感想を書くのが遅れました^^;。
昨年の秋頃から、たびたびご紹介してきた
劇場版アニメ「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」。
◆映画「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」公式サイト
◆YouTube「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」公式チャンネル
もともと2006年にOVAとしてリリースされた作品↓を、劇場版として完全3D化したものです。
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それはもう鳥肌モノの3D映画でした~♪♪
もう一回映画館に見に行きたいっ!
(初回限定版のDVDも買ってあるし、スカパーから録画したDVDも持ってるのに・苦笑)
OVAと今回の劇場版との相違点は、
・オリジナル版の映像を、最新の技術で全編3D立体視化
・全カットフルグレーディング
・画面設計や音響も全編再調整
・オープニングは完全新作作画
・タイトルロゴデザイン変更
実は私、3D映画というものを見るのはこれが初めてでして。
「アバター」以降、昨今流行りの3Dなのに、時代に絶賛乗り遅れ中(笑)。
そんな3D映画初心者の私から見た率直な第一印象は、
●う~ん……なんだか「飛び出す絵本」みたい?
実写版あるいはCG映像の3D映画を見たことがないので、あくまで想像ですが、
恐らくは3D立体視化すると奥行きが際だって、
目の前まで迫り来るかのような臨場感や、手を伸ばせばすぐ触れるかのようなリアル感が増すのでしょうね。
でも、元が2Dのセル画アニメの場合、違和感がどうしても拭えませんでした。
例えば冒頭の、新浜空港でカ・ゲルを包囲する公安9課課員が複数いるシーン。
一人ひとりを丁寧に3D立体視化して、その遠近感を表現しているわけですが、
一番手前の人物が描かれている「平面」、その奥の「平面」、一番向こうにいる「平面」、つまり
人物の描かれた複数枚の紙を、手前から奥に順に並べてある、という印象を受けました。
アニメのセル画は、人物などの輪郭を黒い線で描き、その線の内側に色を塗り、色の違い(影)で奥行きを表現しているわけですが、
どんなに緻密にたくさんの色を重ねて描かれた秀逸な2D画でも、
3D立体視化を施されると、途端に「あ、これは絵だ」と気づかされてしまう、というか。
この見た目、何かに似ている……と映画を見ながら考えていたんですが、
奥行きのある紙芝居か、一番近いのは「飛び出す絵本」かなぁ。
だけど、2Dのアニメセル画と3D立体視化のミスマッチについては、
神山監督も予め充分におわかりだったようです。
◆神山健治監督が語る『攻殻機動隊 S.A.C.』の“これまで”と“これから”(ぴあ映画生活)
「元々が手描きの2Dアニメなので、3D化する効果はそれほどはないんです。
でも、電脳化した人の主観や、可視化できないはずの電脳空間を体感的に観てもらえる可能性がある。
それが3D化の突破口だったんですね。
『アバター』が3D映像を使って画面の奥行きや高さを表現したのとは違って、
映画を観ることで “電脳化した人”になることができる。
そういうものがあれば、手描きアニメを3D化するという弱みを打ち消して、新しい3D作品ができると思いました」
そう、まったくもって仰るとおり!
●電脳化したインターフェイスや電脳空間の映像で、鳥肌立ちまくり!!!
電脳通信のインターフェイスが目の前に展開された瞬間、うっわ~!! と感動して震えが走りました。
ホントに自分の目の前にインターフェイスが出てきたみたい。
あと、広大な電脳空間を膨大な電通の線が縦横無尽に駆け廻るシーンとか、
夜の新浜市上空をヘリコプターが飛ぶシーンとか、
手書きのアニメセル画ではなく、3DCGで描かれた画面を見た時、
3D立体視の醍醐味をこれでもかと堪能できました!
既存の実写版3D映画とも、もちろん2Dアニメ映画ともまったく違う、
未知の新しい世界を体験できる3D映画、って感じです。
この映画のキャッチコピー「それは、観る人を電脳化する3D」が示す通り、
まさしく映画を観るだけで自分が電脳化したような、
まるで作品世界に入りこんだかのような感覚を味わえて、感激!!
