東日本大震災の義援金の支給が、大幅に遅れているらしいです。

東日本大震災:義援金2次配分は「一律額で」…厚労相(毎日jp5月30日付)

義援金の第1次配分が決定したのは、4月8日
5月27日現在で集まった義援金2389億円のうち、
実際に支給が済んだのは287億円。
震災から2ヶ月以上経っているのに、8割以上も支給が滞ってるって……。

支給が遅れている要因として言われているのは、
(1)震災の規模が大きい
(2)全壊、半壊などの被害認定に時間がかかっている
(3)自治体そのものが被災して行政機能が低下している
特に、2番目の原因が大、と言われています。
被災地市町村の役所で、人手がたいそう不足しているため、
証明発行事務、「全壊」「半壊」の建物の被害認定、給付の事務処理など難航しているからです。


同様の理由で、被災者に一刻も早く届けるべきなのにまだ届いていない現金は、他にもあるようです。

義援金の支給遅れ 番号制度なら迅速に手続き進む?(ニコニコニュース5月30日付)
仙谷由人官房副長官の記者会見によれば、
義援金
おそらく700億円、3分の1の部分は県に下りているはず。
被災者が申請書提出→市町村でいろいろなチェック→各自の口座へ振込、という流れ。
しかし市町村の人手が足りず、時間がかかっている。

被災者生活再建基礎支援金(被災者生活再建支援法に基づき100万円支給)
政府が想定している対象世帯は約10万件。
しかし、先週末で処理が出来ているのは2千数百件。申請が出ているのが1万件くらい。

災害弔意金(国と地方公共団体が負担。亡くなられた方に500万円
2ヶ月半以上経っても、あまり支給が進んでいない様子。

仙谷由人官房副長官は、スピードアップの必要性を主張しています。
すべて「申請主義」で市町村に申請して、それが県にあがってきて、
というやり方は、手間がものすごくかかる、
日本の「申請主義」が今の時代のスピードと合わなくなってきている、と問題視しています。

また、前述の義援金について、細川律夫厚生労働相も、
「なぜこんなに遅れるのか、私も腹立たしい。
募金への協力に報いるためにも、支給方式の見直しは早くやらなければならない。
一律支給方式を前向きに検討するよう、決定委にお願いしたい」
と国会で答弁しています。
6月6日の「配分割合決定委員会」(日赤など4団体)で話し合われる
第2次配分基準は、被害の程度にかかわらず「一律金額支給方式」にすべき、と提案も。

うう~ん……確かにご説ごもっともだけれど、
その「申請方法」だとか「支給方式」だとかを、
見直したり、仕組みを作り直したり、足りない人手を補って派遣したり、というのは
国会の議員さんが話し合って、新しい法律などを作って、やることなんじゃないのかなぁ?
もちろん、国が支払うお金(生活再建基礎支援金や災害弔慰金)とは違って、
義援金は民間の、人々の善意で集まったお金なので、
国が分配方法や支給方法を決めたりするものじゃないんですけどね。
だから大臣の言葉もあくまで「提案」なわけですが。

だけど、ねえ。
実際に被災者個人個人に現金支給の手続きをするのは、市町村役場なわけでしょ?
そんで、その市町村役場が被災していて、人手が大幅に足りないってことも、予め判っていたでしょ?
義援金や、その他支給されるお金の手続きが、かなり遅くなりそうだなあってことも。
そこに応援の人員を派遣したり、トータルの調整をしたりできるのは、
やっぱり大局的に動ける「国」レベルじゃないのかなぁ?
「支給がもっと速くなるといいよね?」「人手が足りなくて、まずいんじゃない?」と
政府のお偉いさん達が他人事みたいに批評しているのを聞くと、なんだかなぁ、と思います。

義援金の1次配分を、「住宅半壊・半焼は18万円」「それ以外の被災者35万円」と
2段階に分けたのも、当初から首を傾げていました。
阪神淡路大震災の際は、速やかな支給をなにより優先し、
第1次義援金を被害程度に関わらず一律10万円としたので、1ヶ月以内に支給されたと聞いています。
今回被災した自治体からも「一律金額方式なら支給事務の迅速化が可能」と見直し要望が出ているとか。
この問題も、最初から予想できた気がするんだけれど……。
2ヶ月以上経って、案の定なかなか進まない、という結果に。
「公平性」はもちろん重要ですが、それよりも「迅速性」のほうが今はもっと重要な気がします。
35万円も、18万円も、生活の逼迫した今、手元に届かなければ意味がない。
とりあえず一律金額で支給して、第2次配分以降で「全壊」「半壊」の差をつければよかったのに。
被災地自治体の皆さんが毎日たくさんのお仕事に追われて大変なのは判っているんですから、
国レベルでもっとサポートしてあげないと。
せっかくのたくさんの「善意」が一刻も早く被災者の手元に届かないものかと、歯痒い思いです。


