2015_07
23
(Thu)23:59

未知の体験



日本古来の様式美「HARAKIRI」をしましたよー。
2ヶ月前の日記にも書きましたが、
「狼と七匹の子山羊」な手術を受けました。

6~10時間かかる手術、と予め言われていましたが、
手術台に寝てから全身麻酔が切れて目が覚めるまで、
なんと14時間半もかかった大手術になりました~!

人生6度目の手術でしたが、今回は所要時間が長かったため、
いまだかつてない稀有な体の反応が多々出ましたよ。
う~ん、人体の神秘!



※以下、痛い話題がお嫌いな方は、決してご覧にならないでください!!









14時間半の手術を受けると、人の体はどうなるのか!?
「こんなのはじめて~!」(※実写版映画進撃の巨人のハンジさん@石原さとみ風に・苦笑)
と言いたくなるような、私の体で経験したことを列挙してみます。(※個人の感想です)


その1:床ずれで背中に大きな水疱ができる。

手術が終わって全身麻酔が切れてきて「杏月さん、わかりますか?」と声を掛けられた時、
いつものようにすぐにパッチリ目が覚めました。
(実際は、全身麻酔の投薬を中止してからいくぶん時間は経っていたんだろうけど)
全身麻酔後の副作用として、頭がクラクラしたり、頭痛、吐き気、眩暈を感じる人もいます。
が、私の場合は、一度覚醒すると朦朧とすることもなく、
意識も記憶も明瞭で会話も普通にできます。
どんなにお酒を飲んでも一度も記憶を失ったことがないので、
麻酔の代謝も早い体質ってことなのかしらん?(ホンマカイナ^^;)

今回も目覚めてすぐ、壁にかかった時計を見て、眼鏡がないので見えないため、
「今何時ですか?」と手術室看護師さんに尋ねたところ、
なんと夜の11時半……!?
ええっ!?
私、手術室に入ったの、朝の9時だったんだけど……!?

真っ先に脳裏をよぎったのは、
手術の間ずっと病院で待機していなければならない家族のこと。
あちゃ~……まさかこんな長時間&夜遅くなるとは。
申し訳なかったな~、と気の毒に思いました。

寝ている私の周りで、慌ただしく手術室からICUへ移すための準備をしている看護師さん達。
「手術台からストレッチャーに移るので、ゆっくりと少し体を左側に傾けられますか?」
と聞かれ、言われた通りにゆっくりと左側へ身を捩って、背中をベッドから離すと、
「あらっ! 水疱ができてる」と言われました。

意識がない状態で長時間、同じ姿勢で寝ていたので、
(実際には術中に上半身を起されたり姿勢を変えらたりした時間も少しはあるはず)
床ずれ(褥瘡)が背中にできて、水ぶくれ状態になってしまったようです。

手術台に乗る前に、普通のシーツとは違う、水色の柔らかいシートのようなものが敷かれていて、
その上に仰向けに寝るように言われたので、
予め床ずれ予防は施されていたみたいですが、
さすがに長時間すぎて、水疱ができちゃったのかな。

ちなみに、ICUから翌日個室に移動してから気づきましたが、
背中だけでなく、左手の手首(というか親指の付け根?)と、
左腕の肘のやや外側にも、小さな水疱ができていました。
これもまた恐らく、長時間ピンポイントで体重がかかって圧迫されていたためでしょう。

背中の水疱には、すぐに塗り薬と滅菌シート(たぶん)が貼られました。


その2:目覚めてしばらくすると、異常に寒くなって全身がガクガク震える。

ストレッチャーに移った頃から、ICUまで長い廊下を運ばれている間、
自分でもビックリするくらい、
全身がガクガクと震え出し、寒くて寒くて堪らなくなって……!!
自分の意思に反して、ガクガク(というかビクンビクン)激しく震えっぱなし。
「ドリフのコントか!」と脳内セルフツッコミを入れたくなるほど(笑)。

手術中はほぼ裸なので、その状態で14時間半いたこと、
腹部と右胸とを大きく切り開いたので、恐らく体の深部まで冷えたこと、
全身麻酔薬の作用で体温を保つ作用が低下すること、
出血や水分の蒸発で、一層体温が低下すること、
などの要因が重なり合ったためでしょう。
全身麻酔から目覚めると、脳も低体温を感知し始め、
一気に筋肉を震わせて体温を上げようとするので、しばらく体が震えるそうです。
麻酔の種類と副作用(All About2010年1月11日 )

実は10年ぐらい前に半身麻酔で腹部の手術をした時も、
その麻酔が切れた後に、上半身が熱くて熱くてのぼせ、下半身が寒くて寒くてブルブル震えたことがありました。
なぞなぞの「下は大火事、上は洪水」ならぬ、
「下は北極、上は赤道直下」状態で、1時間ぐらい相当つらかった記憶があります。
またあの状態で麻酔の副作用で苦しめられるのか~……と思いましたが、
電気毛布などで包んでもらって温められ、15分ぐらいで震えも収まりました。

ちなみに、昨年3度あった全身麻酔手術の後は、
喉の痛み、声のかすれなどなかったんですが、
さすがに今回は長時間喉に人工呼吸を補助する管が入っていたせいか、
1日ぐらいは声がかすれて出にくかったかな。

