アフタヌーン13年3月号 おお振り感想(2)
今月の感想前編はこちら→アフタヌーン13年3月号 おお振り感想(1)
過去のおお振り感想はこちら→カテゴリー「おお振り感想」
※野球素人ファンの腐女子によるネタバレ感想です。
セリフなど一部省略しております。
原作を純粋にお好きな方、腐女子の妄想や筆者の文章がお嫌いな方は、
ご不快になる恐れがありますので、以下ご覧にならないでください。
野球に関する知識に間違いがありましたら、優しくご指摘いただけると勉強になります。よろしくお願いします!
打席には9番秋丸くんが入ります。
秋丸(延長か…。ダメだそんなこと考えちゃ)頭をブルブルッと振って打ち消しw
秋丸(出るんだ。トップに回せば何か起きるよ!)
……が、初球を捉えたものの、キコッと当たり損ねてセカンドフライ。
スリーアウトチェンジ。(ノ∀`)アチャー
ベンチへと青褪めた顔で駆け戻りながら、秋丸(ダメだオレ。こんなんじゃ…)
榛名「打ちてえだろ」
いきなり榛名さんから図星を突かれて、秋丸くんビックリ!!
秋丸「は!?」と聞き返すも、
榛名「かははっ」と心底楽しげに笑い声を上げ、秋丸くんとすれ違ってマウンドへ颯爽と走っていきます。
秋丸くんの中で「打てなくて悔しい」「試合に勝ちたい」という思いが
芽生え始めていることを感じて、小躍りしそうなほど嬉しいみたいw
あ~も~、ハルナサンてば秋丸くんのこと好きすぎて読んでる私がこっぱずかしいってば^^;!
●一方、こちらは西浦ベンチ。
西広「あのさ! キャッチャーのクセ、わかったかもだ!」
田島・水谷「えっ」 花井「どっ、どーゆーっ」と驚きの声を上げる西浦ナインに、
西広「ストレートの時のが変化球より足が開く気ィするんだ」
ただし100%確実ではない、とのこと。
阿部「なら、オレン時はいーや。ストレートがいつ来っかはだいたいわかンし。
変化球の球種なら教えて欲しいけどな」
その言葉を聞いて、花井(マジか…)と驚き、泉(それはある)と納得。
↑これは、相手バッテリーが自分にどんな配球で攻めてくるか、
ほとんど読めない花井くんの、のほほんぶりを示しているのかな……^^;?
そーいえば、桐青戦の9回も美丞大狭山戦の9回も、
意表を突く球でまんまと相手の術中に嵌って3球三振してたしなぁ~orz
今まで花井くんって”次はこの球が来る”と配球を読んで、それが当たって、
ジャストミートした描写ってあったっけ……?
根が素直すぎて、相手バッテリーが裏をかくとか考えを巡らせていないような……。
花井くんが頭であれこれ考えなくても、それなりに打てているのは、
目がいいとかスイングスピードとかパワーとか、まさに「恵体○打」ってヤツですね(笑)。
逆に、泉くんは結構”考える野球”をしていますよね。
美丞戦の第1打席では、自分も田島も同じ内野シフト+配球で攻められ、
自分は打たされてアウトだったが、田島は見切ってヒット、と後で気づいて自分に怒っていたし。
この試合の第2打席でも、初球にわざと大振りして、2球目セーフティバントを狙ったし。
でも泉くんの場合は、美丞大戦8回裏の打席でブンブン振り回していたように、
動体視力や周辺視野がさほど良くはないというか、
(1巻の周辺視野テストでは、真面目にやってなかったアベミハを除き、西浦8人中5位)
投手が投げた球を見極めてミートしている、というより、読みで当てている印象がありますねぇ。
こうして見ると、それぞれのバッターの特徴が細かく描き分けられているなぁ!
沖「オレは教えて欲しいっ。ストレートははずれることも多いし」
水谷「オレもっ。オレはストレート狙いだからっ」
三橋「オ、オレもっ」
西広「じゃ、ストレートン時は両手腰にする。よくわかんない時は片手腰。
変化球の時は腰に手はやらない」
●いや~、西広先生スゴイな~……!
