7月25日発売の月刊アフタヌーン2012年9月号掲載「おおきく振りかぶって」感想です。
今回は、第92回「秋季・地区大1回戦6」。

ようやく多忙が一段落して、感想書けました……orz
今さら感想をアップしたところで遅きに失しておりますが、
自分のために書き記しておきます。

前回の感想はこちら→アフタヌーン12年8月号 おお振り感想(1)
過去のおお振り感想はこちら→カテゴリー「おお振り感想」


※野球ファン歴6年(ニワカ)の腐女子によるネタバレ感想です。
セリフなど意図的に一部省略している部分もあります。
原作を純粋にお好きな方、腐女子の妄想や筆者の文章がお嫌いな方は、
ご不快になる恐れがありますので、以下ご覧にならないでください。
野球に関する知識に間違いがありましたら、優しくご指摘いただけると勉強になります。よろしくお願いします!








●今月号のアフタヌーン表紙は、おお振り
これについては、発売日当日の日記でアホ丸出しに叫んでおりますので、
よろしければご参照くださいませ。

●秋季大会埼玉県南部地区予選1回戦、武蔵野第一vs西浦。
1-1の同点で迎えた5回裏、西浦高校の攻撃。
先頭バッターは7番阿部くん。
第1打席は、榛名さんに8割投球のストレート&この試合初の変化球で
まんまと裏をかかれ、見逃し三振に倒れました。

阿部(1打席目に全力投球はなかった。オレ相手に全力の球は必要ねェとか考えてんならありがてぇ)
秋丸(タカヤかぁ。この試合ではじめて変化球投げたし、なんとしても打たれたくないんだよね)
榛名さんはサインを出す秋丸くんに、
(サイン出すのはやめねーか。ちっとうっぜーけど、これは、プラス方向の変化だろ!)
とようやく少しイライラが収まったかな?(笑)
1球目は(ストレート、はええっ)と阿部くんが舌を巻く豪速球で空振り、1ストライク。
秋丸捕手がサインを出していることに気づいた阿部くん、2球目の配球を予想します。
(榛名の趣味ならストレートで外高目、だけど捕手の指示通り投げるなら――…)
来た球は、高目ボールに外れたストレート。
(っとそうか。榛名の趣味通りだから首振らねんだよな。
サインは出しても組み立ては榛名ってパターンか?)
と、
阿部くんは武蔵野バッテリーの配球(100%榛名の意向)を見破りましたよ。
そして、(ストレートが有効なら、こいつはストレートを続ける!)と読みきったものの、
3球目、バシィッと豪速球がいいとこ決まってカウント2-1、追い込まれちゃいました。
速球に振り負けないよう、(足ついたらこっちも踏み込む!)と早めに振りに出た阿部くんだけど、
4球目、キャッチした秋丸くんの左手がビリビリするほどの豪速球で、空振り三振! 

今の阿部くんは、榛名さんの配球傾向を読めるけれど、
その豪速球のスピートに対応できるだけの打撃力はまだない、ってことのようですねー。
一方、榛名さんは阿部くんに対してムキになっているというか大人げないというか(笑)、
榛名はタカヤには「イジでも」「打たれたくない」、「三振させたい」んだな、
と秋丸くんに見透かされてますよw
この第2打席では、阿部くんは残念ながら打てなかったけれど、
”武蔵野バッテリーは、捕手がサイン出してるけど組み立ては榛名”と看破したことで、
試合後半に、田島くんや花井くんなどが榛名攻略する糸口になるかもしれませんね。

●モモカン(阿部君にいい球3球使ったんだから、次の1球は狙い目だよ!)
と、8番水谷にヒッティングのサイン。
水谷くんもグと握り拳を固め、(この頃は、ムケたマメの痛さがきもちくなってんだよねェ)
練習に精を出している自分にちょっと自信がついてきたみたい?
てゆーか、野球歴何年目だキミはマメ剥けんの遅いだろオイww

秋丸(この回あと2人は休憩所扱いかな)
榛名(コースは気を付けて、外高目)とか思って投げたものの、
「気合ヌけすぎ」て真ん中に入った8割投球のストレートを、水谷くんセンター前ヒット!
なななななんとっ!! 西浦3本目のヒットは水谷さんっ!!!
すっげぇえええええええ! 強打者水谷始まったな!
水谷=田島=巣山>>>>>||越えられない壁||>>花井その他>>阿部
という西浦ヒエラルキーが確定しましたYO!←
水谷と阿部、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い。(おいw)

