ひぐちアサ先生出演ラジオ

今更ですが、おお振りの作者ひぐちアサ先生がゲスト出演した
昨年3月28日のTBSラジオ「サンデースポーツマネジャー」をようやく聴きましたvv
(ホントに今更すぎ……^^;)
既にお聴きになった方、レポを読まれた方も多いでしょう。
ひぐち先生のお声を拝聴するのが私は初めてだったので、ちょっと感動vv
なかなかに早口で饒舌で、頭の回転の速い女性なんだなぁと感じました。
取材の裏話、「おおきく振りかぶって」というタイトルになった理由、野球への熱い思いなど、
「おお振り」ファンとして、そして同じ「野球」ファンとして、興味深いお話満載でした!
以下、約10分間のトーク内容のまとめと、私なりの感想です。





・なぜ野球の漫画を?
きっかけは「ドカベン」。テレビでアニメを見て、ピッチャーの里中君が好きになった。
漫画を集め始めた頃に「あ、甲子園というのが現実でもやってるんだな」と気づいて。
中学・高校とソフトボールをやった。近づきたくて。
キャッチャー山田君がいろんなリードをするけれど、難しいんですよ!
里中君は小柄でアンダーハンド気味の軟投派、コントロールと変化球で打ちとるタイプ。
その頭を使う部分がすごく「お、面白いぞ!」と思った。
だから「おお振り」はよく文系野球漫画と言われる。すごく理詰めで描いちゃう。

「巨人の星」からすると「ドカベン」と「キャプテン」はすごくリアルに感じた。
自分がその世界に入っていけちゃうんじゃないかな? ボールを投げたい! と思った。
「おお振り」だけでなく最近の野球漫画は、
魔球とかは出てこなくて、戦略や球種の組み立てで勝負していく流れになってきていると思う。

・「ひぐちらしさ」はどうやって出していく?
父母会に混じって取材させてもらっている。
(ここでパーソナリティの男性は「ママさんやってるんですか!?」と驚いてたけれど、
ひぐち先生に高校生の息子さんがいると勘違いしてるっぽいかも^^;)

お母さん方からの情報がすごく大きい。
例えば、1年生からエースをやっている子は傍から見ているとカッコイイな! と思うけれど、
お母さんに訊くと「あの子未だに仮面ライダー見てるんだよー」とvv
過去にご紹介した新聞記事でも仰っていましたねvv)
家での様子を聞くとちゃんとまだ子供らしいところがあると判って、でもグラウンドで見るとカッコイイ。
そのギャップが面白くて、一人の人間として自分の中のキャラクターの肉づけができあがる。
男の人の漫画だと、お母さんが出てきても生き生きしたキャラにはならない。割とステレオタイプ。
そのへんが女が描いていることで違ってきているのかなと思う。

野球を通して、高校生の1年生から3年生までのホントに変わる、
「うわ~こんな逞しくなっちゃって!」という成長を描きたい。
女性の目、お母さんの立場から子どもの成長を描いているのが大きい。

・どういうものが取材によって絵になっていくのか?
負けた時、みんなが言う言葉が「ありがとう戴きましたっ!」という(笑)。
ずっとベンチだった子が最後の挨拶で、
「ずっと野球が上手くならなかったんで試合に出られなかったけれど、3年間続けてきてよかった」
ホントに続けてきた子が言うと、すごく実感として残る。
セリフだけ見ると普通の言葉だけれど、3年間やってきたところを見ていて、
ずっと試合に出られなくて、だけど毎日練習に来ていて、3年生の仲が良くて、
そういうのを見せてもらうと感動する。ああ、良い仲間になったんだなぁと思う。
その気持ちを読者の人にも味わってもらいたい。

・メンタル面、心理学的な話を多く取り入れているのは?
取材していて、練習はみんな上手なのに試合になると、
「えっなんでそんなところで落とすの!?」とか「そこ投げちゃダメでしょ!」とかポロポロ出てくる。
体は鍛えられても、メンタルじゃないか? 試合で緊張しなくなる道はないものか?
と調べて、メンタルトレーニングという分野があるんだ、と行きついた。
これをもっと高校生に広めたらいいんじゃないかな? と思って。
知識としてでも持っていると、緊張しないパターンがあるんだぞ、とわかるだけでも違う。
最後の夏にはみんな賭けてくるので、なるべくベストなプレーが出来るように、と。
なるべくちゃんとそちらの勉強も取材して、間違ったことを描かないように注意している。

