入梅



今日は「入梅(にゅうばい)」。
暦の上では梅雨が始まる日ですね。

今年の「入梅」は6月11日!「梅雨入り」とは違うのでしょうか?(tenki.jp6月9日)
入梅(雑節)(日本の行事・暦)



ちょうど3年前の今日も同じ「入梅」というタイトルで日記を書きましたが、
その時は「入梅」自体についてあまり書かなかったので、
今日は詳しく調べてみました。

「入梅」とは、日本独自の暦である「雑節」のひとつ。
文字通り、梅雨(つゆ)に入る、という意味の日で、
現在では、太陽の黄経(こうけい)が80度に達する日と定められています。
立春から数えて135日目にあたる日であり、
雑節の「芒種」から数えて6日目頃の最初の「壬(みずのえ)」の日です。
今日の入梅を境に、約30日間が「梅雨」とされていました。

入梅は、江戸時代には田植えの日を決める目安だったそうです。
昔は現代のように精度の高い気象情報がなかったので、
農民にとってはいつ田植えをすべきかを決める上で、
梅雨の時期の目安=入梅の日はさぞや重要だったことでしょうね。

でも、皆様ご存知の通り、
入梅の日=梅雨入りの日、ではありません。
毎年同じ日に梅雨入りが来るわけじゃないですし、
南北に長い日本列島、地域や気候によって梅雨入りの日にも差がありますから。
暦の上での入梅とは別に、実際の梅雨入りは気象庁によって発表されます。

じゃあ、どんな条件が揃えば「梅雨入りです」と発表されるのかと言うと……
実は明確な決まりはないんですって。

雨や曇りの日が数日続き、週間予報でその後も続くことが予想される時に、
「梅雨入り」として発表されることが多いんだそうです。
へぇ~、意外とアバウトな感じなのね。
梅雨の始まりって5日間ぐらいかけて移り変わるみたいなので、
「ハイ、今から梅雨入り!」と特定の1日に限定して定めるのは難しいんでしょうね。

平成27年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)(気象庁)

なお、今年の梅雨入りは、
沖縄・奄美が5月19~20日頃、
九州が6月2日頃、
四国・中国・近畿が6月3日頃、
東海・関東甲信が6月8日頃、とのこと。

ちなみに沖縄は、本日6月11日に「梅雨明け」したそうですよ……!
昨年より15日早い、例年より12日早い梅雨明けだったそう。

「梅雨明け」もまた、特定の日が決まっているわけではなく、
晴れが続いた数日を目安に判定されます。

そして暦上では、
梅雨の終わりは「出梅(しゅつばい)」。
陰暦で「夏至」 の後の最初の「庚 (かのえ) 」の日とも、
「小暑」の後の最初の「壬」の日ともいわれています。

入梅や梅雨入りについて雑学をつらつらと書いたので、
関連ついでに「梅雨」の語源についても。

梅雨の語源は、
「梅の実が熟す頃に降る雨」という意味の「梅雨(めいゆ)」が
中国から江戸時代に伝わったという説があるそうです。
また、「雨で黴(カビ)が生えやすい」という意味の「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたが、
語感が良くないし、ちょうど梅の実が収穫される頃にあたるからと「梅」の字をあてて、
「梅雨」と書くようになったという説もあります。

さらに、「つゆ」という呼び名の語源については、
・水滴の「露」
・梅の実が熟す頃という意味の「つはる」
・梅の実が熟して潰れる時季であることから「潰ゆ(つゆ)」
・黴で物が損なわれる「費ゆ(つひゆ)」
などの説があるようです。

てなわけで、梅と浅からぬ縁の入梅の日は、
「梅酒の日」としても制定されているそうですよ。
チョーヤ梅酒が、
入梅の時期から、梅酒の原料となる青梅の収穫がピークを迎えることと、
この頃から梅酒を飲んで夏を元気に乗り切る、という意味を込めて制定したとのこと。

「入梅」 梅食べて長雨を健康に(ZAKZAK6月9日)

梅酒、いいですね~♪
クエン酸もいっぱいで疲労回復効果もあるし、
甘く酸っぱくて食欲増進効果もあるし、
私もだ~い好きなお酒です。

私の病気の要因としてアルコールは因果関係が高い、とも言われているので、
あらゆる酒類大好きな呑んべえの私にしては、
奇跡的なほど最近めっきり飲んでいませんが。




ジメジメした梅雨をしのぐ英気を養うためにも、
今日くらいは、自分で仕込んだ2年ものの梅酒で乾杯~! と参りましょ♪
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