アフタヌーン13年4月号 おお振り感想(1)

2月25日発売の月刊アフタヌーン2013年4月号掲載、
「おおきく振りかぶって」第98回「秋季・地区大1回戦12」の感想です。

前回の感想はこちら→アフタヌーン13年3月号 おお振り感想(1)
過去のおお振り感想はこちら→カテゴリー「おお振り感想」


※野球素人ファンの腐女子によるネタバレ感想です。
原作を純粋にお好きな方、腐女子の妄想や筆者の文章がお嫌いな方は、
ご不快になる恐れがありますので、以下ご覧にならないでください。
野球に関する知識に間違いがありましたら、優しくご指摘いただけると勉強になります。よろしくお願いします!








●本編感想の前に。
ラストページの見開き左側に、新刊コミックの広告が1ページ。
「最新21巻、4月発売決定!!」
単行本4巻の目次ページ、日めくりカレンダーの別冊フルカラー月めくりカレンダーの4月に描かれていた、
満開の桜の下でおにぎりを食べる西浦ナインのイラスト(白黒)です。
春ですなあ♪
21巻発売の第一報は、過去日記をご参照ください。
さらに、広告の下の方には「ひぐちアサの初期傑作!」ということで、
「家族のそれから」全1巻と、「ヤサシイワタシ」全2巻も載っています。
奥の深い人間心理が描かれた作品ですので、未読の方は是非どうぞvv

●それから、欄外ハシラにお知らせが。
「おお振りグッズが当たる! ご意見急募!!」
>いつもご愛読感謝です。おかげさまで「おおきく振りかぶって」はもうじき連載100回を迎えます。
>それを祝して、ささやかなお祝いを企画しておりますが、読者の皆様にご意見を募りたいと思います。
●作者ひぐちアサ氏に聞いてみたいこと
●おお振りマイベスト場面(桐青戦9回裏の決着とか田島のオ○ニー発言とか印象に残る3つ)
>をハガキまたはお手紙で送ってください。
>お便りの内容は、誌面に掲載することがありますのでご了承ください。
>ご採用の方には、おお振りグッズをプレゼント予定です!

ということで、ひぐち先生へ質問のある方、おお振りレアグッズが欲しい方は、ぜひ応募してくださいね!
詳しい応募方法は、月刊アフタヌーン4月号の169ページ欄外ハシラをご参照ください。
応募締切日(当日消印有効)は、ひぐち先生への質問が3月25日、ベスト場面が3月30日です。

●さらに! 今月号は欄外ハシラに「前回まで!」のあらすじ紹介や「作者近況」の他に、
顔つきの主要キャラクター紹介が!
アフタ本誌でこれが載るのっておお振りでは初じゃないですか!?
書かれていた順にご紹介。

・三橋廉:主人公。西浦高校1年。中学の野球部で孤立した経験から自信過小、挙動不審。
  抜群の制球力と向上心で西浦のエース。
・阿部隆也:西浦高校1年。三橋の制球力など投手としての資質に惚れ込み、
  不動のバッテリーを組んだ正捕手。頭脳的なゲームメイクをする副主将。
・榛名元希:夏の大会でベスト4の武蔵野第一高校2年。
  県でも注目される投手。中学生の硬式野球であるリトルシニアで阿部と同じチームだった。
・秋丸恭平:武蔵野第一高校2年。榛名の幼なじみで、ずっと捕手を務めてきた。
  自覚なき向上心ゼロ人間だったが、三橋の投球をきっかけに目覚める。
・水谷文貴:西浦高校1年。ポジションはヘタレもとい左翼手(レフト)。
  たまに意地と男気を見せる。
・百枝まりあ:西浦高校野球部監督。合理的かつ情熱的な指導で部員を掌握。
  西浦高校野球部OG(当時は軟式)。
・田島悠一郎:西浦高校1年。県でも注目される抜群の野球センスを誇る三塁手。
・沖一利:西浦高校1年。投手も務められる一塁手。左利き。
・巣山尚治:西浦高校1年。打順も常に上位の安定感のある遊撃手(ショート)。
・花井梓:西浦高校1年。右翼手(ライト)、中堅手(センター)、投手、捕手を務められる万能プレイヤー。
  物怖じしない積極性やリーダーシップを持つ。三橋や阿部や田島らに振り回される苦労性の主将。
・泉孝介:西浦高校1年。打順は1番を務めることが多い。俊足の中堅手。
・栄口勇人:西浦高校1年。阿部と同じリトルシニア出身の二塁手。打順は常に上位の副主将。


