リアルモモカン
2011, 07. 23 (Sat) 23:59
「リアル西浦」とご紹介したことがありましたが。
今度は「リアルモモカン」が……!
女性で23歳。高校野球部を指導しており、ノッカーとしての勇姿も堂に入っています!
◆女性元野球部員がコーチに 川西緑台高の山本さん(神戸新聞4月26日付)
◆男には負けない!元女子野球部員が川西緑台高の新人コーチに 楽天・田中、巨人・坂本と対戦経験も(MSN産経ニュース7月9日付)
◆「未来を託す人づくり」川西緑台高校野球部コーチ 山本夏穂さん(FMいたみ5月5日付)
※↑約17分間のインタビュー動画
◆春季大会のグラウンドでシートノックしている動画(YouTube)
「もし高校野球の元女子部員が甲子園を目指したら」なんて副題で紹介されていましたよ(笑)。
【小学校時代】
伊丹市出身。マー君や坂本くんの1学年上で、彼らの学校と対戦したこともある。
兵庫スイングスマイリーズ(日本女子プロ野球)の田中幸夏選手と、
小学校中学校と9年間一緒に、男子の中に混じって野球をしてきた。
↓
【中学校時代】
マー君や坂本くんと同じ松崎中。
(但し、彼ら2人は外部の少年野球チームに所属したので同じ部活ではない)
学校の軟式野球部に所属。
中1からレギュラーの座を獲得して、公式戦にも出場。
夢は「高校でも野球を続けて、甲子園に出場すること」
↓
【高校時代】
伊丹北高(西武の中島選手の母校。他にも2人プロ選手を輩出)に進学。
監督曰く、「チームで一番練習するヤツだ」「筋力以外は(男子と)遜色ない」。
しかし、当時の規定で女子は公式戦出場が認められなかった。
副キャプテンになり、記録員としてベンチ入り。
女子はベンチでもユニホーム着用が許されなかったそうですが、
「ユニフォームを着てベンチ入りさせてほしい」とチームの他の男子部員が懇願。
チームメイトは性別関係なく仲間として認めてくれていた。
↓
【大学時代】
大阪体育大学に進学して、体育教師を目指す。
大学野球部の学生コーチになり、
女子野球社会人チーム・大阪BLESSにも所属。
↓
【大学卒業後】
「甲子園」へ選手としては行けなかったけれど、今度は指導者としていきたい。
と、今年の春から兵庫県の川西緑台高校の非常勤講師になり、野球部コーチに就任。
「最初、選手はやっぱり少し戸惑っていたよう」だったそうですw
山本コーチの仕事は、
監督が組み立てたメニューに沿って、主将・副主将に指示を出したり、
バッティングの指導をしたり、守備練習ではノックを打ったり。
春季兵庫大会では女性ノッカーとしてグラウンドに登場、とスポーツ新聞に記事が載り話題に。
兵庫県高野連理事長が「グラウンドでノックしている女性は、過去30年の在任期間で初めて見た」
と言っていたそうです。
ノッカーをしている時の一連の動作が、慣れていて、ものすごく様になっている、
と、FMいたみのラジオパーソナリティにベタ褒めされていました。
川西緑台高は、春季北阪神地区大会で優勝!
夏の兵庫県大会でも3つ勝って、今日現在でベスト16まで勝ち進んでいるようです!
◆女性ノッカー川西緑台・山本コーチ“夏デビュー”…兵庫大会(スポーツ報知7月16日付)
◆マドンナコーチ効果!川西緑台が粘勝(デイリースポーツ7月16日付)
実は、「リアルモモカン」な高校野球の女性指導者は、過去にも数名いらっしゃるんですよね。
ざっとググって見つけた”野球部の女性監督”を列挙してみます。
(この他にも、高校野球の女性監督・女性コーチはいらっしゃるかも知れませんが)
●2000年、千葉・多古高の、小原満里子監督。
日体大ソフトボール部で活躍した名選手。ソフトボール部の顧問も兼任?
2002年に県大会で1勝した。
●2007年、神奈川県・吉田島農林高の、伊沢里江監督。当時23歳。身長155cm。
大学3年生だった2005年秋からコーチを務め、2007年4月に監督就任。
小2~小6まで地元の少年野球チームで活躍。中学校は軟式野球部で内野手。
高野連規定で女子部員は公式戦出場できなかったので、ソフトボールの強豪校へ進学。
大学でもソフト部で活躍。
2007年に県大会で初戦突破。
◆県内唯一の女性監督 夏初采配で初勝利(asahi.com2007年7月16日付)
●2008年、新潟・長岡農高の、井上麻子監督。当時29歳。
小学校で少年野球、高校ではソフトボール部に入り、インターハイ出場。
大学時代、教員になってもクラブチームに所属してプレーを続けている。
2005年から、野球部コーチ、部長を務めた。
●2011年(今年)、西東京・電機大高の、市川麻紀子教諭。38歳。
生物の教諭。今年4月から監督に就任。
大学時代にソフトボール部の捕手として全国大会に出場。
系列中学で軟式野球部の監督を12年間務めた経験がある。
◆唯一の女性監督 中盤に追い上げ 電機大高(asahi.com7月15日付)
こうやって見てみると、女性で高校球児を指導している方達は、
ご自身が幼い頃から、野球やソフトボールのチームに所属し、
男子に負けずバリバリ活躍してきて、
高校野球部の指導者となってからも、実地で指導できる技術・理論・戦術を持っていらっしゃるようです。
「女性ながら高校野球の指導者」と聞くと、物珍しさで注目を集めがちですし、
男性からは「女のコーチ・監督だったらやる気出るよな、羨ましい」とか色目で見られがちでしょうね。
けれど、幼い頃から男子の中に混じって、体力的なハンデを乗り越えて頑張ってきたり、
女子は公式戦に出られないと判っていても、腐らずに練習に励んできたり、
野球の代わりにソフトボールで活躍して経験を積み、実績を残したりと、
並々ならぬ野球への情熱を抱いている方達なのだと思います。
だから、男子高校生達にも舐められずに、しっかり指導についてきてくれるんじゃないかな?
「なでしこJAPAN」の活躍が記憶に新しいですが、彼女達と同様に、
男のスポーツという固定観念が強い環境の中で、
負けずに努力し続けきた女性達は精神的にも強いんだろうなぁ、と尊敬。
……ふと思ったんですが、
モモカンは、中学3年間はソフトボール部だったようだけれど、
高校では野球部でノックやバッピはしていたけれど、あくまでマネージャー。
……もしかして、モモカン自身が”プレーヤー”として野球やソフトボールをしていたのは、
たったの3年間!?
それで、野球部の監督できちゃうってアリエネー!(笑)
まだモモカンの過去が明らかになっていないので、
小学生の頃に少年野球チームに所属していたかもしれないし、
高校卒業後(専門学校時代)に社会人野球チームでやっていたのかもしれませんが。
つくづく謎の多い女性だ、百枝まりあ……。
ところで、余談ながら、
私の母校野球部は県ベスト16まで行ったけれど敗退してしまいました~!(T-T)
く、悔しい……orz
私が死ぬまでの間に、一度でいいから甲子園に行ってほしいなぁ……。
そしたら全てを投げ出して、遠路はるばる応援に駆けつけるのに!
(過去100年間で一度も甲子園出場したことがないから無理な相談かな^^;)
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