夜はだいたい各局ニュースをハシゴして見るか、早々に寝落ちしてしまうか、な私なのですが、
今夜は23時~24時まで、珍しくNHK教育を見ていました。

英語でしゃべらナイト→ニュースで英会話→「名作ホスピタル」→「Eテレ2355」と、
偶然チャンネルを変えたら面白くてついつい見入ってしまいました^^。

特に、今日初めて見た「名作ホスピタル」が面白かった♪
しょこたん(中川翔子さん)とますだおかだの増田さんが司会で、
「名作アニメの中に“健康”のヒントが隠されている!」というテーマの
4月から始まった新番組らしいです。
※訂正:
どうやら昨年秋にも、実験的な単発特番(NHK番組たまご)で放送したものが、
今年4月からレギュラー化されたようですね。
その時は、ガンダムのブライトさんを取り上げたとかww


今夜の放送は、大切なものを失った時×「おはよう!スパンク」

今、大切なものをなくした人が日本中にたくさんいると思うんですが、
その喪失感を癒すヒントが挙げられていて、
アニメ好き+人間心理に興味のある私としては、非常におもしろく視聴しました。


(詳しくは後で追記します^^;)
5/15追記しました。

この「名作ホスピタル」は、毎週金曜23:40からの15分番組で、
1つのテーマを前編と完結編の2回に分けて放送しているそうです。
・4/1と4/8のテーマ:環境変化(ストレス)×「アルプスの少女ハイジ」
・4/15と4/22のテーマ:眠れない・起きられない×「一休さん」
・4/29と5/6のテーマ:サラサラヘアになりたい×「忍たま乱太郎」
番組の流れとしては、テーマとなったアニメへの思い入れやあらすじが語られた後、
お医者さんなど専門家をスタジオに迎えて、具体的な解決策も紹介されます。

「アルプスの少女ハイジ」の回では、
>故郷の山から都会に連れてこられたハイジが、ストレスで夢遊病にかかってしまうくだりに着目した。
>中川らはゲストの医師とともに、ハイジのストレスは
>自分が山に戻ると友人のクララを悲しませるとの「罪悪感」が大きな原因-などと作品を医学的に解釈。
>その上で「ストレスは自分の中の妄想が引き起こす部分も大きい
深呼吸で息を止めると妄想が止まる」と、ハイジの物語世界から一歩離れて現実社会での対処法を紹介した。

「一休さん」の回では、
>とんちで知られる一休さんが将軍さまの不眠を解決するエピソードを切り口にして、
>ぐっすり眠る方法を探った。

アニメ題材に健康を考える NHK教育「名作ホスピタル」(東京新聞5月13日付)

へぇえ~! なんか面白そうな切り口ですねvv
私は前の放送回は見ていないんですが、それも見てみたかったなvv

上記の東京新聞の記事には、NHK番組プロデューサーの弁も載っています。
番組の狙いは、
「若いころは体に変調は出ないけれど、ちょっとした気持ちの重さがあったりする。
そんな『ちょい病み』の人が、アニメをきっかけにしてこの番組を見て、
気付いたら健康に関する知識が増え、心と体について考えている-そういう番組を目指した」


番組内容は「子どものころにテレビでアニメを見て育った、普通のアニメ好き」な、
スタッフ達が考案しているそうですよ。
厚生労働省が発表した病気に関する統計資料や若者への聞き取りを基に、
若年層に多い病気を調査。

ストレスや不眠、毛髪の悩み、胃炎などの例を抽出。

プロデューサーなどスタッフ達が、自分たちの記憶を頼ってめぼしいアニメを探し出す。
「コアなファンではなく、普通の人の心に残っているのが名作」という理由から、だそうです^^。


てなわけで、私が見た今回のテーマ、大切なものを失った時×「おはよう!スパンク」
プロデューサーによれば、今回のテーマを決めたのは東日本大震災前の1月だったそうですが、
「今の日本に、大切なものを失った人が多くいることを念頭に置いた。
失った人に何と声をかけてよいのか分からない周囲の人の対処法なども盛り込んだ」


おはようスパンク。
1980年代に放送されたアニメですが……私はあんまり記憶にないなぁ^^;。
犬のスパンクの顔と、「♪スパンクスパンク~ 大好きよ~♪」という主題歌のサビだけは知ってるw
番組では、昭和ノスタルジー満載なアニメの映像が流れて、思わず目頭が熱く……^^。
昭和の懐かしアイテムとして、レコードや黒電話(ダイヤル式)もスタジオに登場したりw

本題ですが、「大切なものを失った時」と「おはよう!スパンク」の関係。
実は、アニメ第1話では、主人公の女の子が飼っていた犬は「スパンク」ではなく、
パピーという可愛い小型犬だったそうで……!
そのパピーが、第1話にしていきなり主人公の目の前で交通事故に!!
大の猫好きのしょこたんも、大切な飼い猫が死んでしまった時の体験を語っていました。

ここでお医者様登場! 「大切なものを失った時」の心の状態を解説してくれます。

かけがえのない大切なものを失った状態を、「対象喪失」といいます。
・親・夫・妻などの死
・離婚
・失恋
・仕事を失う
・家・財産を失う
・ペットロス  など

この「対象喪失」から、傷ついた心はいろんな段階を踏んで乗り越えていきます。
対象喪失

パニック(大切なものがなくなっちゃった! どうしよう! と混乱)

怒り(なぜなくなっちゃうんだ)
否認(きっとどこかにある、なくなってなんかない)

取り引き(これからは良い行いをしますから、お願いだから返してください)

鬱状態(閉じこもる、落ち込む、食欲がなくなる、笑えなくなる、感情がなくなる、眠れない、夢にみる)
※これは必要な段階。このままでは次へ向かえないので、落ち込むことで
心と体を休息させ、次へ向かうための心の態勢を整えている。

これらの段階を行きつ戻りつ繰り返して、最後に、

受容(大切なものを失った現実を受け入れる。なくしたものを自分から断念して「過去形」になる)

この気持ちの5段階は、心を戻すためにはどれも必要。
気持ちを偽ったりして、これらの段階を飛ばしてはいけない
もし大切なものをなくした時、この気持ちの変化がわかっていると、心を早く戻せる


来週(5/20)の放送は、このテーマの完結編。
大切なものを失った人がいたとき、周囲はどのようにしてあげればいいのか?
その大きなポイントは、「声をかけること」にある。
NGワードもあるので、どんな言葉をかければ良いのか?
番組で紹介するそうですよ!

※後日追記:
大切なものを失った時×「おはよう!スパンク」完結編、番組レビューはこちら↓

名作ホスピタル2

さらに今後の放送予定としては「ルパン三世」「アタックNo.1」「ど根性ガエル」が登場するみたいなので、
どんなテーマで、どんな切り口で、名作アニメが取り上げられるのか、
ちょっと面白そうですね♪
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