6月25日発売の月刊アフタヌーン2012年8月号掲載「おおきく振りかぶって」の感想です。
今回は、第91回「秋季・地区大1回戦5」。

前回の感想はこちら→アフタヌーン12年6月号 おお振り感想(1)
過去のおお振り感想はこちら→カテゴリー「おお振り感想」

※野球ファン歴5年(ニワカ)の腐女子によるネタバレ感想です。
原作を純粋にお好きな方、腐女子の妄想や筆者の文章がお嫌いな方は、
ご不快になる恐れがありますので、ご覧にならないでください。
野球に関する知識に間違いがありましたら、優しくご指摘いただけると勉強になります。よろしくお願いします!







ちょっ……!?
TAKAYAが三橋くんの肩を抱いていますゼ!!!
衆人環視の中で!! マウンドのど真ん中で!!
ただ肩に手を乗せている(↓下のツーショット絵のように)のではなく、
いやらしく優しく肩を包み込むように腕を回して……ッ!!
しかも、一瞬じゃなくて、ややしばらく(丸1ページ分。時間にして3分ぐらい?)。
そのうえ、三橋くんの耳元に囁き声を吹きかけながら……!!
な、な、な、なんてこったい!! 試合中はおさわり禁止でしょ――!?

……と、驚愕と興奮のあまり喚き散らしましたが、詳しい感想は順を追って。


●まずは、付録。
「おおきく振りかぶって 19巻発売記念 西浦ぺたぺたマグネット」
2012-06-28oofuri.jpg

先月号の予告ページで見たとおり、4種類のイラストのマグネットでした♪
もったいないので、私は大切に保管しときますw

●アフタヌーンの冒頭カラーページには、19巻の広告。
さらに、7月25日発売の「月刊アフタヌーン9月号」は、
おお振りが表紙を飾るそうです!

「日本の夏は、高校球児の夏!!」というアオリに、
また高校野球の夏が来るな~♪ とワクワク高揚してきます!


●さて、本編。
秋季大会埼玉県南部地区予選1回戦。
先攻 武蔵野第一高校。
後攻 西浦高校。


……と、冒頭ページに改めて詳しく書いてあるってことは、
今月号から新しい単行本(恐らく22巻?)が始まるのかな?(笑)

●現在、スコアは1-1。
5回の表。武蔵野第一の攻撃は、7番セカンド小池くんから。
第1打席は敬遠(1死二、三塁になったので、塁を埋めるためモモカンが指示)だったので、
打撃のレベルは今のところ不明。
阿部(セカンド7番なら、ンな警戒しなくてよさそうだけど、8番にバントヒットくらったからな)
大きいの飛ばす力はないだろう、と推測して、高め外のスライダーを打ち上げさせる算段。
小池くんは初球の逃げるスライダーを打ち上げ、フライアウト。
……よく見ると、このフライをキャッチしている豆粒みたいな人、
花w井wくwんwだwwww

●1死で、8番レフト吉沢くん。
第1打席は、バントヒットで俊足を飛ばして一塁セーフになり、貴重な打点を挙げた選手です。
ネクストで前の打者への球を観察しながら、
今のは変化球、やっぱ榛名さんに投げた2球がストレート。
こんなに極端にストレート少ないのは、オレらが榛名さんの速球に慣れてっから?
と西浦バッテリーの配球を読もうとしています。
榛名さんの速球より遥かに遅い三橋投手のストレートだと打たれる、と捕手が考えているのなら、
また変化球(カーブ、シュート、スライダー)が来るだろう、ってことかな?
そこで吉沢くんは揺さぶりをかけようと、あからさまなクローズドのスタンスをとりました。

クローズドスタンスとは、足をホームベースに平行に置く基本的な「スクエアスタンス」よりも、
軸足を後ろに引き、投手側の足をホームベース寄りに踏み出して立つスタンス。
肩をやや内に入れた(投手側に少し背中が見えるような)姿勢になり、
体の開きを抑えることができるため、センターや流し打ち方向に強い打球が打て、
特にアウトコースや低めの球でも強引に引っ張ることができる、
一方、インコースの球が見えにくいという欠点がある、だそうです。

そのスタンスを見た阿部くん、初球は内角にシュートを三橋くんに要求。
三橋(あの構えだとかすりそう…だけど、ストライクは投げる、ぞ!)
三橋くんの投げた球は、打者が思わず「っとう!」と避けてしまうほどギリギリ内角を突いて、
しかもきっちりストライク!
さっすが~! 針の穴を通すかのような絶妙なコントロール!
同じ球を対戦校エースが投げたとしたら、がっつりデッドボールか、外れてボールですよ、たぶんw(失礼w)

吉沢(内角くるか。コントロールに自信ありだな)
そして、(おし、ホレもっかいだ)とまたもや極端なクローズドスタンス。
阿部(その構えして外放ってくれると思ってねェよな)
ところが、吉沢くんがこんなに極端にクローズドに構えた意図は、そんなことではなく、
実は阿部捕手に罠をかけたのでした!
つまり最初から「1球目は何きても見逃し」で、「要は2球目に何放ってくるか」カマを掛けていたんです。
吉沢(榛名さんいわく、この捕手は”性格わりー”)(つまりは強気なんだよ)
  (オレのこの構え、なんか気にくわねってカンジだろ?
  ンで、投手のコントロールに自信ありなら、同じ球をもう1球内角だ!)

万が一、ストレートがズバッと内にきたら厳しいけど、さっきの読みからいって恐らく変化球。
このくらいの(遅くて、変化の鋭くない)シュートなら、足踏み直して打てる!
という吉沢くんの読み&賭けが的中して、しっかり打ち返し、センター前ヒット!

やるなぁ~、吉沢くん!
単に来た球を打つんじゃなくて、投手のコントロールや捕手の性格も加味して、
自分なりに揺さぶりをかけることで、相手バッテリーの投げるコースや球種を絞り込ませていますよ。
”考える野球”やってるな~!
……てゆーか、こんなにレベル高いのに、
なんで夏大では1年生から一人もレギュラー入りしなかったんだろ^^;?
20巻で観戦してた野球通っぽいおじさん達も「武蔵野は3年抜けちゃうときびしいだろ」って評価だったし。

一方、阿部くんはまんまと吉沢くんに嵌められてしまいましたね~。
阿部(”まっすぐ”投げさせるべきだったか。3巡目からっつーのは”しばり”じゃねんだ。
  さっき一喝されたのが効いてんのか)
と反省。
先月号で、榛名さんにまっすぐ2球で内角攻めをしたことを、
モモカンから「もう一度やったらポジション変えるからね!」と一喝されたので、
阿部くんの中で無意識に”まっすぐはまだ使っちゃいけない”と縛りになったのかも。
てことは、そんな危なくなさそうな内角球だったのにモモカンに叱咤させたのは、
ひぐち先生、今月号で阿部くんの配球を狭めさせるための伏線だったのかな?

●1死一塁で、9番キャッチャー秋丸くん。
武蔵野監督テラダーは(こりゃ1点を争う試合だ)と、1死だけれどバントのサイン。
一塁上の吉沢(送んのか。盗んでみてもいいけどな)と思いつつ、メットを触って了解の合図。
↑第1打席もセーフティバントでセーフだったし、かなり足に自信がある子のようですね。
秋丸(よかった、バントだ。この球なら転がせる)
↑おいコラ向上心をもてwww
阿部(前打席ゲッツーだったとはいえ期待されてねェなァ)
↑図星wwww

初球は、あてそこねでファールを狙って、外へボールになるスライダー。
しかし、秋丸くんは(ととっ、ボール!)と見切ってバットを引き、1ボール。

2球目、阿部(2巡目だけど9番だ。回も5回だし、使ってく)と、
バントを打ち上げさせようと”まっすぐ”を要求。
三橋くんも阿部くんの意図を理解して頷き、内角高目にまっすぐ。
秋丸(わわっ、やなとこ……)とバントの構えから、スウッと浮き上がるような球筋を見て(へ…)
咄嗟にバットを引きました!
秋丸(今の球は、ストレート、だったかな?)

3球目、テラダー監督は再びバントのサイン。
阿部くんは、打者がバットを引いたのはコースがイヤだったのか? と考え、
もう1球、今度は外角高目にまっすぐを要求。
三橋(………あれ。2球続けていーのかな。
  この人、”まっすぐ”を今、見たんじゃないか?
  見た見られた? なんか”ひっかかる”。
  ひっかかったら首振る…んだ…けど…………)

とグルグルしたものの、コクと頷き、
(初めての人は打ち上げる、のが、ほとんどだ!)と自分を納得させて外角高目まっすぐ!
三橋くんがリリースした瞬間から、秋丸くんはしっかり球筋を見ています!
(さっきと同じ球筋――。浮く? まさか。ありえない! うん。伸びてない
コッと上手にバットに当ててサード前に転がし、バント成功! 2死二塁。

す、すげ――!!
秋丸くんてば、三橋くんの”まっすぐ”の球筋を、初見で 見 切 っ て いますよ!
そりゃあ、あの榛名さんの豪速球or変化球をノーサインで捕れちゃうんだもん。
準決勝を観戦した際に阿部くんが
「140ごえの荒れ球と、135あたりのスライダーと、どっちくるかわかんねーで捕ンのきっつい」
って言ってたぐらいですからね。
秋丸くんは「球種はフォームでわかる」とも言っていたけれど、
投げてから1秒にも満たない間に、ボールのコースを正確に見切って確実にキャッチしてるワケだし。
昔っから「何十万と」捕ってるうちに、動体視力が相当鍛えられてきたんだろうな~!
……あるいは、秋丸くんの掛けているメガネが、
ドラ○もんのひみつ道具である可能性が微粒子レベルで存在している……?←

そんな秋丸くんのバントを武蔵野ベンチで見守っていた榛名さんは。
(犠打1コにヒヤヒヤさせんなっつーの)と苦い顔w
多分、幼稚園児を見守るおかーさんのようにヒヤヒヤしてたのは、キミだけだと思うよ(笑)。


続きの(アベミハ萌え萌え)感想は、また後日!

感想後編はこちらです→アフタヌーン12年8月号 おお振り感想(2)
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