読書の春

風薫る五月。


春ですねぇ。


「読書の春」ですね。(違)

昨日の日記で「ことばの日」について取り上げたので、
今日はそこから派生して、読書をテーマに。

私は高校生以降、あまり読書をしなくなり、
いまや無知蒙昧な無教養人間と成り果てておりますorz



中学生までは「趣味は読書」と言うことができました。
小学生の頃は、図書室に足繁く通う子でした。
昔話や偉人の伝記、歴史物語、神話物語などに始まり、
子供向けのシャーロック・ホームズシリーズ本、アルセーヌ・ルパンシリーズ本、怪人二十面相シリーズ本などの推理小説を
毎日1冊借りて、下校中に読みながら帰り(よいこはマネしちゃダメ!)、
翌日に返却してまた別の1冊を借りる、という読書フリークな日々でした。
中学生の頃も、アガサ・クリスティや当世人気作家の推理小説などを、
深夜まで夢中で読み耽っていました。

しかし、受験勉強に明け暮れた高校時代以降、
すっかり読書の習慣から遠ざかって、今に至ります。
但し、6年前の日記にも書きましたが、「読書離れ」はしているものの、
>「活字離れ」はしていません。
>むしろ、「活字中毒」な毎日です。
>今や趣味は「読書」ではなく、「日本語を読むこと」です。

しかしながら、読んでいるものはといえば、
>パソコンでインターネット上の活字
>最も多いのはネットニュース。ついで、他の方の主張(=ブログ)。稀に同人二次創作小説。
>そして、自分の書いた文章(ブログ)

このほかにも、雑誌や実用書など立ち読みすることも多々あります。
けれど、どれもこれも情報を提供している文章であって、
小説や文学作品などのように想像力を刺激しストーリーを楽しむ文章ではない、
つまり「読書」ではない、と私は考えています。

活字は浴びるほど毎日毎日読んでいるけれど、
読書はほとんどしていない。
青年期以降のこの現状を、私は「非常に恥ずかしい」と恥じております。

6年前の日記の「本屋バトン」にも書きましたが、
>私にとっては、「服装がダサい」「髪型がキマっていない」
>「所持品(カバンや小物や装飾品)がビンボーくさい」ということは、
>さして恥ずかしくないのですが(それってオンナとしてどーよ^^;)、
>私がいかに読書をしていないかを顕わにするのは、
>おのれの無教養、無学っぷり=頭の中身のレベルを公表することだと思うので、
>穴があったら入りたいくらい羞恥を感じます。


なぜなら、人の体が食べたもので作られるように、
>「人はインプットしたレベルのものしかアウトプットできない」
と自戒を込めて考えているから。
>正しく美しく豊かな日本語や、優れた良い本をたくさん読んで、自分の血肉にしなければ、
>その人が書く文章、話す言葉、考える思考内容も、低いレベルに留まってしまうと思います。
(中略)
>特に、似非二次創作小説やブログなど、書いた文章をネットに曝している私としては、
>そのインプット作業をやっていないのは、怠慢の極み、と恥入っておりますです、ハイorz


そんなわけで、「読書をしていない私。なんと無教養で愚かしい怠け者……orz」と卑下してきました。

ところが!
ここ半年ほどで、私の読書環境は一変しました。
今は市の図書館からバンバン本を借りまくっています。

きっかけは、昨夏の乳がん告知と、8月・9月・12月の入院。
昨年9月末の日記12月の入院中の日記にも書きましたが、
入院中は読書三昧の日々でした♪
なぜなら、
>普段、自宅で自由時間があるとついついPCを起動して、
>ネットニュースを読み漁ったり、ブログを書いたりして終わってしまいます。
(中略)
>入院中はPCを持ちこめないし、
>ガラケーからネットに繋ぐのも(毎日ROMだけはやってるけど)なかなか快適ではない。
>なので、ここぞとばかりに溜まった読み物(読みかけの雑誌や本やチラシ)を読みまくることにしました♪

お陰で、「知識欲」と「断捨離の喜び」が満たされまくった至福の入院期間でしたvv

初めの入院時は、自宅に「積ん読(つんどく)」になっていた雑誌類や書籍を読んでいました。
それから、
せっかく(?)病気で入院しているんだから、関連書籍で病気について勉強しよう。
→でも、乳がん関連の書籍はなかなかお高いわ……(通販番組の奥様風に)。
→そうだ! こんなときこそ公共の図書館を利用して、借りて読もう!
ということで、乳がんに関する書籍を、市営図書館の検索システムで探して借りまくりました。

具体的に、私がここ8ヶ月間で図書館から借りた本をご紹介。

まずは、乳がんという病を知る上で、最も役立った本。

「日本乳癌学会」が編集し、2年に一度改訂している、
原則として根拠と科学的データに裏付けられた、最も信頼性の高い乳がんの本です。
実は、この本は市営図書館からは借りたのではなく、病院の蔵書を読みました。
もともとは、がん告知の後にインターネットで調べて↓このサイトに辿り着きました。
患者さんのための乳がん診療ガイドライン(日本乳癌学会)
上記の本の内容は、このサイトでも詳しく読めます。
1度目(8月)の入院中に、病棟の共有スペースの文庫にも置かれていたので、
改めてじっくり読み直しました。

それから、複数の乳がん専門医が著した総括的な本をいくつか。
(多分↓これら2冊以外にも読んだかも)
乳がん

乳がん
著者:岩田広治
価格:1,234円(税込、送料込)
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乳癌百話

乳癌百話
著者:南雲吉則
価格:1,620円(税込、送料込)
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こちらの本は、テレビ出演の多い乳がん医師の本で、
患者さんなどからの質問に対し、平易な文章で解り易く書かれていて、参考になりました。
特に、乳房温存手術を2度した後に、全摘手術を告げられて
ショックと葛藤で悩んでいた時、同様の質問に対する回答を読んで、
なんとか納得と覚悟をすることができました。


