「おおきく振りかぶって」第103回「秋季埼玉県大会」の感想です。
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※野球素人ファンの腐女子による個人的な感想です。
原作を純粋にお好きな方、腐女子の妄想や筆者の文章がお嫌いな方は、
ご不快になる恐れがありますので、以下ご覧にならないでください。
野球に関する知識に間違いがありましたら、優しくご指摘いただけると勉強になります。よろしくお願いします!
●今月号の最初の場面は、本邦初公開、モモカンの自宅から。
夜、帰宅したモモカンと、自宅ソファで寝ころんで西浦データを見ていた父(百枝コーチ)とで、
西浦野球部の打線について話し合い。
モモパパは、なんで打順を変えないんだ? と問題提起。
モモカンの考えは、
・田島が総合的に一番の打者。少し間があるけど、追ってるのが花井。次いで、泉と巣山。
・この4人に、小技の使える栄口、わりと器用な沖・阿部をからめて上手いこと組みたい。
・花井を4番に据えていいものかいつも迷い、結局田島に頼っているのが今の形。
モモパパの意見は、
・打順は、そのチームをどうしたいのか、しっかり方向性持って決めるもの。
性格や将来のこと(伸びしろ)も考える。
・田島の特性が生きるのは、本来1番だろう。
けれど、彼を1番で使えるのは、彼と同等かそれ以上の打者が、
少なくともあと1人、できたら2人いる場合。
・現状、問題なのは上位陣より下位。特に水谷と三橋が並んでいるのがマズイ。
6・7番から始まる回でも何もできない。上位から1人持ってくるべき。
その後、風呂上がりらしきパジャマ姿のモモカンは、
打率、出塁率、打点、走者ありの打率、犠打、盗塁、四球、長打率、ゴロ/フライなど
西浦のデータを見ながら、自室の机で打順の組み替えに頭を悩ませています。
モモカン自宅シーン(7ページ)で、他に読みとれたこと。
・モモカン自宅は1戸建て。
・アイちゃん! アイちゃん! 久々の登場vv 相変わらずベッピンさん♪
ソファに寝ころぶ父の脚の傍で寝てます(笑)。父に懐いている模様。
・モモカンの弟の名前は「イチ」のみ判明。母は今イチを迎えに行っているところ。
(↑ベタなところで「イチロウ」とかゆー名前なのかしら^^?)
・食卓を見て、モモカン「キャホーから揚げだ♡」と喜び、手掴みでつまみ食いw
・モモカンのパジャマは花柄フリル+襟元にリボンの付いた乙女チックなデザイン!
ベッドも花柄の枕カバー&掛けカバーで、予想外に女の子っぽい!(←失礼w)
ベッドの枕元には本がいっぱい並んだ棚。机にはデスクトップパソコンも。野球の勉強してるのかな。
・寝ころんだモモパパの顔が太って見えて、立派な脛毛も相まって阿部父と見紛うコマも^^;。
●さて、恐らく数日経って、場所は大宮公園野球場!
いよいよ秋季埼玉県大会、西浦の初戦が始まります。
球場スタンド下の通路(のような空間)で、西浦の花井主将がスタメンを読み上げます。
1番、センター泉。
2番、ファースト沖。←栄口「!!」 沖「!? はいっ」
3番、ショート巣山。
4番、ライト花井。←田島くん( ゚-゚)無言で目を見張る。
5番、サード田島。←田島「はい!」
6番、セカンド栄口。←栄口(6番!?)「はい!」
7番、レフト水谷。←水谷「はい!」(1番上がった!)
8番、キャッチャー阿部。
9番、ピッチャー三橋。
モモカンから試合前のお言葉。
「今日の相手はまさしく横綱。
やる前から”勝てっこない””コテンパンにやられる”と思ってしまっても、まーしゃあない相手よ。
でも、
勝てっこない相手に対する時は”勝利への欲”がなくなる。
勝ちを意識することが何よりプレッシャーになると私は思う。
”当たってくだけろ”という気持ちでやれる試合は、案外貴重だよ!
