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CSチャンネルの「ANIMAX」「おおきく振りかぶって」の第1回を放送していたので、見ました。


こ、これは……!!
……やヴぁい……危険を告げる脳内警報が鳴っている。


鬼太郎「……!! 父さん! 妖怪ならぬ萌えアンテナが……!」
目玉のおやじ「うむ、鬼太郎、気をつけるんじゃ!」


※これから先は、腐女子の爛れた妄想が炸裂していますので、
ワクチンを接種していない方はとにかく全速力で回避して下さい!




主人公の三橋廉(みはし れん)は中学時代、祖父の経営する群馬の三星学園で投手をしていた。
しかしそこでは「ヒイキ」でエースをやらせてもらっていると思われ、
その暗い思い出から抜け出すために埼玉の西浦高校へと進学した。
西浦高校には出来た(正確には硬式野球部へなった)ばかりの野球部があり、
部員は新入生ばかり10人、監督は女性、個性の強い部員達、
しかも肝心のピッチャーは弱気で卑屈・・・等々の問題を抱えながらも、
人間としてまた野球部としての成長を描く。
(ANIMAX公式サイトより引用)


「おおきく振りかぶって」、それに関する杏月の予備知識は、
●どうやら野球漫画らしい
●女性の大きなおともだちに大人気らしい
という2点のみ。(←いろいろ間違った予備知識ですな;)

ネットの大海の……まぁ、いわゆるそういった界隈(笑)を泳いでいると、
「おお振り」という名はチラホラと見かけていたので、以前から微かに気にはなっていました。
ま、かつては野球嫌いだったんで、その当時、食指は全く動かなかったんですけどね。

ANIMAXの番組表を見ていたら、ちょうどキリ良く第1話から見れそうなんで、
ものは試しに噂の「おお振り」、見てみることにしました。


…………視聴後の感想は、冒頭の通り(苦笑)。


腐女子を地引網で海底から根こそぎ引き上げるかのような、
非の打ち所のないキャラ設定&ストーリー。

まずビジュアルからして、主人公のピッチャーは薄い茶色の柔らかい髪に、
大きくてどこか自信なさげなややツリ目、低めの身長、痩せ気味の体躯、細い手足。
対するキャッチャーは、硬そうな短い黒髪に、聡明そうな眉毛、
自信家で強い意志を感じさせる黒いややタレ目、すらっとしていて、ごつくはない体つき。
……一目見るなり典型的な○けと○めです、本当にありがとうございましたm(_ _)m。

オープニング主題歌もスゴイです。
草むらの中、隠れるようにしゃがみ込んでいるピッチャーとキャッチャー。
Pの右手をしっかりと握り締めるC。
ビクッと身を竦ませ、驚いたように見開いた大きな両目からぽろぽろと涙を溢すP。
真摯な熱っぽい眼差しでPを見つめ、握った手にさらにギュッと力を込めるC。
その間、背後ではBGMが
♪一瞬のワン・サマー ああ 熱くなれるだけ~♪
と歌い上げ……。
こんな意味深な映像を毎回毎回冒頭に流すんですか!?
おおきく振りかぶって OP(YouTube)

キャラクターの性格も、ピッチャーは弱気、卑屈、被害妄想気味、すぐに涙目になる、
特にキャッチャーには逆らえず、彼に嫌われまいと一挙手一投足を深読みしすぎて、
勝手に自己嫌悪に陥って落ち込んだり泣いたり。
片や、キャッチャーは頭脳派で冷静沈着なくせに、
ピッチャーのウジウジした振る舞いに何故か異様にイライラして怒鳴ったり不機嫌になったり。

なんなんですか、この青春物語は……!(唖然)

そしてセリフが恐ろしいまでに狙い打ち!
第1話、初対面の三橋(ピッチャー)に対する阿部(キャッチャー)のセリフ。
阿「でも、○○としてなら、俺は好きだよ」
阿「俺がお前をホントの○○○にしてやる」「その代わり、俺の言う通りに○○ろよ」

三「あ、阿部くん……」
三「あんなこと言われたことなかった……。だから、阿部くんを、信じ、たい!」

阿「三橋、○○としてお前は、充分魅力的だと思うよ」
三「お、俺は、阿部くんがすごいんだと思う!」
阿(……わかってるじゃないか。(中略)お前は3年間俺の言う通りに○○るんだ)


↑何故伏せる!? 伏せると余計にヤヴァさ倍増だよ(苦笑)。
杏月さん、穿った目で見過ぎです!


ふ~! 危ない危ない。
もしも私が今、中学生だったら、商業誌アンソロジー本を探しに本屋へダッシュしてたよ……。
あるいは、もしも舞台が高校野球じゃなくて社会人野球かなんかで、
28歳の弱気Pと32歳の強気Cだったりしたら、今ごろ二次創作SSを書いt(以下自粛)。

ここまで、女子中高生の腐女子層をピンポイントで狙い打ちしたキャラクター設定、
原作者さんは余程マーケティング調査を念入りになされたのか……(失礼)。

原作漫画は「月刊アフタヌーン」で現在も連載中で、作者のひぐちアサさんは女性みたい。
ある意味、ホッとしたり(笑)。
いや、キャラクターの絵も可愛らしいし、女流作家っぽいかな? とは思ってたから予想通りだけど。
男性漫画家がこんな風に描けたら、ちょっと驚愕ですよ。


ちょっと大袈裟に、面白おかしく腐女子視点でここまで語りましたが、
腐の視点を拭い去って、一野球漫画として見ても、とてもおもしろい秀作だと思います。

まだ第1話を見ただけだけど、
キャッチャーがピッチャーの持ち球や制球力を踏まえ、相手打者の心理を読みながら
1球1球配球していく過程が理に適っていて、ストーリー展開に引き込まれるvv
乱暴な例えかもしれないけど、野村ID野球を見てる時の楽しさに通じるものがあるんですよ、私にとっては。
そもそもお山の大将のピッチャーが卑屈で気弱なんて、従来なら到底考えられない性格設定でおもしろい♪
Wikipediaによれば、
メンタルトレーニングなどのスポーツ心理学に焦点をあてている、
ライバル含む各選手の感情の起伏、表情豊かで繊細な心理描写が見られる、
父母会、家庭、応援団の描写、また高校の部活動としての日常描写にも、試合同様に多くのページが割かれることなどが大きな特徴

だそうです。


ヨコシマな目を一切排除してこのアニメを見ることは、腐った私には難しいかもしれませんが(笑)、
とりあえず、ANIMAXで見れるだけ、見てみよっかなー?
アニメを見終わったら(全25話)、原作もちょっと読んでみたいなー。

だけど、新たに萌えを開拓することは、ひじょ~に危険だから全力で回避せねば!
一度はまってしまうと、気力・体力・財産・時間、何もかも吸い取られるんで、私の場合(苦笑)。
特に、メジャージャンルは、危険危険!
ちょっとでも二次創作作品を見たりしちゃうと、量もそりゃあ膨大だし、萌えの底無し沼に引き込まれるんで。


……もしやと思って「アベミハ」でググったら約65,200件もヒットして軽く眩暈を覚えました……。
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