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↑こちらの写真は、2013年春のセンバツを聖地で生観戦した時に撮った写真。
嗚呼、あの場に立ち、あの空気を吸えたことは、
我が人生においてほんとうに幸せなひとときだったわ……(うっとり)。


8月7日に開幕する第98回全国高校野球選手権大会。
夏の甲子園に出場する49の代表が、先月末にいよいよ出揃いましたね!

夏の甲子園 49代表出揃う/学校メモ一覧(日刊スポーツ 7月31日)

今年の夏は、運悪くスケジュールが合わなくて、
地方大会を観戦に行けなかったのが残念orz
私にとっては、8月5日に開幕するリオオリンピックよりも、
夏の甲子園のほうが待ち遠しいというのが正直なところ^^。



ところで、出場校による甲子園練習が行われた今日、
こんなニュースがネットを騒がせたようで。

大分の女子マネが甲子園のグラウンドに 大会関係者慌てて制止(デイリースポーツ8月2日)
甲子園練習 女子マネ、グラウンドに入り注意 笑顔で「ダメでした」(スポニチ8月2日)

大分高校の女子マネさんが、新調したユニホーム姿で、甲子園練習に練習補助員として参加。
守備練習でノッカーへボールを渡すなど手伝っていて約10分が経過した頃、
大会関係者が気付いて慌てて制止。

当の女子マネさんは、
「やっぱりダメなんだ、と思いました」
と笑顔で受け入れ、グラウンドからベンチに下がったそう。
「(ノックの手伝いは)いつもやってるんですけど、甲子園ということで緊張して手が震えました」
2年前の1年時にも甲子園初出場していて、2年ぶりの甲子園に、
「1年生と3年生では違いますね。
私的には両方とも連れてきてもらっているんですが、みんな同級生で家族みたいなものなので。
プレーを見ていると心配になります」


彼女はそもそもクラシックバレエを専門にやっていたけれど、
中学校の卒業式の答辞で、「私がマネジャーになって甲子園に連れて行きます!」と宣言!
野球部のマネージャーに今は専念しているとのこと。
有言実行カッチョイ―――――!!!

こんな素敵な女子マネさんが、なぜ練習手伝いを制止されちゃったかというと、
大会規定で、参加資格は「その学校に在籍する男子生徒」で、
危険防止のため、グラウンドに立つのは男子のみと明記されており、
甲子園練習もそれに準じる形で行われている、ため。

大分高校の野球部部長先生は、
「私が勘違いしていました。
彼女は一生懸命頑張ってきたので、グラウンドに立たせてあげようと思って…。
本当に申し訳ありません」
と謝罪したそうです。

そっかぁ……女子マネは聖地のグラウンドに立てないのか……ちと残念だな。
チームの一員として頑張ってきた女子マネさんを
せめて練習補助でグラウンドに立たせてあげたい、という先生の気持ち、
共感できるし、謝ることでもないようなモヤっとした気分が残るけれど。


で、案の定、この件はネットで炎上しているようで^^;。
女子マネ制止にネット炎上 為末氏も「世の中と最もずれている競技になりつつある」(デイリースポーツ8月2日)

ここ数年、“甲子園”があるたび、何かしら誰かしら炎上しているもんなー。
それだけ衆目を集めるイベントだという証拠でしょうけれど。
当事者の大分高校の皆さんも、こんなふうに騒がれるのは本意ではないでしょうから、
そっとしておいて差し上げて、試合でこそ声援を送りたい気持ちです。


福井県・羽水高校の女子マネはノックも一流「これは名ノッカーですわ」(FUNDO7月11日)
↑このネット記事の最後は、
>聖地・甲子園でも、ぜひノックが見たい。
という一文で締められていたけれど、
もしも甲子園へ出場できていたとしても、名ノッカーの女子マネさんは、
聖地・甲子園ではノックできなかったワケか……。

かつては女子部員が練習に参加できず 甲子園練習(デイリースポーツ8月2日)
>2008年のセンバツ大会の甲子園練習では、
>華陵(山口)の女子部員、高松香奈子外野手(当時3年)の練習参加が認められず、
>話題になったことがあった。


2008年当時のこの記事も、印象に残っています。
甲子園練習日の前夜に、女子部員は参加できない規定と知らされ、
「夜はずっと泣きました。朝も泣いてました」
でも、甲子園練習ではグラウンドには出れなかったものの、ベンチでタイムキーパーを務め、
芝生上でナインと記念撮影し、
ボールを拾いに行った際に「こっそり土も踏みました」と喜んでいたとか。
高校野球の女子選手として初めてユニホーム姿で甲子園に立った選手、となったそうです。
「(甲子園は)テレビで見るのとは全然、違いました。
芝生もサクッとした感じで、本当に気持ちよかったです」

開会式ではプラカードを持って先導役を務め、
試合中はアルプス席で応援。
ホントは記録員としてならベンチ入りが可能だったけれど、
「選手として出たい」との拘りがあったから。


このブログでも2011年夏に「リアルモモカン」という記事で、
高校野球の女性コーチや女性監督を紹介したことがありましたが、
もしかしてこれらの高校が甲子園に出場できていたとしても、
女性コーチや女性監督は、グラウンドでノッカー等できなかったのかしら!?
大会規定をネットで調べてみようとしましたが、探し出せず断念しましたorz

“全国高校野球選手権大会”では、
「危険防止のため」女子がグラウンドでプレーや練習することを禁じていますが、
“女子高校生”の“硬式野球”日本一を決める全国大会だってあります。

女子高校野球 日本一を決める大会はじまる(関西テレビ放送ニュース7月28日)

第20回の全国女子高校硬式野球記念大会には、全国から過去最多の24チームが参加。
兵庫県丹波市で、7月28日~8月3日に開催されています。

とはいえ、こちらはこちらで素晴らしい大会だけれど、
“聖地・甲子園”に立ちたい、と夢を抱く野球大好き女子だって、たくさんいることでしょう。


私も高校時代(ジュラ紀)は、女子マネージャーでした(但し、サッカー部)。
ここでご紹介した女子マネさん達や女子コーチ・女子監督さん達のように、
男子部員達と同じほどの熱意や同様の技術をもって練習に参加するようなレベルwではなかったので、
憧れのピッチに足を踏み入れる……なんて大それたこと、私は想像したこともありませんでした。
でも、これだけ熱意もあって男子と一緒にどろんこになって頑張ってきた女子達を、
チームの一員として、ひととき聖地に立たせてあげたい、という気持ちはよく解ります。

私自身は正直どちらかというとフェミニストとは言えないほうで、
お相撲の「土俵は女人禁制」ということにも異論はないタイプ。
今回挙げた一連の例についても、
「高校野球の大会規定だ」と言われてしまえば、声高に批判はしづらいところorz
けれどいつか近い将来、野球大好きな女性野球選手やマネージャーにとって、
“甲子園の壁”が低くなってくれればいいなぁ、と望んでいます。
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