今日の試合はこのチームにとって、すごく大きな意味を持ってくる。
ビビってたらもったいないよ! 集中して! 貪欲に! くらいついて行こう!!」
「でも私は、勝ちをあきらめてるわけじゃないよ。
1試合やれば必ず1つや2つは得点のチャンスがある。
打順変えたのは来たチャンスを1つも逃したくないからだよ。
各自試合展開考えて、自分の役割はたすように!」
●球場内に試合のスターティングラインナップがアナウンスされる中、
トイレからスタンド席に戻ってきた花井きく江さん。
一塁側(西浦)スタンド席に今日応援に来ているのは、向かって右から、
阿部・花井・三橋・水谷・巣山・西広の母。
バックスクリーンのスコアボードを見て、
相手ピッチャーが宮森ではなく、遠藤(夏にベンチ入りした1年生)とチェック。
花井母「で、他は、…!!? えっ、ちょっと、うちの…4番なの!?」
周りの母達に「気付いたーっ」「もーおそいよーっ」「きっとホームランが効いたのよおっ」「スゴイねーっ」
なんて褒められて真っ赤っ赤になりつつ「お兄ちゃん…がんばってるから…提示板写真とっとこ」
とデジカメを取り出してます。
↑あ~わかるわかるwww
思わず記念にスコアボードを撮影するのは私もよくやるw(別に父兄じゃないけど)
そして、真っ赤っ赤になって体を小さくして照れてる姿が、
梓とよく似ていてやっぱ親子なんだな~wwって感じですvv
あ、ちなみにスコアボードから千朶のスタメンを転記すると、
1番、セカンド岩崎
2番、レフト東川
3番、ファースト櫻井
4番、サード江口
5番、センター久保
6番、ライト大迫
7番、ショート長谷川
8番、キャッチャー谷嶋
9番、ピッチャー遠藤
となっていますね。
このうち、3番の櫻井くんが、先月号で千朶のコーチが言っていた、
「順調に育ってくれた一級品の打者」ですね。
●こちらは、試合開始直前の一塁側ベンチ内。
こっから5ページが、ハナタジスキーな私にとって今月号の特大萌えポイントでしたっ!!
スコアボードを見つめながら物思いにふける花井くん。
(チャンスを逃さないための打順変え…ってどういうことだろ)
1番でかいのは沖の2番と栄口の6番。
沖が5番としては弱くて、逆に栄口は犠打要員にしとくのは勿体ないってこと…か?
(じゃあ、オレと田島の微妙なチェンジは?)
考え事をしている花井くんの前を、スと通り過ぎていく田島くん。
花井「あ」 思わず背を見つめ、一拍おいてから「おい」
田島「何」 くるっと振り向く。
↑なんかこの二人の間が独特の緊張感があって萌えたっ!←
平常心・無関心な顔で前を通過する田島、声をかけるのを一瞬躊躇する花井、
「おい」と声をかけただけで自分が呼び止められたとすぐ分かる田島。
(ベンチ内なので、近くにはモモカンとマネジ、泉と三橋などの姿も見えます)
花井も田島も、4番が入れ替わったことについて、互いに思うところがあるというか、
あいつも自分に言いたいことがあるだろうって薄々感じているというか、
ライバル関係の当事者同士だからこその、他人には分からないような微かなピリピリ感が漂っててvv
花井「クリンナップの変更って、どーいう意味かわかるか?」
田島「多分オレが第2の1番打者だ。
今まで下位で得点するパターンが少なかったから考えたんじゃねーかな」
花井「…1番」
田島「やることは変わんねェよ。ランナーいりゃ返すし、いなけりゃ出る。
打順についての哲学は監督によってけっこー違うし、あんま気にすんな」
花井「…おお」
田島「まーでも千朶も花井が榛名からHR打ったこたァ知ってるだろうし、
それでなくても4番はマークきついから、がんばれよ!」
花井「うおお」
栄口「あんまプレッシャーかけんじゃないの」
田島くんの背後から栄口くんが半目で汗を垂らしつつ花井に助け舟w
抽選会の帰りの電車で、花井が「この世に千朶がいるって――わかってたか?」とか、
プレッシャーと絶望の重圧でご乱心してた姿を見てるからね~栄口くんはwww
栄口「花井、”うしろに田島がいてくれる”って思うと気が楽になんじゃない?」
花井「む」
田島「監督に期待されてんのはたしかだろ」←ドキッとする花井。
「栄口もさ」
栄口「…おお」
田島「モモカンは勝つ気で打順を変えたんだ。オレはモモカンについていく。
お前がビビってんなら、ぶっとばす!」
田島の気迫に、花井も顔を上気させて、
花井「ビビってねーし。今日はオレが相手にプレッシャーかけてやっから、お前は楽に打て!」
田島「よく言った!!」バシィッと右手で力強く花井の左腕辺りを叩いてます!
