「おおきく振りかぶって」第95回「秋季・地区大1回戦9」の感想です。
前回の感想はこちら→アフタヌーン12年12月号 おお振り感想
過去のおお振り感想はこちら→カテゴリー「おお振り感想」
※野球ファン歴6年(ニワカ)の腐女子によるネタバレ感想です。
セリフなど一部省略しております。
原作を純粋にお好きな方、腐女子の妄想や筆者の文章がお嫌いな方は、
ご不快になる恐れがありますので、以下ご覧にならないでください。
野球に関する知識に間違いがありましたら、優しくご指摘いただけると勉強になります。よろしくお願いします!
●本編の前に、コミくじの告知が1ページ。
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●さて、本編。
秋大地区大会1回戦、ただ今スコアは武蔵野第一2-3西浦。
7回裏、西浦の攻撃は7番阿部くんから。
欄外アオリ、1ページ目には阿部くん視点で、
「昔、バッテリーを組んでいた相手。性格も配球の好みも、知り尽くしているからこそ負けられない!」
2ページ目の欄外アオリには、
「三橋の『変なストレート』攻略にかかる武蔵野。1点差をひっくり返してやろうぜ!」
って、この漫画、たしか西浦が主役じゃなかったっけ^^;?
私としては武蔵野も嫌いじゃないけど、西浦が1点差をひっくり返されるのはイヤだなぁ~(苦笑)。
打席に立った阿部(3打席目だ。オレには速い球投げてるようだけど、
かすりもしねーとかあんまりだろ)と打ち気に逸っています。
しかし。バシィッバシィッと速球を投げ込まれ、
田島「手ェ出せえ!」というベンチの声援もむなしく、空振りで3球三振!
阿部(さわれねェ~っ)
さらに8番水谷ファーストゴロ、9番三橋三振、と1コマで7回の攻撃終~了~orz
●攻守交替でベンチに戻る武蔵野ナインの中、センター小林くんが猛ダッシュ!
次の先頭打者なので、秋丸先輩の元へ駆け寄りアドバイスを求めます。
秋丸「榛名! あの球打てるよ、打とう!」
榛名「は!?」と驚き顔。
この前の回の攻撃が始まる前、三橋投手のまっすぐはストレートに見えるけど別の球、
なんかタイミング狂う、打ったら相手を助ける。だからあの球は捨ててけ。
と榛名さんがチーム全体に指示したばかりだったからねー。
どういうことか手短に教えてください、という小林くんに、
秋丸「ストレートっぽい軌道だけど、うーんと」
小林「浮くんスか? 伸びるんスか!?」
秋丸「違う。ストレートと比べたら落ちるんだ」
よく理解できぬまま打席に走っていくコバと、ランナーコーチの二人。
「も、も少しヒントを…」と言う清水くんに、
秋丸「そーだ。捕手ならボールの山のてっぺん見てるだろ。
あの山見ちゃうと予想外ってダケなんだよ。
”速いと思ったら遅い”はないけど”遅いと思ったら速い”はアリなんだ」
ピンと来た清水くん、「なんか……わかりました。そーかそーゆー目くらましか」
わかり合う捕手二人に、他の野手(何!?)(何を言ってんだ!?)
