■「バッテリー」とは…
「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこいー」
800万部の大ベストセラー、あさのあつこ作「バッテリー」が連続ドラマになります。
自分を信じて直球を投げ続ける少年が、自分を受け止めるパートナー=キャッチャーを得て、
少しずつ仲間を信頼し変化していく様を細やかに描く「バッテリー」。(後略)
(NHK番組サイトより引用)
私は原作の小説は未だ読んでいません。
2007年に劇場公開された映画の方は、昨年秋にDVDが発売された頃、レンタルしてきて家で見ました。
今回のテレビドラマも、時間の都合があえばなるべく見てみたいけど、どうかなー?
それで、映画のDVDを見た際に感想を箇条書きで書き留めてたんですが、
そのまま頓挫して、下書きのまま放置してありました^^;。
せっかくの機会なんで、映画「バッテリー」の感想をアップします。
但し、細切れの箇条書き感想で、しかも視聴してからだいぶ時間が経っていて
細部を忘れてしまったので、ちょっと中身の薄い支離滅裂な感想ですが(苦笑)。
(※以下、ネタバレを含みますので未見の方はご注意ください。)
●巧、かわいいな~~!
私は原作は未読だけれど、林遣都くんは巧役にぴったりなんじゃないでしょうか?
目に力があって顔立ちが整っていて、衆目を惹きつけるような魅力がありますね。
それと、お祖父ちゃん役の菅原文太さんかっけ―――!! 渋いぜ。
●巧と豪の初めてのキャッチボール。
巧のピッチングを見た瞬間、豪と一緒に私も体に震えが走ったわー!
剛速球の演出の仕方がうまいなぁ、と思ったり。
●いつも冷めた表情の巧が、豪にだけ心を許して少し和らいだ顔するのがなんとも萌えますw
●巧のお母さんの言葉、
「体の弱い弟に野球を見せつけないで。野球なんてできる訳ないでしょう。
どうして弟にそんなことできるの? お兄ちゃんでしょう」
きついなぁ……。胸を抉る言葉です。
お母さんが悪い人じゃないことはわかってます。巧を憎んだり嫌ったりしてるわけでもない。
だけど、体の弱い弟・青波を労わり、不憫に思うあまりに、巧にきつく当たってしまうんだなー。
親だもん。どっちの子も可愛いはず。
でも、親でも所詮はただの人間。理想の聖人君子じゃない。
子供それぞれの性格も違うから、相性もあるだろうし。
贔屓してるつもりはなくとも、どうしても片方にはきつく、片方には甘くなったりするのかも。
でも、たった12~13歳の子供(巧)にとっては、母親にこんなこと言われるのは堪えるだろうな。
この辺の、母と子のすれ違い、というか、「親に理解してもらえない」という孤独は、見てる方もとてもつらいなぁ。
●豪の天真爛漫さがいいですねvv
バッターへの明るいヤジ、ピッチャーへの声掛けがいかにもキャッチャーっぽい。
あまり人間関係で苦労したことのない坊ちゃんらしい鷹揚さというか、
年相応の無邪気さがあって、見ていて気持ちが救われます。
●豪をはじめとする同い年のチームメイト達。
田舎の野球少年達の純朴さがとても可愛い♪
●ちょwwwwww 体育用具室で折檻はヤバイってwwww
これは腐女子が喰いつきそうなエピだな……(汗)。
●巧への暴行事件をきっかけに野球部が部活動停止処分に。
「野球は君達のものではない。」と言う先生の言葉に、私もひじょうに憤りを覚えたり(笑)。
野球は誰のものでもないっすよ。
●強豪校・横手二中との練習試合で、相手が巧の剛速球と、豪のキャッチングの未熟さを見切り、
徹底的な振り逃げ作戦に……。
これはキャッチャーには堪えるわあ~……。きっつ―――!
ピッチャーがいかに重労働か、一球一球ごとにピッチャーの調子や疲れを一番感じるのはキャッチャーのはず。
だから多くのキャッチャーはピッチャーが投げやすいように気遣い、励ましたり叱ったりして、
少ない球数で打ち取れるように配球組み立てるし、盗塁阻止や打撃でピッチャーを助けようとする。
その自分が、捕逸でピッチャーの足を引っ張るって……。
自分がその才能に惚れ込んだピッチャーだからこそ、
自分と巧の実力レベルの差を思い知らされて、めっちゃ凹んだんだろうなぁ。
●「おめぇの代わりにサワが受けてもええんか!?
原田をサワに取られてもええんか!?」
……うん、確かにね。言ってることは間違ってないと思うんだけど、ね……。
腐女子の耳にはイロイロと妄想を掻き立てる表現で聞こえてくるんで、その……。
●豪役の子の笑顔、ええなぁ!
心があったかくなって、ほっとさせられます。
●巧の野球は孤独の証。そんな野球はつらくて哀しい。
巧にとっての野球は祈り。生まれつき体の弱い弟。その弟の代わりに弟の大好きな野球を巧は必死に続けてる。
野球って、気持ちを伝えるスポーツ。自分の気持ち、仲間に伝えたい、仲間の気持ち、
もっと知りたい、そんな気持ちがプレーに出ると楽しくて楽しくて楽しくて。
この辺りのお父さんの言葉が胸に響きました。
病床の弟のために野球をしている巧。本人にはそんな自覚はないかもしれないけど。
重いなぁ。
巧が「野球を楽しんでいないように見える」のは、こういうわけだったのね。
母親への愛情、それを得られない哀しみ、弟への愛情と嫉妬、家族の中で居場所のない孤独……。
巧自身はそんなこと思っていないかもしれないけれど、無意識の下にこういった心の傷がありそう。
母親との確執や複雑な愛憎。それが巧を盲目的に野球に向かわせているような。
●やる気に満ちた明るい表情で、全速力で自転車をこいで球場へ向かう巧。
これを見て、救われた気持ちになりました。
いろいろあるけれど、野球が好きなんだなぁ、とほっとする。
●お母さんが応援にかけつけたシーン~お父さんが病床で青波に語りかけるシーン。
家族はそれぞれがお互いを愛し合っている。
今まではすれ違いでそれが相手にうまく伝わらなかったかもしれないけれど。
でも、お互いに思いやり合っているんだ、ってわかる良いシーンでした。
以上、バッテリーの二人の関係とか、腐女子好みの注目シーンも多々散りばめられていましたが、
それよりも、家族の物語として良作だったな、と感じました。
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