センバツ開催決定

第83回選抜高校野球大会は、予定通り3月23日から開催することに決定しました!

阪神甲子園球場を会場に、12日間の日程。
大会のスローガンは「がんばろう!日本」
東日本大震災の被災者や救援に携わる人々を応援する大会、と位置づけられました。

センバツ:大会スローガンは「がんばろう!日本」(毎日jp3月18日付)


18日の臨時運営委員会の前までは、「開催は五分五分」と意見が分かれていました。
当日の話し合いでも、
「出場するチームのためだけではなく、全国の高校球児のための大会。
出場しないチームには学校が避難所となり、部活動どころではないところもある」
「阪神大震災の時と規模が違い過ぎる」など、様々な意見が出た模様。

順延も検討されましたが、
「センバツ大会はイベントではなく、教育活動の一環として部活動の成果を(長期休暇中に)試す場所。
新学期に入って開催するものではない」
よって、順延はナシ。

最終的な議題は、開催か、中止か?
「被災地のチームが出場の意向を示している」
「選手にとっては甲子園出場が一生に一度のチャンスとなる場合もある。
夢の舞台を提供することが主催者としての役割」
以上の話し合いを経て、予定通りの3月23日開催が決定!


大会会長の朝比奈豊・毎日新聞社社長曰く、
「大災害の状況の中で開催するのはどうかぎりぎりまで話し合った。
選手たちの意向を最大限尊重しよう、球児の夢を実現させたいと考えた。
必死のプレーを通じて被災者の一部にでも気持ちが伝わるようにしたい。
ひたむきなプレーを続けることで、被災地の皆さんとの連帯を表していきたい」
奥島孝康・日本高野連会長曰く、
「こういう時期にもかかわらず甲子園でプレーした。
この思いをかみしめればかみしめるほど、
『がんばろう!日本』の思いを強くして、復興に努力していくと思う。
(福島第1原発の)放射能の状況などでは、大会直前や大会中でも中止することもあり得る」


センバツ開催決定、私の個人的意見としては、
良かったねぇぇ~!
高校球児のみんな、憧れの甲子園で悔いなくベストを尽くして!!
被災地で必死に生きている人達、
命懸けで原発復旧活動に携わっている人達、被災地のために救助・支援活動をしている人達、
余震や停電や原発の放射線で不安な関東の人達、
そして落ち込んでいる日本中の人達に、
一生懸命なプレーを見せて勇気づけてほしい! という思いです。

……昨日は「セ・リーグの開幕が予定通り3月25日ってのは、時期尚早な気が……」
とかゆってたくせに、矛盾しまくりじゃね? と突っ込まれそうですが^^;。

でも、高校球児にとって甲子園は一生に一度のチャンスになるかもしれない、夢の舞台。
そこを目指して、青春を捧げて頑張っている子達から、夢を奪い去るのはあまりに忍びないです。
それに、一度限りの真剣勝負なトーナメント大会で、損得勘定なしに「今」を戦う子ども達の溌剌とした全力プレーを見て、
その姿に励まされる大人はたくさんいるんじゃないでしょうか?
地元チームの活躍に、自分達の希望を重ねて見る人も少なくないでしょう。
そして何より、計画停電のない関西で、デーゲームで行われる、ということが、
私が賛成できる理由です。

今回のセンバツでは、いくつか特別措置も決められました。
(1)開会式の簡素化
入場行進を取りやめ、30分程度で終了。これに伴い、第1日の試合開始時間を20分繰り上げる。
(2)ナイター試合の回避
試合間のインターバルを極力短縮し、ナイターを避けることを目標とする。
(3)アルプススタンドでの応援自粛
ブラスバンドなどの鳴り物による応援はすべて禁止とする。
(4)東日本大震災義援金
入場料収入などを義援金として、毎日新聞大阪社会事業団を通じて被災地に送る。
(5)募金活動の実施
大会期間中に中央特別席、一塁特別席、三塁特別席、右翼外野席、左翼外野席の計5カ所で被災者支援の募金活動を行い、毎日新聞大阪社会事業団を通じて被災地に送る。
(6)被災地にかかわる前売り券の払い戻し
被災を理由とする前売り入場券の払い戻しに、例外的に応じる。


今回のセンバツには、被災地からも3つの高校が出場します。

甲子園へ 東北が出場決断(asahi.com3月17日付)
選抜出場の東北高校 野球部員がボランティア(スポニチ3月16日付)

宮城の東北高校は、グラウンドで練習中に、地震に遭ったそうです。
多くは避難所になった近くの中学校で2日間過ごし、13日に仙台市内の寮などに戻りました。
寮では14日に電気が通ったものの、水道は復旧せず、洗濯も入浴もできず。
食事は午前9時と午後3時の1日2回だけ。今ある食料も、いつまで持つか分からない。
そんななか、野球部員達は高校近くの避難所で物資を運んだり、給水ボランティアなどをしてきたそうです。
被災者への配慮から練習は室内だけで、ボランティアの合間にキャッチボールをしたり。
練習もままならず、不安もたくさんあるとは思いますが、
19日に仙台市を出発し、大会第6日に大垣日大(岐阜)と対戦します。

光星学院「お互い大変」水城と対戦(デイリースポーツ3月15日付)
被災地同士の対戦もあるようですし、
地元の被災した皆さんを元気づけてくれるようなプレーを期待しています!


NHK テレビとラジオでセンバツ中継へ(スポニチ3月18日付)
試合はNHKの総合テレビ、教育テレビ、ラジオ第1で中継。
>基本的に全試合を生中継する方向で検討しているが、
>東日本大震災の被災地の生活関連情報や、
>関東地方を中心とした停電情報などを放送する必要が生じた場合、
>地域によって放送内容を変更する可能性がある


そして選手宣誓は、奥島高野連会長がくじ引きした結果、
創志学園(岡山)の野山慎介主将(1年)に決定!
うっひょ~~!!?
す、すごいな、奥島会長!! 梓並みのくじ運!(笑)


開催に賛否両論あろうかとは思いますが、
センバツで生き生きと投げて打って走る高校球児達を見るのが楽しみです!
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