慢してきた子どもらしい素直な感情の発露のようで、切なく感じました。
そういえば、3年前の駒大苫小牧も、
全国の高校球児から”目標”とされて、ずーっと注目され続け、
しかも、甲子園では早実に対する”ヒール”役になってしまったから、
精神的な重圧は相当だっただろうなぁ。
アレを乗り越えてきたんだから、菊池くんもマー君みたいな肝の据わった投手になれるかもねvv
最後に「自分たちらしい粘りの野球」を存分に見せることが出来た日本文理は、
幸せだったのかもしれないなぁ、と思いました。
とゆーわけで。
夏が終わりました……∑(T□T)ガーン…
この喪失感をしばらく抱えて生きてゆきます……。
で・も。
甲子園の興奮冷めやらぬまま、球児のみんなはまだまだお忙しい日々です(汗)。
8月27日から全日本の合宿が始まり、9月1日からはアメリカ遠征なのです。
◆花巻東の菊池雄は外れる 日米高校野球メンバー(日経ネット8月24日付)
彼とチームメイトとして野球やれることになってよかったね、ハヤトvvと思いました(スミマセン;;)
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