マー君沢村賞受賞

本日、「沢村賞」の選考委員会が行われ、
東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手が初選出されました。

今季のマー君の成績は、
27試合で226回1/3を投げ、19勝5敗、防御率1.27、勝率.792、241奪三振、14完投。
プロ入り5年目で初の受賞です!

これまでマー君の様々な活躍(18奪三振や、19勝や、月間MVP受賞など)に、
私も称賛と感嘆の声をあげてきましたが、
プロ5年間を応援してきて、今回の沢村賞受賞が一番嬉しいな!
おめでとうございます!!


「僕の中では一番名誉ある賞」田中将大選手が【沢村賞】を受賞!(楽天イーグルス公式HP11月14日付)
マー君「沢村賞」ダルに競り勝ち初受賞(デイリースポーツ11月15日付)
マー君、沢村賞初受賞!ダルとの一騎打ち僅差で制す…楽天(スポーツ報知11月14日付)(※沢村賞選考委員5名の弁あり)

沢村賞は、故・沢村栄治氏を記念した賞で、
今シーズン最も活躍した「先発完投型の本格派投手」を表彰する賞。
ピッチャーにとって最高級の栄誉と言われます。
現在は、平松政次・土橋正幸・堀内恒夫・村田兆治・北別府学(敬称略)の
選考委員5名による協議で受賞者を選出しています。

沢村賞選考基準は、過去日記でも何度か触れましたが、
15勝以上、奪三振数150以上、完投試合数10以上、防御率2.50以下、200投球回以上、25登板以上、勝率6割以上
の7項目。
今季は、マー君とダルビッシュ投手(日本ハム)の2名が全7項目をクリア!

選考委員会での40分に及ぶ協議の末、3対2の多数決でマー君を選出。
土橋正幸選考委員長は
「二人は甲乙つけがたかったが、その年度のナンバーワン投手を選んだ。
競馬でいったら写真判定。拡大しないといけないぐらいだった」

マー君はオーバーホールで滞在中の秋田の某温泉宿で会見しました。
「嬉しいです。僕の中では投手にとって一番名誉な賞。今後の自信になる。
(春季キャンプで)みんなの前で言うことで自分自身にいい意味でプレッシャーをかけた。
3月11日を機に、さらに今シーズンはやらなければという思いが強くなった。
チームは5位に終わって非常に悔しく申し訳ないが、
少しでも明るくなるような話題を提供できればと思った。
(今季特に印象に残っているのは)18奪三振を奪った試合。
コンディションが良かった。
皆さんのサポートで助けていただき、上手く調整できたと思う。
(ダルビッシュを凌いで沢村賞を得たのは)数字上、上回っただけで、
投手としての技量はまだまだ足元にも及んでいない。
これに満足することなく、すべての面で上を目指さないといけない。
一番の目標は、チームがリーグ優勝し、日本一になること」


いきなり乱入してきた秋田名物なまはげ(中の人:報道陣)にビビるマー君の写真w

プロ1年目のマー君は、リーグ最多の75四死球を与え、盗塁されることも多く、
コントロールとセットポジションを改善課題として2年目を迎えました。
2年目には、ノムさん曰く「球速に拘り過ぎて」、1年目より成績をやや落としましたが、
五輪代表とWBC代表を経て、3年目にストレートの切れが目に見えて向上、
4年目は2度の故障で、約2ヶ月間1軍を離れましたが、
5年目の今年は、体に無理をかけないフォームで、通年投げ通し、
ついに、この栄えある沢村賞を獲得しました!
今年の春季キャンプ、早朝の声出しで、チームメイトを前に
「今年は沢村賞を目指していきたいです!」と大声で宣言しましたが、
有 言 実 行 !!
プロ初登板試合は、ソフトバンクに2回途中6失点KOで、
ベンチで悔し涙を見せた(※本人は否定)マー君。
ルーキーイヤーは登板試合の度に、
私もドキドキハラハラしながらテレビの前で正座して見守っていましたが、
こんなにも素晴らしい大投手に成長してくださって……感無量です。


