アフタヌーン12年10月号 おお振り感想(1)

8月25日発売、月刊アフタヌーン2012年10月号掲載「おおきく振りかぶって」感想です。
今回は、第93回「秋季・地区大1回戦7」。

前回の感想はこちら→アフタヌーン12年9月号 おお振り感想
過去のおお振り感想はこちら→カテゴリー「おお振り感想」

今月号は、萌えの火山がどっかんどっかん噴火しておりまっす!!!

※野球ファン歴6年(ニワカ)の腐女子によるネタバレ感想です。
セリフなど意図的に一部省略している部分もあります。
原作を純粋にお好きな方、腐女子の妄想や筆者の文章がお嫌いな方は、
ご不快になる恐れがありますので、以下ご覧にならないでください。
野球に関する知識に間違いがありましたら、優しくご指摘いただけると勉強になります。よろしくお願いします!








●本編の前に、見開き右ページにコミックス最新巻の広告が。
おおきく振りかぶって 最新20巻、10/23(火)発売!!
新刊発売は2週間前の日記にて既報ですが、
この1ページ広告に、20巻に収録される内容から抜粋して10コマ掲載。
コミックス未登場の新キャラ達が4コマ、
キャッチャー姿の田島くんや花井くん、投げている沖くん、
「阿部君に投げなきゃ…!」と意味深なモノローグとともに走る三橋くん、
そして、新キャラに「甲子園で、会おう」と言う三橋くん、などなど。
「新たな出会いがオレらを強くする!!」というアオリに胸躍りますね~♪


●さあ本編。
現在、武蔵野第一1-2西浦で、
6回裏、西浦高校の攻撃。3番巣山くんから。
巣山くんは、前の第2打席で西浦チーム2本目のヒット(センター前)を打ちました。
そして続く4番打者田島くんも、第1打席でヒットを打っている。
秋丸(この試合展開で連打はとてもマズイ)
榛名(変化球でカウント稼いで速球で締める)
一方、ミットを構えた秋丸くんをじいいいっと凝視する西浦ナイン達。
ベンチ内では6人並んですっごい見つめてるwww なんかカワエエwwww

少しさかのぼって5回裏、西浦ベンチで、
阿部くんが”武蔵野の捕手がサイン出してる”とみんなに伝えていたのです。
(三橋くんがベンチにいるから、2死三塁になった後の、
泉くんか栄口くんが打席に入っている時ですね、きっと)
阿部くん曰く、
今のところ(榛名は)1回も首を振っていないので、
榛名の投げたいようなサインしか出していないはず。
秋丸捕手は、今までは何の球種が来るか(直前まで)わからずに捕っていた。
それが投げる前に球種がわかるにようになったということ。
投手にクセがあるように、捕手にもクセがある。
ブルペンキャッチャー(秋丸)なら人に(クセを)指摘される機会も少ない。
ということで、西浦ナイン全員で”秋丸捕手のクセ”を探すことに。
打順が奇数の人は上半身、偶数は下半身、ランコーに出たら全身を注視し、
球種はストレート、スライダー、なんか変なやつ(ツーシームか縦スラかな)、豪速球の4つで、
秋丸捕手に何かクセがないか、西浦みーんなで熱い視線を注いでますww

打席の巣山くんは(さっき打ってんだ。1球くらいオレにも速い球投げるかも)と構えていますが、
1球目:外低めスライダーでストライク。
2球目:もっと外にはずしたスライダーを空振って2ストライク。
3球目:高めストレートが外れてボール。カウント1-2。
4球目:高めボール球のストレートを空振り三振!
と、1球1コマのテンポでさくさく攻められワンナウトorz

「構えってけっこう一瞬だよな」
「ムズカシイ……」
阿部(構えで読むまでもねェ。今の配球のラストはストレートに決まってんだよ。
  でもあのボール球を振っちまう……)

キャッチャーにもよりますが、
サインを出した後すぐ、そのコースにミットを構えてずーっと動かさない捕手や、
ミットをギリギリまで構えずに、投手が投球モーションに入った瞬間ミットをさっと構える捕手など
様々なタイプがいますよねー。
ずっとミットを構えて待っていると、キャッチャーミットの皮が厚く重いので、
腕の疲労が蓄積してしまうから、リラックスした構えが良い、という説や、
逆に、ミットを構えずに投げる直前で動かすと、ピッチャーが狙いを定めにくい、という説など
いろいろ耳にしたことがありますが、野球経験者の方、実際はどうなのでしょう?
捕手によって構えが違うのは見ていて結構おもしろいし、
それもまた投手との相性など関係しているんでしょうね。
秋丸くんはさっと構える後者タイプってことかな?
榛名さんは制球があまり良くないし、
「秋丸の左肩ぶちぬくイメージで!」とか考えてたこともあるから、
ミットじゃなくて、秋丸くんの体の部位を目がけて投げてるんでしょうね(笑)。

そして、榛名さんは打者を追い込んだら、決め球は自信のあるストレート。
夏大準決勝のARC戦で、シオに打たれちゃった2度とも(7回裏8回裏)そうでしたね~。
「榛名みてんた速球で生きできたやつは、ここぞってとごは速球さ頼りたがる」って読まれてたっけ(苦笑)。
もちろん、阿部くんにも配球を見切られています。
問題は、そのストレートを打てるかどうか……。

●1死で4番田島くん。
田島(中学でも140投げるやつはいた。5キロ10キロ増えたってタイミングは合わせられる。
  球スジは何度か見れば覚えられる。さっこい!)