清水くんがネクストに行った後も、野手達は「もっかい教えて下さい!」
秋丸先輩曰く、ボールの山、つまりボールを投げた時の軌道の山ナリを見ると、
ストレートか変化球か、この辺(山のてっぺん)でわかる。
変化球のほうがスピードないから山が高い。
永井「………。考えたことなかった」「山とかじゃなくて速さで判断してるけど」
秋丸「速さを山で判断してんだって。それ以外に球の速さの判断基準ないもん」
さらに、あの球について秋丸先輩曰く、
ストレートと思って山の高さから”こんくらいの球速”と思う。
でもその予想よか速く来る。
藤巻「――だから”ストレートより落ちる球”か、なるほど!」
まだ理解できない八木くんに、藤巻くんが説明。
オレらの常識からすると本来”棒球”と言ってもいいような球。
でも絶妙な加減でストレートっぽい軌道にくるからだまされる。
ストレートと思うと、こっちは経験上、山から予想するスピートがある。
けれどストレートより落ちる分、山の高さの予想より速い球。
だから変なふうに伸びる感じがする
藤巻「――てことすよね!?」
秋丸「そ、そう! オレが思うに!」
うーむ、野球の経験が皆無な私には難解なボールの解説だ^^;。
でも素人の私なりの解釈で噛み砕くと、
打席に立ったバッターは、自分の経験から、ボールの軌道の山で球種と球速を瞬時に予測している。
原作1巻で叶くんが言っていたように、
「打者は横向きに構えていて遠近感が狂うので、出だしの角度でスピードを予想」ということ。
本人は「山とか見ていない」と自覚していなくとも、
正面から向かってきている時速100km/h超のボールの速度を1秒以内で見極めているのは、
過去に見たボールの軌道(山ナリ)の記憶で自然に判断しているから。
投げたボールは必ず空気抵抗で初速より終速が遅くなるので軌道が落ちる、
さらにマウンドは打席より高い位置にある、
だからオーバースローだとどんな球も(綺麗なバックスピンの豪速球でも)山ナリの軌道を描く。
一般に、変化球はスピードが遅く山が高い、ストレートは山が低い。
三橋のまっすぐは、山ナリ(出だしの角度)がストレートのような軌道をしている。
なので、バッターは「遅いストレート」と見なしてスピードを予測する。
しかし、三橋のまっすぐは(バックスピンが足りないせいかby叶)ストレートより落ちる。
その分、予想より速く手元まで来るので、変なふうに浮く・伸びるように感じる。
……ここまで書いといてなんですが、実は私、
『ストレートより落ちる軌道』=『予測したストレートより速い』
の理論というか、このイコール部分が未だに理解できていません~><。
これが『ストレートより落ちない軌道』ゆえに『予測より速い』であれば
なーんとなく解ったような気分になれるんですが^^;。
あと、『ストレートより落ちる軌道』だけど、
目がいい打者(花井)は三橋のまっすぐの下を振り、
強豪校の打者や、バントした打者が打ち上げる(ボールの下を擦る)、の因果関係もorz
物理が苦手だったからなぁ~……(恥)。
こんなおバカに”まっすぐ”のしくみを解りやすく教えてあげて、エ○イ人><!
一部のファンの間では、三橋の”まっすぐ”はジャイロボールの原理かも?
と話題になったこともあるようですが、いろいろ矛盾点や相違点もあるようで。
ま、つべこべ言うより、とにかく「謎のクセ球”まっすぐ”!」ということで理解!(笑)
話が逸れました。
三橋の”まっすぐ”を補足説明した藤巻くんが、秋丸さんを褒めてますw
だてに榛名さんの球捕ってない、予想とかじゃなく見えてるなんて、
いくら遅い球でも自分は打席でそこまで判らない、と言われて、
秋丸「まァでも、打ててないからな。練習が足んねェからダメなんだよなァ」
その言葉を耳にした榛名さん、ビックリ!
榛名(なんだそれ。マジで言ってんのか?)と青褪めた顔でブルッと震えています。
↑なぜ震えるwwww(苦笑)
●そうこうするうち、先頭打者の小林くんはセカンドフライでアウト。
1死で、2番清水くん。
意を決して秋丸くん、榛名さんに再び進言。
秋丸「榛名! こいつらなら打てると思うんだよ! だからさ!」
榛名「わーった!」「清水打ってけ! 上からたたけ!!」とベンチから大声で指示。
清水「!」(それはストレートをってことだよな)メットのひさしをキュッと触って了解のポーズ。
阿部(何かの指示が出たか? キモチ悪いな。クサイとこついてくぞ)
三橋(まっすぐ、を、外低目、に)
清水くん、背後のバックネットに打ち上げファール。
清水(たしかに浮いてない。あたり前だけどっ)←浮いてると力説してたから恥ずかしげw
阿部(初球から”まっすぐ”に手ェ出してきた…。方針変えたか?)
清水(タイミングさえ気をつければ、打てなくないハズ!)
2球目は同じコースにスライダー。
清水(遅い! スライダー!)と見切って、見送り。ボール。
阿部(スライダー見逃し?
1B1S(ワンボールワンストライク)だ。ランナーしょって榛名に回したくないぞ)
清水(転がそうとすっと難しい。上からたたいて飛ばす。内野越えれば――)
3球目、まっすぐ高目。豪快に空振り。
阿部(まさか”まっすぐ”狙い? ――だとしても、あとアウト5つ。逃げ切るぞ!)
清水(まだ遅いのか。今の空振りでもうオレにストレートもどきはないか?)
阿部(2S(ストライク)だ。こいつに投げんのはこれが最後)
三橋(”まっすぐ”を振ってきてる。けど、まだタイミング合ってないから、投げる!)
