“エアビジュアル系”バンドの「ゴールデンボンバー」のパフォーマンスが面白かったですねー。
会場全体が一体化して大いに盛り上がっていました。
◆金爆“ご面なさい”会場み~んな樽美酒顔/紅白(サンスポ1月1日付)
◆金爆下ネタ封印 白塗りで会場一体“樽美酒だらけ”に(スポニチ1月1日付)
歌の間奏に約60人の「金爆ダンサーズ」が登場、
みんな樽美酒(だるびっしゅ)メークの白塗りお面+白のノースリーブ+白パンツにピンクのスカーフ姿。
↓
カメラが会場を映すと、観客約2600人全員が白塗りのダルお面をかぶってる!
↓
10人の審査員もお面姿!
NHKホールが総樽美酒化!!
ネット投票では「白組で印象に残ったアーティスト」の第2位になっていますよ。
◆紅白歌合戦、白組で最も印象に残ったアーティストは?(Yahoo!ニュース番付)
ゴールデンボンバーと言えば、紅白当日を迎える前から、
紅白出場歌手発表会見やリハーサルの記者会見で、
ドラム担当・樽美酒研二さんが下ネタ暴言を連発し、
えらい人達にマジで怒られて(笑)注目を集めていました。
でも傍から見ていて、何か問題行動をやらかしそうだ、とは思ってなかったけどw
それに何より、上記サンスポ記事のラストに書かれていたように、
>大注目の“問題児軍団”は、みんなを笑顔にする最高のパフォーマンスで2012年を締めくくった。
と私も思います。
近年の紅白でも印象的な、見る者を笑顔にしてくれる素敵なパフォーマンスだったなぁ、と。
ボーカルの鬼龍院翔さん(キリショー)も、紅白後に、
「僕は(痛めている)ノドのことだけ気にしていました。
僕らはビッグマウスで注目されたくて、紅白を盛り上げたかっただけ。
本当はマジメなんです。マスコミの皆様、お騒がせしてすみませんでした」
と真摯に語っていたそうだし。
キリショーは、クリスマス過ぎた辺りから気管支炎になって熱が出ていて、
3日連続で点滴を打っていたそうですよ……。
◆金爆・鬼龍院 実は気管支炎だった…晴れの紅白へ禁酒していた(スポニチ1月1日付)
私が「ゴールデンボンバー」を初めて知ったのは、
確か5年ぐらい前、偶然見ていたテレビの情報番組(?)だったはず。
演奏のマネをして一部ファンに受けている偽ビジュアルバンド、
といった感じで、話題のイロモノ扱いで紹介されていた記憶があります。
金爆の曲で知っているのは、ブレイクした「女々しくて」だけ。
そんな私ですが、「ゴールデンボンバー」が好きか? 嫌いか? と問われれば、
大好きですね。
その音楽に対する姿勢に尊敬の念すら抱いています。
◆【エンタがビタミン♪】「“女神”がくれる缶詰食べた」。ゴールデンボンバーが辛い下積み時代を明かす。(Techinsight2012年12月25日付)
デビューから長らく「音楽雑誌も『楽器を弾かないから』と載せてくれなかった」とマスコミから相手にされなかった。
「とにかくファンを増やそう」と2008年に47都道府県を全国ライブ行脚。
メンバーの自家用車を交代で運転して移動し、カプセルホテルに泊まって、
炊飯器でご飯を炊き、「女神」(ファンの子)に貰った缶詰をおかずに食べた。
ブレイクした今でも「みなさん感じているように、いつ消えるか分からない」から、
ギャラを威勢よく使うのが怖くて、堅実に貯金している。
◆話題の“エアビジュアル系”バンド、ゴールデンボンバーの魅力に迫る(oricon style 2011年05月28日付)
>「楽器が弾けなくても、面白いパフォーマンスで観ている人を楽しくさせるってことを考えたら、
>こうなったんですよね」と、
>観客を楽しませるための手段として選んだ“エアバンド”スタイルに胸を張る。
(中略)
>「僕が中学生のときに聴いていたら、きっと好きになっていただろうなっていう、本当に売れそうな曲が好き。
>技術的にどうこうっていうのは全く興味がないですね」
>「歌詞でふざけたことは1回もないですね。すべて真剣に書いているんです」
>と語り、真摯に音楽に向き合っている姿勢をうかがわせた。
◆ゴールデンボンバーが“史上最速活動再開宣言”「出来る活動はしていきます」(oricon style 2012年11月30日付)
「歌を口パクにすることも真剣に考えました。でも、やっぱりその判断はできませんでした」
「歌までエアーでは、ライブで人の心を動かせないと思いました」
特に↑この部分を読んで、キリショーさんマジリスペクト……!! と思いました。
バックバンドのように見えるメンバー達は楽器演奏をせずに、
ライブ中に面白いパフォーマンスや、激しいダンスをしている。
このスタイルは、従来のバンドファンや正統派音楽ファンからは批判が多いかもしれないですね。
でも、ゴールデンボンバーは自らを”エアバンド”と明言していて、
最初からメンバーは”演奏担当”ではなく、”パフォーマー”なんですよね。
要するに、他にもよくある「ボーカル+ダンサー」で構成されるグループと同じこと。
そして、ただひたすら「観ている人を楽しませる」ことに重きを置いていて、
それを音楽を通して表現している。
ゴールデンボンバーの根幹である「歌」の部分は、エアーでも口パクでもなく、
キリショーは激しく髪を振り乱して踊りながらも、常に生で歌っている。
(昨年12月5日の「2012FNS歌謡祭」で、郷ひろみさんとコラボして、
「女々しくて」を歌っている生放送を見ましたが、
キリショーの踊っていても安定している、郷さんに引けをとらない歌声に感嘆)
彼らは充分に「真摯な音楽アーティスト」だと私は思います。
それと、下記の動画を見て、金爆の(見た目の派手さと違った)地に足のついた真面目さに、
さらに好感を抱きました。
津波で塩害を受けた福島県新地町の水田に、
土地の塩分を抜く効果がある綿花を栽培し、水田を復活させよう、という
フジテレビの「Tattonプロジェクト」という企画。
これにゴールデンボンバーも参加したそうで、
現地の子ども達と触れあいながら、種播きした綿花の収穫をしていました。
◆ゴールデンボンバーの震災支援に成果が(Yahoo!映像トピックス)
長い下積み生活で「キワモノ」扱いされて苦労した分、
ブレイク後のこれからは長くイイ思いをしてw、
「観ている人を楽しませる音楽」を続けて欲しいなぁ、と思います。
紅白の金爆を見ながら、そんなことを考えていましたが。
やはりなんと言っても、2012年の紅白歌合戦で最も印象に残ったのは、
美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」。
◆紅白歌合戦 圧巻の美輪明宏 静まり返った「ヨイトマケの唄」(MSN産経ニュース12月31日付)
涙が止まらなかった。
歌で心を揺さぶられるって、幸せな体験ですよね。
年の締めくくりに、良いひとときを過ごせました。感謝。
- 関連記事
この記事に対するコメント