2011_12
24
(Sat)12:44

アフタヌーン12年2月号 おお振り感想(1)

月刊アフタヌーン2012年2月号、今月は25日が日曜日なので、本日発売でした♪
(店頭では昨日23日にもう売ってましたw)
1年間の休載を経て、先月号から連載再開した「おおきく振りかぶって」、
今回は、第86回「秋大抽選会・2」の感想です。

前回の感想はこちら→アフタヌーン12年1月号 おお振り感想(1)
過去のおお振り感想はこちら→カテゴリー「おお振り感想」

※野球ファン歴5年(ニワカ)の腐女子によるネタバレ感想です。
原作を純粋にお好きな方はご不快になる恐れがありますので、ご覧にならないほうがよろしいです。







●漫画本編の前に、1ページのあらすじ。
説明されている内容を大まかに分けると、
・1ページの約半分:西浦の目標決めについて
・約2/5:関西遠征について
・約1/10:榛名さんについて(漫画のコマ1つ)
……こうやってみると、16~19巻で描かれる武蔵野第一の2試合は、
「榛名との中学時代の因縁も乗り越えた。」の一行と1コマで要約できちゃうってこと^^;?
う~む……”本筋”とは少し離れた”武蔵野編”が結構長かったんだなぁ、と改めて感じました。

●さて本編。
先月号のラストは、文化祭1日目、1年7組の和風喫茶に9組トリオがやってきて、
阿部くんがお茶当番の仕事そっちのけで「ンじゃ一緒に榛名の投球解析やんね?」
と言い出したところまで。
>自分が良ければそれでいい。自然体で「オレ流」を貫く阿部
と欄外アオリにまで書かれていました(苦笑)。

さっそく榛名対策作戦会議を、というところで、
1年7組の気配り名人(笑)水谷くんが「でもさー、部員とこくらい回ってからでいんじゃない?」
そうだよねー。年に1度の文化祭だし、1年生だから初めてだし、
野球部員は準備にあまり関われなかったとはいえ、当日何かやってるかもだし、
各クラスで趣向を凝らして頑張ったクラス企画、見たほうがいいよねー。
田島くんも1年7組来る前に「とりあえず部員とこ全部回ろ――!」と張り切ってたしね。
榛名さん(の速球を打つのが)大好き&食いしん坊な田島くんですら、
「そーだった! そいから榛名だ! おしスグ」と団子を急いでほおばってます。

と・こ・ろ・が。
阿部「は?」「えー、いらねーだろ」
  「積極的になんかやってるやつ、いねーだろ?」

三橋「でも、い、行きたい」
阿部「なんで」←素で真顔。皆きょとん。
三橋「行、行きた」
阿部「なんでだ――っつってんだろ!!」ガッと怒鳴り声。
三橋、パチと瞬きしてから「みんなんとこ、文化祭、見たいんだ!」
一瞬の間。
阿部「じゃ回ってからでいーや」団子を齧りながらガタと立ち上がる。

工工エエエエ(´Д`;)エエエエ工工

まず三橋くんですが、「行きたい」と単語ばかりを繰り返す会話は、
まぁいつもどおり対人能力低いなぁって感じですが、
阿部くんに怒鳴られても、「嫌われるかも」とか要らぬ心配で脅えなくなって、
きちんと自己主張できるようになったのは、すごい進歩ですね!
9組トリオと会話する時と同じように、阿部くんとも会話できてるじゃん♪
三橋くんと阿部くんが打ち解けてきた証拠だな~vv と嬉しくなりました。

それよりも、阿部くん……。
こ、こんなにも行間を読めない、他人の気持ちを想像できない子だったっけ?(汗)
怒鳴るほどのコトでもないでしょーに^^;。
なんで三橋が行きたいと言うのか、本気でわからないって顔してたね。
3巻で阿部くんが三橋くんに言ってた「しゃべんなきゃわかんねェかんな」って、
文字どおり「オレは言われないと、他人の意図を読み取れない」って意味だったの……?
つまりは、「○○を見ていてね」と頼まれたら、ただじーっと見ているだけ、という
言葉を額面通りにしか認知できない対人能力ってコトなのかしら……?
ひぐちセンセーならば、そーゆー設定もあり得そうでコワイ^^;。
野球に関しては、打者心理とか読むの得意なのにねー。
自分の価値観(野球や投手)以外には、興味関心が非常に薄いし、
その価値観以外の他人の感情は、あまり察することができないようですねぇ。
それとも、男子高校生ってこんなもんでフツーなのかしら^^;?

