2008_11
02
(Sun)01:44

三橋家の謎

※漫画「おおきく振りかぶって」はフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
 そしてこの考察もゲンミツにフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係ございません!
 考察の間違いにお気づきの方は、ご指摘いただけると幸いです。



原作11巻のカバー裏おまけ漫画で、
三橋くんの母・尚江さんは「埼玉大学教育学部准教授」だということが判明しました。

ほほう。
それを基に、三橋家についていくつか考察してみたいと思います。


1)三橋母の年齢

三橋家がギシギシ荘から一軒家へ引っ越しをしたのは、廉くんが小学2年生の秋(原作4巻P.105)。
その時、誕生日が5月の廉くんは8歳。
そして、桐青戦で久しぶりに再会したハマちゃんに、尚江さんは「あの頃ぎりぎりだけど20代」と言っていました(原作5巻P.16)。
原作7巻カバーのキャラクター・プロフィールで、尚江さんの誕生日は12月20日、とわかっています。
ということは、三橋家が引っ越しした秋は29歳で、その数ヶ月後に30歳を迎えたのでしょう。

つまり、尚江さんが30歳の年に、廉くんは8歳。
現在は、廉くん16歳だから、尚江さん37歳(作中では夏だから誕生日はまだ)。
作者のひぐちアサ先生と、今現在は同い年です。
(漫画の時間の進みが遅いので、すぐに追い越すでしょう・笑)
尚江さんが廉くんを産んだのは22歳の年(産んだ時はまだ誕生日前で21歳)。
おおー、若いお母さんだなあ!

冒頭で書いたとおり、尚江さんの職業は国立大学の准教授、ということがわかっています。
ということは、尚江さんは四年制大学を卒業しているはず。
子供を産んだ21歳当時は、大学4年生の春(浪人・留年していなければ)。
妊娠したのは、大学3年の8月頃ってことか。

……できちゃった結婚かつ学生結婚、ですかねw


2)三橋母の職業

おまけ漫画では、廉くん4歳(尚江さん26歳)のエピソードの横に
「※埼玉大学教育学部准教授」と書かれています。
さらに、おまけ漫画の最後のコマでは、泉くんが「三橋のかーちゃんて大学教授なの!?」と言っています。
それじゃつまり、26歳当時は准教授で、今(37歳)は教授なの?

いえいえ、恐らくは現在、准教授なのではないかと思います。

国立大学文系における一般的な進学・昇格(浪人・留年していない場合)は、以下のようになっています。
・学部(満19~22歳の4年間)

・大学院修士課程(満23~24歳の2年間)

・大学院博士課程(満25~27歳の3年間)※ただし、3年以上在籍するオーバードクターもよくある。

・助教(かつての助手に近い)

・准教授(かつての助教授。2007年4月の学校教育法改正で名称変更)

・教授

大学教員(助教以上)になるには、一般的には博士課程まで修了していることが要件になります。
(上記と違うルートで大学教授になる人もいますが。)

つまり、おまけ漫画の26歳当時の尚江さんは、博士課程の大学院生(博士2年)だったと思われます。
もちろん学生でも論文のための「研究」は行っていますので、
ハマちゃんの言う「お仕事の研究」というのは、そのことを指すんじゃないかな。

だから、おまけ漫画の欄外に注釈として書かれていた「教育学部准教授」は、
現在(37歳)の尚江さんの職業と考えるのが妥当でしょう。
年齢的にも、37歳の大学教員ならば准教授がもっとも違和感ないです。


3)三橋母の専門分野

「おばさんがサンタをやるのはお仕事の研究なの?」というハマちゃんのセリフからすると、
尚江さんが大学で研究しているのは、発達心理学や臨床心理学など、教育心理学の分野なのでしょうか?
ひぐちアサ先生が、法政大学文学部心理学科でスポーツ心理学を専攻していたという噂なので、
ありえそうな感じです。

でも、埼玉大学教育学部は、「教員養成系」の大学です。
国立大学の教育学部は、おおきく2種類に分けられます。
教員養成系:小学校の教員・中学校の教員の養成が主な役割。
         教育学を含む諸学問を学校の教育へ応用することが主眼。
教育学系:教育とその関連領域に関する基礎的な教育研究が主な役割。
        環境、心理、生涯学習、福祉、地域などの分野の体系的研究。
        卒業生で「先生」になる人は必ずしも多くない。

つまり、埼玉大学の教育学部は、幼稚園・小中学校などの先生になるための実践的な専攻がほとんどで、
「教育学系」(教育概論や教育心理学)を専門に研究している人はかなり少ないはず。
ただし、埼玉大学教育学部にも「総合教育科学専修」や「教育心理カウンセリング専修」「学校教育臨床専修」があるようなので、
尚江さんがこの担当教官である可能性もなきにしもあらず。
だけど、尚江さんがもし埼玉大学の卒業生という設定だったら、
「教科教育コース」の教官(=なんらかの教科の専門教官)の可能性が高いかな?