4球目、再びまっすぐ。
清水(山低い。来た!)と投げた瞬間”まっすぐ”と見切り、
(早く!)と予測より早く振りに出て、今度はジャストミート!
低い弾道でセカンド栄口くんの頭上を越えるライナーヒット!
阿部(マグレか必然か。三橋の球は慣れりゃあ打てる)
2番には”まっすぐ”5球投げたから、打つやつは打つ……か、と考える阿部くん。
●1死一塁で、3番永井くん。
が、バントをまたも打ち上げてしまい、失敗して2死に。
モモカン(今日、榛名君は1打席目に右中間に打ってる。
ここが今日のヤマバだよ!)
とモモカン姐さんの煽りで盛り上がったところで、続きの感想はまた後日!w
続きの感想はこちらです→アフタヌーン13年1月号 おお振り感想(2)
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この記事に対するコメント
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コメントを下さったお三方
●11/24に拍手からコメントを下さったM様
ようこそいらっしゃいませ♪
>野球解説が面白かった。
恐縮です。どうもありがとうございますvv
>相手投手がオーバースローじゃないと
そうなんですよねー。
私も書いている途中に、
「ん? でも山ナリって言っても、春日部の葵くんみたいなアンダースローだったら違う軌道になるな…」
と思って「オーバースロー」と付け足しましたw
こちらこそ、今回も感想文をお読みくださり、どうもありがとうございました!
●11/25にコメントを下さったS様
はじめまして!
弊ブログをよくご覧くださっているとのこと、どうもありがとうございますvv
三橋くんのまっすぐについて、とても丁寧で詳しい解説をしていただき、深く感謝申し上げます!
キャッチボールを例にした、ボールの軌道(∩や⌒や―)の説明が、
非常に解りやすかったです!
(ゲンミツには、バックスピンのよくかかったフォーシームでも直線軌道ではなく、
「直線に最も近い」軌道の放物線)
1)球の頂点を見て球速の判断を行う
2)バッターは”バックスピンのかかった球が来ると思い込んでいる”
3)スピードのあるポールは下に落ない
この3つの要因と、
>バックスピンがかかっておらず(おそらく)多少山なりの軌道を描く
ここまでのご説明はよく理解できたのですが、その結果として、
>バッターの予想より上を通る
このイコールがどうも難しくて……(@_@;)
三橋のまっすぐは、バックスピンがかかっていない。しかも遅い。
だから多少の山を描く軌道で、しかも「落ちる」。
そのため、バッターは予想と違う位置でバットを振ってしまう。
……と聞くと、リアル野球でよく言われる
「キレのない棒球」「おじぎする球」のイメージが強く脳内にあるせいか、
三橋のまっすぐはストレートより「落ちる」=まっすぐの「上」を振ってしまう、のでは?
と素人考えでイメージしてしまって……orz
ましてや、多少の山を描く軌道の「ストレートより落ちる」球を、
「伸びる」「浮いてくる」と感じるって、ナゼ?? と思考の迷路に陥ってしまいました^^;。
この機会に、改めて原作を1巻から読み直してみたのですが。
秋丸くんは「ストレートと比べたら落ちるんだ」と断言しました。
が、阿部くんが一番最初に三橋くんの球を解説した時は、
「三橋の球は遅いストレートほど落ちない。これを浮くように感じてしまうんだ」
と言っていて、
桐青の島崎慎吾さんも「予想より上」でバットを構えて当てているんですよね……。
うう~む……結局のところ、ストレートの軌道より「落ちる」の? 「落ちない」の? どっちだろう……?
せっかく懇切丁寧にお教えくださったのに、
モノスゲアタマワルくて、理解力が絶望的に足りなくて、
まことに申し訳ありません……m(_ _;)m
いずれにせよ、バックスピンとは異なる何か別方向の軸で回転が加わっているので、
一般的なストレートの軌道とは違う、ってことなんでしょうね、きっと^^;!←
どうかこれでお見限りにならずに(涙)、またいつでもコメントをお寄せくださいませ!
S様のご来訪をお待ちしておりますvv
●11/29にコメントを下さったB様
ようこそいらっしゃいませ!
お越しをお待ち申し上げておりましたvv
>いざ三橋のまっすぐが打たれ始めるとやっぱり感じるものがあります。
まったくですね……。
でも、あらすじだけだと「三橋くんのまっすぐがついに攻略された」と西浦大ピンチの暗い展開のようですが、
三橋くんと阿部くんの打たれ強さと前向きな姿勢に、
逆に、この後どうなるのかワクワク感が募る今月号の終わり方でしたね♪
>ジャイロボールとストレートの中間みたいな球なんじゃないかなあ?