二人とも対人能力に難ありのアベミハバッテリー。
こりゃ意志疎通に紆余曲折あったのもムリないわ~(苦笑)。
だけど野球している時は、誰よりも深く信頼し合っているって、萌・え・るvvv

●阿部くんのお許しを得たので、文化祭の野球部員クラスを見て回ってから、
三橋くんちに行って、武蔵野第一の試合録画を見ることに。
「投球解析か、部員めぐりかの2択みたくなってっけど、
  あいつ(阿部)今、実はお茶当番1択だよな?」

水谷「オレらの常識ではそーだと思うよー」
「アンナンでクラス内で大丈夫なのか」
その奥では、千代ちゃんが「アベくん帰るの?」と汗。
阿部くんは「おお」と、当然といった口調(苦笑)。
水谷「どこ中心かわかりやすいから案外許されてんじゃないかなァ。
  がんばってる姿も知ってんじゃん

「みんな心広いなァ」

ホント、1年7組はみんな心広いわぁ^^;。
私なんかは”自分のやりたくないことはサボる。集団への協力とか配慮とかカンケーない”
というジコチューな人が身近にいて、多大な迷惑を被る立場だったもんで、
こーゆー阿部くんの姿を見るとトラウマが刺激されるわ~^^;。

●場面変わって、武蔵野第一高校。
榛名さんはブルペンで投球練習。
キャッチャーは……秋丸くんじゃなくて、1年の清水くんという捕手ですよ。
榛名さんは投球練習を終えて、捕手に「お前もバッティング交ざれ」
「吉沢! 藤巻! ロード行くぞ!」
と主将らしくキビキビした指示を出してますねvv

引退した3年生捕手の町田さんが、練習に顔を出しに来てくれていて、
バッティングゲージで打撃練習中の秋丸くんと話しています。
秋丸くんは、清水くんを「あいつやる気ありますよー」と褒め、
秋大もお前がキャッチャーやんだろ? と訊かれて「だと思いますけど……」と他人事(苦笑)。
町田さんは、私も18巻で疑問に思っていたこと(笑)を秋丸くんに尋ねます。
「お前ってさ、小中とやってきたから高校でもなんとなくやってます―――ってカンジなわけ」
「でも、なんとなくで榛名の球捕り続けるって、あり得んのかなと思うんだよ」

榛名の球はホッント怖ェし、初めて硬球で受けた時痛くてビックリしたはず、と。
秋丸「オレ野球好きっスよ~~。だから続けてんスよ~~」にこにこ♪
町田「軽いな~」と苦笑。

さらに、1年生捕手の清水くんは、秋大で対戦する西浦は、全員1年だから「絶対負けたくないス」
四死球で「1点や2点とられてもカンケーないくらいオレらで点取りたいス」とやる気。
新人戦の四死球がらみは、やんなくてもいー点、と町田さんに指摘され、
清水「秋丸先輩、なんでサイン出さないんスか!」
おおっと! 核心を突くナイスな質問♪(笑)
秋丸くんの答えは……
「そりゃ出したってムダだから…あいつがオレのサインどおりに投げるわけが…」
「えー、ジャマすっとおこられる……」

町田さんに「オラ!」「オイッ」と怒られつつww
清水「サイン出さないキャッチャーなんかいないっスよ」
秋丸「えーいるよー。村田兆治さんなんかサイン出させなかったから、
  袴田さんは豪速球とフォークとどっちくんのかわかんなくて大変だったって言ってるよー」


確かに(笑)。NHKの「ディープピープル」という番組の「フォークボール」の回で、
袴田さんご本人がそう語っていて、
思わず「リアル榛名さんキタ――――!!(笑)」と叫んだことがありましたww

余談ながら、アマチュア野球には、リアルアベミハバッテリーがいらっさいましたよvv
高校・大学・社会人と8年間バッテリーを組んでいて、
捕手のサインに投手が首を横に振ったのはただの1度もなかったそうな。
中村憲史郎/馬場秋広 ~永遠のバッテリー~(JX-ENEOS野球部サイト)
約30年経って、捕手がずっと疑問に思っていたことを「なんで?」と投手に訊いたら、
「おまえの言うとおり投げれば勝てた。<中略>
それに、私のことをよく知っているおまえに向かって投げている時が一番心地良かった」って萌え~vv

脱線しました。話を戻して。
清水くん以外の1年生からも「榛名先輩、秋丸先輩からのサイン欲しいと思います」
四死球は投げるとこ困った結果、一人じゃ組み立て迷うこともある、サインもらえたら絶対気ィ楽になる、
と言われても、
秋丸「う~~んいや~~、あいつの性格だと~~、
  苦しい場面であればあるほど、オレが何かすること自体が気に触るっつーかー」

別の1年生から「そんな人じゃないスよ」と言われて、
秋丸「残念ながら、オレに対してはそんな人なんだよ~」

う~む……1年生達の指摘は至極尤もで正論なんだけど、
秋丸くんの言ってる「榛名はサイン出すと怒る」「オレに対してはそんな人」というのもまた、真理だ^^;。

●サインを出さない秋丸くんに不満噴出の1年生達を町田さんが宥め、
秋丸くんと二人、バックネットの陰でお話。
秋丸くんは練習試合で何度かはサインを出したことあるらしいですよ……!(驚愕)
そん時は「首振んの疲れっから出すなっつーことで」
「あいつが組み立てしますから、確かに出すだけムダでしたよ」

