三伏の候

拝啓 三伏大暑の候
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ニッポンでは連日各地で酷暑が続いているようですね。
ついこの前「梅雨明け」とニュースで言っていたばかりなのに、
うだるような猛暑の日々。
皆様、熱中症にはくれぐれもご注意くださいませ!

ところで、7月2日に早やばやと暑中お見舞い(しかも残念な出来)をブログ上で作ってしまった私ですが、
当時はまだ梅雨明け前で、季節外れも甚だしい趣きのなさ。
そもそも暑中お見舞いって、いつからいつ頃までに書けばいいの?
♪教~えて~ トラ○さん~♪(←↑大のオトナが何ゆってんだ…orz)

・夏の土用の期間(立秋前の約18日間)
・暑中の期間(小暑~立秋前日の約1ヶ月)
・梅雨明け~立秋前日
と、どうやら諸説あるようです。

いずれにせよ、書くなら今日でしょ!!(`・ω・´)9mビシィッ
なぜなら、今日が三伏の日だから。

で、その「三伏」ってなんぞや?



三伏の候・・・暑中見舞いの頃(こよみのページ様)
三伏(Wikipedia)

三伏(さんぷく)とは、陰陽五行説に基づく選日の1つ。
初伏(しょふく)・中伏(ちゅうふく)・末伏(まっぷく)に該当する日のこと。
現在の7月中旬~8月上旬にあたり、
夏の勢いが大変盛んで秋の気を伏する(降伏するの「伏」)、という意味があるそうな。
なので、昔は暑中お見舞いといえば「三伏の候」と書き出すのが定番で、
手紙の7月の時候挨拶の一つに「三伏大暑の候」もあるようです。

三伏の日取りがいつなのか? その算出方法は流派によって異なるとのこと。
最も一般的なものは、
・初伏……夏至以後、3度目の庚の日(2013年は7月13日
・中伏……夏至以後、4度目の庚の日(2013年は7月23日
・末伏……立秋以後、最初の庚の日(2013年は8月12日

陰陽五行説は、森羅万象を「木・火・土・金・水」の5つ(五行)に分類し、
その性質からそれぞれの関係を説明しようとする説、です。
夏は「火」の季節
庚(かのえ)は「金の兄(え)」の日=「金」性の「陽」=金の気が盛んな日。
「金」は「火」で溶かされる=「伏せられる」(火剋金)。
よって、火性の最も盛んな夏の季節の、庚の日は、
季節と日の相性が悪い日=凶である。
なので、三伏の日は、種まき・療養・旅行・婚姻など全て慎むべき日だ。
と考えられていたそうです。

ちなみに、秋は「金」の季節なので、
夏の気が秋の気を押さえ込むほど暑い、というニュアンスもあるみたいです。
「三伏」といえば真夏の暑さの象徴、
凶の日に、酷い暑さで体調を崩さぬようご自愛ください、
という意味から、暑中見舞いの挨拶になったのかもしれないですね。


以上、付け焼刃のくどくどしい蘊蓄はともかく^^;、
例年、暑中見舞いなんぞ書かない、オトナ失格の不義理なワタクシメですが、
猛暑の今年は、遠くの友人達に「三伏の候」としたためたハガキを送るのも一興かも。

皆様も、夏の暑さはこれからが本番!
事件は現場で起きているということだけは忘れないでください。
では、だっふんだぁ。
(↑残念な出来の暑中見舞いをまさかのテンドンで使い回し!?)
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