うっひょぉおお~~~vvvvv 萌 え るぅ~~~!!!(←※ライバル萌え属性)
いいわぁいいわぁあ~、こういう関係vvv
「ビビってねーし」だなんて強がり言っちゃってぇ、
過去最高にビビってうわごと口走ってたの誰だよww
やっぱり田島様の存在と激励は、花井くんにさらなる成長の力を与えるねぇ!
そして「オレが相手にプレッシャーかけてやっから、お前は楽に打て」
これって↑きっと今まで田島くんが試合で常に考えていたことなんだろうなあ。
もちろん、4番として自分が決める! という自負も強いと思うけれど、
いつも塁上で「花井、打てよ!」「オレが(ホームを踏んで)お前に打点つけてやっから」
とか思いながら、花井の打席を見守ってるもんな~。
花井くんは今日、ネクストからの田島の熱い視線を背中に感じながら、
「オレがお前を楽に打たしてやる。出塁してお前に打点つけてやる」って、
田島は普段こういう気持ちで打席に立ってるんだな、と追体験したまえよw
それに、「今日はオレがヒーローになる!」とか考えると固くなるから(※崎玉戦で実証済みw)、
↑上記のような「田島を楽に」とかチームメイトのためを思って打席立ったほうが、
献身的な自分の性格にあってて、肩の力が抜けて良い結果出るかもよ?(笑)
そして、この試合で初めて4番花井→5番田島という打順になるワケですねvv
過去にもワタクシ、この二人の連打により、
>(花井が)高々と拳を上げたガッツポーズでゆっくりとダイアモンドを一周した後、
>ホームベースで待ち構えるランナー田島くんと
という妄想を繰り広げて参りましたが、田島→花井の連打がなかなか実現せず、
田島と花井が一緒にホームに帰ってくるシーンは未だお目にかかれず……(涙)。
だがしかーし! 今回は田島くんが花井をホームに帰す役割ですからねっ。
これは期待ができそうだ!! ……但し、花井くんが先に出塁さえできていれば^^;。
それにしても、花井と田島の17cmの身長差はやっぱり萌えますなあああ!!(←※身長差萌え属性)
でもところどころ花井の頭がデカイ(田島と縮尺が違う)から謎の遠近法にも見えたりorz
●さあ、両校整列して礼! 試合開始。
1回の表は千朶の先攻。
三橋くんはマウンドにてけてっと駆けてゆき(←ななななにこの萌え足音っ!!)、
投手板から6足半測って、ガッガッと足場を掘り、振りかぶって投球練習。
その三橋投手のピッチングを三塁側ベンチから見つめる千朶の須永監督のモノローグ。
・戦績調べて驚いたが、美丞戦のビデオ見て納得した。
・公立校の常套手段。
強豪校がヒョロ球に慣れていないのを逆手にとって2番手・3番手の投手を先発してくる。
それでも2周目にはつかまえてリリーフしたエースを打って勝つのがパターン。
・桐青は”夏の初戦”だから何かおかしくなった。それは確かにあった。
須永監督(だが現時点でこの投手、悪くねェじゃん?)
つまり、千朶の監督から見て、夏大の三橋投手は「2番手・3番手」レベルで、
西浦の戦い方も公立校の常套手段。
しかし、今目の前で見る三橋投手は「悪くねェじゃん?」なレベルに。
●一方、三橋くんの投球練習を受ける阿部くんのモノローグ。
こっから3ページが、アベミハスキーな私にとっての今月号のもう一つの萌えポイント♪
(ヒザの高さは身についたし、踏み込み幅も狭くなってる。
こいつぜってー家でもやってるよな…。
コントロールには影響ないし、確実に速度が上がってるし、
三橋の球をはじめて受けた時、面白いと思った。
でも同時に、こいつの上限も見えたと思った。
三橋の努力を認めてるようで、三橋との野球に限界感じてたんだ。
スゲェアホだ!!)
そーよそーよ!
