月刊アフタヌーン2009年3月号掲載「おおきく振りかぶって」の感想です。
今回は、第65回「準々決勝 6」。

ここ数ヶ月、回を追うごとにくどくどと長ったらしくウザくなってきていた
私の本誌おお振り感想文。
記事に頂戴する拍手の数が少なくなってきているのは、
読者様のご不興を買って、敬遠されている表れかなぁ、と反省しております。
アフタヌーンが手元にあると、重箱の隅をつつくように事細かに書きたくなるので、
今月号は買わずに、1回流し読みしただけの記憶に頼って書きました。
そのため、下記文中のセリフはすべてうろ覚えです。
いろいろ間違いもあろうかと思いますがご容赦ください。


ちなみに前回の感想はこちら→アフタ2月号 おお振り感想(1)


※以下、野球素人の腐女子による「おおきく振りかぶって」のネタバレ感想です。予めご注意ください。
また、私の勘違い・間違いにお気づきの方は、ご指摘いただけると勉強になります!




●埼玉県大会準々決勝、武蔵野第一高校vs春日部市立高校。
延長戦に入り、10回表を終わって、4-3。武蔵野1点リード。

春日部ベンチに戻った涼くんが、葵くんの右手(掌?)を揉んであげているのが萌え~ww
延長10回まで119球を投げているし、7回以降はピンチの連続だし、
葵くんもかなり疲弊しているギリギリの状況。
それでも、最後まで投げきって、この試合に勝とう! という
この双子バッテリーの意気込みが感じられます。
だけど、春日部監督は「この回で決着がつかなかったらバッテリーごと交代」と思っている模様。

●10回裏、春日部は3番加藤先輩からの打順。
ネクストで、航先輩は自分への配球を予想します。
さっきの打席の豪速球、真ん中入ってると思って振ったのに、
キャッチャーは立ち上がっていた。
それだけキレてて、榛名の最高の球だった。
だけど、アレを見せた後で、8割の球を投げさせる勇気があるか?
自分にくる球はきっと、さっきと同じ、豪速球のストレート。
武蔵野キャッチャー・町田さんの配球をきっちり読み切った航先輩。
いきなり初球をホームラン!!

あんだけスピンのよくかかった速球だから、
ジャストミートしただけでカキーン! と飛ぶのも当然だよなぁ。
航先輩も、特に力まずともしっかり振り切っただけで、会心の手応えの一発だったでしょうね。
あんな気持ちいい球打ち返したら、こりゃあ忘れられないわw
「こんなのはじめて~!!」って浮かれてスキップしながらベンチに戻る気持ちもわかる(笑)。
この一発で春日部同点に追いつく! 4-4!

●ホームラン打たれたハルナサンと町田さんは呆然。
町田「榛名の決め球を、オレが、高橋に打たせちまったんだ」
残念だけど、まったくもって、その通りだね。
腰の高さに、さっきと同じ速度のストレートって。
そりゃあ、バッターは1、2の3でガツーン! だよ。
ハルナサンの力(というより気持ち?)が入っていなかったのもあるけれど、
これはあまりにも見え見えの配球。
町田さんが8割の球を投げさせる勇気がない、打者と駆け引きする余裕がない、
あるいは、ハルナサンの球に魅了されて、頼り過ぎているってことが読まれちゃってたね。
エースの、しかも一番自信のある球を、ホームランにさせちゃうって、
捕手としては最もヤバいミスだなぁ。
でも、すぐにマウンド駆け寄って、
「お前が投げてて負けるわけがねェとオレは思ってる」
って本音を言ったのは、超GJ!!(笑)
プライド高いハルナサンを一瞬にして気持ちよーくさせましたww
「町田さんの心の声を聞きました!」
ってハルナサン、単純なカワイイ奴め(苦笑)。

●次のバッターは5番柴先輩。
試合中、航先輩と意地を張り合ってはイチャコラ…言い争ってた柴先輩ですが、
航先輩が打つ前の心の声:
「球が速いだけならお前が打てない投手なんていねェんだ」

航先輩がHR打ったら「さすがは航!」と心底嬉しそう。

ここまでの3打席、ハルナサンに簡単に打ち取られていたくせに
初球のスライダーをセンターのフェンス際まで打ち返すツーベースヒット!