野球はまだ初心者だけれど、地頭の良さが試合中にいかんなく発揮されていますよね。
美丞戦3回裏(原作12巻P.133)で、西浦みんなが「サードライナー!?」と思ったヒットを、
「サード越えるよ!!」と瞬時にナイス判断してランナーをホームインさせたこともあったし。
単にお勉強ができる・成績が良いってだけでなく、
こういう観察力・判断力を備えているところに、西広くんは頭脳明晰だなぁと感嘆しますvv
そして、この”キャッチャーの癖を解析するサードコーチャー”の描写で、
高校野球史に名を刻む屈指の名勝負「PL学園対横浜延長17回」を思い出して、
なんだかワクワクしちゃいました~♪
あの試合のキーマンの一人、”PL学園の主将だったサードコーチャー”って、
楽天イーグルスに入団し、現在は一軍打撃コーチ補佐の平石洋介さんなんですよ~vv
楽天生え抜き選手で、男前で、リーダーシップがあって若い選手達から慕われる人柄の方ですvv
あの伝説の甲子園では、三塁コーチャーズボックスにいた平石さんが、
横浜高校のエース松坂投手の球種を、小山捕手の構えから読みとって見破り、
ストレートならば「行け行け」、変化球は「狙え狙え」と大声で叫んでPL打者に伝えた、
とまことしやかに言い伝えられておりますw
しかし、平石さんご本人曰く、叫んでいたのは球種ではなく、
敢えて意味深な掛け声をかけることで、横浜の捕手に「サインを読まれている?」と思わせ、
混乱させてリードに影響を与えるため。
自分の声は観客の声援にかき消されて打者までは届かなかっただろう。とのこと。
……そうだとしてもこれまた高度な頭脳プレー……! 平石さんカッケー!
この平石さんの球種解析?や、それに気づいた横浜バッテリーが速やかに対応したりと、
「PL学園対横浜延長17回」は試合展開のみならず、駆け引き面でも超高校級、と称えられています。
◆Wikipedia「平石洋介」
◆死んでも「アイツ」に勝ちたかった⑥ 田中一徳(元PL学園)(2)98年PL学園vs横浜高校 松坂大輔を追い詰めた延長17回の死闘!(アサ芸プラス2012年7月17日付)
ところで、”捕手のクセを読んで打者に伝える”って、
いわゆる「サイン盗み」「スパイ行為」じゃないの?
と眉を顰める方もいらっしゃるかもしれないですね……。
ちなみに「公認野球規則」では、明確に禁止している文言はないみたいです。
但し、各野球連盟で内規や大会規則や周知徹底事項などとして、
例えば以下のように通達しているようです。
「走者やベースコーチなどが、捕手のサインを見て打者にコースや球種を伝える行為を禁止する。」
正直いって私も野球素人なので、是か否かゲンミツな線引きは断言できません。
が、今回の西広くんの場合は、捕手のサインを盗み見て伝達するのではなく、
捕手のクセから推測して予想しているので、セーフじゃないかな?
おお振り6巻P.21で、桐青のカズさん(河合捕手)がモモカンの巨乳wに狼狽しながらも
「相手監督見んのはオレのシゴトだ!」と考えていた通り、
捕手の大事な仕事の一つに、相手監督・コーチが出すサインの観察があります。
相手チームの選手や監督・コーチをよーく観察して、
クセ(投手の僅かなフォームの違いや、捕手の無意識のしぐさや、打者の構え方など)を解析し、
次のプレーを予測する、ということは「戦術」の一つであり、
それを逆手にとって敢えて裏をかいたり、トリックプレーも含め、
「頭でするスポーツ」と言われる野球の醍醐味だろうと私は思います。
サインやクセは解析されるものという前提で、盗まれない工夫や駆け引きも必要なのかな、と。
美丞戦の13巻感想でも書きましたが、
「高度な戦術、情報戦」なのか、「卑怯な行い、アンフェアなプレー」なのか……
人によって評価は異なるでしょうし、境界線引きって難しいですねぇ。
●話が大幅にズレました^^;。
西広くんのジェスチャーサインに、
沖「うん、わかんないより打てるかも」
田島「かもじゃねーだろ!」とハッパをかけられ、
沖「打っ、打ってくる!」
ベンチからの熱い声援を背に、気合入れて打席に立ったものの、
バシィッ ←この擬音1コマで、沖三振……orz
おおう……ほんのちょっぴりでいいから、もう少し…沖くんの見せ場…を……(ガクッ)
●9回裏1死で、7番阿部くん。
沖くんとすれ違いながら、
阿部「西広サイン合ってたな」
沖「でも、わかってても打てない。全然衰えてないよ!」
阿部(80球制限がなつかしいな)と冷や汗をたらり。
だよね~。榛名さんがいまだに「80球制限」してくれていたら、
ちょうど9回の今頃は控え投手と交代している頃合いなのに……。
阿部(もうオレには7球連続ストレートだ。
オレが捕手なら打ってないヤツにわざわざ榛名の変化球は使わない)
ま、第1打席では、裏をかかれてスライダーを2球続けられ、三振になったけどね(苦笑)。
それに最初は「確かに迫力あっけどな。ストレートしか投げねェなら、当てっことはできる!」
な~んて考えていたけど、その後の阿部くん、ストレートに悉く空振りしてるんだよなあ……^^;。
初球、秋丸くんのサインに首振りなしで投球モーションに入った榛名さんを見て、
阿部(ストレート!) すぐさまバットをバントの構えに!
