労働組合「プロ野球選手会」の第8代目会長に、
東北楽天ゴールデンイーグルスの嶋基宏捕手が就任しました。

嶋が労組選手会長最年少就任 パ選手初(日刊スポーツ12月6日付)
新会長に楽天の嶋=プロアマ問題に意欲-プロ野球選手会(時事通信12月6日付)

えっ!? マジデスカ!

嶋さんは選手会副会長でしたが、阪神新井さんの後任として新会長に。任期は1年。
パ・リーグからは初の選出。27歳での就任も歴代最年少!



「見せましょう、野球の底力を。
見せましょう、野球選手の底力を。
見せましょう、野球ファンの底力を」


東日本大震災直後(2011年4月2日)の日ハムvs楽天のチャリティー試合での、
あの名文句。
私も球場で生で聴いていて、思わず泣いてしまうほど感動しました。
このセリフのインパクトが、やはり人々の印象に残っているからでしょうか?
あれ以降、放送や記事などで嶋さんの名前を目にすることが多くなったような気がします。

被災地に誓う“野球の底力”東北楽天ゴールデンイーグルス(NHK「アスリートの魂」公式サイト)

そもそも嶋さんは、小学生の頃から成績優秀、運動神経抜群。
中学校で生徒会執行部で、国学院大に進学したのは教師になるため、という秀才。
そして、小学校から大学までずーっと野球部主将。
国学院大の恩師・名将竹田監督から「嶋ほどの人間性や頭脳を持った選手はいない」と評され、
内野手からキャッチャーにコンバートされたほど。
本人曰く「小学生の頃から、気付いたら勝手にリーダーシップを取っている」だそうで、
生来のリーダー気質なのでしょう。

楽天は田中将大だけじゃない新人捕手・嶋基宏に期待!(R-25 2007年5月31日付)

実際、嶋さんの言動を拝見していると、すっごく生真面目で、いつも熱くって、
お立ち台のヒーローインタビューでは熱すぎて軽くスベることもあるほど(笑)。
ピッチャーが打ち込まれて交替になったりすると責任を感じてか暗い顔をしていることもあるし、
プロ1年目の頃は、野村監督の要求する高レベルな捕手の理想像に届かず、
ベンチで直立不動で説教されていたり、思いつめた顔をしていたこともありました。
賢くてリーダーシップのある人だから、
いつか楽天のチームリーダーになるだろうな、とは思っていた(実際なった)けれど、
まさかNPBの選手全体のリーダーを任される日が来るとは。
なんだか親ごころでしんみり見守ってしまいますw

新会長就任時の嶋さんのコメント。
「新井さんから『嶋が引っ張っていって欲しい』と言われた。
数々の先輩方が10年、20年かけてやってきたことをしっかり感じながら、
10年、20年後にプロ野球がより良くなるように、頑張っていきたい。
先輩方を見習って、自分なりにもやっていきたい。
まず、プロアマ問題をいち早く解決したい」


「プロアマ問題」とは、
元プロ選手が学生野球の指導者になるには、一定期間、教諭や臨時講師として在職する必要がある、
という学生野球資格回復についての問題。
プロ側は資格回復のための研修制度新設を求めているけれど、
「高野連において何ら検討が進んでいない」というのが選手会の主張。
プロ側と日本学生野球協会の協議は、今年4度開かれたそうですが、
嶋新会長曰く、
「10年ぐらい前から(問題として)やってきているのに
高野連からは解決に向かっての話がない。早急に解決しなきゃいけない」


嶋新会長、プロアマ問題「早急に解決を」(日刊スポーツ12月6日付)

プロ野球選手にとって、現役期間はそうそう長くはないし、一刻も無駄にできない貴重な毎日だし、
ほんとうは誰もが自分のことだけ考えていたいだろうと思いますが、
そんな中で、「選手会」という組織の役割や仕事を担うのは重責でしょうね……。
嶋さんの選手会長としての尽力と、一現役選手としてのますますの活躍を、
ファンとして心から願っています!
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