やっぱりそうですかねぇ?
私もその線が一番近いのかなー? と勝手に妄想していますw
Wikiの「ジャイロボール」の説明にもありますが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB
「フォーシームジャイロ」の
「初速と終速の差(空気抵抗による減速の程度)が非常に少ない」
「放物線軌道で減速が小さいというミスマッチにより、打者はタイミングが掴みづらい。」
って部分が、なんか似てるっぽく見えますよねぇ。
1)空気抵抗が少ない回転なので減速が少なく「同じ初速のストレートよりも速く感じる」
2)バックスピンをしているわけではないので、「ストレートよりも落ちる」軌道
>この2つの効果からストレートより落ちるけどストレートより速く見える球、という
>よくわからない性質を満たすんだと思います。
その原理かもしれないですね。
3)発射角が上を向くので打者は無意識に遅い球を予想<中略>
(落ち切る前にボールが届いてしまう)ため浮き上がってくるように錯覚
私もB様と同じくこの3が、いまいち理解が追いつかず、「ちょっと腹に落ちてこない」部分です^^;。
でも、”まっすぐ”という球種について深く掘り下げると喧々囂々になりそうですよね^^;。
それに同じ「スライダー」でも、握り方や縫い目の掛け方など、
投げる人によって全然違う変化をしたりもしますし。
ダルも「ジャイロは、カットorスライダーの抜けただけの球」と仰ってましたし。
ここはひとつ、「三橋だけが投げられる(なにかしら特殊な回転のかかった)球」
としておくべきでしょうか^^;。
西浦ナインは、既にバッピで何度も投げてもらって、球の軌道が記憶された状態なので、
無意識に体が反応して打てちゃってるんじゃないでしょうか。
田島くんあたりは、回転まで視認できているかなー?
でもほぼ無回転のフォークと違って、ジャイロ回転って目視は難しそうですよね。
いろいろと知識をご教授くださり、どうもありがとうございました!
またいつでも遊びにお越しくださいませvv
皆様、コメントをどうもありがとうございます!
頂戴したメッセージでとても勉強になりましたvv
またのお越しをお待ちしております!
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12/14に拍手からコメントを下さったS様
再びのコメント、どうもありがとうございます!
物分かりの悪い私に、懇切丁寧にお教えくださり、本当に感謝でいっぱいです!
私がコメント返信に書いた、三橋のまっすぐについて、
叶くん・阿部くん・島崎さんの捉え方の違いを、改めてご解説いただきありがとうございます。
●叶くん「バックスピンが足んねーのか、オレのストレート(※120km/hくらい)より落ちる軌道」は、
>おそらく平均的な投手の投げるストレートと比べれば回転が足りず”落ちている”
●阿部くん(@1巻)「三橋の球は遅いストレートほど落ちない。これを浮くように感じてしまうんだ」 は、
>これは花井達バッターに「予測しているより上を通ってる」ということを説明しています。
つまり、
叶くんは、「平均的なストレート(120~130km/h)と比べて落ちる」
阿部くんは、「遅いストレートほど落ちない」(から浮いているように感じる)
と、比較対象が違っているから「落ちる」「落ちない」と表現が違う、ということですよね。
●島崎さんが「予想より上」でバットを構えているのは、
>河合から「浮いているかもしれない」という話を受けて
ということですね。
……実は、これらは私なりに一応理解している(つもり^^;)で、
叶くん・阿部くん・島崎さんそれぞれの発言は、個別には納得できるんですが、
これが「イコール」になる物理学的な理由が「???」なのです。
疑問その1:
なぜ「A:ストレートより落ちる軌道」なのに「B:予測したストレートより速い」のか?
その物理学的な理由。
疑問その2:
なぜ「打者の予想と違う位置」=「C:打者の予測より上」なのか?
(逆から見れば、なぜ打者はボールの下を振るのか?)
その物理学的な理由。
Aについては、
回転数の多いバックスピンをかけた球は、マグヌス効果により上向きの揚力が働くから、あまり落ちない。
逆に、三橋のまっすぐはバックスピンが足りないから「落ちる」。
この力学的な法則は、理解しています。
Bについて、
打者の予測よりもボールが上を通ったので、打者は「ストレートより速い、伸びる、浮く」と感じる。
これも納得できます。
それぞれ個別には、腑に落ちます。
ではなぜ、「A:ストレートより落ちる」球が、「C:打者の予測より上を通る」のか?