榛名(清水はウルセーけど、このチームにいるならアベレージの高さだけじゃたいして怖くねェ。
  どうぞ単打を、ってなもんだ。
  けど誰かさんのおかげで、まさかの単打で1点があっからな)

誰かさん=秋丸www
そうねぇ。榛名さんの考えているとおり、田島くんがいくら打率良くても、
長打は打てない(体が小さい)し、続く打者は田島くんをホームに帰せない(打てない)し、
散発でヒットが出るだけで打線が繋がらないんじゃ、投手としては怖くないよね。
だ・け・ど。
「敵は内にあり」で、秋丸くん一人のお陰で、
単打が出れば盗塁で二塁、三塁に進まれたり、エラーで1点献上したりするもんね~^^;。

そんなことを思われているとは知らぬ秋丸くんは(打たれた相手にはイジンなるよね)と、
速い球をサインで要求。
榛名さんも(まーそれもアリかな)と、初球は豪速球、見送ってストライク。
モモカン(見ようとして見た見送り)
田島(いい球。三橋とは違う本物のストレートだ)
冷静ですね、田島くん。勝負師のいい顔してるよ~vv

2球目、秋丸(さっき見逃したから縦スラしてみるか?)とサインを出すと、
榛名(やだね。あの球は目くらましみてーに使いたいんだ)フリっと首を振りました!
西浦ベンチの阿部(首振った?)と目を見張ってます。
秋丸(え…首振られても困んだけど。…じゃ、スライダー?)とサイン。
榛名(カウント1つ先行してンからボール球な)と振りかぶって、
外へ逃げるスライダー、田島くんは見送ってボール、カウント1-1。
サードの清水(秋丸先輩、球種のサインしか出してないけど、ちゃんとストライク要求すべきだ。
  コントロール今イチの榛名さんは平行カウントにすると、あと厳しくなるし。
  こいつ(田島)憎らしいくらいボール球振んないんだよ)

確かに、清水くんの言うとおり。
田島くんは、第1打席:ストレート一辺倒→ヒットを打った、
第2打席:縦スラやスライダーを織り交ぜ→打ち損じて辛くもアウト。
ストレートだけじゃ打ちとれないし、ボール球にも釣られない。
そんな好打者に対して、2球目に意味のないボール球を投げたって、
榛名さん自身のボールカウントを苦しくするだけ。
秋丸くんのサインは”榛名の投げたいように”リードしているに過ぎない。
秋丸くん自身が”どうやってこの打者を打ち取るか”組み立てていないから、
自分の意志でリードしようがない。
このままだと、ホントに投手が困った時にリード=導いて助けることはできないでしょうなぁ。

田島(カウント整える球投げてきたら狙う!)
榛名(集中切れねーし、確かにいい打者なんだけど、小せんだよな!)
3球目、スパアンッとストレートが決まって、1ボール2ストライク。
田島(次は決め球。もう1球ストレートだ)
秋丸(当然ストレート)とサイン。
榛名(組み立ては単におぜんだて。打者をアウトにすんのは、投手の力だ!)
4球目、力強く投げた豪速球をキンッと田島くんが打ち返す!
けれど球威に押されてレフトフライ……orz
ベンチの三橋(打ち上げた。3打席目、で、まだついていけない球)
榛名(なんだかんだ三振しねェな)

うう~む……残念。
田島くんが第1打席で打ったストレートは、榛名さんの8割投球のストレートだったのかな。
先ほどの夏大準決勝の話に戻りますが、
ストレートと読んで、見事にタイムリーヒットを放ったARCのシオ。
ストレートと読んでいても、まだ打ち返すだけの技術やパワーが足りない西浦の子達。
同い年の1年生ですが、現段階での実力差が密かに描かれていて、なかなか興味深いですvv
それともう一つ。
榛名さんは、体の小さい田島くんをやや舐めていて、
西浦相手だと自分の球威にかなり自信を持っている(過信している)ようですね。
これが”球威だけじゃなく組み立てでかわさないと”と気持ちの変化が今後あるのかどうか?

●2死で5番花井くん。
花井(モモカンから指示はなし。田島も打ち上げる球をどう打つか)
ファーストから藤巻くんが榛名さんに声を掛けます。
「ここで切りますよ! 気合、入れなおしてこー!」
そういや藤巻くん、中学時代の花井くんと対戦経験あるらしく、第1打席の前に、
「次、花井ですよ! あいつはまず気合いで押しちゃってください」ってゆってたな^^;。
秋丸(つっても6番以降も安パイだからなァ)とスライダーのサイン。
榛名(いや、ここはストレートでいく。
  気合で押せるヤツには、1球速い球見せてやっと、あと楽なんだ)
と首振り。
秋丸(ありゃまた違った。じゃストレートね)
榛名(なんかいつの間にか普通にサイン交換してるな。
  オレの組み立て当てにきてたわけじゃねーのか)
と思いつつ振りかぶる。
花井(内ならおもいっきり引っぱる!
  オレだってこの勝負を、楽しみにしてたんだ!!)

キンッと快音を立ててバットに当たった球は、大きな弧を描いて……
「まさか!?」「おいおいおい―――っっ」と西浦ベンチが身を乗り出して見守る中……

「はいったああああ!!!!」

ほ ー む ら ん
キタ━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━!!!!


半狂乱のまま、感想の続きはまた後日!(笑)

続きの感想はこちらです→アフタヌーン12年10月号 おお振り感想(2)
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