結論:専門分野はわかりません(笑)。教育心理学と、教科専修、それぞれ可能性は半々くらいかな?


4)三橋母の母校

高校は西浦です。はい。
原作8巻で三橋くんがそう言ってるので、間違いありませんw

一方、大学は?

埼玉大学教育学部入学→そのまま大学院へ進む→そのまま研究室に残って助手に(今でいう助教)→昇格して准教授へ。
と考えるのが順当なように見えますが、
准教授に昇格する際、そのまま自分のいた研究室に残れる人はそんなに多くないかも。
自分の学んできた研究室には従来の教授・准教授(=自分の先生)がいますし、
そのポストの数は限られています。
運よく(?)教授が定年退職する年だったり、大学側が学生定員増加のため担当教官を増やす場合は問題ないですが、
通常は、数年間助教をやった後で他の大学の教員募集を探して、そちらへ移った後に准教授になるケースが多いはず。
自分の専門分野の大学教員募集がいつ、どこであるか。それは運次第。
なので、今まで地元や母校で研究していても、いきなりまったく縁のない遠い地方の大学へ行くこともあり。

結論:埼玉大学に入学してそのまま(運よく)残って准教授になったのか。
   それとも、近隣の他大学に入学して、埼玉大学に移ってきて教員になったのか。
   わかりません(笑)。でも、尚江さんの場合はずっと地元(浦和)みたいだし、前者かな?


5)三橋父の職業

三橋父の詳細プロフィールは今のところ明らかになっていませんが、
年齢はなんとなく尚江さんと同い年か、あまり年の差がない気がします。

三星学園の跡取り息子として、大学の教育学部(教育概論)か経済学部に入学して、
そこで尚江さんと出会った、といったところでしょうか?

原作11巻では、「久しぶり」に息子に会って、群馬の銘菓「焼きまんじゅう」をお土産に買ってきてくれました。
……これってもしかして、三橋父は群馬の、三星学園の関連企業で仕事してたり、するの……?

駆け落ち婚で群馬の実家と一度は距離を置きましたが、
廉くんが8歳の頃(三橋父が30歳前後の頃)、群馬の親と和解をした模様。
だって実家の金銭援助がなきゃ、ギシギシ荘からいきなりあんな立派な一軒家には引っ越せないよねww
そして4年後には孫(廉くん)が群馬の家に同居して、3年間三星学園へ通学。
そこまで和解してたなら、三橋父も実家の系列の会社で勤めてる可能性もあるかも……。

それにしても、「駆け落ち」してギシギシ荘に身を潜めてた(?)くせに、
嫁さん(尚江さん)が大学に通って研究続けていたら、
身元や所在地は調べようと思えばすぐ群馬にバレバレのよーな気もするけれど(苦笑)。


とゆーことで、三橋父母の謎に迫ってみましたが、
私は埼玉大学のことも教育学部のことも全然わからないので、上記考察は戯れ言として眉唾でお読みください(苦笑)。
勘違い・間違いにお気づきの方はぜひお教えくださいませ。勉強になります。
繰り返しますが、あくまでフィクションですので、実在の人物・団体とはまるっきり別の、机上の空論です。
「で、こんなこと考察して、何が楽しいの……?」と呆れてツッコミ入れられそうですが、
自分でもよくわかりません(苦笑)。
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コメント

No title

待ってましたぁ~三橋家の謎!!
いつもながら杏月さんの考察はスゴイですね!!!
なるほど2と感心しながら読ませていただきました^^
私なんててっきり三橋母が三星学園経営者の娘だと思ってました;
でも思い返せば何巻かのおまけ漫画でルリの母を「お義姉さん」って呼ぶ場面があったような・・・
それにしても尚江さんは学生結婚だったんですね!びっくり!
確かに計算するとそうなりますね全然気付きませんでした^^;
なんで駆け落ち?って思ってたけどなるほど~と思いました。

