◆広がる感動 被災の少年「天を恨まず」(Yahoo!映像トピックス)
9月中旬のNHKニュースの映像だそうです。
>平成22年度の文部科学白書に、
>東日本大震災で被災したある中学3年生の卒業式での答辞が全文掲載されました。
>彼の言葉は全国の人々を勇気づけ、支援の輪が広がりつつあります。
宮城県気仙沼市の階上(はしかみ)中学校で、今年3月22日に行われた卒業式。
生徒会長だった3年生の梶原祐太さん15歳の答辞です。
上記リンク先の配信期間は2011年10月3日~11月21日までなので、
念のため、中学卒業式答辞のみの映像も。
こちらのブログに答辞の全文が掲載されていました。一部抜粋させていただきます。
(卒業式)前日の11日。
一足早く渡された、思い出のたくさん詰まったアルバムを開き、
十数時間後の卒業式に思いを馳せた友もいたことでしょう。
「東日本大震災」と名づけられる天変地異が起こるとも知らずに……。
階上中学校といえば、「防災教育」といわれ、内外から高く評価され、
十分な訓練もしていた私たちでした。
しかし、自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、
私たちから大切なものを、容赦なく奪っていきました。
天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。
つらくて、悔しくてたまりません。
時計の針は 14時46分を指したままです。
でも、時は確実に流れています。
生かされた者として、顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、
強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。
命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。
しかし、苦境にあっても、
天を恨まず、
運命に耐え、
助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です。
<中略>
後輩の皆さん、階上中学校で過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達が、
いかに貴重なものかを考え、いとおしんで過ごしてください。
溢れる涙を、嗚咽をこらえながら、懸命に答辞を読み上げる15歳の立派な姿に、
見ている私も涙が止まりませんでした。
この答辞を読んだ梶原さんは、小学校からの親友3人を津波で亡くしたそうです。
突然襲った地震と津波に、日常とかけがえのない大切なものを奪われ、
まだ15歳という幼さで、むごすぎる理不尽な悲しみ、苦しみに直面して。
それでもなお「天を恨まず」と、そして、
「しおれることなく、大きな人間になって、再びこの階上の復興に役立つ人間になっていこう」
「技術も身につけて、内面的にも人間性を磨いて、復興に役立てる人間になることが使命なのかなと感じます。
その気持ちがあるからこそ、それを支えにして、どんなに時間がかかっても必ず復興できると思います」
と語るその心の強さ、前向きさ。
人として彼を尊敬します。
そういう人に、私もなりたいものだと憧れます。
……しかし実際には、なにかの「せい」にしたり、誰かを羨んだり恨んだり。
幸も不幸も心の持ちよう。
人生日々是心の鍛錬、ですなぁ。
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