
八月(はづき)十五日(もち)ばかりの月に出で居て、
かぐや姫いといたく泣き給ふ。
<中略>
「おのが身は、この国の人にもあらず、月の都の人なり。
それを、昔の契ありけるによりなむ、この世界にはもうで来たりける。
今は帰るべきになりにければ、この月の十五日に、
かの本の国より、迎へに人々まうで来むず」
(「竹取物語」)
誰もが知っているかぐや姫の昔話――「竹取物語」ですが、
そういえば改めてストーリーを思い返してみると、
かぐや姫が陰暦8月15日の中秋の名月の夜に月へ還っていった物語だったなぁ、
と思い至って、今日のこの日に、その箇所を書き出してみました。
「物語の出で来はじめの祖(おや)」と源氏物語にも謳われる、日本最古の物語、「竹取物語」。
幼い頃から私の最も好きな物語の一つでした。
なぜだか昔から「かぐや姫」の絵本や書籍が好きだったし、
高畑勲の長編アニメ映画「かぐや姫の物語」も地上波放送を高画質録画したしw
迎えに来た月の都の人は「かぐや姫は罪をお作りになったので」地上へ降ろされたと言うけれど、
かぐや姫の”罪”……諸説言われるものの、ホントのところはなんだったんでしょうねぇ。
日本史上最強のツンデレ女王様。(←おいw)
絶世の美女で、ミステリアスで、小悪魔ちっくで、ツンデレ。
今の世でも、もしもこんな女性が(現実でもフィクションでも)いたとしたら、
周囲の男はもとより、老いも若きも女も、振り回されずにはいられないでしょう。
千年経っても色褪せない、魅力溢れる女性だなぁ。
……なぁんてことを徒然なるままに思い馳せつつ、

例によって例のごとく、
「花より団子」ならぬ「月より団子」で、
お月様へのお供えもそこそこに、舌鼓♪(笑)
ちなみに、冒頭の写真をご覧になればお分かりの通り、
今夜は「十五夜」「中秋の名月」ではありますが、
実際の「満月」は2日後の9月17日です。
◆【特集】中秋の名月 2016年9月15日(AstroArts)
来年(2017年)の中秋の名月は10月4日ですが、
これまた実際の満月は2日遅れて10月6日だそうです。
まんまるな満月も美しいけれど、やはり
これからまさに満ちようとする縁起の良い“月齢13”のお月様、
その美しさも趣深くて素晴らしいなぁvv(うっとり)
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