あっ新しいテンプレート読みにくくないですよぉ~

2008/11/02 (Sun) 16:40 | ocho | 編集 | 返信

ocho様、ようこそいらっしゃいませvv

自己満足な考察にお目を通していただき、どうもありがとうございますvv

>三橋母が三星学園経営者の娘
そーいや、群馬のお祖父さんが父方なのか母方なのか、
漫画では一度も明記されてませんね(汗)。
でも、群馬の家は父方、と私思いこんでました^^;。その理由は、
●2巻カバー裏おまけ漫画で、
ルリちゃんの母を「義姉さん」と呼んでいる。
(でも、三星のお祖父さんの息子のお嫁さん=義姉、だったら、
尚江さんが三星経営者の娘の可能性もあるか…)
●8巻で、三橋くんが西浦高校は「お母さんの学校」と言っている。
(わざわざ群馬から埼玉の県立高校へ越境入学するとは思えないので)

三橋くんのお母さん、学生結婚で結構若いママですけど、
もっと若そうな水谷くんのママ(しかも上にお姉ちゃんもいる)は、
いったい何歳で結婚して出産したのか…?
(もしかして十代?)
ちょっと驚愕しました(笑)。

新しいテンプレにもコメントありがとうございますv
是非また遊びにお越しくださいねvv

2008/11/03 (Mon) 18:03 | 杏月 | 編集 | 返信

拍手コメントをくださったYou様

別の場所で運営しているサイト(女性向け小説サイト)のお返事ページに、
頂戴したコメントへのお返事を書いたんですが、
よく考えたら、見ていただけない可能性が高いので(苦笑)、
こちらにも書かせていただきます。
(不都合ありましたら、また拍手でお知らせいただければすぐ削除します)

はじめまして!
とても嬉しいお褒めのお言葉、どうもありがとうございます!
クラスの約1割が埼大ですか~。
やっぱり国公立大ならば地元大への進学が多いんですね。
これからもまた遊びにお越しいただけると嬉しいですvv

2008/11/03 (Mon) 18:59 | 杏月 | 編集 | 返信

No title

三橋家は・・・父も母も庶民的ですよね~・・・
私は・・・2巻で・・・
ああ もう!  廉がおじいちゃんとこ通ってる間は楽だったなァ!
って・・・セリフを読んで・・・
これは・・・夫の実家に息子をあずけた嫁ではなく・・・自分の親に子育てをマル投げした娘・・・なんだと思いこんでしまったんです~・・・
8巻で・・・西浦が母の母校・・・って・・・読んで・・・えええ~~~・・・っ・・・て・・・自分の脳内イメージがまだ組み直されなくって困ってます~・・・
父のほうが・・・三星での息子の境遇を心配してますよね~・・・

2008/11/18 (Tue) 10:51 | 末摘花 | 編集 | 返信

末摘花さま、いらっしゃいませ

私は逆に、三星は父方の実家だとなぜか思い込んでました^^。
なぜだろう…?と振り返ってみると、
私は原作より先にアニメを見たので、
2巻の尚江さんのセリフ「廉がおじいちゃんとこ~」を知らなかったこと、
さらに”駆け落ち”と聞いて、
三橋の祖父が結婚反対 → きっと三橋父が跡取り息子だったんだ、
と思い込んでいたせいかと思われます(笑)。

>父のほうが三星での息子の境遇を心配
もしかしたら、三星(三橋家)の住みにくさや窮屈さ、みたいなものを身をもって知ってたから、
それもあって心配してたんでしょうかね?

原作から先に読んでいたら、私もまた
違った先入観があったかもしれません^^。

2008/11/18 (Tue) 18:54 | 杏月 | 編集 | 返信

No title

ルリちゃんの御家は・・・御立派でしたよね~・・・
きっと叶君の御家も・・・御金持ちなんだろ~な~・・・

ルリちゃんとリューちゃんの父が・・・三橋父のお兄さん・・・なのか・・・
それとも母が三橋父の・・・姉なのか・・・?
ううう・・・っ・・・はやく・・・はっきりしてほしい・・・けど・・・
う~~~・・・んと・・・さきになりそ~ですね~・・・( 涙 )

2008/11/18 (Tue) 20:23 | 末摘花 | 編集 | 返信

叶くんはおぼっちゃんっぽいですよねv

末摘花様、ようこそvv

叶くんちもきっとお金持ちですよね~。
そこはかとなくボンボンの香りがします(笑)

>ルリちゃん&リューくん
廉くんの父と兄弟なのは、彼らの父なのか母なのか?
私も知りたいですー!
2巻おまけ漫画で見た限りは、
ルリちゃんの母(尚江さんに「お義姉さん」と呼ばれてた人)は、
少しふくよかで、あまり三橋父とは似てなかった印象ですね。
この謎の解明…どころか、新人戦が始まるのも、しばらく先そうですね^^;

