2011_08
11
(Thu)23:59

鎮魂の花火

東日本大震災から、ちょうど5ヶ月目の今日、
初盆を迎える被災地(岩手・宮城・福島)の10ヶ所で、
追悼と復興の意味を込めた花火が、盛大に夜空を飾りました。

「LIGHT UP NIPPON」実行委員会という若手有志が企画・実行したイベントです。

8.11に被災地で追悼と復興を祈り、花火を打ち上げる『LIGHT UP NIPPON』(週アスプラス7月14日付)

「東北を、日本を、花火で、元気に。
この夏、東北の太平洋沿岸で、「追悼」と「復興」の意味を込めて、一斉に花火を打ち上げます。」

という趣旨で企画されたこの大規模な花火大会。

花火の打ち上げが行われた場所は、
岩手県の宮古市田老地区、山田町、大槌町、釡石市、大船渡市三陸町、
宮城県の気仙沼市、多賀城市、
福島県の南相馬市、会津美里町、いわき市。
これら10ヶ所で、19時から同時に花火が打ち上げられました。

この実行委員会の発起人さんのインタビューを情報番組で見て、とても感動しました。
彼は大学院時代を岩手県大槌町で過ごしたそうで、
3月29日に東京湾の花火大会が中止になったことを聞いて、
「既に用意してある花火の玉はどうなるのだろう? その花火を東北で上げられないだろうか?」と思いつき、
翌日、花火業者のところに飛び込み、話を持ちかけたのがきっかけだったとか。

大震災直後の4月に被災地各地に足を運んで、「8月11日に花火大会を」という企画を交渉したものの、
今はとてもそんな状況ではない、そんな気持ちにはなれない、という拒絶の声も多かったそうです。
そんななかでも、「花火の本来の意味は、鎮魂と追悼」と考え、
「地元の人の“花火を上げよう”という気持ち」を最も大切にして、
根気強く、地道にプロジェクトを進めていった実行委員会の皆さんには、頭が下がります。

被災地の方々から掛けられたという印象的な言葉、
「亡くなった人は上から、残された人は下から、同じ花火をいっしょに見られるようにしたい」
「子供たちは何よりもこの花火を楽しみにしている。だから絶対に上げてやりたいんだ」
胸に沁みました。

実行委員会発起人さんが最も伝えたいメッセージ。
「日本中の皆さんの“想い”の詰まったこの花火。
地元の人と日本中がつながって、いっしょになってこの花火を打ち上げます。
この花火で、今回の震災で亡くなった人たちへの心からの追悼の祈りと、
合わせて少しでもたくさんの人に笑顔を届けられたらと思います。」


上記の情報番組では、当日夜に10ヶ所で大輪の花火を見上げる人々の顔も映していましたが、
万感胸に迫る表情で静かに花火を見上げる人、
花火に手を合わせ、目を伏せて祈る人、
歓声を上げて喜ぶ子ども達……。
いろいろな想いを抱いた、いろいろな表情が、なんというか……
私の胸を揺さぶって、目が熱くなって、言葉になりませんでした。

こんなにも美しい打ち上げ花火、私は生まれて初めて見ました。

8月11日当日の時点で、集まった募金は総額62,291,686円。
ああ、私もこのプロジェクトをもっと早く知っていれば、「毎月の募金」はここへ振り込んだのになぁ。


※後日追記:
8.11復興花火「LIGHT UP NIPPON」プロジェクトの舞台裏【前編】【後編】(週プレNEWS8月26日付)
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