今回は、第87回「秋季・地区大1回戦」。
前回の感想はこちら→アフタヌーン12年2月号 おお振り感想(1)
過去のおお振り感想はこちら→カテゴリー「おお振り感想」
※野球ファン歴5年(ニワカ)の腐女子によるネタバレ感想です。
腐女子の妄想・妄言がお嫌いな方、原作を純粋にお好きな方は、
ご不快になる恐れがありますので、ご覧にならないほうがよろしいです。
●今回のタイトルが「秋季・地区大1回戦」ということは、
西浦の秋大は、今回の初戦・武蔵野第一戦だけで終わりではなく、
勝ち進んで、まだまだ先がありそうな感じですねvv(タイトルネタバレ?・笑)
●本編の前に、前回までのあらすじが1ページ。
先々月号と先月号から6コマほど載っていて、
夏大5回戦で西浦敗退、「甲子園優勝」で目標を意思統一、モモカンの過去、
花井主将のクジ運の強さ(?・笑)で、秋大は因縁のある榛名率いる武蔵野第一と対戦!
張り切る田島、久しぶりに出場の阿部、奮い立つ三橋、
とあらすじが紹介されて(ビミョーに誤字等が気になるけど^^;)、
「いよいよプレイボール!」で本編へ。
●試合の直前、花井少年にとって最大の鬼門な、運命の勝負!
そう、避けては通れぬ、先攻後攻を決める主将同士のジャンケン。
向かい合ってジャンケンしている花井くんと榛名さん、そういや身長がほとんど同じなんですね。
(4月時点?で、花井181cm、榛名182cm)
な、なんと梓がジャンケンで勝ちました!!
しかも榛名さんに! そのうえパーで!(←それはどーでもいーww)
梓がジャンケンやクジで”勝った”姿を、アタシ生まれて初めて見たよ!!
スゲーよ、空前絶後の大快挙だよ! ツチノコ目撃並みにレアな現象だよ!!
かーちゃん、今日は赤飯でお祝いだー!!(※驚愕のあまり錯乱中)
ジャンケン直後、無言で自分のグーを見つめる榛名さん、
思わず頬染めて口元が緩んでいる花井くんの、アップの対比がww
西浦は後攻、武蔵野第一は先攻に決定。
「よろしくおねがいします!」と榛名さんにキビキビ元気よく挨拶して、審判室を出ても、
(こーいうの、サイサキイーって言うんじゃーの?)と嬉しさを隠せない花井くん(笑)。
そーだよねー、花井くんの10年分の運をここで使い果たして勝ったんだもんねー♪
……って、それじゃ肝心の3年夏大でジャンケン勝てねーだろっ!(ノリツッコミw)
人生初のラッキー(?)に浮かれ気分の花井くんは、
廊下を歩きながら、前を行くモモカンの後ろ姿を見つめて、
(監督は、オレらの監督だ)と鼻の下伸ばした変顔で顔を赤らめてます。
……腐女子の私は、そろそろイラッ^^;。
花井、もう試合始まんだからいーかげんに恋愛脳で鼻の下伸ばすのやめなさい、田島様にチクるぞ。←
一方、モモカンは武蔵野のメンバー表を見ながら、ニヤリ。
2年生は2人(榛名と秋丸)いるのに、榛名がエースで4番でキャプテン。
秋丸は、打順が9番、捕手だけどどうやらサインは出してない。
榛名だけでなく1年生と比べても劣るらしい、と推測。
モモカン「夏大でいきなり準決を経験できた1年生には、この2年生どう見えるか考えてみて」
花井「まァ…正直なとこ、この人、正捕手で大丈夫かなァ……ですかね」(また変顔^^;)
モモカン「その不安、的中させてあげようね……!」ニヤリ
くっ、黒い……ッ!! モモカン姐さんの背景が悪役みたいに不穏な黒ッ! ヒィイイ~^^;;
この顔は、阿部くんが崎玉戦の大地敬遠策でほくそ笑んでいた時と同じ黒さだわ。
モモカンだと怖さ倍増! こ、こわいよーおがーぢゃーん(>◇<;)
秋丸を集中的に攻めてミスを誘って、武蔵野第一1年生達の不信感を募らせ、
敵のベンチの雰囲気を悪くして内部分裂を誘おうという腹づもりなのかな?