●1死一塁で、打席に9番三橋くん。
バントの構えをする三橋くんに、(ここは走らせんじゃねーの?)と榛名さん投げにくそう。
榛名さんが投球モーションに入った瞬間、一塁ランナー水谷くんダッシュ。
サッとバットを引く三橋くん(つまりサインは、バントの構えだけ)。
秋丸(間に合う!!)と二塁に送球するけれど、球が高すぎてランナー水谷盗塁成功!

それを見ていたサードの清水くん、
(フォーム安定しないからコントロールバラバランなんだよ。完全に練習不足なんだよなァ、はがゆいっ)
同じ捕手として、欠点がより目につくんでしょうねぇ。

1死二塁、ボールカウント1ボールで、三橋くんは再びバントの構え。
外高目のストレートを「フンッ」と鼻息も荒くバント。(及び腰で変顔ww)
バットの先に当たって球が上がってしまったものの、サード前に落ちて、バント成功。
サード清水くんが球を拾って投げると同時(か投げるより遅く?)、
秋丸「1つ!」と一塁へ送球の指示に、
清水(指示も遅いっ)
あーコレ、準決勝のARC戦でも、秋丸くんの送球指示の遅さに、
榛名さんが散々惑わされてイライラさせられてたっけなぁ~^^;。
結果、榛名さんが自滅してコールド負けを喫しちゃったし……。

清水(サイン出すようになったし、ポジション譲りたくないんだろ?
  だったら、もっともっともっともっと! 練習してくんなきゃスよ!!)

おやおや。
ついさっきまでは、秋丸先輩のミスにもフォローの声掛けをする、よくできた後輩君だったのに、
清水くんもイラついてきたみたいですねぇ。
恐らくこれが清水くんの本音で、無意識に(?)秋丸くんを自分より見下しているから、
自分ならありえない凡エラーをする秋丸くんが捕手として我慢ならないのかもなー。
それなのに、憧れの榛名さんとバッテリー組んで、正捕手の座にいるしねぇ。
清水くんの仰る通りごもっともではあるけれど、
……ほんのちょっと前のイニングからサイン出し始めた(やる気出し始めた)ワケだし、
送球とか練習したくとも、この試合が終わってからじゃないとできないのよねー^^;。

●2死三塁で、1番泉くん。
第2打席は、ストレートをセーフティバント狙いだったけれど、
スライダーをバットの先に当ててキャッチャー前ゴロ→秋丸くんのエラーで出塁でした。
秋丸(2死だけど3走いるし、ヘタに転がされるよか打ち上げてもらいたい、よな)
というサインに榛名(だな)と頷いて、外角ストレート。
泉くんのスウィングが榛名さんのリリースとタイミング合って、球がバットに当たった!
……けど、サードの真ん前orz
サードゴロ……と思っていたら、またも秋丸くんのワンテンポ遅れた「1つ!」の声に、
清水(遅い!)イラッときて一塁送球が高く逸れ、一塁セーフ!
三塁ランナー水谷生還! 西浦2点目!!

(ウッソ)と顔面蒼白な清水くん。
榛名(清水までやるかー)とやや諦め顔。
「ドンマイドンマイ!」とホームベースから清水くんに声をかける秋丸くんに、
榛名(お前がゆーなお前がっ)
ま っ た く だ^^!
武蔵野第一のピッチャーとサードに、今こそこの言葉を贈りたい。
「敵 は 内 に あ り」どどーん!

●2死一塁で、2番栄口くん。
モモカン(ラッキーでも1点は1点! 案外こんなトコからほつれ出すもんよ!)
と畳みかけて追加点を上げたいところ!
……しかし、三振に倒れて、スリーアウトチェンジ。
(そう簡単にはいかないか)と少々気落ちするモモカンの横を
「おーっ、ぜっおーっ」と叫んでグラウンドへ飛び出していく三橋くんww
(↑おー、行こうぜ、おー、の意味かと思われw)
モモカン(このジリジリした試合でもテンション変わらずか。ホント投手って特殊な人種だわ)
ホントにねぇ^^;。
投手は特殊な人種だけれど、なかでも三橋くんは際立って特異な子だから……(苦笑)。

●さあ、ここで今月号のアベミハ萌え!
マウンドにてアベミハバッテリーが話し合い。
阿部「あと3回、出し惜しみしねーでいくぞ。体力問題ねーな?」
三橋「おおっ」
阿部(やけに元気だな)「飛ばしすぎんなよ。花井や沖じゃ抑えらんないかんな」
その言葉に、顔を紅潮させ、じわじわじわと震えて感動する三橋くんw カワエエ~vvv
三橋「おおおっ」
阿部(…なんだ、変なスイッチ入ってンぞ?)

三橋が「変なスイッチ」入ったって阿部くんが思うのは、
桐青戦以来これで2回目ですねー(笑)。
三橋くんの「変なスイッチ」を入れることにかけては、
阿部くんの右に出るテクニシャンはいないな~(ニヤニヤニヤ)。
まったくもー、キミ達ときたら衆人環視のマウンドでイチャコラを何度も何度も見せつけて……!
けしからんもっともっとやりたまえ!!!
こーなったら高校野球の伝説的萌え名場面「おまじない」もやっちゃいなよYOU達!

●6回表、武蔵野第一の攻撃は、2番清水くんから。
(オレのミスの1点、この回で返す!)と意気込んでます。
今日の清水くんの2打席を振り返るアベミハバッテリー。
どちらも初球に手を出した、
第1打席はシュートでショートフライ、第2打席はカーブをセカンドゴロ、
内角好きで、ストライクには手を出す。
なので1球目は、まっすぐを内高目。
振りに出ようとした清水くん、辛うじてバットを止め、
(ストレート、けっこう速い?)(いや、速くはなかったぞ)
初めて見る三橋くんの”まっすぐ”に違和感を抱き、戸惑っています。
2球目、同じ…と思いきやスライダーで、空振り。2ストライク。
アベミハバッテリーは先頭を切りたいので、
手を出されても、見られても、ワンナウトをとるべく、
3球目、再びまっすぐ! 清水くんはブンッと空振り三振。
「ナイボ!」と阿部くんに言われて、ニヒーッと嬉しそうな三橋くんの顔が、
ARCの太田川くんと同じになってるwwwwwwww

●清水くんは武蔵野ベンチへ戻る途中、次打者に
「ストレート増えてるぞ」「よく見てけよ! ストレート!」と強く念押し。
さらにベンチ内で「あのピッチャーのストレート、打ったヤツいるか!?」
ストレートにやたら拘る清水くんにチームメイトは「ストレートがなんなの?」と不思議顔。
清水「いや……つか、ストレートなのか、ちょっと変な球で」
秋丸「コバ(小林)もンなコト言ってた。すごい伸びるとか」
  「オレにも投げてたけど、それ(あの球速で伸びるとか)はないよね」

清水「伸びて、なかったスか?」
秋丸「えーとね、思ったよか速い」
清水「伸びてはない…スか」
秋丸「うーん、思ったよか速い」
清水「あの…説明する気あります?」
秋丸「えと、うーん」
暖簾に腕押し……という諺が脳裏をよぎりましたwwww
先月号で、秋丸くんはその優れた動体視力でもって、
三橋くんの”まっすぐ”の特異性を、1球見ただけで正確に把握しました。
……が、いかんせん野球の実戦経験と野球脳が足りないせいか、
その特異性をチームメイト達に的確に伝えることができない……やっぱりね^^;。

武蔵野ベンチがなんとなく浮足立っているところに、
まっすぐを打たされてセンターフライに倒れた永井くんが戻ってきました。
清水「(ストレート)変な感じしなかった?」
永井「え、別に。何が?」
清水くんの顔が思わず愕然としています。
西浦の三橋投手のストレートは、何かおかしい。
思ったより速いような。伸びているような。
けれど、人によって感じ方が違う。何かおかしい。
そんな得体のしれない不安を感じたってことでしょうか?