↑お手元に3Dメガネをお持ちの方は、この映像をご覧になって「電脳化」を体験してください^^。
●3Dの大画面も素晴らしかったけれど、音響もものっすごくイイ!
自宅のテレビやノートPCで観ただけじゃ分からなかったこの高画質・高音質!
もともとスペックの高いOVAだけど、自宅じゃ半分も体感できてなかったのねorz
これはやっぱり映画館でないと味わえないわ~vv
●内容はもちろん極上の謎解き&アクション♪
やっぱり何度見ても新たな発見があるし、何度見ても飽きない奥深いストーリーですね!
そういえば、SSSのストーリーについては2006年のOVA購入後も感想を書いたことがないんですが、
あまりに奥が深すぎて、まだ自分の中でまとまらない部分もあるんですよねぇ。
いずれ感想を書きたいと思っていますが。
そして何より、この萌えシーン↓
病院で自分のこめかみにマテバをあてたトグサを発見し「トグサ!」と叫ぶバトー、
「愛してる」と小声で呟きトリガーを引くトグサ。
その場で呆然と膝をつき、両手で頭を抱えるバトー……。
大画面&大音響で見られて、2000円払った甲斐がありました!(てかてかの笑顔でw)
冒頭に書いたとおり、私はまったく同じ内容のDVDを持っているんですが、
映画を観終わった瞬間、「もう一度この快感を体感したい~!」と思ってしまいました。
映画館の大スクリーンで、3D立体視化したSSSを観られて、ホントに良かった♪
この映画、2006年に発売されたOVAを劇場公開したワケですが、
大震災後にも関わらず、映画館にはかなりの客足が!
◆「未知の3D映像だった」『攻殻機動隊…』新作が満足度ランク首位(チケットぴあ3月28日付)
◆映画『攻殻機動隊 SAC Solid State Society 3D』満席続出《観る人を電脳化する》体感型3Dに絶賛のコメント続出!(CINEMA TOPICS ONLINE3月30日付)
◆映画『攻殻機動隊』大ヒットを受け公開規模を3倍に拡大!(ぴあ映画生活)
「ぴあ」映画満足度ランキング第1位。
さらに、全国ミニシアターランキング3週連続第1位。
公開から20日間で興行収入1億円を突破!
2008年に同規模で公開された押井守監督の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 2.0」
(こちらも1995年劇場公開版を完全リニューアルして、新作3DCGカット&デジタルエフェクト化)
の最終興収をたった10日間で突破しちゃいました。
ということで、このヒットを受けて、全国拡大公開ハック決定!
5月7日(土)から、全国
※5/6追記:
さらにさらに公開劇場が増えて、全国32劇場になったようです!
見てください、この図↓

日本列島が笑い男にハッキングされちゃった(笑)。
公式サイトの「上映劇場」に載せられている図なんですが、
上記の笑い男マークがついている場所が、公開される映画館の場所を示しています。
2011年5月7日(土)から公開される劇場※5/6最新情報追記
・新宿バルト9(続映)
・横浜ブルク13(続映)
・T・ジョイ京都(続映)
・梅田ブルク7(続映)
・T・ジョイ博多(続映)
・ミッドランドスクエアシネマ(続映)
・T・ジョイ長岡
・シネプレックスつくば
・MOVIX 宇都宮
・MOVIX 伊勢崎
・MOVIX 三郷
・T・ジョイ大泉
・T・ジョイ蘇我
・アイシティシネマ
・富山シアター大都会
・ユナイテッドシネマ金沢
・MOVIX 清水
・福井コロナシネマワールド
・MOVIX 橿原
・MOVIX ココエあまがさき
・MOVIX 倉敷
・T・ジョイ出雲
・T・ジョイ東広島
・アイシネマ今治
・MOVIX 周南
・T・ジョイ リバーウォーク北九州
・T・ジョイ久留米
・T・ジョイ パークプレイス大分
・大垣コロナシネマワールド
・ユナイテッドシネマ長崎
・シネプレックス熊本
・鹿児島ミッテ10
まだ映画館でご覧になっていない方はこの機会に「電脳化」を体験してみてください♪
既に映画館で観たという方も、もう一回見に行ったほうがいいかもしれないですよ?