ところで、成績は文句なしだったマー君とダルですが、
土橋委員長から両者に注文が付きました。
「二人ともマウンド上でほえまくる。
マナーの面からいっても、少年野球にもいい影響を与えない。
沢村賞を取るような優秀な投手は、来年からは打者をばかにしたようなパフォーマンスやガッツポーズはやめてほしい」
選考委、マー&ダルに「ガッツポーズやめて」(サンスポ11月14日付)
マー君に注文、土橋委員長「ほえるのは…」(デイリースポーツ11月15日付)

うう~ん……あくまで私の個人的意見ですが、
マー君やダルがマウンドで咆えるのは、試合を見ているこちらとしては
「うぉおお~っ!!」と気持ちが高ぶって、ワクワクするんですけどねぇ。
たとえ、楽天打者が敵のダルに完膚無きまでに封じられ、咆えられていても、
やはり同様に「うわ~、やられた~!」と高揚します。
「打者をばかにしたような」って意図はまったくないと思うし、
イマドキの打者はそれも解ってるんじゃないのかなー?
むしろ「くっそー! 次こそ打ってやる!」という反骨心を育てるのでは?
「少年野球にいい影響をうんぬん」と言われると、なんと返せばいいのやら……。
確かに、スタイルだけ真似て「相手に敬意のない」咆哮をする球児が出てきたら困るけど、
今の若い子達は”空気読む”のに長けているから、
そんな大衆に叩かれるようなことする子は出てこないと思うけどなー。

沢村賞委員会では、来季以降の検討課題として、
セ・パ1人ずつを選考するという案も挙がったそうで。
セは試合展開によって投手の打席で代打を送られることがあるため、
パよりも完投数が少なくなる傾向があるから、だそうです。
沢村賞は、1947年に創設されてから、
2リーグ制に分かれた1950~1988年の間、選考対象はセの投手のみでした。
この「セ・パ1名ずつ沢村賞」の案にも、個人的にはちょっぴり反対、かな……。
沢村賞の権威と価値を維持してほしいなぁ。

セ・パそれぞれに沢村賞を作るよりも、
今年はマー君とダルとでダブル受賞にしてほしかったかも。

ダルパパ怒!W受賞じゃダメなのか(サンスポ11月15日付)
「7項目(の選考基準)をクリアしても、何ももらえない理由は何か。
有だから言っているのではなく、投手は命をかけて一生懸命やっている。
委員会も考えてほしい」

う~ん……この件に関しては、私もダルパパに共感しますね……。
ダルは2008年も7項目を全てクリアしていたのに、
21勝した岩隈さんのみが沢村賞だったし。
過去に3度、沢村賞受賞の選考基準を満たしているのに、受賞したのは1度だけ。
なんだかお気の毒です……。

1966年に村山投手(阪神)と堀内投手(巨人)、
2003年に井川投手(阪神)と斉藤和巳投手(ダイエー)が
ダブル受賞した過去もあるので、今回も……! と期待したんですが。
でも、そのダブル受賞の当事者である堀内さんが「一人だけ選ぶべき」と意見したそうなので、
ダブル受賞の受賞者には何かしら思うところがあるのかもしれないですね……。


ところで、マー君は11月9日にもスポーツ紙の独占インタビューを受けていたようです。
マー君、来季へ誓い「もっと高みを目指す」(サンスポ11月10日付)
「今年の成績は良かったとは思うけど、今年一年だけいい成績を残しても、全く意味がない。
こういう年の次は周りの人たちの見る目がすごく変わってくると思うし、もっと高いレベルが求められる」
「この時期まで野球をやりたい。日本シリーズでバースデー登板(11月1日)を目指したい」


頼もしいな~! まだ23歳なのにスゴイや。(←この言葉、何度目だw)
「有言実行」男のマー君。
来年も期待していますよ……!!
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