2013_08
21
(Wed)23:59

悲願……orz

本日甲子園球場で行われた、高校野球選手権大会の準決勝は、
前橋育英4-1日大山形
延岡学園2-0花巻東
と群馬県代表と宮崎県代表が決勝へ駒を進めました!

下記の記事に、準決勝の簡略化した試合経過も載っています。

前橋育英決勝へ 高橋光41回自責ゼロ(日刊スポーツ8月21日付)
延岡学園が決勝進出 宮崎県勢春夏初(日刊スポーツ8月21日付)

東北勢2校が準決勝で敗退……orz
私が昨日の日記で浮かれはしゃいで、
>悲願の「優勝旗の白河越え」がついにクルーー!?
とか書いたばっかりに、逆フラグを立ててしまったような気分です……orz
(※逆フラグ=お立ち台で「明日も絶対勝ちます!」と宣言すると翌日負け、みたいなw)
東北勢が準決勝や決勝まで進んで「今度こそは悲願を……!」
と色めき立つ度に敗退なんて、過去に何度も何度も経験してきたってゆーのに……。
先走った私がほんまに悪うございました○| ̄|_


宮崎県勢は春夏通じて初の決勝進出。
群馬県勢の決勝進出は、1999年の桐生第一以来14年ぶりで、
前橋育英は、初出場初優勝の期待もかかりますね。

勝ったどちらのチームも、先発したピッチャーの好投が素晴らしかった!
前橋育英の2年生エース・高橋光成(こうな)投手は1失点完投。
自責点は0だったので、今大会41イニング自責0という驚くべき成績!
延岡学園の横瀬貴広投手も、
左腕から繰り出すキレのある外角直球がビシバシ決まり、
強打の花巻東バッター達に的を絞らせずに、3安打完封!
キャッチャーとのサイン交換がものすごく早くて、
「おお振り」の武蔵野第一の榛名さんを彷彿とさせましたw

一方、準決勝で敗退した東北勢の2校。

日大山形は1回表の一死満塁の大チャンスに、
ゲッツーで無得点だったのが流れを掴めず痛かったですね……orz
日大山形のエース・庄司瑞くんは、炎天下の甲子園マウンドで、
強豪打線相手に3試合で計444球を一人で投げ抜いて、今日の準決勝に臨みましたが、
4回1/3、3失点で降板……(T-T)

チームメイトで同学年の斎藤投手とライバルで親友で、
互いに切磋琢磨し合い、山形県予選を継投で勝ち抜いてきたそうです。
斎藤くんが先に球速140km/h台をマークして「俺よりデケェのに球遅ぇな」なんて言われて、
庄司くんは口を尖らせて「絶対負けたくない」と張り合っていたそうなw
185cmの庄司くんと、166cmの斎藤くんか……萌えるな
ところが斎藤くんは県大会準決勝で右肘の靭帯を痛めていたことが判明……。
以降、庄司くんは「涼汰も投げたいと思うけど、出番はあげない」と言いつつ、
斎藤くんに負担をかけまいと、一人で投げ続けてきたようです。

日大山形・庄司投手、心優しきエースの決意 親友にしてライバルの斎藤投手右ひじ靱帯痛め…(夕刊フジ 8月21日付)

それから、今大会の注目選手になってしまった花巻東の千葉翔太くん。
身長156cmの2番バッターで背番号8。
2009年の甲子園で活躍した、155cm・52kgの「花巻東の背番号8」だった彼を思い出してしまいました……。
当時の日記にも書きましたが、
病気とお父さんの死を乗り越え、背が低いハンデも苦にせず頑張る姿と溌剌とした笑顔、
カットで粘って出塁し、俊足を飛ばす、野球センス溢れる彼のプレースタイルが、
大好きだったんです、私。
突然の悲報を目にした当時は信じられず、哀しくてつらくて涙しました。

帰ってきた花巻東の小さな巨人 大谷の球も打ち返す力(夕刊フジ 8月20日付)

千葉くんは、その彼の活躍をテレビで見て憧れ、花巻東へ進学してきたそうです。
本人曰く、「もらえるものなら180センチの身長がほしい」、
でも「的が小さく相手が投げづらいのが武器」
「自分は出塁することが仕事。小さいなりにできることをいつも考えています」。

出塁率なんと8割! 花巻東・千葉翔太が見せる「極上の技術」(web Sportiva 8月20日付)