●清水くんはベンチから身を乗り出して、次打者の榛名さんに声を掛けます。
「榛名さん! ストレートよく見て!」
”ボール”よく見て、じゃなく”ストレート”よく見て、と言う清水くんに怪訝そうな榛名さん。
なおも、清水「ストレート! ストレートよく見て!!」
その声を聞いたランコーの小林くんも、はっとして、
小林「バッター、ストレートよく見てこう! 焦らず選んでいーよ!!」
二人の必死な様子に、榛名(ストレートが増えてるってことか?
 そんなん聞いて、こいつ(阿部)がストレート放らすとは思えねェけど)

しかし、初球は外低めにまっすぐ。見送ってストライク。
ベンチの清水くんは「ストレート見てきましょー!」と声援。
榛名(ストレート、って今の球のことか?
  だとしたら、こんだけ言われて放らすのってなんなの。
  裏かいてるつもりか。それとも、見せてんのか

2球目は、ボール球のシュートを打ってファール。2ストライク。
清水「ストレート、気を付けてー!!」←必 死 だ な^^;。
榛名(こんだけ言われてさすがにもうねぇよ)と呆れ顔。
……と思ってたら3球目、榛名(うそっ、ストレート!?)
打った球はフライになりナイスレフト水谷がキャッチして、スリーアウトチェンジ。

●ベンチに戻ってきた榛名さんを、コップを持って出迎える清水くん。
榛名「お前ら なにをみんなしてストレート連呼してたんだ」
清水「打ったのストレートっスよね?」
榛名「ストレートとは言いたくねェな。バックスピンじゃねェぞあの球」
清水「えと、でも、変に伸びてきませんでした? オレもコバもンなカンジしてて、
  ヒデキはよくわかんねェって言って、秋丸さんは伸びてないって」

榛名「ふうん」「言えることはな、考えはじめたらあいつ(阿部)の術中ってことだ」
  「自滅してくれんなら一番手間ねーって考え方のヤツだからな」

そして清水くんを見つめながら、
「お前今、はまりかけてんのわかってっか?」
「6回終わったら説明すっから守備に集中しろ! 悪送球は秋丸だけにしてくれよ!」

この言葉に清水くんは「は、オレ?」と驚きつつも、「はい!」と返事をしてグラウンドへ。

さすがは榛名さん。
阿部くんとバッテリーを組んでいただけあって、
黒い策士家…もとい、頭脳派捕手阿部さんの性格をよ~くわかっていらっしゃる(笑)。
清水くんが正体不明のストレートに掴みどころのない不安を感じて、
ベンチ内で「ストレート」「ストレート」と連呼しまくってくれていれば、
このまま試合終了まで、阿部くんの術中にはまって掌の上で踊ってもらえたんだけどなw
榛名さんが冷静な言動でチームメイトを落ちつけることで、
武蔵野第一ベンチは、阿部くんの思い通りに疑心暗鬼で振り回されることはないかもなー。
阿部くんが榛名さんの配球パターンをお見通しなように、
榛名さんは阿部くんの腹黒さ…ゲホゲホ、戦略パターンをお見通しですもんねw

以上、今月号は40ページでした。


さあ、6回に入って打順も3巡目、いよいよ三橋くんの”まっすぐ”も解禁になりました!
武蔵野の清水くん・小林くんは「ストレート」に囚われて浮足立っていますが、
秋丸くんは「伸びていない」と正確に把握し、
榛名さんも「阿部の術中にはまるな」と冷静。
そして、7回の攻撃前に清水くん達に「説明」するそうなので、
試合終盤、三橋くんの”まっすぐ”の神通力がどこまで通用するのかちょっと心配……。

次号は6回裏、西浦の攻撃から。
打順は3番巣山くんからのクリーンナップで、絶好の得点チャンス!
西浦の打者は、榛名さんが気合抜けた時しか打てていませんが、
速めのタイミングでスウィングした泉くんはバットに当てることができたし、
そろそろ田島様がなにかしら魅せてくれる予感……!!
そしてそして私は相変わらず、この試合で梓が初HRを打ってくれることを願って止まないのです……!
(↑妄想がちな乙女w)

ということで、1-2の西浦1点リードで、残りの攻撃は4イニング。
まだ一波乱、二波乱ありそうなので、試合がどう転がっていくのか楽しみです♪
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