日本有数のアニメの聖地といえば、言わずと知れた埼玉。
埼玉県を舞台にしたアニメがたくさんありますものね。

2007年頃から「らき☆すた」の舞台・鷲宮神社に大勢のファンが「聖地巡礼」に訪れるようになり、
町の商工会も歓迎して観光誘致を行ったり、神社のお祭りに萌え神輿が登場するまでに。
地元にもたらされた経済効果は億単位だそうで……!
さらには埼玉県の観光課もWebサイト「埼玉ちょ~でぃーぷな観光協会」を開設、
県内のアニメゆかりの地やロケ地を積極的にアピールしてくれるようになりました。
なんと理解に満ちた素敵な県でしょう……!(感嘆)
漫画・アニメ好きな私にとっては、まさに憧れのワンダーランドです♪
恣意的運用の条例で漫画を目の敵にするお隣の某都とは雲泥の…ゲフンゲフン!

そして埼玉県といえば、まっさきに私の脳裏に浮かぶのは、もちろん「おおきく振りかぶって」。
埼玉県さいたま市が舞台ですからね♪

そのおお振りが、埼玉県のホームページでガッツリ紹介されていましたよ!

見て楽しむだけではもったいない!マンガ☆アニメで絆広がる!元気になる!でぃーぷな埼玉(埼玉県ホームページ5月1日更新)


上記の埼玉県公式サイトでは、
さいたま市を舞台にしたアニメの代表として、「おおきく振りかぶって」を、
「身近なみどり」の中で育む野球青春物語
一口解説:精細な心理描写を交え、野球部員が問題を乗り越え成長していく姿を描く。

と紹介しています。
おお振り単行本1巻の表紙絵や、
漫画やアニメにも登場する、裏グラ周辺の「見沼たんぼ」の写真が載っていますよ♪

作者は県立浦和西高校出身。
作品中の風景は、同校付近の見沼たんぼなど「身近なみどり」が参考となっているようです。
都市空間とみどりが調和するさいたま市の見沼たんぼ。地元の人たちの散策コースにもなっています。


そうなんですよね。
漫画・アニメの中でも描かれていますが、
モデル校の裏グラの周辺は畑が広がっていて、とても緑豊かで、
少し遠くに目をやると、高速道路の高架や、さいたま新都心に聳え立つ高層ビルが見えて、
首都近郊の政令指定都市のど真ん中にありながら、
のどかな自然に包まれた、なんとも不思議な印象の場所なんですよね~vv

見沼たんぼは、「首都近郊における貴重な大規模緑地空間」だそうで、
宅地開発が盛んだった昭和33年(1958年)、台風襲来で近隣に甚大な被害があったものの、
見沼たんぼの下流の被害が抑えられたため、
見沼たんぼの遊水機能(治水)が注目されて、研究がさかんになったそうです。
昭和40年(1965年)には「見沼三原則」が制定され、
見沼たんぼの宅地化は原則として認めない、と決められました。

なので、おお振りの西浦高校の裏グラ周辺を見ると、
西側には住宅(昭和40年以前に宅地開発)がありますが、
東側(バックネットや道路側)には広々とした畑が広がっていて、
今後もここに建物が建つことはないだろう、ってことですね^^。

それと、西浦高校は少し高台にあって、
裏グラは、斜面を下って、北側の裏門を出て、公道を少し行ったところにありますが、
この西浦高校の北側にある、雑木林がこんもり生い茂った斜面は、
西校斜面林として、地元の方達がこまめに手入れをし、
希少な植物や動物を保護・観察しているそうです。

何気なく描かれている「自然豊かな」西浦高校ですけど、
モデルになったさいたま市の現地の、そんな背景もちょっと知った上で改めて見ると、
作品世界を楽しむ幅が広がるんじゃないかなぁ、なんて思ったりしますvv

(……これらの情報を熱心にネットで調べまくったり、
地図のストリートビューでチェックしたりする私って、相当もの好き^^;)
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