とはいえ、国会議員でもないし、被災地へ直接行って支援することもできない、
そんな私に今できることといえば、
募金して、被災者の皆さんのお役に立てていただくことだけ。

被災地の支援・復興のための募金には、大きく2種類ある、と皆様ご存知ですか?

●義援金
災害による生命・財産への被害に対する見舞金として被災者の方々に直接届けられるもの。
●活動支援金
現地で被災者支援を行うNPO・NGOの活動を支援するもの。

「義援金」で最も多額のお金が集まるのが「日本赤十字社」なわけですが、
上記のとおり、その支給が残念ながらたいそう滞っているようなので、
「一刻も早く、被災地を助けたい」と思う方は、
被災地で活動するNPO・NGO団体をご自分で吟味して「活動支援金」を振り込む、という方法もありますよ。
「東日本大震災支援ネットワーク」公式サイト 寄付先一覧

あるいは、社会人の方は「ふるさと納税」で被災地を援助するという手もありますね。
被災地復興に「ふるさと納税」を活用!(asahi.com4月6日付)


義援金口座だって、日本赤十字社だけではありません。
お笑いコンビのサンドウィッチマンが立ち上げた義援金口座「東北魂」
こちらは既に、村井宮城県知事に直接手渡してきたことが
伊達さんのブログで報告されていますよ!
サンドウィッチマン「東北魂」で2億9722万円(スポニチ5月28日付)

義援金総額:2億9722万2544円
総募金振込者数:2万6297名(他、街頭募金やチャリティTシャツ収益金も含め、約5万人)

分配内訳
・宮城県災害対策本部:9千万円
・岩手県災害義援金募集委員会:6千万円
・福島県災害対策本部:5千722万2544円
・青森県災害対策本部:3千万円
・茨城県災害対策本部:3千万円
・千葉県災害対策本部:3千万円


富澤さんのブログによれば、
>振り分けに関してはものすごく悩みましたが、被害の大きかった沿岸部を中心に
配分を決めたそうです。また、
>知事は義援金を被災された方達に行き渡るように計算して配分します、と約束してくれました。
ということなので、「東北魂義援金」は被災者の方々に直接配分されるようです。

この義援金には、サンドウィッチマンのお二人と所属事務所からも、
「M-1」の優勝賞金と同額の1000万円を寄付しています。
また、チャリティグッズの「東北魂Tシャツ」は、
楽天イーグルスオフィシャルショップでネット販売も始まったようですね。

すごいなぁ……! このサンドウィッチマンの行動力! 尊敬しますvv
だけど、せっかく各県の対策本部にお金を手渡してきても、
そこからまた市町村→各個人に渡るまでに、時間がかかっちゃうのかなぁ……orz

富澤さんがブログにこう書いていました。
>でもこんなに沢山の額なのに、一人一人に十分な金額のお金は行き渡りません。
>東北魂義援金口座もそのまま継続していきますのでご協力よろしくお願いいたします。
>やっと皆さんから預かった気持ちを渡せてちょっと安心して終わったような気がしましたが、
>実はここからが始まりなんだと思います。


そうですね。
「東日本大震災」はまだ終わっていないです。現在進行中です。
徐々にテレビなどで取り上げられる時間が減っている気がしますが……。
毎日、我慢して、苦労して、悲しんでいる人が、被災地にたくさんいらっしゃいます。
なので、私の今月分の震災募金は「東北魂」に今日振り込んできました。
遅くなっちゃったけれど第2回目の手渡しに含まれることを祈って。
3月は日本赤十字社、4月は野球のチャリティ試合と募金と、生協の被災地活動支援金、
そして5月は東北魂。
来月以降も、どの団体が私の気持ちに合っているか吟味しながら、毎月定額を募金していくつもりです。
ホントは現地にボランティアに行きたいけれど……行けなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。
心だけは被災地と被災者の方々に寄り添って、募金で間接的にお役に立てればと願います。
関連記事