1回戦の桐光学園(神奈川)vs今治西(愛媛)で、
桐光学園2年生左腕の松井裕樹投手が、春夏通じて甲子園新記録となる、
1試合22奪三振、10連続奪三振を記録しました!
9イニング27個のアウトのうち22個が三振……!
すごすぎる……!!!
◆桐光学園・松井、江川超え!聖地新22K!しかも10連続…夏の甲子園(スポーツ報知8月10日付)
◆「手元で消えた」…桐光・松井 縦スライダー10連続!22K (スポニチ8月10日付)
これまでの夏の大会記録は19奪三振(過去に5人が記録)、
春のセンバツでも21奪三振が最多記録。
かたや、連続三振は、86年前の8者連続が最多記録。
どちらも塗り替えるすんばらしい奪三振ショーでした!
今治西戦後の松井投手のインタビュー。
「初回から全力でいきました。
直球もスライダーもまとまっていて、きょうはいけそうだな、と思った。
調子自体が良かったので、ストレートで押していった。
(22奪三振は)できすぎ。
今日は良かったが、歴史に恥じないようにこれからも勝っていきたい」
敗北を喫した今治西は、愛媛県で甲子園出場最多の強豪校。
なので、そのチームと対戦しての「22奪三振」と聞いた時は、
ええっ!? と驚嘆しました。
今治西の選手達が言うには、松井投手のピッチングは、
「まっすぐかと思って振りにいったら、ボールが消えていった」
「高めのボール球かと思ったらワンバウンドだった」
今治西の捕手は「自分だったらあのスライダーは捕れないと思う」。
初戦の対戦相手に決まってから、”松井対策”はしていたそうで、
打撃練習で通常より3m近くから左投手に投げさせたり、
決め球のスライダーを捨てて直球狙い、とチーム方針を決めたり。
今日の試合途中から、バットを短く持ってコンパクトに振ったけれど、
なかなか当たらなかった、とのこと。
◆今治西、脱帽!桐光・松井のスライダー「ボールが消えた」…夏の甲子園(スポーツ報知8月10日付)
松井投手のピッチングの何がすごいのか?
実際の試合を見れなかった私は、スポーツ新聞記事などから特徴を探ってみました。
松井投手は、中学3年時にシニアで日本一を経験し、
高校1年時は下半身が弱かったけれど、
走り込みと20球1セットの計200球の投げ込みで一冬鍛えたそうです。
2年時の今大会では、“神奈川のドクターK”と呼ばれ、
神奈川大会で全46回1/3を投げて68奪三振(奪三振率13.21)、
県大会決勝の桐蔭学園戦でも15奪三振を記録。
身長は174cmと上背は大きくない。
ストレートは最速140km/h台後半。
最大の武器は120km/h台前半のスライダー。
縦に大きく変化し、高めのボールゾーン付近から地面に着くほどの落差がある。
試合後半には2種類のスライダーを投げ分けた。
中学時代の変化球はカーブだけだったが、速い変化球を習得しようと、
高校入学後の昨年6月から、腕の振りや握りなど試行錯誤して自己流で身につけた。
腕の振りがいいので、打者から見てストレートとスライダーの区別がしづらい。
ついストレートのつもりで振りに行くと、途中でボールが消えるような感覚。
ほほう~!
自己流で磨き上げた「消える魔球」のスライダーか。
そういえば、2005~2006年の田中将大投手も、
「振りに行ったらボールが消えていた」と対戦相手に評されてたなぁ。
松井投手擁する桐光学園がどこまで勝ち進むのか?
そして、今大会中に何個Kを並べるのか?
今後が楽しみですね~vv
その他、松井投手について書かれた興味深い記事を以下に貼っておきます。
◆“まるで劇画”桐光学園・松井が驚異的なペースで三振を奪える理由(スポーツナビ8月16日付)
◆足遅く逆立ちもできない神奈川の「ドクターK」(YOMIURI ONLINE8月17日付)
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