楽天イーグルス過去7年間の成績

■東北楽天ゴールデンイーグルス 過去7年の成績一覧■
シーズン順位試合勝率得点失点打率本塁打防御率
2005613638971.281504812.255(5位)88本(6位)5.67(6位)
2006613647854.356452651.258(4位)67本(6位)4.30(6位)
2007414467752.472575676.262(3位)111本(3位)4.31(6位)
2008514465763.461627607.272(1位)94本(5位)3.89(3位)
2009214477661.538598609.267(3位)108本(6位)4.01(3位)
2010614462793.440576635.265(6位)95本(5位)3.98(4位)
201142411130.4585679.223(5位)12本(4位)2.84(3位)
※2011年5月11日現在


や、やっと勝てましたぁ~・゜・(つД`)・゜・

東北楽天ゴールデンイーグルス、久々に勝ちました!
永井投手が9回106球を投げて完封勝利。チームの連敗を4で止めてくれました!
6回裏、鉄平選手が打ったソロホームランの、虎の子の1点を守りきったぞー♪
このリンク先の写真、ご覧ください!
鉄平、決勝弾 「入れ」技ありの一撃(河北新報5月11日付)
こんな窮屈なバッティングから、飛ばない今年の低反発球を、ライトスタンドに入れちゃうなんて……!
腕を畳んで、両脇を締めて、体の回転で打つ。
この鉄平さんの天才的内角球のさばき方に、つくづく脱帽!!

9回裏1死でのセカンド内村選手の超ファインプレーもすごかった!
一二塁間を抜けようかという鋭い当たりを、うっちーがダイビングキャッチで素早く一塁送球、アウト!
あのプレーにはホントに救われました。

今日なんといっても素晴らしかったのは、永井投手のピッチング!!
得意のSFF(スプリットフィンガードファストボール)=高速で小さく落ちるフォークが今日はキレキレでvv
7回表1死一塁から、昨日ホームランを打たれた中田翔選手を併殺に仕留めた直球も、シビレタ~!

今日の相手は日ハムの勝さんだから、今日も負けて5連敗かーと覚悟してましたよ……。
勝さんも永井さんもナイスピッチングで、試合が終わったのが20:11頃^^;。
試合時間がたったの2時間11分! す、すげーww
ノムさんに「永井の試合は長い!」って散々ダジャレでボヤかれていたあの永井さんが(笑)。
投球内容も素晴らしかったし、ナイターで節電投球wだし、今日の永井さんは完璧でした。
奥様が5月14日に第1子出産予定なので、パパがんばっちゃいましたね~♪

今日はちょうど東日本大震災から2ヶ月目。
この日に、本拠地仙台のKスタで、地元ファンの目の前で、勝利をプレゼントできてホントに嬉しい……。
今日だけは是非とも勝ってもらいたかった!
今日も負けていたら私、本気で楽天ファンをやめよーかと憤慨していたことでしょう^^;。


ということで、本日の本題。
冒頭に載せた楽天イーグルス創設以来の成績一覧表を見ながら、
今年のここまでの試合を振り返ってみたいと思います。
2008年4月2009年10月にも同様の表をまとめたことがありましたが、
それに昨年と今年の成績を追加して、最新版にしました。(暇人w)
(※携帯から見ると、表ではなく非常に見にくい数字の羅列になってしまい、申し訳ありません)


冒頭の成績一覧表で、赤字の箇所をご覧いただけば一目瞭然、
総失点数(79点)が総得点数(56点)より23点も上回ってる……!

2011-05-11e_junihyo.jpg

↑このパ・リーグ順位表のとおり、5位の西武ですら
総得点数-総失点数=-3で、その差はわずか3点。
こんなに失点が得点を上回ってるのに、楽天がリーグ4位にいるのが不思議なくらい!(驚)

でもまぁ、「失点>得点」という傾向は楽天イーグルス球団創設以来の伝統(?)とも言えますがw
得点が失点を上回ってプラスになったのは、チーム打率の良かった2008年だけ。
リーグ2位に躍進した2009年ですら、得点より失点のほうが多かったぐらいで(苦笑)。

チームの総得点より総失点のほうが多いのに、それでもリーグ4位に踏ん張っているのは、
勝つ時は点が取れなくても最少失点でなんとかしのいで勝ち、
負ける時は大量失点してボロ負けしているから、でしょうか^^;。

つまりは、投手陣の頑張りが大きいですね!
チーム防御率も2.84でリーグ3位と優秀ですが、
なかでも、先発投手陣はリーグ屈指。
田中投手1.89、岩隈投手1.93、永井投手2.08と先発三本柱はリーグ上位7位内。
防御率2点前後、とはつまり、9回を投げきって約2点しか取られない、ということ。
(ホントは先発投手の評価にはQSを算出するのが一番なんでしょうけど、
計算がイマイチ分からないので防御率で^^;)
今季1軍の試合に登板した15人の投手のうち、9人は防御率4点未満で、
中継ぎ陣だってそんなに悪くはありません。

