強く燃えている夜空のオリオン

今夜は、オリオン座流星群がもっとも多く見られるらしいですよ。

2011年10月22日 オリオン座流星群が極大(AstroArts)

オリオン座流星群は、毎年10月19~23日頃に東の空で見られます。
1時間当り10個程度出現し、速度は速く、比較的明るい流星群です。
母天体(流星群の元になる天体)は約3000年前のハレー彗星で、
約3000年前に宇宙に撒き散らした塵が、
今になって偶然地球の大気圏に突入して燃えて、私達の目に「流れ星」となって映るそうな。
基礎知識・天体の種類-12. 流星・火球(AstroArts)


ところで。
このオリオン座の右肩が、近い将来に爆発してなくなってしまうかも!?
というニュースをご存知ですか?


2012年ベテルギウス大爆発か? 2つ目の太陽となる可能性も(ロケットニュース24 2011年1月25日付)
「爆発直前!? 赤い巨星・ベテルギウス」(NHK宇宙チャンネル「コズミックフロント」2011年6月28日放送)
オリオン座のベテルギウス、謎の縮小(ナショナルジオグラフィック2009年6月11日付)

ベテルギウスの特徴を簡潔に述べれば、「巨大で重くて明るい星」です。
直径は太陽の1000倍、重さは太陽の20倍の、「赤色超巨星」。
太陽の位置にベテルギウスを置いたら、木星軌道まで達してしまうほど巨大。
地球からの見かけの大きさは太陽に次いで2番目で、全天で9番目に明るい恒星。
太陽のように丸い形で安定的に光を放つ星ではなく、
明るさが5.8年周期で変わる「脈動変光星」で、
表面にデコボコした巨大なコブを持ち、猛烈な勢いでガスを吹き出しています。
地球からの距離は640光年で、宇宙全体で見ると太陽系の至近距離にあります。
おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンとともに「冬の大三角」を形作る一等星として有名。

このベテルギウスですが、星の寿命がもうすぐ尽きる晩年にあると言われています。
星の寿命というのは、重いほど短いもの。
太陽は寿命が100億年で現在46億歳、と言われますが、
それに対して、ベテルギウスの寿命は数百万年しかなく、
約850万歳(?)で、既に寿命の99.9%は尽きている、という説も。

ベテルギウスのような赤色巨星が死の瞬間を迎えると、
内部崩壊を起こして大爆発します。これが「超新星爆発」。
ベテルギウスが爆発したら、
爆発の3時間後には、満月の約100倍の眩しさで輝き、その様子は昼間でも見え、
100日間ぐらいは、-10.5等、ほぼ満月(-12.5等)並みの明るさで輝き続け、
その後次第に減光していって、2年ぐらいで元の1等星程度の明るさになり、
そしてだんだん目立たなくなっていき、
最後は、中性子星またはブラックホールとなる。と推測されています。

「ベテルギウスがいつ超新星爆発をしてもおかしくない」と言われているのは、
恒星として不安定な状態になっているから、だそうです。
・2009年の段階で、15年前の測定時と比べると15%も小さくなっており、しかも加速的に収縮しているらしい。
・2010年1月にNASAが公開した観測写真では、ガスが流出し表面温度が不均一になるなど変型しているようだ。

研究者の中には、
「ベテルギウスが2012年に星の最後をむかえ超新星爆発し、地球にとって2つ目の太陽となる可能性がある」
「もし超新星爆発が起きたら、少なくとも2週間は2つの太陽が見られることとなり、そしてその間、夜はなくなるだろう」
と言う人もいるそうです。
逆に、「ベテルギウスは昔からデコボコしていて、状態も変動していたから、今すぐ超新星爆発はない」
と言う人もいるようです。

つまり、明日爆発するかもしれないし、1年後かもしれないし、何万年後かもしれない。
いつ爆発するのかを的確に予測することは、現代の最先端科学でも不可能!

で、この予測不可能な超新星爆発を、数時間前に察知できるかもしれない唯一の術が、
日本の岐阜県にある「スーパカミオカンデ」。
超新星爆発の決定的な前兆とされる「ニュートリノ」を、
爆発の遅くとも数時間前に、スーパーカミオカンデが検知するはず。
と世界の科学者は期待を寄せているそうな。

ちなみに、地球から640光年離れている、ということは、
地球から見えるベテルギウスは640年前の姿。
なので、実際のベテルギウスは既に爆発している可能性もあるんですねー。


なんというか……宇宙の話題は壮大ですねー!
うたプリの那月が、今日の日記タイトルがサビ歌詞の曲を歌っていましたが、
彼はこのベテルギウス超新星爆発の話題を知っていたのかしらん?
彼のことだから「お星様からピピピー☆」と電波を受信して、
この歌詞を書いたのかもしれないですねぇww
なにはともあれ、「あんな風に、ハートの炎の赴くまま生きればいい」と続く歌詞に、改めて共感!
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