細かいルールがあって入りにくいけれど、1回やっちゃうといろんな作戦が立てられる。
守備の連係一つにしてもかなり確立化されているけれどチームごとに違ったりして、
そういうところを見ていくのも面白い。

「おおきく振りかぶって」というタイトルになった理由は?
ホント迷ってこのタイトルにして、今では気に入ってる。
まぁ、なるようにしかならないし、どうなっても案外平気だから、おおきく振りかぶって行こうよ! と。
アナウンサーが必ず言う『ピッチャー、おおきく振りかぶって』。もうあの言葉を聞くとゾクゾクするvv

・野球観戦している時はどこを見ている?
普通に見ているけれど、守備の形など。投手によって変わったりしてくると、
「おお、面白い! このピッチャー信頼されてんな!」と思う。
(あああ、わかるわかる~vvv と思わず大きく相槌を打っちゃいました^^。
あと、ピッチャーが投球モーション入った瞬間の野手の初動とかねww
それと、打者によって守備の形が変わる時も、
「おお~、○○(※打者名)シフトきたーvv 研究されてんなぁ」と楽しくなったりwww)


・どのピッチャーに注目していますか?
「去年活躍したんですけど、今、私楽天に、ちょっと注目していてですね~」
なんですと~!!(*゚∀゚*)
「まぁちょっとねぇ、田中がねぇ、好きでねぇvv(笑)」
これはもーワタクシ、ひぐち先生と是非とも深く語り合いたい!!(笑)
「岩隈がですね! もう彼に花を持たせたい! と思ってますねvv
見た目じゃなく、今まで歩んできたところとか、故障を乗り越えたり、
ピッチングフォームなんかも変えたじゃないですか」
(さすがお詳しい^^! そうなんですよー。
岩隈さんは楽天初年度の頃から肩や肘を故障したり、
「二段モーション」禁止でフォーム変更を余儀なくされたりして、苦労を重ねたんですよね……。
ファンの期待と重圧に苦しみつつも、それらを乗り越えて、
返り咲いての21勝!! 沢村賞獲得! そして第2回WBCでの活躍ですよ!
その苦労を見守ってきていると、「花を持たせたい!」と思いますよねぇ)


ダルビッシュは高校野球をやっている時に見に行って「でかーい!」と思った。
国体を見に行ったら、ダルビッシュはふにゃふにゃ投げてて、
涌井がすっごい良かった。涌井はホンットにいいピッチャーだな、と思った。
(国体は夏の甲子園が終わった10月頃に行われ、出場校は主に甲子園ベスト8以上、
高校野球は「正式競技」でなく「公開種目」という位置づけなので、
高校3年生にとって最後のご褒美的な意味合いの試合なんですよね、確か。
なので試合中に相手校の物真似したり、面白いヤジを言ったりと、
ゆる~い和やかな雰囲気で、出場選手達も楽しんでたりすることもあります^^)

「我が西武に来てくれて」というひぐち先生に、
パーソナリティは「もうスカウト視点じゃないですか」と(笑)。
ライオンズは地元なんでどうしても気になるvv
でも、どこの球団ファンということはなく見ている。
プロ野球の試合はホントに面白い!
上手いし、監督の仕草も面白いし、みんな個性があるし、勉強になるし、単純に面白い!

・今年(2010年)の優勝候補は?
パは「希望を込めて言うと、もしかしたら……あーでも監督が、ちょっとなー……でも楽天……?
采配のほうがちょっとまだ見えないんで何とも言えないんですけど、
戦力的にはね、ちょっと面白いんじゃないかな?」
セは「巨人が強いんじゃないかなぁ?(笑)
たくさん補強した人達が、イロイロ言われてプレッシャーもあったと思いますけど、花開いたので」
(ひぐち先生……(T-T)楽天をイチオシしていただき、どうもありがとうございます!
でも……悪い予感が当たって、結果は6位でしたorzガクリ)


野球人口が増えて、スポーツ全体が盛んになるといいな、と思って描いています。


以上です!
ひぐち先生が楽天イーグルス、しかも田中将大投手をお好きだったとは……vv
ますます親近感が湧きました♪
なにより、野球を語る時の生き生きとした語り口に、
ああ、ホントに野球がお好きなんだなぁ! と同じ一野球ファンとして嬉しくなりましたvv
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