千葉くんのカット(ファウル打ち)の技術はプロ顔負けのすごい技術だと感服しています。
カット打法しかできない非力で姑息な打者、というわけではなく、打撃力もあります。
準々決勝までの3試合で打率7割で、大会記録を更新できそうなほどの高打率。
3回戦の済美戦では、「内野手5人シフト」を敷かれても、
豪腕・安樂くんの速球を打ち返して、小兵ながら外野の頭を越す長打を放ちました。

花巻東・千葉ルールに涙 カットできず(デイリースポーツ8月21日付)

20日の準々決勝の試合中、
千葉選手にサインを盗んでいると疑われる行為がある、と主審から注意を受けました。
さらに試合後には大会本部から、
いわゆる“カット打法”は、バットをスイングしたか否かで、審判員がバントと判断する場合もある、
と改めてルールの確認と注意を受けていたそうです。

投手の球数を多くするカット打法。四球をもらってガッツポーズ。サイン盗みと疑われる塁上での動き。
千葉くんに対して、ネット上では激しいバッシング、あるいは逆に擁護の声など、
賛否両論、喧々囂々のようです。

私としては……モヤモヤするような複雑な哀しい気持ちです。
ルール違反は良くないです。
サイン盗みについては、真偽不明なので私はここでは触れません。
カット打法とガッツポーズについては……規制されて選手が委縮するのは残念。
「遅延行為」を防ぐためとか、投手の球数を稼いで疲労させるのは卑怯とか、
確かにその通りですが、そもそも酷暑に連日試合をする大会日程から何とかすべきな気が。
ガッツポーズは、三振でもヒットでも四球でも、
自分が必死に頑張った結果得た喜びを表現するのは、素直な感情の発露だと共感します。
高度な頭脳プレー、優れた心理戦、考える野球なのか?
それとも正々堂々としていない卑怯なプレーなのか?
人によってその線引きは異なることを、今回の騒ぎで改めて感じました。

ふと思い出したのが、「おお振り」作中で三橋の内角攻めをモモカンと田島が批難した点。
あの時も、私自身の野球の見方と、作者様の価値観との乖離に、モヤモヤしたことを。
私には、三橋の内角攻め(ボール2個内側)は、危険球には見えませんでした。
そして内角攻め自体、球が遅くて制球の良い投手が生き残るための良策と思っていました。
しかし、作中ではモモカンも田島も、
相手を怪我させかねない危険球で、ルールの穴をこじ開けるような禁止事項、と主張。
私は、自分の野球観が間違っていたのか……と釈然としない落胆を感じました。

今回の千葉くんのカット打法も、バントではなくスイングしているように私には見えました。
ファウル打ち自体はルール違反ではありません。
連続してバットに当てることも、連続してファウルにすることも、難度が高い技に思えます。
自分にできることは何かを考えて、努力して磨いた「技術」であり、チームプレーだと。
しかし、卑怯な手だ、正々堂々としていない、高校生らしくない、と巷で批判も多いです。

私自身が、ノムさんの野球に魅了されて野球ファンになったためか、
豪腕と強打者の真っ向勝負、豪速球で三振、派手なホームランが好きな一方、
「考える野球」「弱者が強者を倒す野球」「奇襲・奇策」「スモールベースボール」が大好きです。
勝利至上主義になって自分や他者の怪我を厭わない危険なプレーや、
相手を愚弄するスポーツマンシップに欠けたプレー以外は、
頭を巡らせ考え、自分の「生きる道」を究めて野球をするのは、良いと思っていました。
……どこまでがルール違反・卑怯で、どこまでが頭脳プレーなのか、分からないや。

ここで野球素人の私が愚かな自説を声高に主張するつもりも、誰かと議論するつもりもありません。
ただ一つ言えるのは、
オトナ達が「清く正しく美しく」「高校生らしく清々しく」という理想を押し付けて、
一人の高校生を萎縮させたり、叩いたり責めたりするのは違うだろう、ということ。
中学生だった千葉くんは、テレビで見た花巻東の背番号8の姿に、
身長が低くたって、大好きな野球で活躍する道がある、自分にできる役割がある、
と希望に目を輝かせたんじゃないでしょうか?
3年間日々の練習で人一倍鍛錬し、カット打法の高い技術を磨いてきたのでしょう。
「これが自分の生きる道」と信じて、指導者に純粋に従い、チームの勝利のために。
千葉くんが号泣したのは、自分が抱いた希望や3年間の努力が
全否定されたような哀しみや失望に打ちのめされたんだろうと切なくなりました。