町田「そもそもお前なんでキャッチャーやってんの?」
核心を突くナイスな質問、その2キタ――――!(笑)
秋丸「そもそもは榛名がやれっつったからですね」
でも、秋丸はスタメンになったことないから、基本秋丸以外の人が榛名の球を捕ってたはず。
町田「そいでも捕手続けてんのは、お前自身の意志だよな?」
↑このコマだけ大仏…ゲフゲフン! 町田さんの目がカッと見開かれている……ッ!(笑)
おおお、核心を突くナイスな質問、その3k(以下略)
秋丸「え―――と、考えたことないです……」
町田さん、ふ――と溜息をついて「お前、春からポジションねーぞ」←www

●秋丸くんの今月号での発言をまとめると、
・野球を続けているモチベーション=「オレ野球好きっスよ~」
・榛名にサインを出さない理由=出してもサイン通りに投げるわけない、怒られる。
・そもそもキャッチャーになった理由=「榛名がやれっつったから」
・捕手を続けているのは、秋丸自身の意志?→「考えたことない」

18巻の感想で、秋丸くんが野球を続けているモチベーションについて、
>野球をしてきたのも、キャッチャーになったのも”榛名のせい”と言うけれど、
>かなり厳しい武蔵野第一の練習を、榛名さんや先輩達と同様にこなしてきたのは、
>秋丸くん自身に「野球が好き」「ボールを捕るのが楽しい」という気持ちが少なからずあるから

と私は推察しました。それはどうやら当たっていたようです。そして、
>いつか、”榛名のせい”ではなく、自分の意志で選んだ道だ、と意識を切り替えられれば、
>その時初めて、秋丸くんは本当の意味で精神的に自立して、
>”自分のために”と、野球への貪欲な向上心が芽生えるんじゃないかな?

と私は期待しているのですが……
秋丸くんが榛名さんにサインを出せるようになるには、
ムダだから、怒られる、と”榛名のせい”にしないで、恐れずにサインを出すこと、
さらには、自信を持ってリードできるように、配球面・技術面の両方で自分の野球を磨くこと、
そして榛名さん側も、頭ごなしに拒絶せずに秋丸を受け入れること、
これらの変化が必要でしょうね。

今月号の前振りの流れだと、もしかして秋大では、
投手が首を振るようになって、二人で「力合わせて強くなろう」とするアベミハバッテリーと、
相変わらず亭主関白(笑)で一方通行なハルアキバッテリーを対比させて、
秋丸くんが意識改革する、つまり”捕手を続けている自身の意志”を自覚する試合になるのかな?


……今月号のおお振りは34ページなんですが、なんだかビミョーに長くなったので、
続きの感想は明日の日記で!

続きはこちらです→アフタヌーン12年2月号 おお振り感想(2)
関連記事

コメント

12/26に拍手からコメントを下さった方

>団子のところを読んで(中略)
>阿部君は久々の公式戦だからすごく張り切っているんじゃないかな(中略)
>張り切っているというか焦っているところもあるのかもしれないです
おお! 仰るとおりかもしれませんね…!vv
文化祭の最中だっちゅーのに、「野球」「野球」ばっかで、
一刻も早く対策会議をやりたがっていたのも、
久々に試合に出れるから(三橋の球を捕れるから)、
待ちきれなくて気が逸っているのかも?
そう考えると、阿部くんのKYっぷり(苦笑)が、
ますます愛おしく感じられてきました~vvv
新たな萌えをありがとうございます!vv

>今月号で練習試合の捕手は阿部君なんでしょうか?
私も紙面に焦げ穴ができそうなくらいジィイイイイイっと目を凝らしたんですが、
阿部くんなのか田島くんなのか、見分けられませんでしたorz
普通に考えれば、新人戦頃に膝はほぼ治っているはずですし、
秋大直前の練習試合なので、
そこに出場する捕手=阿部くんのはずですよね。
さすがにもう、秋大では阿部くんがキャッチャーマスクを被ってくれると、
私は信じて(念じて?・笑)いますー^^;。

>応援団
14巻のカバー下おまけ漫画で、
「秋大は関東行けば応援ないとでしょ?」と話していたので、
関東大会まで行けば、応援団が来てくれるのかなー? と私は推察していました。
秋大は、地区大会も県大会も、平日も土日も試合日程が入っていて、
授業がある平日はさすがにハマちゃん達は行けないと思うので。
関東大会まで勝ち進んだら、学校側も応援で学校休むことをOKしそうですが。
西浦vs武蔵野第一の試合日が、偶然に休日だといいんですが、
どうでしょうねー?

>榛名さんのお母さん
どうなんでしょう!?
もし応援来たりして、しかも阿部母と知り合いだったりしたらワクワクしますね♪
できればおねーちゃんのナオちゃんも見てみたい!
(あ、でもモモカンと見分けが…笑)

楽しいコメントをどうもありがとうございました!
またのお越しをお待ちしておりますvv

2011/12/27 (Tue) 18:43 | 杏月 | 編集 | 返信

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック