昨夜、テレビで見ました!
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の地上波テレビ放送。

ええと、以前の日記でも書きましたが、私のエヴァ補完状況は、
・約10年前に放映していたTVシリーズはちゃんと全部見たことがない。ところどころ曖昧な記憶はある。
・その代わり、フィルムブックは読んだ。
・貞本さんの漫画単行本も全部読んでいる。
・昔の劇場版「シト新生」は映画館で見た。
・新劇場版は、初めて見る。劇場公開版もDVD版も未見。
極めてシンクロ率の低いこんな輩ですが、思いつくまま徒然に感想を。


※私信です:課長様
2009-07-04rei.jpg
これが例のブツですw


※以下、ネタバレ感想です。映画を未見の方はご注意ください。




・とにかく絵が綺麗!
私は約10年前に放映していたTVシリーズをほとんど実際に見ていないので、
どこがどう綺麗に変わった、とは明確に言えないのですが。
でも、細部まで手の込んだ細かい作画で、
色も動きも3DCGも完成度高いなぁ~と見惚れました。

・ストーリーの概要はほぼTVシリーズと同じ、ですよね?
(TVシリーズのフィルムブックを見て比較する限り)
細かいシーンの順番やセリフは違ったりしているようですが。

・サキエルの顔がかわええvv
「もののけ姫」のこだまみたいで。
新劇場版では「サキエル」とは呼ばれず、「第4使徒」という名称しか出なかったけど。

・ヱヴァ初号機の咆哮が、なんか人間ぽくて可愛く感じられました。

・格段に絵が綺麗になったなぁ、と思ったのはラミエル(水晶のような正八面体の第6使徒)。
3DCGの機能をいかんなく発揮! って感じでしたね。

・私としてはやはり、シンジの性格描写に興味を惹かれます。
ものすごく怖いし痛いし逃げ出したい。
なのに、「エヴァに乗れるのは貴方だけ」「世界を救えるのは貴方だけ」という途方もない責任を、たった14歳の小さな肩に背負っている。
他の生き物(使徒)を殺意をもって攻撃して、息の根を止めなきゃならない。
それって想像を絶する相当ヘヴィーなお仕事だよなぁ。
シンジの内向的でネガティブで悩んでばっかで無気力な性格には、
イライラする視聴者も多いでしょうけれど、
自分の置かれた過酷な環境を「ひとのせい」にしちゃう思考回路とか、
私はどこか共感の篭った痛みを感じちゃいますねぇ……。
とゆーか、母性本能が擽られるってヤツですかね(笑)。
彼がいつもイヤホンで聞いている音楽って、なんなのかな?

・シンジの父親に対する確執も興味深い。
父親に必要な存在と認められたい、褒められたい、という強い欲求。
同時に、父親に対する根源的な対抗心と言うか、「エディプスコンプレックス」を強く感じます。
それにしても、エヴァに登場する男は、ゲンドウやシンジを筆頭に、
「未熟」って印象がありますね~。
リツ子さん曰く、「最近の男は、すべからく自分にしか興味ないのよ」
おお! 真理だ!(笑)

・なぜ綾波レイが、特に際立って人気があるのか?
女の偏った視点からイロイロ徒然に考えを巡らせてみたりしました。

あの印象的な容貌は言うまでもなく、
「無表情」「どこか影がある」「淋しそう」「なぜか碇ゲンドウにだけ笑顔を向ける」
というミステリアスで薄倖そうなイメージ。

それから、視聴者はシンジに対して共感を抱いていようと反発していようと、
シンジに同化してこのアニメを見てると思うんですよね。
なぜなら、エヴァという作品は、
シンジと一緒に第3新東京市にやってきて、いきなりエヴァを操縦して戦う、
という擬似体験を通して、視聴者が作品の世界に引き込まれていくので。
綾波レイは、最初はシンジ(=自分)に無関心だったのに、
少しずつ打ち解けて笑顔を見せてくれ始める。
そして、シンジ(自分)にだけ、ほんの少し感情の機微を垣間見せてくれるようになる。
この辺が、「俺が守ってあげなきゃ」という庇護欲を掻き立てられるのかなぁ?
自分だけが綾波を救ってあげられる、
綾波は自分のフェム・ファタールだ、と特別視する感覚、というか。

そしてやはり、「初登場が全身包帯姿」で、
「全裸の綾波を押し倒す」=”思春期の性への目覚め”な甘酸っぱいエピソード、
と、男心をがっちりキャッチするモチーフが随所にあるから、でしょうか?

うーん、浅い考察だな^^;。
女の私としては、アスカも典型的ツンデレキャラで、見た目も可愛いし、弱さも見せるから、
レイと人気がもっと拮抗してもいいんじゃないかなー、と思うんですが、
なぜか圧倒的にレイ人気が高いんですよね。とりあえず私の周りの男性達にはw
やっぱ「女からみて可愛い(人気ある)女」と「男が好きになる女」は、
ちょっと差があるってことかな?(笑)

「女性キャラ(レイやアスカや他)のどこが魅力か」について、男性諸氏の解説をぜひ伺ってみたいですねーvv

・やっぱり「ヤシマ作戦」は面白い。
このエヴァという作品の一番の見どころだと個人的には思います。
エヴァを楽しみつくせ! ヱヴァンゲリヲン特集2009」(Yahoo!)
「みんなが選ぶ名シーン投票」でも、ヤシマ作戦がダントツ1位だったし。
名セリフ「あなたは死なないわ 私が守るもの」とか、
「ごめんなさい。こういう時、どんな顔をすればいいのか、わからないの」
「笑えばいいと思うよ」とか、
心に残る名セリフも散りばめられているし。

なので、新劇場版はさらに「破」「Q」と続くけれど、この「序」が一番面白いんじゃない? もしかして。
……と思っていたら。
なんでも「破」はかなりオリジナルストーリーで、
綾波はより感情豊かで可愛らしいし、新しい萌えキャラは登場するし、
腐女子向けサービスもキッチリ入っているし(笑)、ストーリーも波乱万丈らしい。
なるほどー、過去のTVシリーズとは違う結末になるのね。
現在公開中の「新劇場版:破」、ちょっと気になるなぁ!
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