
第97回全国高校野球選手権大会が開幕しました~!!
◆朝日公式サイト
◆NHK公式サイト
春のセンバツ時にも書きましたが、
今年は「高校野球100年」の節目の年。
なので今日の開会式も、いつもと異なる趣向が随所に見られましたね。
入場行進の先導役は、慶応(神奈川)の宮田皓主将。
これは、第3回大会(1917年)に始まった、最初の入場行進で先頭を歩いた選手が、
慶応の前身にあたる「慶応普通部」だったから。
続いて、「高校野球100年」の横断幕を持って行進するのは、
第1回大会に出場した10校の流れを汲む学校の、現役部員10名。
当時のデザインを復刻したユニホームを着て行進していました。
開会式直後の開幕試合の始球式は、
甲子園に4度出場し、センバツ優勝投手でもある、王貞治さん。
◆高校野球100年、夏の甲子園が開幕 王さんが始球式(朝日新聞デジタル8月6日)
すごくいい球を投げておられましたね。当たり前だけどw
それから、選手宣誓は、
第1回大会で優勝した京都二中の流れを汲む、鳥羽(京都)の梅谷成悟主将。
例年、選手宣誓をする人は、自ら希望した主将達の間で抽選して決まります。
しかし今回は、主催者側が「初代チャンピオンに敬意を表して」と異例の提案をし、
抽選なしで鳥羽の梅谷主将に決まったそうです。
◆“初代覇者”鳥羽・梅谷主将が宣誓 100年の節目に異例の指名(スポニチ8月4日)
梅谷主将のお父様は今年の5月に病死されたばかりだそうなので、
立派な選手宣誓で晴れ姿を飾ってほしい……と私も老婆心ながら応援していました。
◆父の遺言を胸に「お前がキャプテンなら甲子園行ける」選手宣誓の鳥羽・梅谷主将(産経WEST8月6日)
梅谷成悟主将の選手宣誓は、下記の通り。
1915年8月、第1回全国中等学校優勝野球大会が始まりました。
それから100年間、高校野球は日本の歴史とともに歩んできました。
この100年、日本は激動と困難を乗り越えて本日の平和を成し遂げました。
このような節目の年に聖地甲子園で野球ができることを誇りに思い、
そして支えていただいたすべての方々に感謝して全力でプレーをします。
次の100年を担う者として、8月6日の意味を深く胸に刻み、甲子園で躍動することを誓います。
◆「8月6日の意味を深く胸に刻み」/選手宣誓全文(日刊スポーツ8月6日付)
奥の深い、立派な宣誓文だなぁ……!
しかもハキハキと噛み締めるように、堂々と朗じていて素晴らしい!
今年のセンバツ、敦賀気比(優勝校!)の篠原主将の選手宣誓も、
「100年」という節目に絡め、正岡子規の短歌を引用した知的さ、
野球を出来ること、支えてくれる人々への感謝、
様々な思いで見ている人々への慮りが盛り込まれていて素晴らしかったっけ。
>最近の高校生達は、頭の回転も速いし、堂々としているし、
>テレビカメラの前でもスラスラ話せて、すんげーなぁ!(おばちゃんの感想・笑)
とその時も感嘆しましたが、ホントに最近の高校生はしっかりしていてスゴイ!
「8月6日の意味を深く胸に刻み」――
3日前のNHKニュースで報道されていましたが、
広島と長崎に原爆が投下された日付について世論調査したところ、
全国で7割程度の人が、それぞれ正しく答えられなかった、だそうで。
◆NHK世論調査 原爆投下日を7割が不正解(NHKニュース8月3日)
広島に原爆が投下された日付について聞いたところ、
「昭和20年8月6日」と正しく答えられた人は、
広島で69%、長崎で50%、全国で30%。
また、長崎に原爆が投下された日付については、
「昭和20年8月9日」と正しく答えられた人は、
広島で54%、長崎で59%、全国で26%。
私はこのニュースを見て「ええっ!?」と驚愕しました。
「日本に原爆を落とされた年月日」を知らない日本人が、今やこんなにもいるのか……!
しかも、その街に住む人でさえ、正答率6~7割とは。
ちなみに、「昭和○年なんて年号じゃわかんないよ」と仰る方もいるでしょうが、
NHKでは「西暦1945年」「終戦の年」「昭和20年」のいずれかを回答していれば、正答にカウントしたそうです。
昨今、よくテレビや新聞で「戦後70年」と盛んに言われているので、
まぁ2015年から70をマイナスするか、あるいは「終戦の年」と答えれば正答だったワケです。
というか、小学校の社会でも、中学、高校でも必ず暗記させられる歴史事項なので、
日本で教育を受けた人は誰でも一度は習ったハズで。
歴史年号の暗記うんぬんが大事なのではなくて、
「70年前のこの日、私達の国で、原爆で命を落とした市民が沢山いる」
ということに無関心になりつつあることが、なんだか哀しくなりました。
日本人として忘れずに未来に思いを繋ぐべき日だと、私はそう思っています。
だから「8月6日の意味を深く胸に刻み」という言葉を、
広島平和記念日の今日、現役高校生の口から聞けたことが、
とても重みがあるなぁ、と身につまされました。
さて、今日から15日間、各地区代表49校が、
全国3,906校の頂点を目指して熱い戦いを繰り広げます!
今年は特に猛暑日が続いていて、殺人的な暑さのなか、
甲子園のグラウンドでプレーする選手、スタンドで応援する皆さんにも相当ハードな環境で心配……。
ですが、球児達が憧れの聖地で、十二分に実力を発揮できたらいいな、と祈っています。
皆さん、悔いの残らぬよう、思う存分、楽しんでプレーしてください!!
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