
夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、
烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。
まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
(清少納言「枕草子」)
名著に描写されているのとまさしく同じ、シンプルで何気ない光景。
1000年前に、とある日本人女性が感嘆したのと同じ風景を、
1000年経った今、同じように「美しいなぁ」と愛でることができる。
そんなとき、幸せだなぁと思えます。
- 関連記事
-
- 秋の夕日 (2014/10/29)
- 秋模様 (2014/10/21)
- 秋は夕暮れ (2014/10/12)
- 皆既月食 (2014/10/08)
- 十三夜 (2014/10/06)
この記事に対するコメント