3年間の最後の試合で、全ての高校球児に、
「やりきりました。悔いはありません」と晴れやかに言ってもらえたらいいのになぁ、
と、荒唐無稽とは知りつつ願わずにはいられません。


最後に。
日頃から「甲子園優勝」を目標とすることと、”つもり”になることの違い、
という興味深いコラムを見つけました。

優勝を目指すことと“つもり”の違い。日大山形・庄司を襲った「満足感」。(Number Web 8月21日付)

山形県勢のこれまでの最高戦績は、2006年日大山形のベスト8。
以降、日大山形に限らず、恐らく山形県内の学校の多くが
「県勢初の甲子園ベスト4」と実質的な目標を掲げて、練習に励んできたことでしょう。
見事ベスト4となった後、日大山形の監督は準決勝前夜に、
「ベスト4ではいつか抜かれる。だから抜かれない記録をつくろう」
と優勝を目指すことを選手達に鼓舞しました。
準決勝敗退後、庄司くんが涙しながらこう言ったそうです。
「ベスト4という目標を達成して満足してしまったのかも。
監督に切り替えろとは言われ切り替えたつもりになっていたんですけど、奥の方の気持ちは違った。
結局、『つもり』だったんだと思う」

う~む、深いなぁ。
「おお振り」では、創部1年目、1年生10人だけの公立高校が、
「甲子園優勝」というチーム目標を掲げています。
漫画ならではの絵空事みたいな高望みにも見えますが、原作15巻の、
「現実感ないくらいじゃないと”目標”って言わなくねー?」(田島)
「目標は、自分がそこへ向かっていくって約束なんだ。
自分の可能性、めいっぱいまで使ってみたいなら、目標はデカすぎないとだめだ!」(花井)
って、そういうことなんだなぁ、としみじみ思いました。
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コメント

今回の甲子園は熱かったですね!
私も仕事中にちょいちょい試合速報をチェックしたりしてました、えへ。

千葉選手の件は野球に詳しくない私が観ていても、切なかったです。
あの準決勝前に各報道局でも特集を組まれていたほどの注目選手だったのです。その日の夜の報道で負けたこと、千葉選手の号泣、そして高野連の一連の対応を知ったのです。
千葉選手は試合後、号泣の中過呼吸で病院へ搬送されたと聞きました。

監督やチームメイト、さらには千葉君の今の気持ちを思うと・・・

今年の甲子園は本当によい試合が多く、例年にない盛り上がりだったと思います。それだけに千葉選手のあの号泣が辛かったです。

フェアープレーを選手に臨むのなら、それを指導・監督する大人たちがぶれることのないフェアな物差しで彼らを見てほしいと心から願います。

ベスト4のどの高校が優勝してもおかしくない、そんな熱い夏だったと思います。

2013/08/27 (Tue) 14:23 | うりお | 編集 | 返信

うりおさん、ようこそ~♪

今年の甲子園は、記録的猛暑も相まって、ホントに熱かったですね!
私は今年あんまり試合を観られなかったのが残念で……orz

>千葉選手の件
そうですね……切ないです。
高校3年間を捧げて練習に励んできた、一生に一度の甲子園の晴れ舞
台。
彼の気持ちを慮ると、
もっとなんとかベターな方法はなかったものかな……と
後味の悪いような哀しい思いがします……。

>フェアープレーを選手に臨むのなら、
>それを指導・監督する大人たちがぶれることのないフェアな物差しで彼らを見てほしい
ああ、まったく仰る通りだと思います。
私の言いたかったモヤモヤを簡潔に述べていただき、ありがとうございますvv

テレビで甲子園を観戦していた全国の野球少年の中には、
背が低かったり、小さかったりして、
「野球をするうえで、自分の体型は恵まれていないのかな…?」と悩んでいる子もいるだろうと思います。
そんな小柄な子達の中には、
甲子園での千葉選手の活躍と、褒めそやすマスコミ報道を見て、
勇気とか希望とかモチベーションをもった子もいるんじゃないかなぁ。
それが突然、準決勝の前になって注意や批判を受けて、
戸惑いと失望を感じた子は、千葉選手だけでなく、全国にもっといるような気がします。

もちろんフェアプレーは守るべき重要なルールだと思いますが、
そのルールを適用する大人達は、なおのことフェアでなければ。
細心の配慮が必要だな、と感じました。

コメントをありがとうございましたvv
またのお越しを楽しみにお待ちしております♪

2013/08/28 (Wed) 19:54 | 杏月 | 編集 | 返信

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