なんでこの順番? とか、西広くんェ……(´・ω・`)とかツッコミ入りそうですが(笑)、
だいたい今月号で登場している順ですね。
それにしても水谷くんの紹介文に涙……orz
あと花井くんの「物怖じしない積極性」に小首を傾げたりw

●も一つ、欄外ハシラ「作者近況」に衝撃の新事実が。
>(前略)もしやと思って久々に自分のウィキペディアを見たら、
>8月6日生まれと書いてありました。
私は5月生まれなのですがはは、何の日付なのか不思議です。

……有名税ってコワイっすねぇ^^;。


●さて、本編の感想。
武蔵野第一4-4西浦。9回裏、西浦最後の攻撃中。
1死一塁(ランナー阿部)、サヨナラのチャンスで、打席には水谷くん。
さ あ 盛 り 上 が っ て ま い り ま し た ぁ あ あ ~~!!

秋丸(1球目で走ってくるよね。サヨナラランナー進めちゃうっつーに、全然刺せる気がしない)
サード清水くんをチラと見て、
秋丸(ここで清水と替わったら、二度と、榛名の球は受けらんない、んじゃないかな)
  (二塁ならカバーがいる。外へ放らせて投げて……刺す!)
とサインを出します。
秋丸くんが自覚しているとおり、今の実力じゃ盗塁を刺せる送球ができるか甚だ不安……。
それでも”正捕手を譲りたくない”という思いが強くなっているので、
送球が逸れる可能性を恐れず、なんとかしてランナーを刺したい、と考えているようです。
ランナー阿部くんは、秋丸捕手の構えと西広くんの解析ジェスチャーから、
初球は外のストレート、と予測。
すかさず、榛名さんが一塁に1球牽制。阿部くん帰塁してセーフ。
阿部(これで榛名に刺されたら笑えねェ。キャッチャーのこともあんまなめたら危ねェよな。
  世の中には”まぐれ”ってもんがあんだから)

同点の9回裏、サヨナラ勝ちの貴重なランナーなんだから、
牽制死とか盗塁死とか、決してあってはならない場面。慎重にもなりますよね。
水谷(ストレート。阿部は盗塁のタイミングで走んだからゲッツーは気にしない)
榛名(コースさえまちがえなきゃ殺せんだぞ。刺せよ!)
と心の中で秋丸に語りかけつつ、クイックモーションから1球目。
その瞬間ランナー阿部は二塁へ走る。
秋丸くんキャッチすると同時に二塁へ送球! ……しかし大きく逸れてセンター小林くんがカバー。
ゆうゆう二塁スチール成功。
小林「ドンマイ! 秋丸さん!」
榛名(アウトにしてェと思ってんのが、わかる
  なんもできるようになってねーのに、同じ盗塁セーフでも違うんだよ。
  お前の変化がこのチームを変えるぞ!)


この試合、秋丸くんは何度もトンデモ送球をして、ランナーを次の塁に進めちゃっていますが、
試合序盤では送球エラーしてもヘラヘラのほほんだったけれど、
確かに今は(刺殺する技術はないものの)真剣味が違います。
その必死さ・懸命さが、バックを守る後輩たちにも伝わっている、と榛名さんは感じている様子。
……でも私が思うに、秋丸くんの変化が一番作用しているのは、
「このチーム」というより、他でもない「榛名さん」だよね?w
秋丸がやる気になった、と感じ取って、榛名さんの気持ちが高揚してノッてきているのが明白(笑)。

●1死二塁になり、秋丸(ボールだったし、埋めたほうがいいよな)
榛名(9番でゲッツーとれなくても、1番ならおさえてやんぜ)とバッテリーは敬遠四球を選択。
同点の9回裏、1点でも入ればサヨナラでゲームセットなので、
ランナーが一人だろうが二人だろうが負け決定、
それならば意図的に四球で一塁を埋めて、ゲッツーを取りやすくしたほうが守りやすいので。
8番9番と勝負でなく、9番1番と勝負でも抑えられる、
と榛名さんは自信がある(泉くんが見下されている?)みたいですね。
榛名(三盗やりかねねェかんな)と二塁ランナー阿部に牽制球を挟みながら、
はっきりしたボール球でフォアボール、水谷くんは一塁へ。
ちょ……! 先月号の感想ラストで、
>強 打 者 水 谷、満を持して 降 臨!!!!
>西浦で一、二を争う好打者
>チャンス到来といえば、水谷!! 水谷といえば、ライス!!!

