福島県は、自然が豊かで食べ物も美味しくて、とても良いところです。

私は福島には浅からぬ縁があり、少なくとも年に1度は福島県を通っています。
かつては妹が福島市に数年間住んでいました。
福島市や郡山市に住む友人のところに遊びに行ったこともあります。
福島市の護国神社、飯坂温泉、会津若松市の飯盛山白虎隊記念館、猪苗代町の野口英世記念館、二本松市の東北サファリパーク、
他にも様々な福島県の行楽地に訪れた記憶があります。
智恵子が「ほんとの空だ」と言った安達太良山にも登りました。
残念ながら、浜通り(太平洋沿岸地域)を訪れる機会には今まで恵まれませんでしたが、
夏涼しく冬はほとんど雪も降らず、とても過ごしやすい穏やかな気候だと聞いていたので、
昔から憧れの地でした。
特にいわき市の”日本のハワイ”スパリゾートハワイアンズには、
1度行ってみたいものだと願っていました。
そして福島県といえば果物王国。
桃がとても美味しくて、毎年福島の桃を食べています。
ぶどう・梨・りんご狩りなどにも行きました。

あの穏やかで静かな福島が今、
地震・津波・原発事故・風評被害の四重苦に苛まれているのが、
悲しくて哀しくて胸が痛いです。

東京電力の福島第一原子力発電所の深刻な事故が起きて以降、
この古い曲を思い出すことが多くなりました。
「チェルノブイリ」THE BLUE HEARTS(goo音楽)


80年代後半~90年代前半に一世を風靡した「THE BLUE HEARTS」というパンクロックバンドが、
1988年に自主レーベルで発売した曲で、
タイトル通り、2年前に起きたチェルノブイリ原発事故について歌っています。
「チェルノブイリには行きたくねぇ!」と繰り返し叫ばれる過激な歌詞が
一度聞くと忘れられないインパクトをもって心に刻まれます。
この曲が作られた頃は、遠い異国の地名だったのに、
今となってはすぐ身近な自国の話となってしまった……。
この歌詞がこんなにも胸に迫るものになろうとは。
1988年にこんなにも激しく警鐘を鳴らしていたのに。

あまりに過激な歌詞なので、
「チェルノブイリを侮辱し、風評被害を煽る不謹慎な曲だ!」
と憤る人も多いかもしれませんね。
だけど、よく聴いてみてください。
これは強烈な皮肉を歌った、辛辣な反原発ソングです。
この歌が伝えたい真意は、
「誰かが」「騒ぎのドサクサにまぎれ」
避難区域だとか屋内退避区域だとか、
ここまでは安全でここからは危険だと「線を引きやが」っても、
「東の街に」「西の街にも」「北の海にも」「南の島にも雨が降る」、
だから「こんなにチッポケな惑星の上」で、「どこへ行っても同じこと」だ、
というメッセージじゃないでしょうか?

福島第一原子力発電所は、確かに「東京電力」の施設ではあるけれど、
その電力を使っていないから私は関係ない、のではなく、
原発にこれと言って異議を唱えず諾々と受け入れてきた以上は、
私も今回の事故について責任の一端を担う「日本人」の一人だ、と思っています。

私には「原発反対!」とも「原発は必要」とも言いきれません。
難し過ぎる問題で、答えが出せません。
だけど、未だに処理方法が確立していない放射性廃棄物を出し続ける原発ではなく、
何かしらの再生可能エネルギーがもっと研究開発されればいいな、と漠然と思います。
しかし結局は、女の浅知恵。門外漢が何を言おうと笑止千万。

ただただ、「まあるい地球」が「砕けちる波」が「吹きつける風」が「美しい朝」が
美しいままに保たれて、「あの娘を抱きしめていたい」、
愛する人や家族とつつましく穏やかに日常を過ごせる、そんな世界であってほしい。
女の浅はさかで、そう思わずにはいられません。



収益金の全額が義援金として福島など被災地へ寄付されるという、2つの曲。
さっそくダウンロードしました。
私の故郷は福島ではないのに、聞く度に涙が止まらないのはなぜだろう。

配信サイト
東京FM 着うたフル(携帯電話向け配信)
音楽ダウンロードサイト『OTOTOY』(PC向け配信)


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