花井「はいっ」(オレらの監督は頼もしいぜ~)
そんな呑気なこと紅潮した顔で考えてる場合じゃないよ、あんたの手に負えないでしょこの女性^^;。
●さて、場面変わって、ブルペン(外野ファールグラウンド)で投球練習中のアベミハバッテリー。
三橋くんが投げ込む!
そして阿部くんが捕ってる……!!(感動!)
なんかめっちゃ嬉しい……!
こんな光景が再び見られる日をアタシずっと待ってた……!(T-T)
「ナイボ!!」「ナイスボール!」と捕る度に声を張り上げる阿部くん。
そのデカイ声に、武蔵野ベンチ内で飲み物飲んでた榛名さんも(お)と気づいて振り向きます。
(うひゃ~、なっつかし~)と西浦バッテリーを眺める榛名さんの右手から、
ひょい、とコップを取っていく秋丸くん。(恐らく、コップが空になってたから)
↓
立ち去ろうとした秋丸くんを、チラと榛名さんが見る。
↓
秋丸くん、黙ったまま榛名さんの左手をサと掴む。
そして、当たり前のように左腕をマッサージ。
榛名(そう。登板前に軽くほぐしたかったんだよ。
なんも言わなくても、こういうのが通じんのはこいつだけだけど。
そんでこいつも、こういうのオレに対してしかできない)
最近ようやく自覚したらしい榛名さん、無言でマッサージされながらビミョーな顔w
な、なにこの長年連れ添った 熟 年 夫 婦……!(バッテリーだから誤用ではないw)
ノーサインでも「雰囲気くらいの微妙な」フォームの違いで球種がわかって、豪速球もきっちり捕球できるし、
声をかけずともベンチの前をスタスタ歩くだけで、キャッチボールと気づいて後をついてくるし、
黙って立ってるだけで空いたコップ片づけてくれるし、
チラと目配せしただけでマッサージしてくれるし、
自宅に帰ってすら、マンションのドアを開けるのもエレベータ操作も、なにもかも全自動(笑)。
ホント、「キモイ」ぐらいに「通じ合ったキズナッぷり」だわーwww
●そんな武蔵野ベンチ内に、黒アンダーシャツの男性が約1名。
???「そんじゃ上で見てんな! がんばれよ!」
ん? あんたダレ?
榛名「はい! あ、ノッカーありがとうございました!」
武蔵野ナイン一同も「した!!」深々とお辞儀。
……あー、オーカワさんか!
一瞬、
こんな顔だったっけ? と微かな違和感を抱いて、
原作3巻の「基本のキホン!」や、原作7巻や、最近の春日部戦・ARC戦も見直してみたけど、
……なるほど、坊主頭→短髪に伸びて、こうなったのね。
夏大敗戦で現役引退して1ヶ月半、晴れて大河くんも髪型好き放題、ってことねww
私としては、坊主頭&鼻の穴が見える(笑)3巻の顔が一番好きなんだけどなー。←
……はうあッ!! てことは、永遠のマルコメ坊主(笑)カグヤンもオサレ短髪にッ!?
ちょ、それは困る!(なぜゆえww) てゆーかカグヤンの近影が見たい!
