1月25日に店頭発売されていた月刊アフタヌーン2014年3月号掲載、
「おおきく振りかぶって」第107回「埼玉県大会5」の感想です。
※注:最新号の感想ではありません。

前回の感想はこちら→アフタヌーン14年2月号 おお振り感想
過去のおお振り感想はこちら→カテゴリー「おお振り感想」

※野球素人ファンの腐女子による個人的な感想です。
原作を純粋にお好きな方、腐女子の妄想や筆者の文章がお嫌いな方は、
ご不快になる恐れがありますので、以下ご覧にならないでください。
野球に関する知識に間違いがありましたら、優しくご指摘いただけると勉強になります。よろしくお願いします!








秋季埼玉県大会1回戦。ただ今3回表、千朶0-3西浦。
千朶の攻撃中で、打席には1番岩崎くん。2死ランナーなし、カウント0B2S。

●さすが千朶の1番打者。岩崎くん、いいバッターだなぁ~!
いいコースに散らして投げている三橋くんの変化球を3球立て続けに、
ちゃんとバットに当ててしっかり振りきって、ファールにしちゃう。
そして今月号では、初見の“まっすぐ”に対しても、
体勢を崩されて打ち損ねたものの、アウトにはならずにスタンドへファール。
今までの打者ならば、“まっすぐ”の下を擦ってポップフライを打ち上げちゃってアウト、
となるところなのにねぇ。
落ちる球を念頭に置いて注意しつつも、予想と違う球種が来ても必ずバットに当てるんだもんなぁ。
きっと目もいいし、バットコントロールも上手いんですね。
さらに、手打ちになってもライトまで運べて、一塁線ギリギリに落として打球方向も良いんだよなぁ~これが!
阿部くんの「夏も当たるかもしれない相手に連投したくねェ」って気持ちも解るけど、
変化球じゃかわせないレベルだなぁ……と痛感しました。

2番の東川くんも初球から積極バッティングで、
これまた2球ファールで即追い込まれても、淡々と無表情で、モノローグは極めて冷静で客観的。
レフトオーバーのタイムリーツーベースかぁ……。
二人ともどんな球にも柔軟に対応して、外野まで強い打球を運べる。
しかも俊足。余裕で二塁到達って!

●1点取られたところで、
野手への指示のため阿部くんが顔から外して放り捨ててたフェイスマスクを、
ホームベースカバーに来ていた三橋くんが拾って、パン、パンと土を払ってますね。
こういう投手のしぐさとか、捕手がボールを腰辺りで擦って土を落としてから投手に投げ返すのとか、
何気ない相手への気遣いが感じられて大好きなんですvv
リアル野球でもこういう様子を見ると胸がほっこりしますね~。

……って、ほっこりしている場合じゃない。問題はこの後。
「おおサンキュ」とかマスク受け取って会話しつつ、
阿部さん、三橋の肩にがっつり 腕 を 回 し て る!!!!
うぉおお~いっ!(ジャンピングツッコミ)
大衆の面前でオサワリ禁止ィ!
肩を組んで、顔を近づけて、ひそひそ話。ピッタリ密着しすぎでしょお!?
それじゃあ、へべれけサラリーマンが「もう1軒行くか? な?」って口説いてるみたいじゃなーい☆
(↑杏月の思考回路がオヤジすぎ^^;)
まったく最近スキンシップが激しすぎんよ~(*´∀`*)

な~んて、腐女子がニヤニヤ萌えている間にも、
アベミハバッテリーはこのピンチを凌ぐべく真面目な会話。
先日の小ネタ「西浦ナインの成長すること」にも書きましたが、
三橋「先のこと、は、考えなくていいと、思う」
阿部「先って、9回までのことか?」
フリフリと首を振ってから、
三橋「春と、夏のこと」「オレ達、成長するから」

おっとこまえだなぁ~! 三橋くん、カッコイイ!
さっき2死から岩崎くんにツーベースを打たれた時も、
「点が入ったわけじゃない」「相手はヨコヅナ(だから向かっていく)って思っていたし、
夏大までの「ダメピーだから……」とネガティブ思考で下を向いていた三橋くんは、もういませんね!
阿部くんもハッとして「…おう、わかった。今日勝つことを考えるぞ!」
と返している頬が少し赤いから、三橋くんをますます惚れ直したんでしょうね!!

●アベミハバッテリーが…戦い方を確かめ合ったところで、
2死二塁、打席に迎えるは千朶の最強打者、3番櫻井くん……!
このキャッチャー阿部とバッター櫻井の心理戦が魅せますね~vv ワクワクしちゃう♪
落ちる球は捨てる、ストレートもタイミング合わないからカットで逃げる、
ビハインドくらってるうちは打点にこだわる!
と自分の成績だけ求めずに“4番の仕事”でチームプレーに徹する櫻井くん、さすがです。
ここで「オレが一発HRで」とか欲出してブンブン振り回してくれれば、阿部くんの術中にハマるのになぁ。
ナックルカーブは警戒、“まっすぐ”も手を出さず見る、
そして「ファールを打たせる」ためのボールコースのシュートなのに、
きっちり捉えてライトフェンス直撃のタイムリー……!(驚愕)
しかもこれまた俊足の好走塁で、三塁到達って!(唖然)
2死無走者から3連続長打を食らい、たった11球であっという間に2点取られちゃった……orz

