◆後の十三夜:171年ぶり「ミラクルムーン」(毎日新聞11月5日付)
◆11月5日は『ミラクルムーン』 171年ぶり、見れること自体が奇跡な月(BUZZmag11月5日付)
◆【朗報】今日は171年ぶりの「ミラクルムーン」で『幻の十三夜』 (面白ニュースサイト秒刊SUNDAY11月5日付)

……みらくるむーんって、なんぞ!?
前述の「秒刊SUNDAY」記事内にも、
>「スーパームーン」だの「皆既月食」だの、ムーンのバーゲンセール状態で
>100年ぶりと言われてもいまいちピンとこない天体行事でございますが、
と書いてありますが、
ホントにそうだなぁ^^;。
私もこのブログで何度「スーパームーン」やら「ミニムーン」やら取り上げてきたことか。
で、本日の「ミラクルムーン」ですが。
なぜ“ミラクル”なのか?
それは、171年ぶりに幻の“3度目のお月見”
つまり、「後(のち)の十三夜」が出現するから、だそうです。
そもそも、 日本には古来より、旧暦(月の満ち欠けを基準にした歴)に沿って、
「名月」を鑑賞する「お月見」という風習がある。
↓
日本の「名月」とは、旧暦8月15日の「十五夜」、旧暦9月13日の「十三夜」。
通常は年2回。
↓
旧暦は現在の暦(新暦)よりも、1年が短い。
(旧暦の1年=約354日、新暦の1年=365日)
季節とのズレを修正するため、3年に1度、「閏月(うるうづき)」を挿入して暦を調整する。
↓
旧暦でカウントすると、今年は閏月を挿入する年。
9月の後に「閏9月」が入ることになる。
↓
結果、旧暦9月13日を指す「十三夜」が、
今年は10月6日と、さらに11月5日の2度出現する。
この2回目の十三夜が「後の十三夜」と呼ばれる。
↓
1年に2度の「十三夜」となったのは、
1843年(天保14年。江戸末期で黒船来航の10年前)以来、171年ぶり。
年3回のお月見は171年ぶりで大変珍しい。
ゆえにミラクルムーン! ということです。
そんなレア現象、写真に収めぬ手はあるまい、と
冒頭のお月様を撮ってみましたが。
相も変わらず、写真の腕が(以下同文)
写真の出来はともかくとして、
秋の夜空に冴え冴えと輝く月齢12.5のお月様を見上げながら、
私がしみじみと思ったことは。
「綺麗だなぁ……昨日も綺麗だったし、明日も綺麗だろうな」
前述の記事内に書かれていたことを、もう1つ。
>人間が設定したカレンダー上での奇跡となります。
(中略)
>月からしてみれば「だから何?わたしゃいつもの月だよ」と言われそうではございますが、
ほ、ホントにそうだよなぁ^^;;。
今夜の月を見上げて「ミラクルムーンだ!」とありがたがっているのは、
ぶっちゃけ日本人(のごく一部)だけ。
他国の人にとっては、「旧暦」も「閏9月」も「後の十三夜」も、
まったく関係のないこと。
カレンダー上、「171年ぶりのミラクル」だというだけです。
だけど、11月の寒空に「名月」を見上げて「お月見」を楽しむって、
なんだか非日常的(=ハレ)な感じがして、
なかなか趣深いものがあるな、とも思いますvv
それに結局のところ。
昨日も、今日も、明日も。
あるいは、千年前も、一万年前も、46億年前も。
1年後も、千年後も、万年後も。
人類が生まれる前から、人類が滅んだ後も。
人間の思惑とは関わりなく、
お月様はただそこに在るだけで、美しくて特別。ですよね。
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