柴先輩ってば、どんだけ航先輩が好きなんだよと小一時間(笑)。
まったくツンデレ幼馴染みは萌えるなぁ~ニヤニヤww

●同点・1死二塁で、次の6番打者には敬遠四球で塁を埋める武蔵野ベンチ。
春日部監督は、7番鈴木涼に代打を送る。
涼が交替させられた=葵も次の回から降板。
一瞬へこんだ涼だけど、顔を真っ赤にして
「先輩! 打っちゃってください!!」って一生懸命声を嗄らすのが、
ああもう、可愛いったら!
だけど残念。
代打先輩、胸元を突く速球を思わずバットの根元に当てて、サード前へ高いバウンドのゴロ。
これ、サードにとっては処理の難しい打球ですよね。
ちょっとうろ覚えだけど、サードの大河先輩、逆シングルで捕ってたし、
バウンドが高くて滞空時間長いから捕ってすぐ投げないと一塁セーフになっちゃうし。
でも、慌てずに三塁を踏んでから素早く一塁へ。ダブルプレー!
ハルナサンが「大河先輩、かっこいっす!!」って叫んだのもよくわかるw
大河先輩、ここまで試合を見てきた感じだと、守備がなかなか上手いですよね。
ホントに中学時代はダメダメ野球選手だったの??

●11回表。
春日部はバッテリーを交替。2番手投手は長沢先輩。
武蔵野の先頭打者はハルナサン。
長沢投手は力投派ということで、ハルナサンは「嫌いじゃない」。
その言葉通り、いきなり初球をホームラーン!!

(°Д°)

ビックリしました。
予想外の展開で。
私の予想は、先月号までの流れで、
10回裏で航先輩にホームラン打たれて(←ここまでは予想通り)、
80球をとっくに超えたハルナサンが精神的・肉体的に不安を感じ始めて、
自滅して、武蔵野敗退……orz
と思ってたのに。
それで、先月号の感想のラストに、
>……私、武蔵野がとっても大好きなんだけれど、
>最終的な試合結果は、たぶん……orz

と書いたんですが、
まんまと予想が外れました\(^o^)/

それにしたって、ハルナサンてば、どんだけスーパーヒーローなんだよ。
投げても打っても、オイシイとこ完全に一人で掻っ攫ってますねぇ。
ご都合主義な感もなきにしもあらずですが……。

●春日部、葵→長沢先輩への継投は、私も失敗ではなかったと思います。たぶん。
もしこの回、葵くんが投げてもきっとランナーを塁に溜めてやられてたような気がする。
リリーフが代わってすぐの初球で打たれるのはよくあることだし。
しかも、全然打てなかったハルナサンからようやく待望の1点を取った直後で、
武蔵野は下位打線に向かうところだったし、
春日部バッテリーが、なんとかこいつ(榛名)さえ抑えれば、と気が急いたのも仕方ないかな。
失敗したとすれば、やっぱもう少し早めに投手交代を……。

結局、11回表ハルナサンの一発で、5-4。
武蔵野の後続打者は凡退。
11回裏、春日部は死に物狂いで1点を狙うも、ハルナサンに完全に抑えられて三者凡退。
ゲームセット!

この試合、榛名さんは100球以上を投げ、打たれたヒットはたった3本。
しかも、うち1本はセーフティバント。
まともに打たれたのは、航先輩のHRと、柴先輩のツーベースの2本だけか……。

●ゲームセットの瞬間、ベンチで呆然としている春日部選手達。
柴先輩(主将)の肩を、ポンと叩いて我に返らせる航先輩(萌えw)。
未だぼんやりしている葵&涼の肩を後ろから両手で抱いて
柴先輩「ありがとな!」
ううう……春日部の皆……(T_T)
葵と涼はお互いに、泣くなよ、泣くわけねーだろ、と言い交わします。
自分が悔しくって、泣くどこじゃねー、と。
この悔しさが、強くなるために何よりの糧になるんだね……。
崎玉の大地くんの時も思ったけれど、先輩を甲子園に連れて行けなかった後輩達、
来年はもっともっと強くなって頑張れ!!