ノムさんが監督に就任した2006年から
「野球は点を取られなければ負けないスポーツ。まずは投手陣整備」と口を酸っぱくして言って、
毎年ドラフトで優先的に投手を獲ったり、2009年から名伯楽・佐藤ヨシ投手コーチを迎えたりと、
投手陣整備にかなり力を注いでいたので、その「種」が芽を出し実り始めた、ということでしょうか。


一方、やはり目に付くのは、得点力不足……orz
チーム総得点数56点、って……リーグ1位のソフトバンクの半分ぐらい?(汗)
楽天イーグルスは、5月に入って2勝7敗でしたが、そのうち完封負けが4度
点が取れないのは、5月のみならず。
今季24試合を戦ってきて、楽天打線が4点以上を挙げたのは、わずか4試合

そもそも、規定打席以上で3割打者は一人もおらず
打率2割5分以上も山崎選手、高須選手、松井稼頭央選手の3人のみ。
例えば、ダルに15個も三振を奪われて完封負けした5月10日のスタメンを見ると、
3~6番打者には打率2割5分以上を並べたものの、
打率1割台が3人もいて、好機でブレーキになったり……。
打率の良い打者を固めて並べてみたところで、打線は繋がるわけでもなく、散発6安打。

2008年にも、開幕から4連敗→7連勝→6連敗、てな具合に、
連敗・連勝の繰り返しが極端に続いたこともありました。
でも、球団創設初期とは違い、2009年にリーグ2位になったこともあるワケだし、
なにより今年は「東北に野球の底力を見せる」ためにも、どうしても勝ってほしい年。

東日本大震災の直後から、選手や監督・コーチは1ヶ月半ほど日本各地を転戦していて、
「3つのウイニングボールを持ち帰る」「貯金を持って仙台へ帰る」と4月は頑張っていました。
その公約を全て果たしてくれた楽天イーグルスの皆さんには心から感謝と拍手を送りたい。

でも、5月に入ってからの負け続き。
「早過ぎる“燃え尽き症候群”か?」なんて某スポーツ紙にも書かれたりして、
疲れちゃったの……? と心配になります。

打線はちょこちょこ組み替えて試行錯誤しているようですが、
今までのところ、結果が伴っていません。
なんだか今は、「チーム全体で1本の線になって繋がった”打線”」という印象を感じないんですよね……。
対戦バッテリーも、今年の楽天打線に「こわさ」「いやらしさ」は感じていないんじゃないかなぁ。
というか、首脳陣がその日の試合のチーム戦略や相手バッテリー攻略法を、
打者にしっかり周知徹底しているのか?
 私としては疑問を感じています……。

あくまで球団サイトや新聞記事から拾い集めたにすぎませんが、
首脳陣の敗戦後のコメントをいくつか抜粋すると、
1日(日) ●(対オリックス) 得点3
3日(祝) ●(対ソフトバンク) 得点0
  星野監督「相手が良かったとはいえ、打線はもう少し粘らないと。球数を投げさせるとか、工夫が必要だ」
4日(祝) ●(対ソフトバンク) 得点2
5日(祝) ○(対ソフトバンク) 得点4
6日(金) ●(対西武) 得点0 ※
  星野監督は会見拒否。
7日(土) ●(対西武) 得点0 ※(集中力を欠いたエラー続出)
  星野監督「うちの場合は先に点を取られたらしんどい。我慢して待つしかないな」
  田淵ヘッド兼打撃コーチ「(打率1割台の)6、7番の打順をちょっと変えるわ」

8日(日) ●(対西武) 得点1 ※
  田淵ヘッド兼打撃コーチ「相変わらずワンチャンスを生かせない」
     「岩村がやってくれないとどうしようもない。1本出れば変わるはずだ」
  星野監督は通路にいた報道陣に怒り、ドアを蹴り上げて会見拒否。
  試合後ミーティングで激怒。「負け方が悪すぎる。闘争心が足りない。
  もっと気持ちを出さんか! 勝ちたいのか? おまえらは東北のファンに何と言ってきたんだ!?」

10日(火) ●(対日ハム) 得点0 ※
  星野監督「打線はじっと我慢するしかない。思い通りにいかないのが勝負事。練習するしかない」
11日(水) ○(対日ハム) 得点1 ※
(○=勝ち、●=負け、※=Kスタで試合)
 
