2008_12
14
(Sun)13:59

露と答へて 消えなましものを

おお振りキャラ阿部くんの誕生日(12月11日)祝いに書いた二次創作SS、
本日、完結しました。

3つに分割したので、3日連続でアップしようと思っていたのに、
最終話の校正に取り掛かるのが遅くなって、14日にずれ込んでしまいました。
もしかして万が一、13日に更新を待っていてくださった方がいらっしゃいましたら、
お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

作中に登場したこの和歌、
 白玉か 何ぞと人の 問ひしとき 露と答へて 消えなましものを
これは、伊勢物語の芥川というお話の一部です。
このストーリーを(曲解と比喩を交えつつ)現代語訳しますと……


昔、ある男がいた。
某私立学園経営者の孫という高嶺の花にマジ惚れして
何年もアタックし続け、やっとのことで掻っ攫って駆け落ちして、深夜の逃避行。
芥川という川のほとりまで来た時に、連れてきたM(仮名)が、
草の上に付いている(光る)露を見て、
「あれ、は、ナニ……?」と訊いた。
先は長いし、夜は更けたし、雷まで鳴って雨もかなり降ってたので、
男は荒れ果てた蔵の奥にMを押し入れ、自分は入り口で見張りをしていた。
そこが鬼の住処とも知らずに……。
早く夜が明けねーかなー、と思っている間に、鬼はMを一口で食ってしまった。
「あ、あれ~っ!」とMは叫んだが、雷がうるさくて男は聞こえなかった。
次第に夜が明けてきて、(蔵の奥を)見てみると、連れてきたMがいない。
地団駄踏んで悔し泣きしたが、もはやどーにもならない。

実はこの「鬼」というのは、Mの祖父宅の向こう隣りに住む幼馴染みで(嘘)、
泣き声を聞きつけて、足止めし、取り返してしまったということだ。
それを「鬼(の仕業)」と言ったのだ。


とゆーことで、冒頭の和歌は、
「あれ、は白玉(真珠)、か、な……?」 とMが尋ねた時に、
「ありゃー露だよ」と答えて、
オレの方が露のように儚く消えてしまえばよかったのに……
という意味ですね。

このお話、古典文法的に要チェキポイントが盛り沢山だそうで、
古文の教科書によく載っているようです。
そーいや、私も高校時代に古文の授業で学んだような記憶が。

で、なんでこんな話をSSに取り入れたかと申しますと、
モデル校の1年2学期の学習内容にあったから^^。

あとは、埼玉の日の出・日の入り時刻を調べてみたりもしました(苦笑)。
ちなみに、2008年12月11日の埼玉、日の出は6:41で、日の入りは16:28だそーです。

それから、「bad」の最上級は「worst」です、よー。(三橋風口調で)

その他、作中ツッコミどころは満載ですが、
(朝練はやるでしょ、とか、そんな時期に先生の研究会なんてないんじゃね? とか)
ゆる~く半目でお目こぼしいただければ幸いです(汗)。
なにより、阿部くんの性格が女々しくてかなり捏造入ってて「アンタ誰?」状態ですが、
どうか平に、平にご容赦を……m(_ _)m

ところで阿部さん。
いつでもどこでもおんなじヤツのことばっか考えてて、
ノートの端にも気ィつけさしてる男は、
キメーしウゼーしメンドクセー、んじゃないかと思います(笑)。
関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック