オランジーナの思い出
2012, 05. 15 (Tue) 19:12

近頃、お店でよく見かけるこのジュース、「オランジーナ」。
「フランスの国民的炭酸がやってきた」というキャッチフレーズで、今年3月27日に日本初上陸。
リチャード・ギアが「男はつらいよ」の寅さんに扮したCMがテレビで流れていますね。
果汁12%入りの微炭酸で、逆さにして果汁を混ぜてから飲む、というのがちょっと新しい感じ。
このオランジーナについて、ネット上ではいろんな感想が飛び交っているようで、
「ファンタより果汁の味がして美味しい」とか、
逆に「ファンタより味が薄くて苦味がある」とか、
某掲示板の某板では「オランジーナとかいう炭酸飲料が死ぬほど美味いらしい」だのと
「オランジーナ」スレが毎日のように立ったり(苦笑)と、
巷の話題を集めているようですね。
◆オランジーナ、日本で大ヒットの理由(フィールドプロモーションニュース4月21日付)
このオランジーナ、実は私、遠い昔に旅先のフランスで飲んだことがあるんです。
久しぶりに見かけて、懐かしさに甘酸っぱ~い気持ちになりました(柑橘飲料だけにねw)。
初めてオランジーナを飲んだあの日、
我が心に刻まれた忘れられない強烈な思い出は……
まずい!! だが、命の水!!
「今日は1日、ルーブル美術館巡りをする!」と決めていた日でした。
友人と二人、宿泊していた安ホテルを出て、メトロに乗って、ルーブル美術館へ行く途中、
喉が渇いたので、飲み物を買おうということに。
ところで、パリの街中では自動販売機を滅多に見かけません。
(その当時は、ですが。今はどうなのかは分かりません)
珍しく自動販売機を見かけても、
レトロな感じの(つまり、動くかどうか心配な)機械に、
やたら値段の高いミネラルウォーターが2~3本あるだけで、買ってみると生温かったり。
むしろ、「冷た~い」と「温か~い」が混在した自動販売機が街角に乱立している
日本の環境がヘンなんでしょうけれどね。
それに慣れてしまった私達は、冷えた烏龍茶が恋しくなったりして苦労しました(苦笑)。
フランス滞在中はいつも、ジューススタンドで生搾りのオレンジジュースを買っていました。
これがまた、新鮮で味が濃くてめっちゃ美味しい!
どこのジューススタンドで飲んでもハズレなし。(※個人の感想です)
毎日毎日オレンジジュース三昧。
「Deux jus d'orange!」(オレンジジュース2つ!)
というフランス語は、今でも忘れずに覚えています(笑)。
そんなわけで、喉が渇いたならば、
いつもならジューススタンドへ行って「Deux jus d'orange!」と言うところですが、
今日は終日、ルーブル美術館巡り。
もちろん、ストローを差した紙コップを手に美術館をウロウロするなんて以ての外。
なので、少し飲んで喉の渇きを潤してから、
美術館に入る前にカバンにしまって、また帰りに飲めるようにと、
売店でペットボトルを買うことにしました。
小さな売店の棚にも、ジュース類はあんまり揃っていませんでしたが、
フランスのオレンジジュースに全幅の信頼を寄せている(笑)我々は、
迷わずにオレンジ味のペットボトルを2つ購入。
さあ、ペットボトルの蓋を開けて、グビグビ喉を鳴らし……
…………なまあったか~(´・ω・`)~い……
売店のペットボトルも冷えていないのか……orz
しかも、オレンジジュースかと思いきや、ビミョーにピリピリ炭酸が入ってるorz
そして、なまあったか~いから、なんとも言えぬ味わいorzorz
味も、ここ数日飲み慣れていた濃厚なオレンジジュースを期待していた分、
あまりに薄くて、果汁よりも砂糖の味がして、
買う前に思い描いていた味と全然違う……(´・ω・`)
とゆーか、喉の渇きを潤すどころか、甘くて余計に喉渇いた……^^;。
まぁ、勘違いして買った私達が全面的に悪いんですけどねw
ガッカリと肩を落としながら2口ほど飲んだものの、それ以上進まず、
かといって、中身がいっぱい残ったペットボトルをそこらに捨てていくわけにもいかず、
持て余したペットボトルをやむを得ずカバンの奥に押し込み、
気を取り直してルーブル美術館へ。
……約8時間後。
とんでもなく広~~いルーブル美術館を、文字どおり足を棒にして歩きまわった私達。
見たいものがたくさんありすぎて、それをできる限り見尽くそうと、
休憩もほとんど取らずに、1日中歩きっぱなし。
しかもカバンには、中身いっぱいのペットボトルという約300gの重りも入ってる(苦笑)。
思う存分美術館を見てまわり、充実感で心は幸せに満ちているけれど、
体はすっかり疲労困憊。
ヘトヘトになって、足を引き摺るようにして美術館を後にしました。
美術館を出てすぐ、目についたベンチに疲れ果てた腰を下ろし、
カバンの奥から忌々しい重り=オランジーナのペットボトルを引っぱり出して、
渇ききった喉に、ますますぬるーくなった微炭酸を流し込むと……
うんめ―――!!!
うんめぇえええ―――――――!!!!
あまりに疲れすぎて、あまりに喉が渇きすぎて、
さっきあんなにも「まずい……(´・ω・`)」と失望したオランジーナが、
天からもたらされた極上の滴、魅惑のアムリタ(※インド神話の神秘の飲料)、甘露のネクター(※ギリシア神話の以下略)かと思うほど
美味!!!!(笑)
東洋人の女二人で「うんまーい! うっまーい!」と歓喜の声を上げながら、
オランジーナのペットボトルを一気飲みでゴクゴク飲み干しました(笑)。
……道行くおフランスの皆さんの目には、さぞや奇異に映ったことでしょうww
てなわけで、私にとってオランジーナといえば、
「まずい!! けど、命の水!!」です(笑)。
今回、「日本初上陸」ということで、ン年ぶりにオランジーナを買って飲んでみましたが、
私は結構好きな味ですね~vv
ファ○タよりは、果汁の風味が感じられるし、
後味に微かに残る苦味も自然ぽくていい。(※個人の感想ですw)
そもそも私、普段からお茶ばかり飲んでいるし、
ジュースを飲むとしても果汁100%しか買わないし、
稀~に年に1度か2度、炭酸飲料が飲みたくなった時は、
キリンレ○ンや三ツ○サイダーのような無果汁の透明サイダーだし、
ファ○タなどの果汁系炭酸飲料は飲まない人なんですよねー。
なんでも、今回日本で発売されたオランジーナは、
フランスで販売されているオリジナルと比べて、
パッケージもちょっと違うし、果実と炭酸量が減量されているそうで、
在日フランス人の方にはちょっと不評らしいですよ。
両方を飲み比べした日本人のブログでは、フランスの方が色が濃く、
日本の方が薄味で、果実の繊維が多く入っているみたい、との意見もあるようです。
でも、私にとっては思ったよりも好きな味なので、
あまずっぺー思い出とともに、たまにはオランジーナを味わってみよっかなと思いますw
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