と煽りまくって(それでご来訪者様1名からお叱りを受けたりして)いましたが、
敬遠四球だなんて、ホントに伝説の甲子園での松井秀喜選手並みの扱いぢゃないの……!!
水谷さんスゴイわぁあ~vvv 掌のマメを生まれて初めて潰した甲斐があったネ☆
(↑だから戦略上の敬遠であって強打者とかカンケーないって^^;)

一塁に来た水谷くん、足のレガースを外しながら、
(いやまァ出れたからいーけど、もうちょっとなんかこー……)と不完全燃焼でいるところへ、
一塁ランコー巣山「前にランナーいるからって安心すんなよ! お前でダブられることだってあるぞ。
  けん制注意。オレも指示出すけどスタート1歩目集中しろよ!」

水谷「お、おお!」←気が緩んで、自分が牽制される可能性とか失念していた模様^^;。

●1死一二塁で、9番三橋くんの打席。
モモカン(最悪はダブルプレー。内野はバントシフト…けど、
  三橋君は今日1つバント成功してるしヒットより可能性高い。
  三橋君は実のところ、かなりプレッシャーに強い。ここもきっと転がせる!)

……いや、うん、まぁ、三橋くんは西浦で最も肝が据わってるし、5回裏にバントを決めたけれど、
及び腰で「フンッ」とバントし、バットの先に当てて上がっちゃったものの、
運よくサード前でバント成功、だったから、あまりナイスバントとは言えないような……。
それに、美丞大狭山戦6回裏(原作13巻P.72)、鹿島投手の豪速球をバントしたけど、
跳ね返りが強すぎてピッチャー前→バント失敗でゲッツー、
モモカン(サイッアクだわ。何もさせずにつっ立たせとくべきだった…!)
ってコトがあったような……?^^; 大丈夫かしら?

メットに手を添え打席に入る三橋「あーす!」か、かわえええええvvv
三橋(失敗、しない。ストライクをバントだ! 泉君に回す。
  阿部君が帰れば――武蔵野に勝てるんだ)

ハルアキバッテリーは、外角低目ストレートをP(ピッチャー)前に転がしてもらって
三塁のフォースアウトを狙っています。
二塁ランナー阿部くんも、外角へ少し移動して構えた秋丸捕手を見て、外角低目と当然看破。
阿部(バント指示出てっけどいーよな?)と、榛名さんがモーションに入った途端、ダッシュ!
秋丸(走ったし!!) 捕球してすぐ送球の構えを見せたものの、投げずに三塁セーフ!
西浦ベンチ「ナイラン!!」(右から栄口、田島、花井)←この並びに萌え萌え~vv
阿部(やっぱ投げねェよな。暴投すりゃそのまンまサヨナラだからな。
  あの捕手が投げられるわけねェよ)

さっきは「二塁ならカバーがいる」と思えたけれど、
三塁に暴投しちゃったら、そのままランナーホームインだもんね。
確かに、秋丸くんの今の実力&実戦経験値&度胸では投げられまい。

モモカン(おもいっきりサイン無視したねっ。そりゃ行ける時は行けと言ってあるけど…
  結果オーライとするか。さてここでバントするとスクイズになっちゃうね)

ハルアキバッテリーも西浦の出方を予想します。
榛名(ダブんの用心でまず1走走らせるか)
秋丸(オレのクロスプレーのダメさだって西浦は知ってんだろう。スクイズだってありだ。9番はバント1つきめてる)

さあ、西浦の次の一手は盗塁か?
それとも、スクイズを仕掛けてくるのか!?
三橋くんは最愛の(自重w)阿部くんをホームに帰せるのか!?
この試合最後にして最大のクライマックス、大波乱の9回裏!!
手に汗握りつつ、続きの感想はまた後日……!(←おいコラ)


続きの感想はこちらです→アフタヌーン13年4月号 おお振り感想(2)
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