三橋くんとの関係に限界とか常識とかタブーとかないのよ感情に素直になってドンドン突き進んじゃえばいいのよ!(ダマレ)
まだまだ進化できそうな三橋くん、そして彼に3年間尽くすと誓った阿部くん。
三橋くんのピッチングが進化することで、
頭脳派捕手阿部くんのインサイドワークもますます幅が広がり磨きがかかりそうですねvv
アベミハバッテリーがどんなふうに進化していくのか、半年後や1年後が楽しみだな~♪
ところで、「ぜってー家でもやってる」とバレバレだけれど、
膝の高さは身についたし、踏み込み幅も狭くなっていて、
コントロールには影響ないし、確実に速度が上がってる。
良いこと尽くめですね。
先月号の三橋くんの夜の自主練習
>体で覚えているフォームの感覚(踏み出し幅)が安定しなくなって、
>試合中にどうやって自分がコントロールをつけていたか、混乱に陥りそう
という伏線なんじゃないかと嫌な予感を抱いていたんですが、
見当違いの杞憂だったのかな……?
●阿部「1回! しまっていこー!!」
いよいよ、プレイボール。
千朶の先頭打者、岩崎くん。左打ち。
岩崎(遅い球は飛ばしにくいが。高目!)
しっかりバットを振りきって右中間へ一直線のライナー!
飛んでくる打球を見ながら駆け寄るセンター泉とライト花井。
栄口「声出せ!!」の掛け声で、
二人とも捕球ポイントに走っていてぶつかりそうな危険に気づく!
花井「ライト優先!!」の声で泉くんがばっと体を避け、花井くんがキャッチ。1アウト。
「こわーっ」「あぶないもーっ」と手作りペットボトルバットを叩きならして応援する母達。
少し離れた外野側スタンドから、パチパチと西浦の好守備を讃える拍手に気づき、
母達は「暑いしお茶出ししよっか」と周囲の観客にもお茶をふるまう準備。
このへんが妙にリアルっぽいな~w
三橋「ナ、ナ、ナイスレフトー!」
↑ちょwwww 元気いっぱい声掛けてるけど、それを言うなら「ナイスライト」でしょ^^;。
阿部(初回の1番もファーストストライクからフルスイングだもんな)
●打席には2番東川くん。右打ち。
阿部(こいつもいわゆる2番らしい打者じゃねんだろな)
↑そうだねぇ。15巻の夏合宿ミーティングでモモカンが、
千朶は「積極的な攻めの野球」で「今年はここまで1つのバントもないって徹底ぶり」
って紹介してたからねぇ。
初球、またもや満振り! センター越えのツーベースヒット!
西浦側スタンドで応援する母達も、
「やばいよ~」「すごい打たれちゃってるよ~」「4番はもっと怖いんでしょ?」
花井母「と思うとこだけど、この須永監督てのは『3番最強説』ってとなえてる人なのよ」
つまり、打順を123・456・789の3グループと考えて、
どのグループでも点を取れるように考える。
中でも123番のグループが一番得点力が高く、3番打者にチーム一得点力のある打者を置く。
いや~、手強いですねぇ。
3つのグループで波状攻撃のように切れ目なく点を取りに来る、ってワケか。
一方、今日の試合の西浦は、2つのグループで点を取る、という新たな試み。
今までは4番の田島くん頼みで、8・9番が自動アウトだったからなぁ。
今回の打線がなんとかうまいこと機能して、もっと点の取れるチームになるといいんだけど。
……ん? ちょっと待って。
♪1番泉が塁に出て~2番沖が送りバント~3番巣山がタイムリ~4番花井がホームラン~
とゆー流れで1グループ目が点を取るとして、続く2グループ目は、
田島が塁に出て→栄口が送りバント、と来たら、水谷がタイムリーってコト!?
つまり水 谷 点 取 り 屋 伝 説ハジマタ――!!
(↑いや、栄口と水谷でランナー田島を進めて阿部でなんとか点を取る、って狙いでしょw)
●ということで、1死二塁で打席には3番櫻井くん。左打ち。
この人はこの夏も3番を打っていたそうで、
県準優勝の千朶の中で、2年生にして最強打者、ということですね!
阿部(9回までの組み立てとか考えてる余裕はねェ。
一瞬気ィ抜きゃコールドにされる打線だ。
”まっすぐ”使ってく!)
欄外アオリは「1回の表で伝わってくる強豪のオーラ。
夏大の決勝進出校を相手に、持ってる力を全部出そう!」
さらに「適切な指導で急速に成長する三橋! 強豪を驚かせ!」
さあて、埼玉屈指の打者に、三橋くんの”まっすぐ”は通用するのか?
今後の試合展開はどうなるのか?
花井くんは4番の務めを果たせるのか?
三橋くんの進化したピッチングはどうなっているのか?
まさに西浦にとってすごく大きな意味を持つこの試合、楽しみですね~♪
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