コッと当てて転がした球は、サード清水くんが(ヤバイ、このコース!)と焦る絶妙なサード前。
阿部くん、一塁を駆け抜けセーフ!
田島「うおおし!」 泉・巣山「サヨナラランナー出たあ!!」
榛名(勝負に負けて試合に勝つかぁ? ホンットおめーはそういうヤツだよなァッ)
阿部(バントヒットだって内野安打だろうが。塁にさえ出りゃ、こっちの勝ちなんだよ!)
↑どちらもニヤリと不敵な笑みwww
おwまwいwらwwwwwwwwwww
この負けず嫌いなところっちゅーか、腹黒いところっちゅーか、
ホント、戸田北バッテリーはある意味似た者夫婦だったよwwww
●モモカン(水谷君が送って三橋君…はない! 打つんだよ、水谷君!!)
と1球目からヒッティングのサイン!
一塁の阿部(オレァ盗むつもりで走っけど、いい球のがすなよ!)
ヒットエンドラーン♪(@鳥居みゆき)てことねw
水谷(やってまいりましたァ。これはオレの見せ場じゃないですか!)
↑興奮で紅潮した顔でバットを構える水谷くんw
水谷(たのむぜ西広! オレなんかもう当たったっていい覚悟なんだから!
いやその、打ちに行って当たる分にはってイミだけどね)←三橋くんみたいな赤い変顔w
(来い! 榛名さん!)
ラストの欄外アオリは、
「いけ、8番レフト米もとい水谷! お前のライスなバッティングを見せてみろ!!」
「次回、決着! ……か!?」
うっひょ~~~!!!
この試合のクライマックス、逆転サヨナラのチャ~ンス!! に、
強 打 者 水 谷、満を持して 降 臨!!!!
なにしろ水谷さんは、榛名の
ナイスバッティングで見事に打ち返し、会心のセンター前ヒット!
ただ今の西浦バッティングヒエラルキーは、
花井>||HRの壁||>水谷さん=田島=巣山=泉>阿部>||HITの壁||>栄口>沖・三橋
となっており、西浦で一、二を争う好打者ですからね!!
そのうえ、沖くんが「わかってても打てない。全然衰えてないよ」と嘆く榛名の豪速球なのに、
「オレはストレート狙いだから」とかサラリと言っちゃうんだもん!
なんというイケメンっぷり!!1! 地獄のミサワか水谷かっっ!!!
8回裏の逆転チャンスでまんまと予定調和の凡退に倒れた花井なんかとは、格が違いますって!
チャンス到来といえば、水谷!! 水谷といえば、ライス!!!
こりゃあもー西浦の逆転サヨナラ勝利は火を見るより明らかなだなッ!
あ、千代ちゃん、ビールかけの用意しといて~!(←秋大地区予選1回戦なのに^^;?)
……と、美丞戦の当時ならば、大船に乗った気持ちで水谷さんの
いかんせん、夏合宿や練習試合や関西遠征でのフミキのダメっぷり(と恋愛脳w)を見た後だと、
なんというか一抹の不安が……^^;。
果たして「チャンスでなぜか打てちゃう水谷伝説」に新たな一文が加わるのかどうか!?
来月号は「月刊フミキヌーン」に紙面が変わる程の勢いで、大活躍してくれちゃってもいいのよ?
じゃないとそろそろレギュラーの座が……ゲフンゲフン!
頼む……! 頼むよ水谷くん!!
ラッキーでもポテンでも死球でもなんでもいーから出塁して、
ここでなんとか男を上げてくれええええ!!(必死だなw)
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