25日、彼の所属する球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)がメジャー挑戦を容認し、
新ポスティングシステムの申請を表明しました。
◆楽天 ターニングポイントに 立花社長「勝って説明責任果たすしかない」(スポニチ12月26日付)
マー君は、昨年オフの契約更改の席で「いずれメジャーリーグに挑戦したい」と表明。
今年はシーズン24勝無敗、パ・リーグ優勝、さらに日本一と、
「日本で向かうところ敵なし」となったマー君に、
マスコミや世論は「来年はメジャー」というムードでした。
2012年に失効していたポスティングシステムの見直し協議が日米間で進められ、
今年11月に新システムが締結される見込みだったものの、NPB選手会が反対。
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11月14日にNPB選手会が2年間限定で受諾。
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しかし今度はMLBが撤回。
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12月17日に、新ポスティングシステムが日米間で締結。
同日、マー君が正式にMLB挑戦の希望を表明。
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従来のポスティングシステムと違い「譲渡金上限2000万ドル(約20億円)」に
楽天野球団が難色を示し、マー君への残留交渉も続けたものの、
25日、“苦渋の判断”で新ポスティングシステム申請。
立花球団社長のコメント。
「彼は我々にとっては非常に重要な戦力。日本を代表する投手。
球団としては残ってほしい気持ちは今日も伝えた。
新ポスティングシステム容認に関して、賛否両論数多くのご意見をいただいた。
若い選手が海外に挑戦することに、球団としては後押ししたい。
決まった以上は、日本の誇りを持って、東北の誇りを持って、メジャーで大暴れしてほしい」
「来シーズンも必ず日本一になって、ファンの方と優勝の喜びを分かち合いたい」
◆田中将大選手のポスティングに関して(楽天イーグルス公式サイト12月25日付)※会見の動画あり
それから、88年会の同期選手のコメント。
◆坂本「常に刺激を受ける存在」マー君にエール(スポーツ報知12月26日付)
「高校生の時からずっと彼から刺激を受けて、野球をやってきた。
メジャーで活躍する姿を見て自分も頑張らないといけない。
彼は僕にとって『常に刺激を受ける存在』。いい同級生を持ったなと思います。
(田中の)願いが実現したので、僕もうれしく思う」
◆“同級生”マエケンがライバル田中にエール(東スポWEB12月26日付)
「同級生なので特別な思いで応援していきたい。
寂しいけど投げる試合は全部見ます」
◆【日本ハム】佑、マー君に惜別エール「また投げ合うため頑張る」(スポーツ報知12月26日付)
「本人の思い通りになって良かったと思う。活躍を期待したい。
いつかまた投げ合うために、僕も頑張らないといけない」
以下、一楽天ファンにすぎない私のごくごく個人的な思いを正直に申しますと、
マー君には日本でプレーしてほしかったな。
なぜなら、私はメジャーリーグに今のところまったく興味がなく、
日本の野球が好きで、
NPBでプレーしてくれれば、球場に足を運んで観戦することもできるから。
球場でマー君のワクワクするようなピッチングを見られなくなるのが淋しいなぁ。
というエゴイスティックな一意見です^^;。
楽天野球団がなかなかGOサインを出さないことに、
「楽天は20億ぐらいで出し渋ってケチだな。マー君の夢を叶えてやれよ」
みたいな世論もありましたが、
楽天野球団の煩悶も理解できます。
そもそもマー君の選手契約は、2年後のマー君FA権取得までは、球団が有する権利。
◆マー君米移籍なら楽天損失は61億円(スカパー!プロ野球12月19日付(日刊スポーツ記事))
上記のように、「最終的に61億円損する見込み」と言われているのに、
人気も実力もある重要人物を、ホイホイと手放すような企業や人はいないでしょう。
会見にて立花球団社長が震える声で、
「勝って利害関係者に説明責任を果たすしかない」
と言っていましたが、「利害関係者」=球団の株主達に納得してもらうのは一苦労。
>今回の決断は勝てば称えられ、負ければ批判の対象になる。
>長期的に見ても、球団史のターニングポイントになり得る決断でもあった。
冒頭のスポニチ記事に書かれていたけれど、ホントその通り。
それに、私がノムさんの薫陶を受けているせいかもしれませんが(苦笑)、
「NPBよりMLBが上。MLBで活躍してこそ」みたいな風潮が不思議でしょうがなくて。
MLBの“パワーとパワーのぶつかりあい”はそれはそれで迫力あるしイイと思いますが、
私は日本野球のほうがやっぱり好きだなぁ。
金本アニキや山本昌さんも「MLBから誘いがあっても自分はNPBでプレーする」
と仰ってたことがあったけど、私も同じ価値観なのです。
ノムさんが常々仰っている持論、「一流が一流を育てる。
一流投手と対戦して、なんとかして打とうと研究し、技を磨くから一流打者が生まれる。
一流選手が皆アメリカに行ってしまったら、日本野球の未来が心配」
にも、ご意見もごもっとも、と思ってしまうんです。
「新ポスティングシステムについて、議論した時間があまりにも短く、
ほぼFAに近い形。
これが本当に日本の球団にとってプラスなのかはまだこれから議論すべきではないか」
という立花球団社長の意見にも賛成。
今のままでいいのかな?
これじゃNPBで血沸き肉躍るようなプレーが少なくなって、魅力が薄れていって、
日本野球界はMLBのマイナーリーグみたいな存在になっちゃわないかな……? と心配。
それでも、上記に列挙した私の個人的なエゴの全てを超えて、
「マー君が自分の夢に挑戦したいなら、ぜひともチャレンジして欲しい。応援したい」
という思いが勝ってしまいます。
私が「野球だいっきらい」から「野球好き」に180°転換したのも、
2006年夏の甲子園のマー君と佑ちゃんがいたからこそ。
あの時の出会いがなければ、私のここ7年間は全く違った、味気ないものだったでしょう。
マー君のお陰で、野球が好きになったし、野球のおもしろさを知ったし、
プロ入り後は楽天イーグルスの試合を毎試合見るようになって、チームのファンになったし、
そこから派生して野球アニメ「おおきく振りかぶって」を見るきっかけになったし、
楽天イーグルスの勝ちと負けに日々一喜一憂して、
今年の日本一で涙溢れる大感動を味わうことができました。
マー君には言い尽せぬ感謝の思いでいっぱいで、
彼が「夢」に挑戦したいのならば、応援したい。ただそれだけです。
マー君が行ってしまったら、ぽっかり穴が空いたようになって、
今までのように楽天の試合も見なくなるかもなぁ……。
メジャーリーグの試合中継も見るつもりはないので、
マー君の活躍もテレビのニュースで垣間見るぐらいになるのかな。
これまでも素人ファンでしたが、さらに野球に疎くなりそうだなー。
今までより野球から遠ざかることになるのかもしれませんが、
いろいろあって、今が私の転機なのかも。
マー君とMLB球団との交渉期間は、昨夜26日22時頃から解禁になって、
2014年1月24日17時(日本時間25日午前7時)まで。
春からマー君がどこで野球をすることになるのか?
彼の夢が最も望ましい形で叶うことを、遠くから祈っています。
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