イラストでわかる乳がん

イラストでわかる乳がん
著者:佐伯俊昭
価格:1,512円(税込、送料込)
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乳腺外科医が著者の上記の書籍も、
検診・病期・治療方法・再建・再発などについて述べられていて、参考になりました。
右側の本は、日常生活での予防なども書かれており、
昨年(2014年)秋に出版された新しい本です。


こちらの書籍↓も、科学的な学術研究結果をもとに、予防について細かく書かれていますが、
いかんせん、膨大なデータ資料レポート的な硬い文章で少し読みづらいのと、
2008年出版でちょっぴり古い情報なので、参考までに。



それから、乳がん患者が書いた書籍も。
乳がんと診断されたらすぐに読みたい本

乳がんと診断されたらすぐに読みたい本
著者:豊増さくらと乳がん患者会bambi組
価格:1,944円(税込、送料込)
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はじめての乳がん

はじめての乳がん
著者:土屋美樹
価格:1,728円(税込、送料込)
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がんサバイバーならではの体験談や、当時の感情、入院中や退院後の生活など、
知りたい情報がたくさん得られました。
但し、著者さんの主義や見解も入っているので、
共感できる部分とそうじゃない部分も。
医師の監修は入っているものの、専門家の文章ではないので、
「※個人の感想です」という視点で読みました。


乳がんとじょうずにつきあうためのマンマヨガ

乳がんとじょうずにつきあうためのマンマヨガ
著者:乳がんと心について考えるパース
価格:1,620円(税込、送料込)
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「マンマヨガ」とは「乳がん患者向けのヨガ」のことだそうです。
術後の健康管理と、もともとヨガに興味のある私には有益な本でした。


全摘手術を決心し、同時乳房再建をすることになってから、
乳房再建に関する情報を読み漁りました。
ただいま乳房再建中!

ただいま乳房再建中!
著者:川野すみれ
価格:1,944円(税込、送料込)
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乳房再建のすべて

乳房再建のすべて
著者:手丸かのこ
価格:1,404円(税込、送料込)
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上記はどちらも乳房再建をした体験者の本。
他にも、インターネットで形成外科医や再建体験者の書いた文章をいっぱい読みました。

とにかく、図書館の検索システムで、出版日の新しい順から「乳がん」で検索し、
役立ちそうな書籍を手当たり次第に選んでは、借りて読みました。
乳がん治療は日々進歩していると思うので、なるべく最新情報を知りたくて。


さらに、図書館に本の返却や貸出に行った際、
ふと目に止まってこんな本も借りてみました。

「がん手帳」……はつけていないけれど、
毎日使っているバーチカル手帳に、入院中は事細かに日記をつけました。
客観的に自分の体の状態を知る上でも、
「入院・手術」という稀有な体験を記録する上でも、有意義な作業でした。


さらにさらに、普段から「時間管理術」「ライフハック」などに興味のある私は、
こんな本も読んでみました。
……ガラケーしか持っていないのに、
スマホ所持が大前提で、各種アプリの駆使をオススメする本を^^;。
記録するだけでうまくいく

記録するだけでうまくいく
著者:佐々木 正悟
価格:1,620円(税込、送料込)
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「スケジュール管理」「手帳術」にも異様に関心の高い私は、
こんな本も借りてみたりw
3本線ノート術

3本線ノート術
著者:橋本和彦
価格:1,512円(税込、送料込)
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それ以上に、「楽な家事のやり方」「片づけ」に並々ならぬ執心をもつ私は(以下略)
いつもの家事がどんどんラクになる!

いつもの家事がどんどんラクになる!
著者:土田登志子
価格:1,296円(税込、送料込)
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ほどほど掃除のしかた

ほどほど掃除のしかた
著者:辰巳渚
価格:1,080円(税込、送料込)
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この片づけのベストセラー本も借りてます。
でも、まだ読了していません^^;。
人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法
著者:近藤麻理恵
価格:1,512円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



上記以外にも、8ヶ月間で図書館から借りた本は約30冊ぐらい。
おおよそ1ヶ月に3冊前後読んでいます。
現在は、気になる書籍をAmazonで検索する。
→本の内容や目次、感想などを読む。同じ著者の他の本や、同ジャンルの本も調べる。
→読んでみたい本を見つけたら、市営図書館の検索システムで探してみる。
→あったら、予約して借りる。
という流れで、本を借りまくっています。
自分で購入した本は、買って満足してそのまま「積ん読」になりがちだけれど、
図書館から借りた本は返却期限があるし、「返却しなさ~い」と督促が来るし、←
期限がある分、読了しようと焦るので、怠け者の私に合っているみたいです(笑)。

このように借りた本を並べてみると……
「乳がん」「手帳術」「時間管理術」「片づけ」などに興味のある人である、
という個人情報がダダ漏れですね(苦笑)。
でも、読む本ってそういうものですよね。
クローゼットに入っている服を見ると、その人のファッション傾向や体型、暮らしぶりが判るように、
自宅の本棚、あるいは読書記録って、その人の頭の中身が判る気がします。


長々とつまらないことを書きましたが、
昨年の病をきっかけに、久方ぶりに「読書したい」ブームが私に訪れているようです。
読書って、やっぱ楽しい♪
……ん?
ちょっと待って。
でも借りた本は「実用書」ばかりで、「小説」や「文学作品」は皆無。
てことは、想像力を刺激しストーリーを楽しむ文章ではないから、
「読書」ではない!?
……すみません、やっぱり相変わらずの「読書離れ」かも^^;。
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