2008/11/20 (Thu) 00:01 | 杏月 | 編集 | 返信

2011年4月8日に拍手からコメントを下さったP様

はじめまして!
このようなネットの辺境ブログまで、ようこそお越しくださいましたvv
ネタバレ感想や考察をじっくりご覧いただき、とてもとても嬉しいです♪
日付の古い記事にもコメントは大歓迎ですので、
今後もどうぞご遠慮なくメッセージを戴ければ幸いですvv

私のおお振り感想が「中立な印象」と仰っていただけて、
すごく嬉しいです~♪♪
その理由は、「心理学を勉強した」(といっても劣等生です^^;)ことよりも、
「おお振りのキャラが全員好き!」だから、これに尽きると思います(笑)
なかでも三橋阿部花井田島は同率1位で大好きですが、
他のキャラもホントに一人残らず好きなので、
無駄に暑苦しい萌えが、感想文に迸っているのだと思いますww

それから、お尋ねいただいた私の女性向け二次創作サイトですが、
「すごく読みたい」と仰っていただけて、天にも昇るほど嬉しいです~!
仰る通り、このブログからはリンクを繋いでおりません。
詳しくは、2010年8月10日の日記↓をご覧くださいませ。
http://aduki1.blog54.fc2.com/blog-entry-1206.html
もし万が一「手を尽くしたけれど、やはりどうしても分からない」という場合は、
今回と同様、非表示コメントにてメールアドレスなどをお教えいただければ、
追ってご連絡を差し上げることも可能です。

お手を煩わせてしまい大変恐縮ですが、どうぞご理解くださいませ。
P様が弊サイトへとお越しくださる日を心待ちにしております!

2011/04/11 (Mon) 01:16 | 杏月 | 編集 | 返信

2011年4月13日に拍手からコメントを下さったH様

>深い考察ありがとうございます
いや~^^;、本文中にも書いてあるように、どうぞ眉唾でご覧くださいませw
尚江さんに「あの頃ぎりぎりだけど20代」と言わせたことを、
ひぐち先生が忘れているかも=年齢がもっと上かもしれないので(苦笑)

古い記事までお目を通していただき、とても嬉しかったですvv
どうもありがとうございました!

2011/04/15 (Fri) 20:07 | 杏月 | 編集 | 返信

三橋母の経歴について

杏月様

はじめまして、NUSAHKと申します。

とりあえず三橋君のお母さんの経歴についてですが、個人的な考察を・・・

とりあえず、研究者になるための代表的なコースとして、

・学部(満19~22歳の4年間)

・大学院修士課程(満23~24歳の2年間)

・大学院博士課程(満25~27歳の3年間)※ただし、3年以上在籍するオーバードクターもよくある。

・助教(かつての助手に近い)

・准教授(かつての助教授。2007年4月の学校教育法改正で名称変更)

・教授

というコースを挙げられていますが、実を言うと、10年程前までは、修士課程卒でも大学の助手としての募集がありました。
 三橋母の設定が連載開始当初の2003年ごろに作られたものだとすると、

1990年ごろに修士になってそのあとすぐ大学の助手として、採用され、働きながら論文を書いて博士を取った可能性が高いとおもわれます。しかも1990年ごろだと卒業した大学院と同じ大学の助手として採用されることはよくあったようです。
もっとも2000年ごろまでにそのようなことは減り、今では博士を出た後でも「なかなか自分の大学で採用されず、1,2年ほど短期契約で働いて他の大学で助教として採用されるケースが多いようです。

閑話休題

2015年の10月号のアフタヌーンは読まれましたか? 田島家で三橋君フォーム改造計画が着々と進んでいました。
その中で、スマホで三橋君を動画撮影し、モモカン父に送付して投球フォームを見てもらうというお話がありました。
連載開始当初の2003年だとそんな便利なことはできなかったなあ、とか思ってしまいました。やっぱり技術の進歩はおそろしく、それと同時に高校野球の指導もレベルアップしている、と感じてしまいました。
なにしろ、いちいち専門家を現地によばなくともある程度指導できてしまえるわけですから。
12年の歳月は長いと思ってしまいました。
もっとも周りは12年経っているのですが、作中では6ヶ月しかたっていないので、いろいろ設定に支障を来たしてきそうです。

今後とも大ふり感想を楽しみにしています。

2015/08/30 (Sun) 00:01 | NUSAHK | 編集 | 返信

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