
昨夜は、東の空に昇ったばかりの十三夜を眺めましたが。
かえりみすれば……西の空にとても明るい星が見えていました。
この星は、おそらく金星。
夕方に見えているので「宵の明星」ですね。
◆ 【特集】宵の明星・金星 - 金星ってどんな星?(AstroArts)
◆宵の明星金星が見える (中日新聞プラス 浅田英夫の星の歳時記 9月23日)
平安時代には、夕星(ゆうづつ / ゆうつづ)と呼ばれ、
「枕草子」の第254段にも
「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし」
と謳われているそうです。
金星といえば、英語で「Venus(ヴィーナス)」。
言わずと知れた、ローマ神話の美と愛の女神の名前。
明け方あるいは夕方の空に、それはそれは際立って明るく美しく輝いているためか、
昔から金星には、世界各地の美しい女神の名前がつけられることが多かったようですね。
惑星記号の「♀」も、女性を表す記号に転じて使われているし。
……と、そこまでは私も知っていましたが、
◆Wikipedia「金星」 地名
金星の地形には(中略)
主に各民族の神話における女神や精霊の名が冠せられている。
例えばアフロディーテ大陸、メティス平原、フェーベ地域、ディオーネ地域、レダ平原、ニオベ平原、アルテミス谷(以上ギリシア神話)、ディアナ峡谷(ローマ神話)、イシュタル大陸(バビロニア神話)、ラクシュミー高原(インド神話)、セドナ平原(イヌイット神話)、ギネヴィア平原(アーサー王伝説の王妃)などがある。
えっ! そこまで女性名に拘って命名してたんだ^^;?
さらに、
日本神話やアイヌ神話、日本の民話などに由来するものとしては、
ユキオンナ・テセラ(雪女)、ニンギョ・フルクトゥス(人魚)、ウズメ・フルクトゥス(天鈿女命)、ヤガミ・フルクトゥス(八上比売)、セオリツ・ファッラ(瀬織津姫)、ベンテン・コロナ(弁天)、イナリ・コロナ(稲荷神)、カヤヌヒメ・コロナ(鹿屋野比売)、オオゲツ・コロナ(大宜都比売)、トヨウケ・コロナ(豊受大神)、ウケモチ・コロナ(保食神)、イズミ・パテラ(和泉式部)、オタフク台地(お多福)、オトヒメ台地(説話浦島太郎の乙姫)、カムイフチ・コロナ(アイヌ神話の火の神カムイフチ)などがある。
……えーっと、日本神話の女神様はいいとして、
雪女とか……人魚とか……お多福に、なぜか実在した和泉式部も混在……イミフ^^;。
クレーターには各国語の女性名が付けられている。
日本語および日本人に由来するものとしては、
晶子(与謝野晶子)、千代女(加賀千代女)、林(林芙美子)、卑弥呼、市川(市川房枝)、政子(北条政子)、吉岡(吉岡彌生)、ふきこ、ひろみ、いさこ、まりこ、なみこ、のりこ、れいこ、せいこ、やすこ、ようこ、などがある。
ちょ、まってちょっとまって!!
ツッコミどころ満載だけど、林と市川と吉岡はせめてファーストネームにしてあげられんかったん!?
……さて、金星のクレーターに、貴女のお名前はありましたか^^?
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