それから、手術前から「深呼吸の練習をしておいてください」と言われていたんですが、
これは、全身麻酔後に肺炎や無気肺(肺がつぶれた状態)になるのを防ぐため、のようです。
深呼吸のやり方は、
口を閉じて鼻からゆっくり「1、2」とカウントして息を吸い、
少し息を止めてから、
口をすぼめてゆっくりと「1、2、3、4」と倍の時間をかけて息を吐きます。
私も手術台の上にいる時から、ストレッチャーで廊下を運ばれ、ICUのベッドに寝せられ一晩中、
意識してカウントしながら深呼吸をしていました。
朝まで酸素マスクをつけてもらっているとはいえ、
少しでもたくさん新鮮な酸素を体の隅々まで行き渡らせたほうが、
なんだか回復も早いんじゃないかという気がして。
1、2(で吸う)、3、4(で止める)、5、6、7、8(で吐く)というリズムで
何度も深呼吸を繰り返しているうちに、自然と私の脳内にはBGMが流れ始めました……。
♪あの 上もっと、もっと上♪
 (1、2)(3、4) (5、6、7、8)
おや? いつの間にやらV6の「Wait for You」が!
このリズムがまた深呼吸にピッタリで(笑)。
さらにしばらくすると、やがてまた別のBGMが……。
♪We got  new place そのすべてを
(1、2)(3、4) (5、6、7、8)
 We got  new place 捨てても
(1、2)(3、4) (5、6、7、8)
will never stpo it   掴み取る
      (1、2)(3、4)(5、6、7、8)
その先の  時代  を~♪
   (1、2)(3、4)(5、6、7、8)
あれ? 今度はV6の「will」だ^^;。
こんな必死な状況でも脳内でV6が流れるって、
私って骨の髄までV6ファンだぬあ~と嬉しく思いますた(笑)。
歌のリズムも明瞭だし、歌詞も前向きだし、V6がキレッキレに踊る映像も浮かんでくるしと、
自家発電の脳内BGMで気分も上向きになれました↑↑
というワケで、深呼吸のBGMにはV6の「Wait for You」と「will」がオススメ!


その3:両手がパンッパンに腫れあがる。

手がむくむ、の域を超え、手の皮膚の膨張限界までパンッパンに腫れました。
手の筋とか皺とか伸びきってます。
例えるなら「ドラえもんのペタリハンド」のように、漫画キャラみたいなむくみっぷり。
でも痛くはない。感覚が鈍い感じ。
これは、全身麻酔によるものなのか、それとも長時間同じ姿勢で寝ていたことによるものなのか、
原因や体の仕組みはよく解りません。
たぶん、体の末端に血が溜まって(?)膨張している状態なのでしょう。

同様に足もパンパンにむくんでいるのかもしれないけれど、
手術前に膝下の弾性ストッキング(エコノミー症候群予防用)を履いているので隠れているのと、
そもそも脚を上げたり、上体を起こしたりできないので、足は見えまっせーん!(笑)

手のむくみはおよそ1日で回復しました。


その4:両腕をまっすぐ伸ばせない。

掌を上に向けて(つまり、肘の内側を前側に向けて)腕をまっすぐ伸ばそうとすると、
肘の内側の筋が筋肉痛(?)のように痺れて痛んで、伸ばせなくなってました。
これまた、原因や体のメカニズムは不明。
全身麻酔時は、筋肉から力が抜けて動かない状態なので、
術中に看護師さんなどが適宜動かしているんでしょうけれど、
やっぱり長時間同じ体勢だったから、神経痛みたいになったのかな?

とりあえず、ICUのベッドにいる時から、
痛くない程度に、腕を少しずつ伸ばしたり向きをかえたりして徐々に馴らしました。
肘の内側を伸ばすとちょっと痛い感じは、いまだあります。


以上、4つの稀有な体の反応を列挙しましたが、
なにか他にもあったかなぁ? あまり覚えてないや。
1~2日ぐらい微熱(37~38℃)が続くとか、よくある反応は別として。

なお、手術が終わって目が覚めたら、
私の体のあちこちに、合計8本の管が繋がっていましたw
さらに、ICUにいる間(約12時間)は、酸素マスクも口につけて、合計9つ。
なんか「今わたし、科学の力で生かされてんなぁ~」って感じでした(笑)。


通常6~10時間の見込みの手術が、
予定を大幅に上回って14時間半(実質執刀時間は13時間ぐらい?)になったのは、
どうやら私の血管が、細かくたくさん枝分かれしていて、その処理に時間を要したから、みたいです。
そんな体質、ン十年生きてきて、ここ1年で初めて知ったわ~!

そして、過去日記にも「血管に注射されるのが最も苦手」と書きましたが、
その理由もまた、今日初めて知った「私の血管の特徴」で合点がいきました。

よく採血をする肘の内側の血管は、ハッキリ見えるしある程度太い。
けれど、他には、採血や点滴用に確保するめぼしい箇所がない!
血管は見えるんだけれど、そこに刺してみると血流の勢いが弱くて採血できない。
ということのようなのです。

私の場合、右側が患側なので右腕に注射針は刺せません。
そして、点滴は左腕からなので、左腕からも採血はできません。
ということは、採血が必要な時は「足から」となるんですが……・
入院中、2度の採血の機会がありましたが、
どちらとも「左の足に2度針を刺すけれど失敗」

「3度目にふくらはぎ(あるいは左腕)に刺して、ようやく成功」となりましたorz
私、「血管に注射されるのが最も苦手」なのに……
計4つもの無駄な刺し傷が……(T◇T)

さらに、左腕の点滴針を刺した箇所もあまりもたないらしく、
5日間の点滴で3ヶ所も位置移動……orzorz
14時間半の全身麻酔よりも、この血管に針を刺されるほうが辛かったなぁ~。←

全身麻酔で気絶(違)していた私なんかよりも、
13時間以上も集中力を切らさずに、手術に臨んでいた医師や看護師や麻酔科医の皆さんのほうが
遥かに大変だし、スゴイ! とつくづく思います。
改めて、尊敬と感謝の念を抱きました。
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C.O.M.M.E.N.T

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