2011_05
22
(Sun)23:58

させていただく症候群






昨夜は、振り友のSさんとオフ会という名のデートをしてきました~♪
前々から二人で行きたいと言っていた焼鳥屋さんに、
念願叶って行ってきて、焼鳥や釜飯に舌鼓。
どぶろく片手に、アベミハ萌えをこってり語り合ってきました。
嗚呼、至福のひととき……(うっとり)
Sさん、お付き合いいただきどうもありがとうございました!

その徒然な会話の中で出てきた話題をひとつ。

「~~させていただく」
よく目にする・耳にする敬語表現ですよね。
「お休みさせていただきます」とか「お伺いさせていただきます」とか。
でも実はこれって間違った敬語の使い方だって、皆様ご存知ですか?

「させていただく症候群」にならないための事例集(web R25 2008年4月3日付)

「~~させていただく」という敬語の誤用・乱用を、
「させていただく症候群」と最近では呼ぶそうです。

上記リンク先の記事によれば、
「させていただく症候群」の人が増えているのは、
新入社員の教育に力を入れなくなった会社が増えたことが大きい。
正しい言葉の使い方を教えられる大人も次第に減り、
若者は「させていただく」をつければ丁寧なのだと勘違いしてしまっている。
とあります。

ならば、「させていただく」は、本来どんな時に使うのかというと、
(1)誰かの了解を必要とする場合
(2)誰かに代わって何かを行う場合
(3)忙しい相手に何かをしてもらう場合


例を挙げると、
×『祝日は休ませていただきます』
×『今月で退社させていただきます』
→相手の了解を必要とすることではなく、自分の意思で行うことなので、「させていただく」はおかしい。

○『明日、ご相談させていただけますか?』
→恐縮ながら時間をもらうという意があるので、使用してよい。


うぬぬ……わ、私、いいオトナなのに「させていただく」を好んで乱用しているような気が……(汗)。
試しにこのブログ内で検索してみたところ、
……50件もヒットしちゃ…った……orz(大恥)

ざっと見返してみると、
「お返事させていただく」「応援させていただく」「拝見させていただく」
という誤用が多いですね。
逆に、正しい使い方ができていたのは、
「お手伝いさせていただく」
「妄想に活用させていただきますひぐち先生あざ――っす!(敬礼)」←サイテー^^;

「させていただく」はニュアンス的にへりくだった丁寧な言葉遣いだと思い込んでいたんですが、
己の無教養丸出しだったわけですね(苦笑)。
過去にも、結構間違っていた慣用句や言葉遣いをカミングアウトして、
自分の愚かさに「憮然とした」ことがありました。
……まるで成長していない……(安西先生AA略)

日本語って難しいけれど、奥が深くておもしろいなあ、と改めて感じ入った次第です。
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コメント

わー。全然知らなかったです( ̄~ ̄;)
参考になりましたー。私も間違って使っていたorz
本当に日本語は奥深いですね~。

けど、正しく理解できたとしても、癖で間違ったまま使ってしまいそうです……

杏月さんの過去の日記で
>今は「誤用」とされている言葉も、世間の半数以上の人がそのように使っているならば、
いずれは「正しい意味」に変わってしまう日が来るのかも。
……な~んて、まるで負け犬の遠吠えのように屁理屈を言ってみたりして(苦笑)

っていう意見に同感です。言葉は生き物だと思っているので、変化するから面白いってことで。。。

2011/05/24 (Tue) 13:47 | 秋 | 編集 | 返信

毎回、いろんなことを教えていただいています

「させていただく症候群」。
なんか、「~の方」「~円からお預かり…」のマニュアル言葉を思い出しました。

某国営局の「みんなでニホンGO!」という番組、興味を持って見ていたんですが、そこで、このマニュアル言葉だか、曖昧コトバだかが話題になっていたことを思い出しました。
それ以外の回にも、「全然~ない」(副詞+否定形)と「全然、OK」「全く、大丈夫」などについて取り上げていたり・・・。