同時上映作品が2つ追加されています。
4月9日(土)から、『攻殻』上映前に3Dで同時上映されている「Xi AVANT(クロッシイ・アバン)」
劇場では全編フルバージョン、3D立体視、5.1chサラウンド。
“Xi(クロッシイ)”とは、実在するNTTドコモの次世代通信LTEサービスのこと。
近未来の世界を舞台に、「ある人物を探せ」という指令を受けた外務官僚・篁(たかむら)カオルが、
Xi携帯を片手に旅をする姿を追った約3分30秒のアニメーション。だそうです。
さらにもう一つ、スピンオフシリーズ「タチコマな日々」の完全新作エピソードも同時上映!
(※一部劇場を除く)
>現在絶賛予約受付中の『タチコマな日々大全集 ぜんぶいり!』に収録される
>新作3エピソードのうち1本を大ヒットを記念して先行公開
劇場の大スクリーンで、3D立体視で飛び回る、タチコマの活躍……み、見てぇwww
てなわけで、私ももう一回映画館に見に行くつもりでっす!(にこにこ)
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4/29にコメントを下さったR様
ようこそ!
今回の地震はほんとうに大変でしたね…心よりお見舞い申し上げます。
そんななか、弊ブログをご覧いただき、再びコメントも頂戴して、とても感謝しております。
攻殻、ご覧いただけたのですね!
サイトーさん、ストイックでカッコイーですよねっ♪
そしてタチコマは可愛いし健気だし…最終話を見る度に涙してしまいます。
5月はWOWWOWでファーストシーズン総集編、セカンドシーズン総集編、
そして「Solid State Society」が放送されますね。
タチコマのその後をお知りになりたいならば、この「SSS」をぜひご覧くださいませvv
攻殻の歌はどれもこれもカッコイイですよねー♪
私もカラオケに行く機会があれば、必ずと言っていいほど歌います!
たいてい同席者に「???」という顔をされますが^^;
さらに、ロシア語もイタリア語も発音よくわかりませんが^^;;
それでも懲りずに歌っています♪
>大好きなおおきく振りかぶってとは世界が全く違いますが私は攻殻が大好きになりました。
わああ♪ とっても嬉しいですvvv
攻殻は近未来SFだし、なんだか小難しくて、初見ではとっつきにくいアニメですが、
その世界観やストーリー展開、映像、音楽すべてに引き込まれますよね。
バトーさんの目はいっけん怖いですけど、
あれはただのペットボトルの蓋ですから大丈夫です^^(←違)
上手な文章や正しい日本語を書くのが苦手、と仰いますが、
とても丁寧で美しく正しい言葉遣いだと拝見いたしましたよ?
「次は心のなかでこっそりコメント」などと仰らずに、
どうぞまたお気が向かれましたらお気軽にメッセージをお寄せくださいませ♪
いつでも大歓迎ですvv
はじめまして
僕も3Dの映画は初めてSSSで観ました。電脳の表現、サイトーの鷹の目も含めてしびれましたw
他の作品も電脳表現、例えば2作目で素子がクゼと接触するシーンとか3Dで観てみたいものですね
Venceremos様、はじめまして!
広大なネットの片隅の、こんな辺境ブログまでようこそお越しくださいました!
>電脳の表現、サイトーの鷹の目も含めてしびれましたw
ええ、まったくもって仰るとおりですね!
2DのDVDで見たのとはまた別の、ものすごい衝撃的で新鮮な感動がありましたよね!
またあの感動を味わいたい……と、
上記の本文に書いたとおり、もう一度劇場に行って見てきてしまいました(笑)
時間とお金が許せば、何度でも見に行きたいくらいですw
S.A.C.の1stシーズン(笑い男)や2ndGIG(個別の十一人)のテレビシリーズも、
3D立体視化して見ることができたら、さぞや素敵でしょうねぇ~vvv(うっとり)
でも、神山監督はじめスタッフの皆さんは膨大な作業に追われて大変なことに^^;;
もしそうなったら、きっと私、またもや映画館へ走ります(笑)
攻殻の話題にコメントを戴けて、劇場版の感動をVenceremos様と並列化できて、とても嬉しかったです!
どうもありがとうございましたvv