山ナリの弧を描くから遅いと思っていると、実際には予想より速くて、振り遅れている。
放物線が落ちきる前に、打者の手元までボールが届くので、打者はボールの下を振る。
……って状況なんだろうな、とは想像しています。
秋丸くん達が言っている「ストレートより落ちる」というのは、
「山ナリが大きい」「落差が大きい」って意味なのかな……? と。
S様も前回ご説明くださったように、落ちる=大きな放物線(∩や⌒)を描く球は、
ストレート(―)より軌道も長いし、
しかも三橋のまっすぐは遅い(100~110km/h)から、
距離と速度から導けば、到達時間(スピード)は一般的なストレートより「遅く」なるはず。
なのになぜ、予想より「速い」んだろう?
「軌道は山なり(ストレートより落ちる)」なのに「なぜか速く到達する」、
そこに働く力学が疑問だったんです……。
とりあえず自分なりの落とし所として、例えば、
三橋のまっすぐを「フォーシームジャイロ」に近い球だと仮定すると、
「放物線軌道で減速が小さいというミスマッチにより、打者はタイミングが掴みづらい」
という説明がなんとなく当てはまるので、
別の方がコメントに書いてくださった、
>発射角が上を向くので打者は無意識に遅い球を予想するけれども、
>実際にはそれよりもスピードが速く、そこまで落ちてこない(落ち切る前にボールが届いてしまう)ため
>浮き上がってくるように錯覚
って状態なのかな? と妄想しておくことにしましたー^^;。
……「三橋だけが投げられる(なにかしら特殊な回転のかかった)スゲー球」で納得すればいいものを、
メンドクセー奴で申し訳ありません……m(_ _)m
でも、頂戴したコメントで深く考えることができて、
私としては嬉しかったですvv
どうぞまたお気軽に遊びにおこしくださいませ。
いつでもお待ちしております!
いわゆるナチュラルシュートでしょうね
練習してないピッチャーが普通に投げると、いわゆるナチュラルシュートになります。これはいわゆる棒球なんですけど、これを自己流でまっすぐにしたのがミハシボールなんでしょうね。
シュートもやっぱり落ちます。これを手元で曲がらないように投げていると、普通に落ちる棒球シュートっぽい球が伸びるように見えるんでしょうね。
ジャイロとは微妙に違う気がします。きっと、キレがいいけど曲らないシュートなんです。ってジャイロに近い回転ですか…
jack様、はじめまして!
お返事が大変遅くなり申し訳ございません。
なるほど~、ナチュラルシュートですか。
いわゆる失投したストレートのことを「シュート回転する」「真ん中に入ってくる」とよく言いますよね。
体の開きが早かったり、リリースポイントがバラバラだったりと、
フォームが安定していない投手にありがちな失投なのかな?
と思っていましたが、
バックスピンの投げ方をきちんと習っていない投手が自己流で投げた場合も、
ナチュラルシュートになることがあるのですね……勉強になりました!
>これはいわゆる棒球
上記の3つ目のコメント欄(11月30日付)にも書いたのですが、
ナチュラルシュートのように「キレのない棒球」「おじぎする球」だと、失速して落ちるので、
その点は三橋のまっすぐの「落ちる」特徴と合致しますね。
但しそれだと、バッターは「まっすぐの『上』を振ってしまう、のでは?」と不思議に思っていたんですが、
>これを手元で曲がらないように投げていると、<中略>伸びるように見えるんでしょうね。
なるほど……三橋くん独自のクセか何かで、無意識に
「手元で曲がらないように投げ」ているのかもしれないですね。
そのように投げれば、
「遅いと思ったら速い」「山の高さの予想よか速く来る」と打者が体感する、と。
……棒球のナチュラルシュートなのに「速い」って、
いったいどんな投げ方をしているのやら、ますます謎が深まるな~……(@_@;)
これはもうウダウダ理屈を捏ね回さずに、漫画なんだから、
「ミハシボール」としてそのまま素直に受け止めることにします^^;!
おバカで無知な素人丸出しの私の疑問に、
お優しくご教授くださった皆様、本当にありがとうございました!!
大好きな野球についてさらに知ることができ、とても勉強になりました。
コメントを下さった皆様に心から感謝申し上げますvv