私も昔は「全然(全く)~ナイ」じゃないとオカシイ!!と思っていたんですが、『明治時代にはそれもおかしくなかった』とか、実験をしてみると普段はそう思っている人でも、会話を交わしていると『全然!(そんなことないのよ) 大丈夫!』『全く!(そんなこと気にしないで!) OKだから!」という言い方になる!というVTRを見て、なるほど…と思いましたし、言葉に絶対!はないな…と思いました。

今現在、平安時代が古文として勉強(!)の対象になっているように、何百年も経ったら、現代語が古典になるんだな…って。(自慢できない言い回しも多過ぎですけど…笑)


「~の方」とか「~円から」にキビしい人もいるけれど、それが当たり前になる時代が来るかもしれないし……。(もう来ている??)


今回話題の「させていただく症候群」も、なにが問題なのか、わからない時代が来るんでしょうね、きっと。

×『今月で退社させていただきます』→「今月で退社いたします」かなぁ?、って、ヒントがあれば書き換えられますけれど
×『祝日は休ませていただきます』→「祝日は休みます」?~ちょっと丁寧さが足りないんじゃ・・・?
→「祝日はお休みをいただきます」?~正解が分からなくなっています・・・

益々持って、正しい日本語がよくわからなくなる今日この頃です・・・


>杏月さんの過去の日記で
>>今は「誤用」とされている言葉も、世間の半数以上の人がそのように使っているならば、
>いずれは「正しい意味」に変わってしまう日が来るのかも。

ホント、そうですね。
ちょっと過去の記事を探させていただきます!

2011/05/24 (Tue) 21:40 | pem | 編集 | 返信

コメントをありがとうございます♪

●秋様
再びコメントを戴けて、とても嬉しいですi-178
私も知らずに誤用しまくっていましたよーi-229

>言葉は生き物だと思っているので、変化するから面白いってことで。。。
そうですよねぇ。
廃れて「死語」になってしまう流行言葉もあれば、
元の意味が変わって使われていく言葉もあり。
言葉はまさしく生き物ですねi-179


●pem様
>「~の方」「~円からお預かり…」のマニュアル言葉
この言葉も、最初にバイトを始めた若輩の頃は、
「そういう言葉を使わなきゃいけないものなのかな?」と思って、誤用していました^^;

>「全然~ない」(副詞+否定形)と「全然、OK」「全く、大丈夫」
>言葉に絶対!はないな…と思いました。
ホントですね。
「生きた言葉」だと、今は「間違った使い方」でも、いずれは「正しい言葉遣い」に変わっちゃうんでしょうね。

>「祝日はお休みをいただきます」
たぶん、それが正解になるんじゃないかな、と思います。


お二方とも、メッセージをありがとうございました!

2011/05/25 (Wed) 19:23 | 杏月 | 編集 | 返信

5/26に拍手からコメントを下さったH様

ようこそいらっしゃいませ!

>わたしも誤用、安易に使用してしまっていました
>取引先のみならず社内の依頼文などにも
私もですよ~^^;
いやはや、今までネットでさんざん書き散らかしていて、お恥ずかしいです。
それと、新入社員の頃には、例えば、
「~~して頂きたく御願い致します」
と書くことが多々あったのですが、これも今思えば恥ずかしいかも……。
言葉遣い自体は間違っていませんが、
漢字をいっぱい使えば、丁寧できちんとした文章に見える、と勘違いしていました。
「頂く(いただく)」には、
1)「もらう」、「食べる」の謙譲語を表す動詞(本動詞)
2)他の動詞の後について「~してもらう」を表す補助動詞
と二つの使い方があって、
2)の場合はひらがなで書くことになっている、と後で知りました。
「御願い」の「御」も、漢字を多用しすぎると、
かえって慇懃無礼な印象や、あるいは堅苦しい印象を与える、とも聞きました。
日々是勉強です^^;

コメントをどうもありがとうございましたvv

2011/05/28 (Sat) 17:26 | 杏月 | 編集 | 返信

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