確かに、「打線は水物」です。
ノムさんもよく「タイムリー欠乏症」、「楽天まんじゅう」=点が取れなくてスコアに0が並ぶ。とボヤいていました。
だけど楽天打線は、「先に点を取られたらしんどい」「打線に粘りがない」……というワケでもなかったと思います。
2007年の楽天打線は、試合終盤に5点差6点差をひっくり返す粘りで、
一部ファンの間では「ゾンビ打線」と呼ばれていたし。
2009年8~9月、神憑り的連打で逆転勝利は「楽天のお家芸」とスポーツ各紙で言われていたし、
「ノムニーニョ打線」とノムさん自ら命名していたしww

2009年の打線好調の理由について、当時の日記でも紹介しましたが、スポーツ紙でこう書かれていました。
>「前の打者の結果球とか入り球を細かく観察しろと言ってある。
>あの回に同型の左打者が打ったのはお互いに参考にしながらやったのもある」と橋上ヘッドコーチ。
>前の打者、次の打者の打席を参考にして攻略法につなげる。


それと、ノムさんといえば、スコアラーを活用して相手データを収集しまくり、
コーチ陣が分析しまくって相手バッテリーを研究、試合前ミーティングで選手達に周知徹底し、
チーム全体として狙い球を絞ったり、打球方向を狙ったりと、
「考える野球」を第一に掲げていました。
(それが上手くいかないと、残塁の山や併殺打もたくさんあったけど^^;)
チャンスでの代打・代走や、ピンチで打者ごとにリリーフを投入する采配にも、
なんとかして勝つんだという、ノムさんの勝利への執念を感じました。
(その分、試合が長引くし、左右病だったけど^^;;)
敗戦後のボヤキでは、「7回の○○の打席、2球目のあのスライダーを見送ったらアカン」
「継投のタイミングを間違えた。敗因は監督」とか、
試合のターニングポイントが具体的に言われていて、敗戦を納得することができました。
(個人攻撃でボヤかれた選手は不愉快だったろうけど^^;;;)

プロの野球選手なんだから、「この投手の、この変化球を狙っていけ」なんて
手とり足とりの指導は余計なのかもしれません。
プロは個々人が各自で考えて、各自で工夫して、打席に立つべきなのかもしれません。
それでも、打者がバラバラに1対1で相手バッテリーと対戦するよりも、
9対1で攻略していったほうが、より効果的に勝機が見いだせるんじゃないかと思います。
少なくとも「自分達は弱い」「なんとかして勝ちたい」と思うのならば、弱者の兵法を駆使せねば。

星野監督や仁村作戦コーチ、田淵打撃コーチ、礒部打撃コーチ補佐は、
今年のイーグルス選手達に、どんなふうに戦略を伝えているのかな?

星野仙一 初めてのパ、参謀不在で1年目からいきなりコケる(ゲンダイnet 2010年12月29日付)
↑この記事は、ソースがソースなんで(苦笑)、内容は眉唾で信じていませんが、
故・島野ヘッドコーチの不在が及ぼす影響と、
野村元監督が、闘将星野の鉄拳制裁に選手が萎縮することを懸念している。
という部分は、なるほど、と思います。

中日・阪神時代、星野監督の傍には名参謀・島野育夫ヘッドコーチがいて、
鉄拳制裁に慄く選手達にうまくフォローを入れて、星野監督には的確な進言をして、
チームを陰で支えていたと聞いています。

「もっと闘争心を出せ」「もっと打席で工夫しろ」、
あるいは「今は点が取れないけど我慢するしかない」という精神論だけではなく、
もっと具体的な攻略法、具体的な反省点が聞ければいいなぁ、と私は願っています。


最後に。
岩隈投手が、4月の月間MVPを受賞しました! 3年ぶり5度目の受賞です。
岩隈、5度目の月間MVP 「東北の人の思い背に投げた」(河北新報5月11日付)
なにしろ、成瀬投手(ロッテ)、和田投手(ソフトバンク)、涌井投手(西武)と
各球団のエースと対戦しての、無傷の3連勝でしたからね!

岩隈さんのコメント
「(受賞で、東日本大震災で被災した)東北のみんなに、勇気や元気を届けられたと思う」
「東北で頑張っている人達がたくさんいる。その人達の思いを背負いながら全力プレーでやった。
(被災者に)逆に勇気をもらって投げられた」
「みんなで戦って、一つの大きな勝利を届けていきたい」


月間MVPには賞金30万円が与えられますが、
楽天イーグルスの震災孤児支援金(今季1勝するごとに球団や選手会などが100万円ずつ積み立て)に寄付するそうです。
岩隈さん、ありがとう……!!(T-T)
これからもファンに勇気を与える素晴らしいプレーを期待していますvv
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