●試合が終わって、ハルナサンのところへ春日部ツインズがやってきます。
この2年生3名(+秋丸くんも入れて4名)のやりとり、萌えるっつのww
「144……」とハルナサンの球速にいつまでも拘ってる葵くん(笑)。
ちゃんとデータ活用しろよな! と言う涼くんは、いかにも捕手っぽいw
この辺にも双子の性格の違いが出てるなぁww
「後でFAX番号メールするから」って言ってたってことは、
双子とハルナサンとでメアドの交換……!?(萌)
葵&涼「勝てよ、ARCに。行けよ、甲子園」
ハルナサン、甲子園に「今年は武蔵野(オレ達)が行かせてもらう」って
そのニヤリと嗤う顔、悪役ボスキャラっぽいですよ(苦笑)。

●それにしても、ハルナサンが初めて80球のリミットを外したのは、
この試合の中で何かしらドラマチックな事件(決してあって欲しくはないけど違和感とか)が起きたり、
榛名さんが精神的に成長するきっかけになる伏線なのかな? と思ってたけど……。
全然触れられずに、淡々と100球以上投げきって、あっさり終わったなぁ。

アフタ10月号でモモカンが
「次に欲しいのは、あの子らを内側から奮い立たせるような動機付けよ。
”目標”だけじゃ弱い!<中略>もっと必死にならなきゃ…!」と言っていた、
その「内側から必死に奮い立たせる動機付け」が、
この武蔵野vs春日部戦で描かれるのかな?
あるいは、その試合から西浦ナインが感じるとか……、と思ってたのに。

今回、強豪校春日部市立が、昨年まで無名の武蔵野第一に負けたのは何故か?
それは、この試合を見ると、「榛名がいたから」、ただその一点だけのような気も。
う~ん……。
主役の西浦高校が登場しない試合をこれだけ詳細に描くのって、
何か理由があると思ってたんだけれど……。
ひぐち先生、単に、ハルナサンやカグヤンを描きたかっただけ^^;?
この試合でひぐち先生が伝えたかったことって、何だったんでしょうね??
教えてエ○い人!


●ところ変わって、場面は西浦高校。
ロードワークを終えて学校へ戻ってきた阿部くんと三橋くん。
顔真っ赤にして汗だくでハアハア息を切らしながらブルブル震える腕で阿部くんの(チャリの)ケツを押す三橋くんって……
放送禁止でしょうこれはwwwww
その後、地面に仰向けに倒れ込んで、ゼエゼエいってる(ロード)事後の三橋くんの顔も、
…背中越しにウエスト捻って笑顔で振り返って見下ろしてる阿部くんも、
エ ロ す ぎ るww
人拓が可愛かった(笑)。

当直の先生から、武蔵野が延長11回5-4で勝って準決勝へ進んだと聞いたアベミハ。
阿部くんはまた悔しそう。
そして三橋くんは、「阿部くんは、武蔵野行ってたら、今頃ハルナサンと準決勝に行けた。
ハルナサン勝って、悔しいのは……」
……ハルナサンとバッテリー組めば良かった、と後悔してるから?
と思ったようですね。

ここから、三橋くんがどういう思考回路になっていくのか。
「やっぱり、阿部くんはハルナサンとホントのバッテリーになりたかったんだ……オレなんて……」
と後ろ向きにへこむのか、それとも
「阿部くんとは、オレが、ちゃんとバッテリーになるんだ!」
と強い意志の動機づけになるのか……?
う~ん、読めません^^;。

来月以降はきっと、西浦夏合宿の場面に戻るのかな?
今後は準決勝、決勝と、他校の試合内容がまた詳細に描かれるんでしょうか?
そういや、美丞大狭山の件も、放置のままじゃあ「今年の夏」を終われないよなぁ。
……私個人としては、早く西浦の新人戦が見たいなぁ。
今後の展開、読めないので余計に気になります。
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