大河さんが立ち去ったので、つづき、と榛名さんの左手をひょいととる秋丸くん。
榛名さんはそれをパッと振り払って、ベンチ裏へ大河さんを追いかけます。
ここから8ページ、ハルナさん→オーカワ先輩の人生相談室~(ドンドンパフー♪・笑)
「基本のキホン!」のどつきあい関係からは考えられない進展だわ(苦笑)。
「うちはこいつ(秋丸)をやる気にさせねーといけないんだって、オレもわかりました」
と、夏大のARC戦の敗戦直後、3年生達を前にタンカを切ってから、
榛名「あいつのことイロイロ考えてみたんスけど、コエーこと思いついて……」
秋丸の熱のなさ、後輩にポジション奪われても悔しがりもしねーだろなってキモチわるさ、
なんのために部活きてんのみたいな。
その根本的な原因が、
榛名「あいつの望みって、もう、かなっちゃってんじゃねーかなって思って……」
↑自分で言いながら、世にも恐ろしいモノを語るよーに顔面蒼白w
大河「望みって、お前の腕マッサージしたり、試合出ないでブルペンで球受けたり、そーいうこと?」
「はーっスゲー自信だなオイ!」と苦笑する大河さんに、
榛名「オレだって自信過剰のカンチガイのがいっすよ」
大河「野球部にいてポジションとられて悔しくねーやつはいねーよ!」
榛名「そっすね。清水が正捕手とったらキット ツイニイヨイヨ秋丸もイチネンホッキしますよね」
↑半目&めっちゃ棒読みやんwww
大河「そうだよ、秋丸だって……」
榛名「…………」(半目)
大河「コエーこと思いついちゃったな」
榛名「そっすよ」←↑二人とも否定せんのかーいwww
さらに、秋丸は誰の腕でもいい、トレーナー志望ってわけではないようだから、
大河「要するにあいつは、お前の役に立ちたいわけだ?」
榛名「その辺、ビミョーです」
秋丸がスタメンにこだわらないのは、球児をバックアップしてくれる親のアイジョーに似ている。けど、
榛名「そんないーもんじゃないんスよ、あいつの場合は。
生まれながらにその役つーか、黒子つーか、…もうオレの一部…みたいな……」
↑自分で言いながら、また顔面蒼白でブルブル震えてる(苦笑)。
どうやら秋丸はそこまで子分体質のやつ、と結論(?)が出たところで、
大河「――だとしても、あいつだっていつかは自分がお前の一部じゃねーって気付くだろ。
あいつが気付くのと、清水が町田レベルになるのと、
お前としてはどっちがいーわけ?」
榛名さん、2コマもの間、冷や汗流しながら長々と逡巡www
榛名「……スンマセン、望み薄くて言えねェす…」(顔面蒼白で口元手で覆いながら気弱にw)
バシィッといきなり榛名さんの背中を叩く大河さん、満面の笑みで嬉しそうw
大河「大丈夫だよ! お前がソレを待ってんなら!」
「大丈夫じゃなけば、来年は清水が捕ってくれるって」と励まされ、榛名「………そすね」と力ない顔w
●こんなにも自信なさげな困り顔の榛名さんを見るのは、初めてのような気がします。
二人は赤ンボの頃から近すぎて、いわば固まった人間関係なために、
榛名さん自身、秋丸をどーしたらいーのか分からず困惑してるって感じでしょうか。
以前も書きましたが、榛名さんの表情は、
阿部くんや対戦相手に対しては、”上からハルナ”(笑)で自信溢れるふてぶてしい顔、
先輩達に囲まれていると、愛嬌のある弟キャラの顔が多い。
だけど秋丸くんが絡むと、ボケーっとしてたり、怒り狂ったり、顔面蒼白になったり。
榛名さんの”素”の表情や百面相が出てきます。
榛名さんの顔面蒼白は、18巻のハルアキ痴話喧嘩(笑)にもありましたね。
秋丸くんに「オレはお前が投手だから捕手やってんだぞ!」とか、
「武蔵野に来たってしょーがないだろが!」と言われて、驚きで真っ青になり冷や汗垂らしてました。
今回も、秋丸の望みはオレの役に立つことで、もう叶ってるのかも、とか、
生まれながらに黒子でオレの一部みたいな、と言いいつつ、顔面蒼白。
それは、試合に出れなくても悔しくない、という秋丸の熱のなさ、
自分に従う秋丸の主体性のなさが、まったく理解できずキモイから(笑)かもしれません。けれど、
秋丸が生まれながらの黒子役で自分の一部みたいであることが、
言い換えれば、秋丸の人生に自分が責任を負っているような感覚がして、
なんだか恐怖を感じているんじゃないでしょうか?
そういえば、榛名さんは秋丸くんに対して随分と横柄で暴力的wではありますが、
「お前はオレのカベだ」とか「お前はただオレの球捕ってるだけでいーんだ」とか言ったことは、
かつて一度もないんですよね。(サイン出すな、は別としてw)
むしろ逆で、「もっといっしょうけんめいやれ」「スタメンとれ」「やる気だせ」と言い続けています。
そして、「自分は榛名の一部じゃねーって秋丸が気付く」のを「望み薄」だけど待っている。
今までダメだったし、このごろは放置してた、こいつは変わんねェ、と諦めたりもしたけど、
それでもやっぱり逡巡した揚句、町田さんや清水に捕ってもらうよりも、
秋丸にやる気を出して変わってほしいと期待している。
なんか榛名さんてばカワイーなぁvvと思っちゃいました(萌)。
それにしても、秋丸くんの望みは、ホントに「榛名の役に立つこと」だけで「もう叶って」いるのかな?
確かに、長い間どんなにDV(笑)されても喧嘩しつつも一緒にいるし、
原作3巻でも「(中学の怪我で)自分がくさってた時のことなんか榛名には忘れちゃってほしい」
「こいつ(榛名)が今当たり前に投げてること、タカヤに感謝する」と思ってたし、
ARC戦最後のシオの打席でも「榛名がんばれ!! 打たれんな――!!」って必死に応援してたし、
榛名さんを親身に思っているのは間違いないです。
でも、町田さんに「キズナ」と言われて、「それオレもキモイっす…」と言ったり、
「野球部に入ったのは、別に榛名のカベするためじゃないけど」とか
「ず――っと子分扱いしといて」とか「こんだけお前中心の世界にいて」とか思ったり。
なにより先月号で、「オレ野球好きっスよ~。だから続けてんスよ~」と心底楽しそうに言っていましたね。
秋丸くんは必ずしも、榛名の才能に惚れこんだから自分を捨てて、
「オレは3年間榛名に尽くす……!」とどこぞの捕手のように(笑)決意したワケではないみたい。
ARC戦後にカグヤン達が言っていた「自分に夢みる」「自信」「自分のための練習」ってやつを、
秋丸くんはまだ知らないってことかもしれないですねぇ。
18巻の感想で私はこう書きました。
>秋丸くんも、榛名さんも、生まれてからずっとあまりに近すぎて、
>しかも、どちらも精神的にまだ未熟なので、
>お互いが相手を自分と切り離して見れない、自立できていないんだな
(中略)
>いつか、”榛名のせい”ではなく、自分の意志で選んだ道だ、と意識を切り替えられれば、
>その時初めて、秋丸くんは本当の意味で精神的に自立して、
>”自分のために”と、野球への貪欲な向上心が芽生えるんじゃないかな?
秋丸くんが「いつかは自分が榛名の一部じゃねーって気付く」きっかけになるような、
そんな方向性の、西浦vs武蔵野第一戦になりそうな気がします。
●ところで、欄外ハシラの「作者近況」によれば、
「ひさかたぶりに、アシスタントさん達と共に36時間労働してしまいました」だそうですよ。
赤ちゃんのお世話も大変でしょうに。ひぐち先生、お疲れ様ですm(_ _)m
それと、アフタヌーン巻末の「アメゾ・ザ・ボイス」には、
「今月からデジタル導入してみています。はっきしいってアシスタント共に四苦八苦なかんじですが(略)」
ほほう! 今月号から原稿にデジタルを導入したのですか。
私は漫画描き・絵描きさんでもなく、デジタル描画ツールも詳しくないので、
デジタル化でどこがおおきく変わったか、明確には判別できません^^;。
背景のバックスクリーンは、デジタル処理したように見えますね。
スコアボードの字が、手書きとは違い、一定の太さの線で形も整ってて、縮小化しても潰れていないし。
(ところで、後攻の西浦が上で、先攻の武蔵野が下……^^;)
あと、主線のタッチが太めな感じ。
他にも、細かい線のタッチとかトーン処理とか、分かる人には分かるのかな。
ということで、いよいよプレイボール!
アベミハ萌えに萌えまくった試合の感想は、明日の日記で。
続きはこちらです→アフタヌーン12年3月号 おお振り感想(2)
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