●1点差に詰め寄られて、なおも2死三塁。
4番を下げて代打の切り札・飯田くんの登場に、ひいっと震え上がる野球通の花井母と阿部母w
ピンチが波状攻撃で押し寄せてきますよ……!
でも、「せっかく当たったんだもの、望むところよ!」と思うモモカンも、
千朶の代打打者の夏大打撃成績がちゃんと頭に入っている沖くん・巣山くんも、
フライでもゴロでも打ちとればいい、ランナー帰っても同点だから楽に、と声をかける栄口くん・田島くんも、
西浦は皆このピンチを乗り切ろうと前向きで頼もしいvv

代打要員で守備にはつかない飯田くんと、1回だけの勝負!
この打者に打たれたら、同点あるいは一気に逆転されちゃうっ!
うおお、勝負どころだっ、燃えますね~!
初球のナックルカーブは、ストライクに見えるいいコースなのに見送り。
2球目、球速差高低差を最大限使った“まっすぐ”も見送り。
阿部くんは、“まっすぐ”を続けるか、だけど万が一スタンドまで運ばれたら、と思案し、
3球目、内低目のシュートでゴロを狙ったけれど……
飯田(いただき!) キンッと力強く打ち返す!
三橋くんが打球の行方を振り返り……
次 号 へ つ づ く!!

↑くぅう~><! これが漫画の「引き」ってやつですね!?(笑)
飯田くんに打たれた球は、どこまで飛んだのか?
三橋くんの目線がやや上向きなので、狙っていたゴロではなく、高目に飛ばされた模様。
西浦の野手が捕球して、フライアウトで1点リードのままチェンジなのか?
それとも、外野の間に落ちて、三塁ランナーが帰って同点に追いつかれたのか?
はたまた、スタンドまで運ばれて、逆転ツーランホームランか!?
気になるところで今月号は終わって、ああん、待て次号! ですw

●ラストの欄外アオリには、
「“まっすぐ”も新球(ナックルカーブ)も通じない。これが夏大準優勝校の実力なのか!!」

ホント、千朶の超強力打線が2巡目に入っていよいよ火を噴いた! って印象の今月号でしたね~。
打順1巡目までは、予想以上に西浦バッテリーが抑え込んで、3点もリードしていたのに。
千朶はカンカン打ちまくり、二塁打、三塁打とどんどん進塁しまくり。
高校野球の某実況スレだったら、
「西浦バッティングセンター」と書き込まれても不思議ではない程に^^;、
西浦はなすすべなく一方的に攻め立てられています。
上記のアオリの通り、“まっすぐ”はどうやら始めから警戒されていたみたいで、
ベンチでも全選手がガン見していたし、
打席でも“まっすぐ”と見切った上で、ストライクコースでも敢えて見送ってるしなぁ。
ナックルカーブも、普通のカーブと判別がつかなくとも、振ってくれないから結局カウントを稼げない。
いいコースにコントロールされたシュート・スライダー・カーブにも、悉く当ててくる。
というか今までのパターンだったら、“まっすぐ”も見逃して、カーブも見逃してくれてたら、
制球力のある三橋くんなら、さくさくとストライク取って、球数も少なく楽に打ち取れちゃってたハズ。
なのに、1番岩崎くんにも2番東川くんにも、追い込んでから長打を打たれているし、
3番櫻井くんも4番代打飯田くんも、1-1の並行カウントからイイ球投げてるのにクリーンヒットorz
千朶の上位打線は、2Sのバッテリー有利なカウントでも、追い込まれた切迫感が全然ないし、
格下チームの1年生ピッチャーのことも、打者各自が舐めることなく、
「いい球もってんじゃん」「速さはないけど丁寧に投げてて。けっこういいよな」
「けっこう落ちるな」「コントロールはいいみたい」

と長所を素直に認めて、的確に分析しているんですよね~。
どんな球種・コースにも柔軟に合わせられるし、球もよく見えているからミートできるし、
スイングもしっかり振りきって、外野まで飛ばす力がある。

追い込んだところで、三橋くんに絶対的な“決め球”さえあればなぁ~。
いや、今まではその決め球が“まっすぐ”で、
それを活かすような配球が阿部くんの定番リードだったワケです。
が、この試合の阿部くんは、春や夏に再び対戦する可能性や、
千朶打線は“まっすぐ”を捨ててる? とか、万が一スタンドまで運ばれたら……という恐れとかあって、
“まっすぐ”の使い方が今までとは少し違っている感じがしますね。

いち西浦ファンとしては、まざまざと見せつけられる地力の差に、
こんなんどーやって打ちとったらええのん……?(´・ω・`)
と茫然自失でハラハラと気を揉むばかりorz
けれど、それと同時に、一見絶望的ともいえる実力差を前にしても、
西浦ナインもベンチも、諦めモードや気持ちの切れてる人や緊張に項垂れている人は誰一人おらず、
「ヨコヅナの胸を借りる」と前向きで、
今の自分達の持てる力でなんとか乗り切ろう、食らい付こうとしているところが、
見ていて高揚と期待を掻き立てられます♪
リアルの高校野球でも、有名強豪校vs無名の初出場校という名実ともに明らかな実力差がある対戦でも、
必ずしも下馬評通りに大差で勝負がつく、とは限りませんからね!
選手達の実力を超えた全力プレーが呼び起こす、波乱万丈の大判狂わせがあるからこそ、
高校野球はおもしろいっ!
この千朶vs西浦戦だって、何が起こるか分かりませんよ~~!o(^-^)oワクワク♪

ということで、ワタクシ、西浦の勝利を祈りつつ、
「甲子園のマモノ様」をO宮公園野球場に召喚する作業に戻りますねノシ ←
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