次々と飛び込んでくる速報が、2号機だったり4号機だったり3号機だったり。
どれもこれも重大問題勃発。
地震と津波で甚大なダメージを受けた福島の被災者の皆さんが、
さらに追い打ちをかけるように避難や屋内退避を強いられていて、非常に胸が傷みます。
そして、強い余震が続く中、放射能物質が出ている原発敷地内で、
身を挺して必死の冷却作業を続けている作業員や自衛隊の方には、
ほんっとうに頭が下がります!!
◆被曝の恐怖、余震…真っ暗な建屋で決死の作業(YOMIURI ONLINE3月15日付)
政府や東京電力の会見、あるいは報道で解説されている内容を信じるならば、
半径20km(圏外へ避難)~30km(屋内退避)の場所でも、
直ちに人体に影響を及ぼす放射線量ではないとのこと。
最新の正確な情報をしっかり把握して、デマや風評に惑わされることなく、
冷静に賢明に対応していきたいものですね。
かたや、地震と津波の被害が甚大だった岩手・宮城・福島の被災地では、
今この時にも命の危機にさらされている人がいるのではないかと、私は気が気じゃないです。
首相や官房長官が今日も何度も会見しましたが、
話す内容は原子力発電所のことばかり。
記者からの厳しい質問も、原発に関するものばかり。
もちろん、万が一、原発の放射能が外に大量に撒き散らされるような事態になれば、
発電所周辺や東北関東はもとより、日本全体、世界中に重大な影響を及ぼすかもしれません。
早め早めに手を打って、できるだけ被害規模を小さく抑え、
原発問題を解決しなければなりません。
……だけど見ているとなんだか「早め早め」どころか「後手後手」に回っているような……。
そして、首相や官邸周辺や政府が、原発問題にかかりっきりで、
被災者救助まで意識が充分に回っていないんではないかと心配で心配で……。
被災地では救助・救援が半日でも遅れれば、
「直ちに生命の危機に瀕する」人達がたくさんいます。
テレビや新聞記者が取材しているのは、
被災地の避難所の中でも報道陣が入りやすい場所にあるごく一部で、
まだ発見されていない避難所、孤立した避難所、ライフラインが全て断たれた独居住宅がたくさんあると言います。
東北地方は今夜から氷点下の冷え込みになるとか。
今夜のストーブ燃料がもつかどうか、ギリギリの極限状態で待っている人が万単位でいます。
津波で地方自治体(市町村)の機能が壊滅状態になった場所もあり、
救助・救援の指揮系統がちゃんと整っているのか、
全ての避難所を把握できているのか、それもすごく心配です。
そういう時こそ、国が権限を発揮して迅速かつ臨機応変に対応すべきだと思いますが……。
道路が寸断されていて救援物資を運べないのなら、ヘリで救援物資を投下すればいいのに、
と気を揉んでいましたが、
物資の投下は航空法で原則禁止されていて、特別な場合も文書で申請が必要なんだとか。
※後日、申請が簡素化されました。
◆ヘリから救援物資投下、電話で許可 国交省が申請簡素化(日本経済新聞3月18日付)
番組ロケで、宮城県気仙沼市で地震と津波を目の当たりにした
お笑いコンビのサンドウィッチマン(仙台出身)が、
今日の情報番組で強く訴えていました。
「テレビは被害状況のひどさを映すよりも、避難所を写してほしい!
報道されていない所で孤立している場所はまだまだある。
まだ電気も電話も通じなくて安否確認ができない人のために、テレビの力を救助に使って」
「テレビで被災地の悲惨な状況を映してばかりだと、子どもが不安になる。
だったらアニメや子ども番組を流して欲しい」
私も、被災地の荒涼とした光景や、解説者・専門家の難しい説明よりも、
テレビで一人でも多くの被災された方の顔を映してほしいなぁ、と望みます。
そして、今夜一人でも多くの人が、温かく眠れることを心から願っています……!
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