……ではないんですねぇ、今年は。
9月のカレンダーをしげしげと見つめて「お?」と目を見張りました。
◆116年ぶりに訪れる「9月22日の秋分の日」 なぜ秋分の日は年によってかわるのか(科学雑誌Newton 9月21日付)
◆秋分の日、「22日」は116年ぶり(YOMIURI ONLINE 9月22日付)
秋分の日が9月23日ではないのは、1979年9月24日以来33年ぶり。
9月22日になるのは、1896年(明治29年)以来の116年ぶり!
なぜ秋分の日が毎年同じ日(9月23日)にならないのか?
それは、地球が太陽の周りを1周する公転周期が、
ゲンミツに365日ではないから。
地球の公転周期は、ゲンミツには約365.2422日(約365日5時間49分)。
つまり、秋分の日(太陽が秋分点を通過する時刻)が、
毎年およそ5時間49分ずつ遅れていく、ということ。
※秋分点=黄道を動いていく太陽が地球の赤道の真上(天の赤道)を横切る瞬間の位置。
このズレを修正すべく、4年に1度「閏年」があり、1年が366日になるわけですが、
4年間で蓄積した遅れは、合わせて約24時間弱。
今度は閏年で暦が実際の地球の動きより、僅かに進みすぎるため、
微妙なズレが長年の間に蓄積されていく。
こうした暦の操作と実際との差異の結果、長期スパンで見ると
秋分の日は9月23日をはさんで前後に揺れ動き、
9月22日だったり、9月24日だったりする年が発生してしまう、のだそうです。
これまでとこれからの「秋分の日」の変遷を見ると、
1896年までは9月22日。
↓
1901年から9月24日に。
↓
その後だんだんと早まって、昨年は9月23日18時5分、
今年は9月22日23時49分、とついに22日に突入。
↓
これからしばらくは4年に1度、秋分の日が9月22日というパターンが続く。
へぇえ~!
「秋分の日」と聞くと、物心ついてからずっと「9月23日」だったので固定観念がありましたが、
これからは「9月23日」だったり「9月22日」だったりするんですね!
いや~改めて、人間のつくった暦と、実際の天文運行って面白いなぁ~。
と、映画館で「天地明察」を見てきたばかりなもので、しみじみ思った秋の夜でしたw
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